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今こそ軽率なルーティングの時
2021年2月26日
答えでそんなに過剰に判定したりはしないので、この質問に答えてほしい。君はマジックのゲームで一番スマートなプレイヤーになりたいか?
もちろん君はそうなりたいし、そしてそれは多分青をプレイするのが好きだという意味だ。それは別に構わない――私でもドラフトで必要になれば島をプレイする。
マジックでの「スマート」と「クレバー」は青という色と合致することがよくあるが、青のいつものプランがドラフトで強いのも明白だ。最初期のマジックのセットは青の動きとそれをドラフトする理由を定着させた。その理由は簡単だ。
- カードを引くことはいつでも最もスマートなことである。
- 戦場に出てこようとするあらゆる脅威に対処することはまったくもって正しい。
- 飛行は2番目に優れた回避能力であり、これより優れているのは「ブロックされない」だけである。
『カルドハイム』のコモンで青に追加されたものをサッと見てみると、このドラフト美学の三本柱が今なお健在であるということがわかる。
『時のらせんリマスター』は何枚かの『時のらせん』ブロックの象徴的なカードでこの美学の強さと青の「俺がどれだけわかってるかを見ろ」感をたたえている。
「待て、シャドーは飛行でもアンブロッカブルでもないだろ!」 OK、その通りだ。まず最初に、《ダル追われの流れ者》と《コー追われの浸透者》は青のドラフト・デッキのクリーチャーを仕上げるための完璧に実用的な手段だ。(こいつらはいいクリーチャーだ、ブレント!)次に、シャドーはどちらかというと戦場を分割するものであり、一方はシャドー対シャドー、もう一方はその他のみんながあらゆることをやっている。
最後に、少なくとも『次元の混乱』『時のらせん』『時のらせん』ドラフトで青をプレイした私の記憶に基づいた事実によれは、2~3体の対処不可能なシャドー持ちクリーチャーはすぐにゲームを終わらせる。
そして、その他のあらゆるものと同じく、シャドーにカード・ドロ―をつけるともっと強くなる。
《コー追われの物あさり》は私でさえも強いと認められるカードだ。これは私のパウパー・キューブにおいて、1体のクリーチャーが勝利に必要な全部のカードを掘り進みながら常に圧力をかけることで決着するゲームの数を減らすために、私がこれを引退させるまでの間、何年も突出した存在だった。これは素のカード・ドロ―ではない(この能力の先駆けとなった《マーフォークの物あさり》に倣って「ルーティング」と呼ばれる)が、継続的なダメージと組み合わせることで不要なカードを捨てることが気にならなくなる。勝つのに忙しいのだ。
そしてこれは青が『時のらせんリマスター』で勝つために得たものの全てとはまだほど遠い。
これもまた印刷されてから長い時間が経過しているが、《拭い捨て》はもともと青の象徴的なコモンである《ブーメラン》にひとひねりを加えたものだった。《拭い捨て》には土地もオーナーの手札に戻せる最強のバージョンのバウンス呪文にするべく、「インタラプト」がインスタント速度では実際に対応できなかったことの再現である刹那がついていた。
以下は現在ほとんどののバウンス呪文が「土地でない」対象を取っている理由だ。
もし君が対戦相手が3枚目の土地を置けなかった直後に土地の枚数を1枚にしてやりたいという夢を持っているなら、君も対戦相手に絶望を与えることができる。また、君を止める可能性がある何かを戻したいのであれば、そういうものをバウンスすることもできる。
真の宿敵になることへのおまけ
回避能力、カード・ドロー、そしてバウンス呪文は全て長年に渡ってあり続けたものばかりだ。真に対戦相手を倒すための宿敵になるということは、さらなる段階に踏み込むということだ。1枚の旧枠カードによりまさにそれが可能となる。
『時のらせんリマスター』ドラフトの初手ピック候補として、これは青をやることを強制する絶対的な理由だ。《真の名の宿敵》はモダン枠になってからかなり後に『統率者』の発売を通してマジックに加わった。今はレガシーのファンも同じように、、スタイリッシュでほぼ止めることが不可能なカードで敵の名前を呼んで誰もが青が畏怖の色であることを思い出させることができる。(だがキーワード能力の畏怖ではない。それは黒だ。このセットには数多くのメカニズムが存在する!)
《真の名の宿敵》 アート:Zack Stella |
『時のらせんリマスター』は3月19日に発売される。帰ってきたカードと旧枠カードを見るには『時のらせんリマスター』カードイメージギャラリーと、プロモおよびボーナスシート・カードイメージギャラリーをチェックしてくれ!
(Tr. MASUYAMA Takuya, TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)
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