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『ゼンディカーの夜明け』のメカニズム
2020年9月1日
『ゼンディカーの夜明け』では、未知を恐れぬ冒険と探検に満ちた次元として名高い世界を再訪します。これまでこの世界は、エルドラージという次元を越える存在に脅かされてきました。しかし、皆さんに朗報です――やつらはいなくなりました! この次元は、まったく新しい世界になったのです。信じられないほど美しい光景を前にして、皆さんもきっと言葉を失うでしょう。神秘に満ちたこの場所でスリリングな冒険を楽しむために、早速準備を始めましょう。今回は、新旧さまざまなメカニズムをご紹介します。
モードを持つ両面カード
皆さんは未知の世界へ挑戦するのですから、選択肢は多くあった方が良いでしょう。土地が必要なときがあれば、呪文が必要なときもあるはずです。両面カードにひと味加えたこの「モードを持つ両面カード」は、それを実現してくれるのです。
これまでの両面カードと同様に、モードを持つ両面カードは2つのオモテ面を持ちます。ただし、今回は「変身」をしません。モードを持つ両面カードをプレイする際に、あなたはどちらの面をプレイするか選択するのです。マナが足りないなら《ヴァラクートの石造り》をプレイしましょう。マナが十分あって手数を増やしたいなら《ヴァラクートの覚醒》を唱えましょう。選ぶのはあなたです。
ちなみに、両面カードの変身に関するルールの大半は、モードを持つ両面カードにも適用されます。モードを持つ両面カードがあなたの手札や墓地、追放領域にある間、それは第1面の特性のみ持ちます。なので、あなたのライブラリーから土地・カード1枚を探す場合、第1面が土地・カードでない「モードを持つ両面カード」は探せません。ある効果によってあなたの墓地からインスタントを唱えることができる場合、《ヴァラクートの覚醒》は唱えられますが、《ヴァラクートの石造り》をプレイすることはできません。
これまでの変身するものであれ、この新しいモードを持つものであれ、両面カードを使ってプレイする場合は他のカードと区別がつかないようにすることが大切です。(皆さんすでに実行していると思いますが)不透明スリーブを使用するか、あるいはこの「補助カード」を使用してください。
補助カードは両面カードの代替品であり、これを使用する場合も実物の両面カードを所持していなければなりません。該当するカードの名前と、その他実物のカードに書かれている情報を書き込んでご利用ください。補助カードには、サイドボーディングのメモやデッキリストなど、実物のカードに書かれていないことを書き込んではいけません。ゲーム中に補助カードが公開領域にある場合は、実物のカードと入れ替えます。非公開領域にある場合は補助カードを使用してください。補助カードの使用は任意ですが、不透明スリーブか補助カードのどちらかは使う必要があります。
パーティー
パーティー組もうぜ!……はい。前置きは以上です。
古典的な冒険におけるパーティーをオマージュした新規メカニズム、「パーティー」では、4つの特定のクリーチャー・タイプが取り挙げられます――ウィザード、クレリック、戦士、ならず者の4つです。あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数とは、その4つの役職のうち、あなたがコントロールしているクリーチャーのいずれかが持っている種類がいくつあるかのことです。あなたがコントロールしているクリーチャーは、それぞれの役職を最大1つずつしか担えません。
あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数を参照する能力は、単純に0~4の数字を参照します。どのクリーチャーがどの役職を担っているかを指定する必要はありません。例えば、あなたのパーティーにいるクレリックを指定されることはありません。パーティーを構成しているクリーチャーの総数は、さまざまな形で使われます。《カビーラの先導》の場合、能力が解決されたときにボーナスの大きさを決めるために使います。他のカードでは……そう、他のことに使われます。その目で確かめてみてください。
中には、「あなたのパーティーが全員そろっている」かどうかを参照するものもあります。これは、すべての役職がそろっている、つまりウィザードとクレリックと戦士とならず者をコントロールしている状態を指します。たとえパーティーに関わるクリーチャー・タイプを複数持つクリーチャーがいても、それぞれの役職は異なるクリーチャーが担わなくてはならないので、その点にはご注意ください。
皆さんが予想している通り、『ゼンディカーの夜明け』にはあなたのパーティーとなるウィザード、クレリック、戦士、ならず者がたくさんいます。中には、他より器用なクリーチャーもいます。
数え方によってパーティーを構成するクリーチャーの総数が異なる場合は、常に一番大きい数字を参照してください。選ぶことはできません。パーティーは人数の多い方が勝るのです。あなたがコントロールしているクリーチャーが《タジュールの模範》1体だけなら、あなたのパーティーを構成するクリーチャーの総数は1体です。仲間を増やしてあげましょう!
キッカー
今回はパーティーを組んで探検に出かけることになりますが、その後押しをしてくれる人気のメカニズムも帰ってきます――そう、「キッカー」です。
キッカーは任意で支払える追加コストであり、あらゆる種類のカードに見受けられます。キッカー・コストを支払えば、より良い効果を得られるのです。《ナーリッドの群棲》は2マナ域の動きを埋めるのに使っても良いですし、5マナ揃うまで待って+1/+1カウンターを2個加えて繰り出すこともできます。また、キッカーを持つパーマネントの中には、キッカーされた場合のみ誘発する能力を持つものもあります。
インスタントやソーサリーにも、キッカーで強化されるものがあります。《ムラーサの力》のような呪文は、キッカーすると代わりに別の効果が発揮されます。このカードの場合は、キッカーしなかった場合の「+3/+3の修整」ではなく「+5/+5の修整」を与えます。効果を別の効果にする場合、「代わりに」と書かれていますので、そこに注目してください。インスタントやソーサリーをキッカーすると、元の効果に追加の効果が足される場合もあります。
キッカーを持つ呪文は、柔軟に使えます。ゲーム序盤にプレイしても良いですし、マナが十分に揃ってからプレイすればゲームに大きな影響を与えられるでしょう。マナが十分にと言えば……
上陸
ゼンディカーが絡むゲームでは、いつも土地が主役になります。初代の『ゼンディカー』は、「土地に注目したセット」として考案されました。その伝統は『ゼンディカーの夜明け』にも引き継がれ、今回も「上陸」が再登場します。上陸は、土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたびに誘発する能力を示す能力語です。
このカードがわかりやすいですね。土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出ると、あなたの上陸能力がすべて誘発します。上陸能力が2つ以上同時に誘発する場合、それらはあなたが決めた順番でスタックに置かれます。上陸能力の誘発には、土地が戦場に出た理由は問われません。あなたのターンに土地をプレイしても誘発しますし、呪文や能力によって土地を戦場に出しても誘発します。
難題への挑戦
『ゼンディカーの夜明け』は、私たちを再びゼンディカー次元へ連れて行ってくれます。この世界を特に人気が高いものにした「探検と冒険」を再びお楽しみください。新たに発見された「スカイクレイブ」への旅。新たな敵やライバルの存在。そしてその先に待つ栄光。さあ、冒険が始まります!
※コモン、アンコモンおよび基本土地のカード画像にホログラムが付いているものがありますが、実際のカードには付いておりません。
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