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『フォーゴトン・レルム探訪』の伝説たち

James Wyatt
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2021年7月16日

 

プレインズウォーカー

 『フォーゴトン・レルム探訪』のプレインズウォーカーたちは途方もない力をもつキャラクターであり、D&D多元宇宙に散らばる多くの世界へと影響を及ぼしている。彼らは神々であったり、士気溢れる冒険者であったりする。

花の大導師
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 「プラティナム・ドラゴン(白金竜)」としても知られるバハムートは、メタリック・ドラゴン(訳注:「金属竜」とも。金属質の鱗をまとう、善良なドラゴンの種)の庇護者にして始祖である。彼は七つの層なす天界山セレスティアに住処を構えているが、しばしば高潔な老ウィザード、つつましい漁師、颯爽とした若きモンクといった姿に魔法で扮して物質界を放浪している。人間の姿をとる際、彼は通常七体のエンシェント・ゴールド・ドラゴンをカナリアや他の歌鳥に変身させて連れ歩いている。

 バハムートは定命の生物の問題事へと献身的に手を差し伸べる。彼らが竜の女王ティアマトや彼女に仕える邪悪なドラゴンたちの策略の犠牲となる時はなおさらである。栄誉と正義を掲げるために、あるいは大いなる脅威に立ち向かう勇気を求め、冒険者もドラゴンも同じくバハムートへと祈りを捧げる。

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  • モンスター・マニュアル
  • 「Tyranny of Dragons」(未訳)
  • Margaret Weis、Tracy Hickman著「Dragons of Autumn Twilight」(小説、未訳)
モルデンカイネン
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 人間のアークメイジ、モルデンカイネンはグレイホーク世界の出身である。彼は「八者の円」と呼ばれる強大な冒険者グループの長であり、複数の次元で読まれる書物の著者でもある。また彼は多くの有名な呪文を開発している(特に有名なのが「モルデンカイネンズ・フェイスフル・ハウンド」だ)。モルデンカイネンは均衡の哲学の主要な支持者である。多元宇宙は相対する勢力の集合体であり、それぞれが運命の天秤を自分の有利な方に傾けようとしているという思想だ。彼は、一つの争いのいずれかの側が大きすぎる力を得たなら、それは暴虐的な支配者になると断定している。宇宙の均衡を保つためには、闘争におけるどちらの勢力も永久に優位に立つことのない、静的状態に留まらねばならないのだ。

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  • 「モルデンカイネンの敵対者大全」
蜘蛛の女王、ロルス
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 ロルスは欺瞞の網を紡ぎ、破壊と混沌を貪る古き女神である。この蜘蛛の女王はアンダーダークにてドラウエルフ(訳注:地下世界アンダーダークに住まうダークエルフ。邪悪で狡猾とされる)の教団を手中にしており、彼らを外の世界から孤立させている。

 数千年前、ロルスはエルフの神々との戦争を起こし、エルフの民を永遠に分裂させた。そしてドラウエルフの一団の信仰を獲得して従わせ、アンダーダークへと導いた――今日でも彼らはそこで、ロルスの熱狂的な信奉者として生き続けている。

 蜘蛛の女王、あるいは蜘蛛のデーモンの女王として知られるロルスは信者へと究極の忠誠を要求する。彼女が何を要求しようとも、信者たちは従うのだ。

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アヴェルナスの大公、ザリエル
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 ザリエルはかつて天使であったが、衝動的な性質と戦いへの愛から堕天した。彼女は下方次元界に荒れ狂うデヴィルとデーモンの戦争に夢中になり、流血戦争に介入して宇宙から悪を滅ぼそうと試みたのだ。だがそうではなく彼女はデヴィルの将軍となり、九層地獄の最上層であるアヴェルナスを支配している。

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  • 「モルデンカイネンの敵対者大全」
  • 「バルダーズ・ゲート: 地獄の戦場アヴェルヌス」
エリーウィック・タンブルストロム
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 伝説的なバードのエリーウィック・タンブルストロム――このノームの多くの遍歴は、物質界の知られざる世界から始まった――フェイの王子を欺き、九層地獄の憤怒を鎮め、アークメイジの精神をねじ曲げ、ドラゴンの神の寵愛を得て、デーモンの女王に涙を流させた。デック・オヴ・メニー・シングスからの幸運のドローがもたらした願いの呪文によって、彼女は多元宇宙でも最高のバードとなった。彼女の音楽は自由自在に他者の心や精神を曲げ、動物たちを引き寄せ、周囲の環境を作り替える。

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英雄たち――ドリッズト・ドゥアーデンの伝説

 さらなる詳細は、D&D英語公式ウェブサイトの「The Legend of Drizzt」や、以下を参照のこと。

  • R.A.サルバトーレ著 「ダークエルフ物語」シリーズ
  • Philip Athans著 「A Reader's Guide to R.A. Salvatore's The Legend of Drizzt」(未訳)
  • 「Dark Alliance」(ビデオゲーム、未訳)
ドリッズト・ドゥアーデン
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 ドリッズト・ドゥアーデンは邪悪な女神とその信仰に背を向け、アンダーダークを逃れて地上世界に自由を求めた。このドロウエルフのレンジャーと彼の仲間たちは、地上世界を害そうとするあらゆる者に立ち向かう――ならず者のウィザード、暴君、神々へも。

 残忍な女神ロルスの影はドリッズトの生涯に付きまとっている。高司祭の不要な三男として、ドリッズトは生まれてすぐに生贄に捧げられるはずだったが、ただ運命の悪戯で彼は生き延びた。反抗心に燃え、ドリッズトはアンダーダークを去った……だが一族は彼を決して許しはしないだろう。

 今ドリッズトは、忠実で信頼できる友の隣で目的ある人生を築いている。ミスラル・ホールの仲間たちだ。魔法のシミター、トゥインクルとアイシングデスを敵に振るっていようと、勝てそうにない状況を戦略的に解決していようと、ドリッズトはあらゆる手強い挑戦を喜んで受け入れている。

 地上世界は危険と驚異に満ちている。仲間たちが隣にいれば、ドリッズトはその全てに、真摯な心と構えた刃で立ち向かうのだ。

ブルーノー・バトルハンマー
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 とあるドワーフ一族の長であるブルーノー・バトルハンマーは、気難しい外見に優しい心を秘めている。失われた玉座を取り戻す探求のさなかであろうと、戦いのさなかであろうと、彼は配下に目をくばり、彼らへとよりよい未来を築いてやるのだ。

 バトルハンマー氏族の王として、ブルーノーは古きドワーフの都市から侵略者を一掃して民の故郷を取り戻したいと願っている。そしてこの中年の気難しき斧使いはその行動を起こすだけの勇気を備えているかもしれない。戦いこそ、ドワーフの炉に火をくべるものだ。ブルーノーは常に、自らの勝利を楽しむよりも頭から戦いへと突っ込んでいく。

 熟練の鉱夫でもあるブルーノーは、人々の内に可能性を見てとり、それを発掘するために叩きのめす――あまり穏やかにではないが。好むと好まざるとに関わらず、彼は仲間たち全員の指導者となり、何世紀も続く友情を築いたことに彼自身が驚いている。

ミスラル・ホールのキャッティ=ブリー(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 キャッティ=ブリーはアイスウィンド・デイルの人間の家庭に生まれたが、両親がゴブリンの奇襲によって殺害されたため、彼女は優しきドワーフの王ブルーノー・バトルハンマーの養女となった。阻むものなどない人生への熱意から、キャッティ=ブリーは開けた道を愛し、常に新たな経験を追い求めている。彼女は熟達した戦士かつ天才的な射手であり、カージディアという名の知性ある魔剣と魔法の弓タウルマリルを操る。

アイスウィンド・デイルのウルフガル(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 ウルフガルはアイスウィンド・デイルのヘラジカ族に生まれたが、少年の頃に優しきドワーフの王ブルーノー・バトルハンマーの捕虜となって育てられた。ドラウのレンジャー、ドリッズト・ドゥアーデンから一対一の戦いを学び、魔法の戦鎚「イージスの牙」を振るうウルフガルは恐るべき戦士だ――何しろ、彼は身長210cmの巨漢なのだ。その猛烈な力は彼の祖先から受け継がれてきた厳しい栄誉の掟によって鍛えられたものだ。

英雄たち――エリーウィックの友

 ハーマ・パシャール、ナダール、ヴェイリスはエリーウィックがフォーゴトン・レルムを旅する仲間たちだ。

遺跡探し、ハーマ・パシャール
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 好奇心旺盛で勉強好きなハーマ・パシャールは宝物よりも知識を得ることに興味を抱く。彼女は南方のカリムシャン出身であり、その地で世界中の古代から現代に至るまでの文化を広範に学んだ。だが世界中に遺跡が散らばっていようとも、彼女はいつも熱心に本をめくり、秘密を教えてくれと実際に声を上げて懇願している。

無私のパラディン、ナダール
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 ブロンズの鱗をもつドラゴンボーン、大胆で自信に満ちたパラディンのナダールは、フォーゴトン・レルム中の遺跡を探検する冒険者パーティーを率いている。探検に楽しむあまり注意力が鈍ることは決してないが――何せ危険はそこかしこに潜んでいるのだ――彼は自らが陥るあらゆる危うい状況に喜びを感じ取る。ナダールはその武装した大きな身体で、自分たちと前方に待つあらゆる敵との間に立つ。彼は仲間たちがその姿に安心を見出してくれると知っており、あらゆる攻撃の矢面に立つことを何よりも喜ぶ。

銀月街のレンジャー、ヴェイリス
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 ヴェイリスは思慮深く明敏なハーフエルフのレンジャーだ。彼はシルヴァー・マーチ地方の中心である北方の都市、銀月街の出身である。彼は周囲の環境を敏感に感じ取り、狼の相棒と同調しているが、時には冒険仲間と別行動をとることもある。そうであっても、仲間たちはヴェイリスが常に自分たちの背中を守ってくれると、何処かから危険が迫った時には矢を構えてくれると知っている。

英雄たち――統率者

 『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキの顔役たちは、ソード・コースト地方で名を上げたいと願う冒険者パーティーのメンバーだ。その4人――パラディンのゲイリア、ウォーロックのプロスパー、ウィザードのセフリス、バーバリアンのヴロンディスは古の遺跡を探検し、強大なモンスターを退治し、伝説的な宝物を手に入れながら、それぞれの個人的目標を追い求めている。

希望の焚きつけ屋、ゲイリア(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 ゲイリアは冒険を通して影響力を手に入れ、世界をより良くすることを望んでいる。パラディンであるゲイリアは、神聖なる力を焚きつける聖なる誓いを神へと捧げている。古き者の誓いは彼女自身の心から出でて、暗く危険な世界のいかなる所にも灯るような、喜びと愛の光を育むという厳粛な誓いだ。彼女は歌と笑いを、美と芸術を愛している――それら自体としてだけでなく、それらは恐怖の時代であっても生命と光を持続させる力を持つためだ。

秘本に縛られし者、プロスパー(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 プロスパーは冒険を通して力と富を得たいと願っている。ウォーロックの一員として、彼は名を口にしたがらない、この世ならぬ契約相手との賭けに勝利して得た魔法の力を振るう――言語に絶する性質と理解不能の力を持つ何らかの古の存在だ。彼の最大の秘密は「影の書」に記述されている。彼はそれを恐ろしい呪いによって詮索好きの者たちの目から守っている。

隠道のセフリス(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 セフリスは冒険を通して知識と魔法の力を得たいと願っている。ウィザードであるセフリスは古の秘本と禁じられた伝承を学び、悪名高いサーイのレッド・ウィザードとしての訓練から力を得ている。彼女は死霊術の系統を専門としているが、死者の軍勢とのあらゆる取引は必然的に悪であるという無知な見方を拒んでいる。彼女の魔法は生命を終わらせるだけでなく持続させ、敵に対しては恐るべき敵であると同じほどに、友人に対しては誠実である。

古き者どもの激怒、ヴロンディス(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 ヴロンディスは冒険を通して財産と栄光を得たいと願っている。バーバリアンである彼は怒りに焚きつけられている。苦しい戦いの中では、彼は怒りに圧倒されて激怒状態に突入し、超人的な筋力と耐久力を得る。祖霊戦士の道を歩む彼は、ドラゴンボーンの祖先の霊を呼び起こして自らの怒りを増幅する術を学んでおり、またそれらの霊へと知恵や行く末の加護を求める。

英雄たち―― Brimstone Angels

 Erin M. Evansの「Brimstone Angels」シリーズ(未訳)の伝説的キャラクターについては、「Brimstone Angels」「Brimstone Angels: Lesser Evils」「The Adversary」「Fire in the Blood」「Ashes of the Tyrant」「The Devil You Know」が詳しい。また、D&D英語公式ウェブサイトからファリダのページ(PDF)も参照のこと。

デヴィルに選ばれし者、ファリダ
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 ファリダはティーフリングのウォーロックであり、大切な人々を(そして旅で訪れる様々な都市を)九層地獄や悪人たちから守るためにその力を振るう。メーヘンというドラゴンボーンの男性に育てられた彼女には一卵性の双子であるハヴィラーがいる。そちらはグレイヴを武器とし、ファリダより少々気まぐれである。

 ハヴィラーが偶然にも地獄の第六階層マーレボルジェからローカンという名のカンビオン(訳注:デヴィルと定命の存在との間に生まれた子供)を召喚したことで、ファリダは力を得た。ローカンはかつてアスモデウスと契約した十三人のティーフリングの一人、硫黄の天使ブライセス・カキストスの子孫を探していたのだ。ファリダこそがその子孫であり、彼女は同時に自らの人生をよりよく制御し、妹を守る方法を心から欲していた。ローカンは非常に魅力的で巧みであったため、彼女はたやすくローカンの誘いに乗った。

ウォーロックの収集家、ローカン(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 ローカンはデヴィルやデーモンと人間との間に生まれた子供、カンビオンだ。九層地獄のデヴィルの間に地位を確立するため、ローカンはウォーロックを収集し、彼らに奉仕と引き換えに地獄的な力の一片を与えることを楽しんでいる。実際、彼は滅多にない偉業を成し遂げた。九層地獄の支配者アスモデウスと契約を交わした最初の十三人のウォーロック、その子孫たちを揃えたのだ。ティーフリングのウォーロック、ファリダも彼のコレクションの逸品である。

英雄たち――バルダーズゲートの伝説

 IDW社の「バルダーズゲートの伝説」(訳注:日本語版はKADOKAWAより発売中)の伝説のキャラクターたち。また、ビデオゲーム「Idle Champions of the Forgotten Realms」(未訳)も参照のこと。もしくはこの三人のキャラクターシートを用いて、彼らや仲間たちを君のD&Dのセッションに持ち込もう。

 ミンスクはPCゲーム「バルダーズ・ゲート」で登場し、他の様々な所にも出演している。彼が直近で登場しているカードゲームは「Dungeon Mayhem: Battle for Baldur's Gate」(未訳)だ。

暴走魔導士、デリーナ
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 デリーナは若きムーン・エルフ(訳注:フォーゴトン・レルムにおけるエルフの一種族。放浪癖があり、旅や新たな経験を愛する)のソーサラーであり、荒々しく予測不能な魔法を振るう。バルダーズ・ゲートの街でトラブルに巻き込まれた際、彼女はこの街の古の英雄ミンスクを偶然目覚めさせ、行方不明となった双子の兄を探す更なる冒険へと突入していく。

バルダーズ・ゲートのクライドル
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 クライドルはバルダーズ・ゲートに住むハーフエルフだ。父親は偉大な冒険者として(そして高名なレンジャー、ミンスクの仲間として)富と名声を得ているが、クライドルは街でもとりわけ物騒な地下にて泥棒として生きてきた。だがやがてデリーナとミンスクと接触する機会が訪れ、彼はさらなる冒険へと連れ出されたのだ!

敬愛されるレンジャー、ミンスク
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 ミンスクはフォーゴトン・レルムの東方に位置するラシェメン出身の力強い戦士だ。彼は試練の一環としてバルダーズ・ゲートへ赴き、ダイナヘールという名の魔女に守り手として仕えた。

 戦いにおいて彼は危険な狂戦士だが、同時にとても忠実な仲間でもある。彼はペットであるミニチュア・ジャイアント・スペース・ハムスターのブーを心からかわいがっている。

 石化された後、彼を称える石像と誤認されて百年以上を過ごした後、デリーナが唱えた気まぐれな呪文によって、ミンスクは生ける身体を取り戻した。

英雄たち――その他

ウンドゥル族のバローウィン
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 バローウィン・ウンドゥルはウンドゥル族の誇り高き娘であり、用心と義務を司るドワーフの神ゴーム・ガルシンの熱烈な信者だ。彼女はアイスウィンド・デイルの街アイアンマスターで十五年を過ごし、この街の産業である鉱山採掘の運営への家族の投資を監督・保護した。その後彼女は志を同じくするひとりのドワーフに出会い、アイスウィンド・デイルとネヴァーウィンター市を繋ぐ街道を守るために、世界の背骨山脈に砦を築くという夢を追い求めた。彼女たちの奮闘はありとあらゆる妨害に遭い、その結果彼女が愛する仲間は一体のホワイト・ドラゴンに連れ去られてしまった。

 今やバローウィンはガントレット騎士団と呼ばれる新進の組織に新たな友を得ている。彼らはあらゆる形の邪悪の隆盛を油断なく警戒している。何よりも、バローウィンは騎士団の献身と用心深さを尊敬している。彼女は今や、自分はゴーム・ガルシンに選ばれた使者なのだと、ガントレット騎士団はドワーフの用心の神が自分のために用意してくれていたのかもしれないと信じている。

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グレッチェン・ティッチウィロー
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 グレッチェンという名の若きハーフリングが、ウォーターディープ郊外の柳の木立にさまよい入った時にすべてが始まった。グレッチェンは大都市の人混みと喧騒が決して好きではなかった。彼女は自然を、その生物を、森の静寂と穏やかさを愛していた。彼女はしなやかな幹の間を歩き、枝の下でくつろぎ、頭の周囲に飛ぶトンボを見つめた。

 その時だった、柳が語りかけてきたのは。彼らは沢山の秘密を伝え、柳だけが知る多くの物事を示して見せた。グレッチェンは次の年を柳の木立に座して過ごし、彼らの囁きに耳を傾け、彼らの物語に聞き入った。その年の終わりに、柳の大木が彼女の拳ほどもあるひとつの宝石を差し出した。グレッチェンはその宝石を受け取り、今や彼女に導きと目的を与える、柳たちの声を頭の中に聞いている。

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  • 「Betrayal at Baldur's Gate」(ボードゲーム、未訳)
隠棲した絵描き、カレイン
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 カレインは大都市ウォーターディープ出身の名高い絵描きだ。とある有力な貴族との恋愛が破綻した後、彼女は心の中にある、自分を欺いた男を象徴する怪物の絵を描き始めた。彼女の魔法力は絵のカンバスに定着し、それらの怪物を自在に動かす力を与えている。

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  • 「ウォーターディープ: ドラゴン金貨を追え」
狡猾な幻術師、ミーン(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 多くの森ノームが幻術に長けている中、ミーンは幻術魔法をライフワークにしてきた。子供の頃から多種多様な想像上の友達に恵まれてきたこの熟達の幻術師は、今や彼女の魔法で生命らしきものを得た、半現実の幻影生物の仲間たちに囲まれている。彼女は魔法的な幻術のデッキを用いて幻影のガーディアン、乗騎、仲間、友達をその時その時の必要で作り出しては、無敵の幻術呪文の一団に連ねている。

オズワルド・フィドルベンダー
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 寒冷なアイスウィンド・デイルから来たノームのアーティフィサー、オズワルド・フィドルベンダーはポーション製作の錬金術的技術を専門としている。彼は自分の研究室の入った飛行船を操るが、目的の地域にその船を墜落させてしまうことで有名だ。

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  • 「Icewind Dale: Enhanced Edition」(ビデオゲーム、未訳)
死の囁き、シェスラ
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 シェスラはハーフエルフのウォーロックであり、太古の帝国ネザリルの秘密を奪うことに執心している。それは強大なウィザードたちが統治した国であり、崩壊によって広大なアノーラック砂漠を出現させた。魔法で他者の心を自分の思い通りにねじ曲げる時も、死者の秘密を引き出す時も、彼女はその名にたがわぬ囁き声のみで話す。

月の踊り手、トレラッサーラ
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 トレラッサーラはドラウであり、月光と慈悲の神エイリストライのクレリックだ。邪悪な女神ロルスの崇拝を拒否した他のドラウの一団を率いて、彼女は宗教的実践と軍事的訓練の両方で彼らを指導し、アンダーマウンテンの広大な地下組織の寺院近くにひそむ邪悪からの望まざる注目との戦いに備えている。

モンスター見聞家、ヴォーロ
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 この大言壮語の世界的な旅人ヴォーロサンプ・ゲダームは、フォーゴトン・レルムのあらゆる場所についての疑わしい助言ともっともらしい情報を提供する多数の旅行ガイドの著者として知られている。中でも最新の著作「ヴォーロのモンスター見聞録」は最も有名かもしれない。ヴォーロは自分自身と世界における自分の重要性について仰々しい意見を持っているが、だからといって彼が魅力的な人物ではないというわけではない。困っている友を助けるためなら、彼は何だってするのだ。

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  • 「ヴォーロのモンスター見聞録」
  • 「ウォーターディープ: ドラゴン金貨を追え」

ドラゴン

ドラコリッチ、エボンデス
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 遠い昔、ブラック・ドラゴンのチャルダンシーラヴィトリオール、より知られた名でいうところのエボンデスは、フェイルーンのソード・コースト地方の二大都市ネヴァーウィンターとウォーターディープの間に位置する沼沢地帯、死者の沼を支配していた。彼はウスタワーと呼ばれる崩壊した遺跡に巣を構え、主に近隣のソード山脈から来るオークを食らっていた。そして彼は姿を消したため、死亡したという噂が広まった。だが実のところ、彼はドラゴン・カルトと繋がりのあるミルクル(死の神)の司祭の意見に屈したのだった。その司祭はエボンデスをドラコリッチになるよう説得したのだ――恐るべきアンデッドのドラゴンに。

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  • Ed Greenwood著「Wyrms of the North: Voaraghamanthar」 Dragon Magazine第258号掲載(1997年4月発行、未訳)
  • Eric L. Boyd著「Eye of Myrkul」Dungeon Adventures第73号掲載(1999年4月発行、未訳)
  • 「Divine Contention」(D&D Beyondシナリオ、未訳)
霜の暴君、アイシングデス
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 アイスウィンド・デイルの遊牧民はホワイト・ドラゴンのアイシングデスをただの伝説と、子供達に言うことをきかせるための作り話だと考えている。だがこのグレート・ホワイト・ワームは伝説ではない。白竜アイシングデスは、インゲロカスティミジリアンというドラゴンのより知られた名前である。彼はある時、凍り付いた巣穴に潜って眠りについた。その期間はあまりに長く、そのため目覚めた時、狭いトンネルから出るために伏せて通らねばならないほど成長していた。巣の中に閉じ込められ、膨大な宝物に囲まれて分厚い氷に覆われ、アイシングデスは何十年もの間を動くことすらなく過ごした。

 だがその孤独なまどろみは、ドラゴンの巣を発見して挑戦を挑んできたウルフガルという名の若き遊牧民によって妨げられた。ドリッズト・ドゥアーデンの助けを得て、ウルフガルはこのドラゴンを殺し、アイスウィンド・デイルの人々を養うための宝物と、自らの力を示し指導者の座を手にするための戦利品として、ドラゴンの二本の角を手に入れた。

 ドリッズトの方は、ドラゴンの宝物から一本の剣を手に入れた。彼はドラゴンを偲んでそのシミターをアイシングデスと名付けた。

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  • R.A.サルバトーレ著 「アイスウィンド・サーガ 2 ドラゴンの宝」
  • Philip Athans著 「A Reader's Guide to R.A. Salvatore's The Legend of Drizzt」(未訳)
星山脈の業火
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 ハートランズと北ソード・コーストにて、途方もない年齢、力、炎、そして宝物を備えるレッド・ドラゴンの物語が長く語られてきた。「業火」として知られる(少なくとも、彼の本名「イムヴェルナーロ」を短縮した人間たちにとって)そのドラゴンは高森の中心に巣を構えており、挑戦に訪れた最強の冒険者たちですら食らうと言われている。

 「業火」は長いこと巣に閉じこもり、他のドラゴンや広大な外の世界を滅多に煩わせない(彼のプライバシーを侵害しようという者に対して以外は)。邪魔な冒険者を追い払う以外は、彼の時間は主に睡眠と炎の魔術の実験に費やされている。だが、彼の孤立主義のあり方は変化しつつある。彼は今やフェイルーンの政治と社会に興味を抱いているように見えるが、その動機については未だはっきりしていない。

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  • 「Power of Faerûn」(未訳)
砂漠滅ぼし、イムリス
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 彫像のドラゴン、あるいは砂漠の恐怖としても知られるエンシェント・ブルー・ドラゴンのイムリスは、ガーゴイルの軍勢を率いている。彼女はいつの日か物理的肉体から神の座へと昇ることを願い、何世紀にも渡って魔術の研究を行っている。

 イムリスはしばしば魔法を用いてストーム・ジャイアントの姿をとる。この変装で、彼女はストーム・ジャイアントの居住地に侵入して支配者の後継者に取り入り、彼らにとっての母のような存在になる――彼らを両親に反抗させ、イムリスの傀儡として支配できるように。彼女は自身の子供には大いなる達成を要求するが、それ以上に自らの相当なリソースをもって彼らを助け、支える。

 若いころは狂暴だったが、イムリスは歳を経ることで達観し、気まぐれにすらなった。それでも神の座へ昇るという目標を失ってはいない。

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  • 「Storm King's Thunder」(未訳)
無双の古きもの、クラウス(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 クラウスの谷とは世界の背骨山脈の中に位置する、細く曲がりくねった谷である。古く強力な魔法によって、この谷は凍り付く北方の地において永続的に温暖なオアシスとなっている。この地帯を放浪するのは、谷の恐るべき支配者、レッド・ワームのクラウスによって北方の他地域から連れ去られてきた何百体もの羊、山羊、そして牛だ。「年老いた怒声」という名でも知られるクラウスは、高い崖の上に横たわって縄張りを監視し、時に降下して動物や侵入者を捕まえるのを好んでいる。年老いた怒声はフェイルーンにて最大最強のレッド・ドラゴンの一体として知られるが、時に奇妙な気まぐれに突き動かされ、自分を傷つけられそうにもないクリーチャーへと親切な行動をとることがある。

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  • Ed Greenwood著「Wyrms of the North: Klauth」Dragon Magazine第244号(1998年2月発行、未訳)
  • 「Dragons of Faerûn」(未訳)
  • 「Storm King's Thunder」(未訳)
年老いた骨齧り
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 クローギリャマタールはむしろ「年老いた骨齧り」という名で知られている。その縄張りはフェイルーン北西部の広範囲にまたがるが、冒険者を殺す悪名は更に遠くにまで知れ渡っている。彼女はウォーターディープとネヴァーウィンターにおける諜報員のネットワークを支配している。年老いた骨齧りの最大の望みは、貴族にかしずかれ平民に崇拝され、ウォーターディープの全能たるドラゴンの女王として君臨することだ。この夢は現実的ではないかもしれないが、彼女はドラゴンとしての絶大な力を保持しながら人間の姿をとる手段を熱心に探し求めている。

 彼女の二つ名は、人型生物の屍を噛み、それらを爪楊枝の破片のように口元からぶら下げたままでいるという習性に由来している。

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  • Ed Greenwood著「Wyrms of the North: Claugiyliamatar」Dragon Magazine第233号(1996年9月発行、未訳)
  • 「Dragons of Faerûn」(未訳)
  • 「Sleeping Dragon's Wake」(D&D Beyondシナリオ、未訳)
ティアマト
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 クロマティック・ドラゴン(訳注:「色彩竜」とも。攻撃的で貪欲、邪悪なドラゴンの種)の始祖たる五つ首、ティアマトは悪のドラゴンの強欲と堕落を体現している。彼女は九層地獄の第一階層アヴェルナスに棲まうが、多元宇宙とその全ての宝はいつか我が物になると信じている。

 ティアマトは超巨大なドラゴンであり、その五つの首は彼女が創造したクロマティック・ドラゴンの姿を反映している――ブラック、ブルー、グリーン、レッド、ホワイト。彼女は戦場においては恐怖そのものであり、五本のブレス、無敵の呪文術、そして恐るべき鉤爪で軍隊ひとつをそっくり消し去ることができる。

 支配、権力、富に飢えた定命の者はしばしばティアマトに忠誠を誓い、目標を追い求める。信者の多くが彼女をアヴェルナスから脱出させようと試み、そして失敗している。だが九層地獄から出られずとも、ティアマトは物質界に顕現するアスペクト(訳注:その力の一片を持つ分身)を送り出すことができる。

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  • 「Tyranny of Dragons」(未訳)

その他のモンスター

アーチリッチ、アサーラック
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 アサーラックは強大なリッチであり、多元宇宙のあらゆる場所で恐れられている。その過去の多くは忘れ去られたが、彼はグレイホークの出身であると古文書は断言している。

 アサーラックはさまざまなアーティファクトを求めて多くの次元を巡っている。有用もしくは興味のあるものを見つけたなら、彼はそれをしまい込む。他のリッチが行ってきたようにアサーラックも神の座を求めるに十分な力を備えているが、彼は神の座や崇拝に興味はない。彼は邪悪な神々を作り出し、定命や自らに敵対する不死身の存在へと解き放つ方を好む。

 多くの世界で過ごし、無数の小次元を創造してきたが、アサーラックはほとんどの時間を墳墓の建造に費やしている。彼はそれぞれを宝物で満たし、実力のある冒険者たちを誘いこむ。そして彼らをあざ笑いながらおびき寄せ、致命的な罠やモンスターを用いて残忍に殺すのだ。アサーラックが喚起する恐怖は彼らの魂に傷跡を残す。彼はそれらを聖句箱に捕らえているが、その在処は多元宇宙最大の秘密のひとつである。

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  • 「魂を喰らう墓」
アーチフィーンド、アスモデウス
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 九層地獄の支配者、アスモデウスは宇宙の支配を求めている。その監視のもと、あらゆる生けるクリーチャーは地獄の階級制度の中に地位を与えられて宇宙は清純かつ完璧な状態になるだろうと彼は信じている。戦争は終わり、あらゆるクリーチャーは満たすべき目的を得る。宇宙は楽園となる、少なくともアスモデウスはそのように見ている。

 無論、彼が見るに、アスモデウスこそがこの理想的な未来をもたらすために必要なカリスマ、力、洞察を兼ね備えた唯一の存在である。デヴィルの中には彼のライバルもいるが、それらは下等であり、やりたいようにやらせたならばそれらは宇宙をデーモンが蔓延する大嵐に変えてしまうだろう。善の存在は感情的な愚者であり、なすべき行いを成すには繊細で軟弱すぎるのだ。彼が思うに、アスモデウスこと宇宙を消滅から守るために、宇宙によって選ばれた者なのだ。

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  • 「モルデンカイネンの敵対者大全」
イリシッドの学者、グラジラックス
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 グラジラックスは叡智の結社におけるマインド・フレイヤーの構成員である。これは高い知能を持つモンスターの秘密組織であり、アンダーダークのあらゆる問題を解決するために協力している。この結社はある種の「デーモンの侵入」を怖れ、それを調査している。

 結社の他の構成員と同じく、グラジラックスは博識で話好きであり(とはいえ彼はテレパスで「話す」方を好む)、暴力よりも駆け引きと議論を選ぶ。

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  • 「Out of the Abyss」(未訳)
ひとつ目の暴君、カラジカール(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 この種族の大多数と同じく、ビホルダーのカラジカールは忌々しく疑り深く、誰も信用することはない。主を喜ばせることに失敗したなら死か石化が待っていると、手下たちは鋭く用心している。カラジカールはアンダーダークの巨大な裂け目であるヴァスト・オブリヴィウムに棲まい、目が届くもの全ての主を自称している。遠い昔、このビホルダーは現実の仕組みを動かすと言われる魔法装置、メイズ・エンジンの噂を聞いた。そしてこの強大なアーティファクトの場所を探すことに血眼になった。

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  • 「Out of the Abyss」(未訳)
ナイヘルア(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 ナイヘルアという名のマインド・フレイヤーは、ウォーターディープの犯罪王であるビホルダーのザナサーに熟達のスパイとして仕えている。その異質な精神で、ナイヘルアは自らをザナサーと対等だと考えているが、今のところはビホルダーに仕えたまま、影に潜んで自らの策略を追い求める方を好んでいる。ナイヘルアは多くの時間をインテレクト・ディヴァウラーの創造に費やしている――脳のような姿をした生物で、人型生物の頭蓋骨の中に住まい、それらを操り人形のスパイに変えるのだ。

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  • 「ウォーターディープ: ドラゴン金貨を追え」
不死のプリンス、オルクス
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 オルクスは不死のデーモン・プリンスであり、血の君主という名でも知られている。彼は生物の苦しみにも多少の喜びを覚えるが、アンデッドの群れと奉仕をずっと好む。彼の望みは、あらゆる生命が消え去り、多元宇宙は彼が支配するアンデッドだけが棲むひとつの広大な死滅都市と化すというものだ。

 オルクスは彼の名において死を振りまく者へと、自らの力の小さな一片を与えることで報いる。その中でも最弱の者は、グールやゾンビと化して彼の領域で仕える。一方で彼が好む下僕は、恐るべき主を熱心に見習って生者を殺害し死者を操るカルト員と死霊術師である。

 オルクスは病的で衰えた、狂暴で堕落そのもののクリーチャーだ。彼の下半身部分は羊のそれであり、人型の上半身はそこかしこで腐敗し、下腹部の肉はだぶついている。大きな蝙蝠の翼が肩から飛び出ており、頭部は山羊の頭蓋骨に似て、肉はほぼ腐り落ちている。その片手に、彼は伝説の「ワンド・オヴ・オルクス」を所持している。

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  • 「Out of the Abyss」(未訳)
悪魔牙のノール、ターグ・ナール
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 ターグ・ナールはデーモンの軍勢を九層地獄の最上層アヴェルナスへと向かわせるノールであり、ソード・オヴ・ザリエルを手に入れるという任務を帯びている。彼はナルフシュネーというデーモンに仕えながら、十五体のノールの群れを率いている。

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  • 「モンスター・マニュアル」(ノールの「イーグノフの牙」)
  • 「バルダーズ・ゲート: 地獄の戦場アヴェルヌス」
フロスト・ジャイアントの伯爵、ストルヴァルド(『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ収録)
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 凍れるスヴァルドボルグの城塞から、ストルヴァルド伯爵はフロスト・ジャイアントの群れを率いて船出し、永遠の氷河期をもたらすと言われるアーティファクト、リング・オヴ・ウィンターを探し求めている。目標への到達には程遠いながら、このフロスト・ジャイアントの君主は北方の恐るべき脅威となっている。彼は残忍で冷酷、その思考は征服と支配から決して遠く離れることはない。

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  • 「Storm King's Thunder」(未訳)
タラスク
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 この伝説的なタラスクは、物質界において最も恐れられるモンスターかもしれない。この種は一体のみが生存していると広く信じられているが、それがいつ、どこを攻撃するかを予測できる者はいない。タラスクの破壊の見込みはあまりに広大で、幾つかの文化ではこのモンスターを宗教的教義に組み込み、その散発性の登場を神の審判と怒りの物語へと織り上げている。タラスクが地下の秘密の巣穴で、何十年何百年とまどろみ続ける様を伝説は伝えている。タラスクが何らかの不可解な宇宙の呼び声に応えて目覚めたなら、それは深淵から現れて行く手の全てを消し去るのだ。

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  • モンスター・マニュアル
ギルドの重鎮、ザナサー
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 ザナサーとはウォーターディープの地下迷宮に棲むビホルダーの犯罪王の名前だ。この名を名乗るビホルダーはこれが最初ではなく、最後でもないだろう。

 あらゆるビホルダーと同様、ザナサーも被害妄想を抱えた暴君であり、下僕たちを魅了と暴力で屈服させている。ザナサー・ギルドは、ウォーターディープでも最もいかがわしい者たちで構成されており、奉仕を強要された、あるいは宝物や食物や力をビホルダーに約束されたモンスターも含まれている。下僕たちはビホルダーの好意と寵愛を奪い合うため、ギルド内での裏切りは日常茶飯事だ。とはいえビホルダーに気に入られるために嘘をついた者は直ちに疑われるため、その利益は移ろいやすい。

 ザナサーが自身以外に唯一心から気にかけているのは一匹の魚で、名前をシルガーといい、大きなガラスの水槽に飼われている。ザナサーには魚の世話する下僕がいるものの、彼らの奉仕をもってしてもそのような生物を永遠に生かしておくことはできない。魚が死ぬと棲家の居住者たちの間にパニックが広がり、ザナサーが気付く前に魚を入れ替えようと試みる。幸いにして、このビホルダーに魚の見分けはつかない。

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  • 「ザナサーの百科全書」
  • 「ウォーターディープ: ドラゴン金貨を追え」
ファイヤー・ジャイアントの公爵、ザルトー
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 ファイヤー・ジャイアントは大規模な戦闘を愛しており、ザルトー侯爵はその世代において最大の戦争売りである。スルトゥル(ファイヤー・ジャイアントの神)の栄光のために、そして父祖アナムの神聖なる恩寵のために、ザルトーはドラゴン族との戦役を開始した。そして彼の古の祖先によって築かれたドラゴン殺しの巨人、ヴォニンドッドの再建がその始まりとなった。

 ザルトー侯爵には口やかましい妻のブリムスカルダと、短気な子供ふたりがいる――反抗的な娘のシンダーヒルドと、嗜虐的な息子のザルテンバーだ。彼は妻には行動が遅いと叱られ、子供たちには大事業への集中を邪魔されている。

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  • 「Storm King's Thunder」(未訳)

(Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori)

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