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『モダンホライゾン2』プレリリース入門

Gavin Verhey
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2021年6月4日

 

 なにか大きなものが、『モダンホライゾン』を超えて現れる。あれは……新たな『モダンホライゾン』?

 Magic Onlineにはもう実装されたが、いよいよ6月11日(英語版製品は6月18日)に『モダンホライゾン2』がお近くのゲーム店へやってくる!

 2019年の『モダンホライゾン』は大成功を収め、この製品にはもう一度作る価値があるとわかった。このセットには新規カードや刺激的なメカニズム、そして他では決して味わえないリミテッド体験が詰まっているぞ。(もちろん懐かしのものも登場する!)

 では、このセットはどこでどのようにプレイできるのだろう? シールドをプレイする場合、どのようにデッキを組めばいいだろう?

 記事を読むより動画で確認したい方は、英語版記事を見てくれ。

 記事で確認したい方は、ぜひこのまま読み進めてほしい。

さらなる地平を求めて

 プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。

 プレリリース期間中は最新セットをいち早く手にできる。そして、最新のカードを初めてプレイするときのあの興奮こそ、プレリリース体験の真髄だと私は思う。そして店舗ではなく自宅で体験するとしても、世界中のマジック・プレイヤーたちとともに最新セットを味わい、感想を共有することができる。インターネットのおかげで、私たちはつながっていられるんだ!

 このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。笑顔と学びと素晴らしい対戦に満ちており、初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!

 すでにシールドデッキの経験を積んでいる人は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、『モダンホライゾン2』ならではのことについて語っていく。だがプレリリースのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!

 オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリース用の製品を見つけるんだ! 何はともあれ、プレリリースに必要なものが手に入る場所を知らなくては始まらないからね。

 お近くのゲーム店に聞いてみよう。特に行きつけの店舗がないなら、店舗・イベント検索を使って、最寄りの店舗を探すのをお忘れなく!

(編訳注:日本全国のウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗での認定イベント開催(実店舗のみ)は、6月30日(水)まで中止とさせていただいております。「2021年5月27日更新:新型コロナウイルス感染症拡大に伴うイベント開催について」をご参照ください。)

 また、店舗によっては事前予約も行われている。プレリリースは最も人気のあるイベントの1つだから、事前予約が行われていたら席を確保しておくといい。しっかり計画を立てて臨もう。

 本来ならプレリリースは店舗で開催されるイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑みて、当面の間はプレリリース・パックを購入して自宅に持ち帰って楽しむこともできる。私たちとしても、そちらをお勧めするよ。地域によって規則や制限事項は異なるから、どうか適切な行動をとってほしい。政府の要請をしっかり確認して、安心できることだけをしよう。

 うん、こんなところかな。店舗は決めたし、『モダンホライゾン2』カードイメージギャラリーに目を通して素晴らしいカード(やクールな別バージョンのカード)を確認したね。

 これで、この刺激的なセットへの準備は万全だ! それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!

地平を切り開く

 今回はマジック史上初めて、スタンダード以外のセットにプレリリース・パックが用意された! それが『モダンホライゾン2』プレリリース・パックだ!

 今回のプレリリース・パックはこんな見た目をしている。

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 中にはプレリリースならではの逸品が詰まっているぞ。例えばこのセットに収録されているレアや神話レアのフォイル版プレリリース・カードが1枚入っている! このカードはデッキに入れて使うこともできるんだ。それから、ライフを記録するスピンダウン・ライフカウンターも手に入る。

 せっかくだから中身を全部見てみよう。

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 そしてもちろん、何よりも大事なのはドラフト・ブースターだ。早速手にとってみよう!

 まず最初にすることは、それらの開封だ! そうすると、カードの束を手にすることになる。

 さて……その次は?

 いよいよ、デッキの作成だ!

 シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキとは違い、デッキは40枚以上であればいい。

 はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは、2色で、呪文23枚くらいで組むことをおすすめしよう。ときには3色目を「タッチ」することもあるけれど、基本的には2色をデッキの核にするべきだ。

 使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。

  • 心惹かれる本当に強力なレアがある
  • 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが充分ある
  • 優秀なカードがたくさんある
  • 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある

 これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。

 使う色は決まったね。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?

 デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!

 まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、クリーチャー・カードと、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードだけを並べるほうがいい――例えば、《マイアの騎士》は通常3ターン目に唱えることになるが、《過大な贈り物》は3ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。

 クリーチャーの「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。

  • 1マナ:0~2枚
  • 2マナ:4~6枚
  • 3マナ:3~5枚
  • 4マナ:2~4枚
  • 5マナ:1~3枚
  • 6マナ以上:0~2枚
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 これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。

 さて、核となるクリーチャーの基盤を見定めたね。次は呪文を加えよう! 選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。

 数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ――除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するもの、タップしたままにするもの、もちろん直接破壊するものもあるぞ。マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。

 マナ・カーブについてもっと学びたいなら、マナ・カーブの組み立て方について書いたこちらの記事を読んでみてくれ。

 もっとヒントが必要かな? 以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。

  • 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
  • 土地の比率は、おおむね土地17~18枚と、土地以外22~23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこのあたりの比率に収まり、大抵の場合、私もそうすることにしている。
  • 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。軽く、小さいクリーチャーだけにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。シールドデッキの勝ちゲームの多くでは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることができているんだ。
  • 回避能力が重要だ!シールドデッキのゲームでは、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、という膠着状態に陥ることがある。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうした膠着状態を打破できるようにしてくれる。
  • 他のマジックのフォーマットと異なり、シールドデッキの試合展開は遅くなりがちだ。組み上げたデッキが長期戦で強いものなら、先攻より後攻を選んだ方がカードを1枚多く引けて有利な場合もある。

『モダンホライゾン2』のさまざまな顔

 『モダンホライゾン2』にはさまざまな仕様のカードが登場する!

 例えばパックから旧枠版カードが飛び出すかもしれない。

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 あるいは、ボーダーレス版プレインズウォーカーが出現するかもしれない。

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 他にもまだまだあるぞ! どこでどんなカードが手に入るのか詳しく知りたい方は、「『モダンホライゾン2』をコレクションする」記事を読んでみてくれ。

離れていてもマジックを

 地域によっては、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗に集まってマジックをプレイできないところがあるだろう。製品を手に入れても店舗で遊べない場合は、どうすればいいだろう?

 もちろん、Magic Onlineで安全に遊ぶこともできる。でももう1つ、ぜひスマートフォンやウェブカメラを使ってプレイしてみてくれ!

 まだ「SpellTable」(英語)を試したことがないなら、ぜひこの本当に素晴らしいツールを試してみてくれ。スマートフォンをカメラにする設定やウェブカメラの設定も数クリックでできて、町中の、いや世界中のプレイヤーとマジックを楽しめるぞ。ライフの記録やカードの確認機能も備わっており、設定もウィザーズ・アカウントでログインするだけと簡単だ。

 「SpellTable」を用いてリモート・プレリリースを開催する店舗もあるほどで、このツールを使えばプレイの機会が大きく広がるだろう。

 6月11~13日には、ベータ版SpellTableを用いる『モダンホライゾン2』プレリリース・イベントの開催も予定されている(参考記事:英語)。お近くの店舗でプレリリース・パックを購入して持ち帰り、Discordサーバーに参加してデッキ構築の方法やヒントを教わろう。ウェブカメラを通して行うゲームの相手もすぐに見つかるぞ。楽しんだ者勝ちだから、ぜひ好きな組み合わせでカードを試してみてくれ!

 SpellTableの使い方を詳しく知りたい方は、私の動画(英語)も観てほしい。

箱入りの地平

 プレリリース・パックを店舗で購入する際には、『モダンホライゾン2』セット・ブースターなど他の製品も購入できる! 数量には限りがあるので、セット・ブースターボックスが欲しい方は事前に予約しておくといいだろう。

 さらに、ブースターボックスを購入するとこちらのおまけももらえるぞ。(数量には限りがあります。)

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新たな展望

 たしかに『モダンホライゾン2』はモダン向けのセットだ――その名前からも明らかだね! だが私としては、お気に入りのモダン・デッキ向けのカードを手に入れるだけでなく、ぜひ最高のリミテッドも体験してほしい。さまざまなメカニズムが絡み合うリミテッドは、なかなか味わえない楽しさだぞ!

 何か質問があったら、気軽にTwitterやTumblr、Instagram、Tiktok、YouTubeで声をかけるか、あるいはBeyondBasicsMagic@gmail.comへメールを送ってくれ。みんなの話はいつでも大歓迎だよ!(編訳注:英語でお願いいたします。)

 『モダンホライゾン2』のプレビューを楽しんでもらえたなら幸いだ。いつどこでどんな風にプレイしても、楽しんでくれ! みんなの感想を楽しみにしているよ。

――Gavin

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