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『イコリア:巨獣の棲処』プレリリース入門
2020年4月14日
巨獣の激突に備えている人なんているかい?!
『イコリア:巨獣の棲処』は、怪物(とそれらを手なづける「眷者」)のセットだ。このセットは怪獣映画や太古の物語からビデオゲームまで、あらゆる怪物から着想を得ている。大好きな怪物がいるなら、それをもとにしたカードがきっと収録されているだろう!
『イコリア:巨獣の棲処』の雰囲気を味わいたいなら、こちらのトレーラー映像を観てくれ。
このセットは、私が携わってきた中でも特に刺激的なものの1つだ。ゲームに革新をもたらす新メカニズム(「相棒」や「変容」を持つカードはもう見たかい?)、本当に強大なクリーチャー、3色の利点を詰め合わせたカード、おまけに統率者デッキまで――『イコリア:巨獣の棲処』のすごさには目をみはらずにはいられないよ!
今回のプレリリースは、世界が――私たちの世界、つまり地球が普段と異なる状況にあるから、プレリリースも少しだけ違ったものになる。でももちろん、その楽しさは変わらないぞ!
では具体的にどう違うんだろう? 集まらずに参加するにはどうすればいいんだろう? 今日はそれをお伝えしよう!
巨獣ほどの楽しさ
プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。
このイベントでは最新セットをいち早く体験できるのだが、最新のカードを初めて手にしてプレイするときのあの興奮こそ、プレリリース体験の真髄だと私は思う。そしてたとえ自宅で体験しても、世界中のマジック・プレイヤーたちとともに最新セットを味わい、感想を共有できる。インターネットのおかげで、私たちはつながっているんだ!
このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!
すでにシールドデッキの経験を積んでいる人は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、『イコリア:巨獣の棲処』ならではの違いについて語ろう。だがシールドデッキのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!
オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリース用の製品を見つけるんだ! 何はともあれ、プレリリースに必要なものが手に入る場所を知らなくては始まらないからね。
お近くのゲーム店に聞いてみよう。特に行きつけの店舗がないなら、店舗イベント検索を使って最寄りの店舗を探してみてくれ。
本来ならプレリリースは店舗で開催されるイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑みて、今回は例外措置がとられた。プレリリース・パックを購入して自宅に持ち帰れるんだ! 私たちとしても、そちらをお勧めするよ。地域によって規則や制限事項は異なるから、どうか適切な行動をとってほしい。政府の要請をしっかり確認して、安心できることだけをしよう。店舗への対応についての詳細はこちらを確認してほしい。
それから、店舗でプレリリースを楽しめない場合はマジック:ザ・ギャザリング アリーナでも体験できるぞ! 4月16日(PDT)から始まるシールド・イベントでは、プレリリースと同じ体験を味わえるだろう。まだMTGアリーナをプレイしたことのない方は、ぜひこの機会に試してみてくれ。
うん、こんなところかな。自宅にせよMTGアリーナにせよプレリリースを体験する場所は決めたし、『イコリア:巨獣の棲処』カードイメージギャラリーに目を通して、素晴らしいカードの数々を確認したね。
これで全部揃ったね! それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!
怪物を作り上げろ
オーケー。そういうわけで、ついにプレリリース・パックを手にしたとしよう。では、一体何が手に入るんだろう?
まずはこんな感じのデッキボックスが手に入る。
中には『イコリア:巨獣の棲処』のブースターパックが6個と……日付が印刷されたフォイル仕様のレアまたは神話レアのカードが1枚入っている。このセットに収録されているレアまたは神話レアならどのカードでも当たる可能性があるぞ!
(MTGアリーナでは追加のレアはないので、注意してくれ。)
もちろん、ライフの管理に役立つスピンダウン・ライフカウンターのようなグッズも入っているぞ。どういうやつかって? よし、せっかくだから1箱開封してみよう!
すごい! たくさん詰まっているね。
そしてもちろん、何よりも大事なのはブースターパックだ。次は、それらをどうすればいいのか教えよう!
まず最初にすることは、パックの開封だ! そうすると、カードの束を手にすることになる。
さて……その次は?
もちろん、デッキを作成する時間だ!
シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキと異なり、デッキは40枚以上であればいい。
はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは2色で組むことをおすすめしよう。ときには3色目を「タッチ」することもあるけれど、基本的には2色をデッキの核にするべきだ。
使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。
- 心惹かれる本当に強力なレアがある
- 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが充分ある
- 優秀なカードがたくさんある
- 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある
これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。
また、『イコリア:巨獣の棲処』では3色が副テーマの1つになっており、特にレアや神話レアに使われている点は覚えておくといいだろう。つまり、通常よりは3色目のタッチが起こり得るということだ。
3色目をタッチするなら、早い段階でプレイする必要がないカードや色マナの要求が厳しくないカードをタッチしよう。《幼獣の復讐》のようなカードは3色目の色マナを1つしか必要としないため、タッチしても問題ない。一方《見事な根本原理》をタッチして唱えようとすると、タッチした《山》3枚をすべて引かなければならないような難題を突きつけられるだろう!
使う色は決まったね。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?
デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!
まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、クリーチャー・カードと、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードだけを並べるほうがいい――例えば、《サヴァイの剣歯虎》は通常2ターン目に唱えることになるが、《神聖なる矢》は2ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。
クリーチャーの「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。
- 1マナ:0~2枚
- 2マナ:4~6枚
- 3マナ:3~5枚
- 4マナ:2~4枚
- 5マナ:1~3枚
- 6マナ以上:0~2枚
この環境では特に「変容」があるため、マナ・コストの扱いは少し複雑かもしれない。基本的には、変容コストが4マナ以上のカードは変容コストを見て並べるといい――そのカードを変容できる頃には、変容先のクリーチャーがあるだろうから。
これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。
さて、核となるクリーチャーの基盤を見定めたね。次は呪文を加えよう! 選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。
数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ――除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するもの、タップしたままにするもの、もちろん直接破壊するものもあるぞ。マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。
マナ・カーブについてもっと学びたいなら、マナ・カーブの組み立て方について書いたこちらの記事を読んでみてくれ。
もっとヒントが必要かな? 以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。
- 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
- 土地の比率は、概ね土地17枚と、土地以外23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこの前後に収まり、大抵の場合、私もそうしている。
- 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。軽く、小さいクリーチャーだけにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。シールドデッキの勝ちゲームの多くでは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることができているんだ。
- 回避能力が重要だ! シールドデッキのゲームでは、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、という膠着状態に陥ることがある。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうした膠着状態を打破できるようにしてくれる。
- 他のマジックのフォーマットと異なり、シールドデッキの試合展開は遅くなりがちだ。組み上げたデッキが長期戦で強いものなら、先攻より後攻を選んだ方がカードを1枚多く引けて有利な場合もある。
ブースター・ファン
『エルドレインの王権』から新たに「ブースター・ファン」プロジェクトが始まり、パックに収録される特定のカードに豪華な別バージョンが用意されるようになった。『イコリア:巨獣の棲処』でも引き続き別バージョンが登場するぞ――その多くは、この次元の怪物たちに関係するものだ!
どれも印象的なアートで、テキスト欄にもはみ出すほどの勢いがある! ぜひ見てくれ。
しかも、これで終わりじゃない! 今回のセットには、特別なサイクルもある――「トライオーム」の別バージョンだ! それらには特別なカード枠が用意され……とにかく圧巻だよ。
さらに、特別な拡張アート版プレインズウォーカーもある。
これも本当に素晴らしいね。これらはブースターパックから手に入り、さらにコレクター・ブースターには引き続き拡張アート版カードも収録される! こんな感じにね。
そして最後に、とっておきのものをご紹介しよう……ゴジラがやって来る。そう……あの「ゴジラ」だ! おまけに他の怪獣たちもやって来るぞ。
マジックと東宝というこれまでにないタッグが結成され、こうして東宝が誇る怪獣たちをお届けできることになったんだ! ブースターボックスには「ボックストッパー・カード」も付いていて、東宝怪獣版のカードが封入されている。それからWPN店舗でブースターボックスを購入すれば、特別なゴジラのボックス購入特典プロモも手に入るぞ。(数量には限りがあります。)
『イコリア:巨獣の棲処』を「ゴジラみたいなセットだ」と言っている人がいたけれど……まさか本当にゴジラが登場するとは思っていなかっただろう! 最高だよ。
離れていてもマジックを
地域によっては、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗に集まってマジックをプレイするのが難しいところがあるだろう。製品を手に入れても店舗で遊べない場合は、どうすればいいだろう?
もちろん、マジック:ザ・ギャザリング アリーナやMagic Online(英語)で安全に遊ぶこともできる。でももう1つ、ぜひスマートフォンやウェブカメラを使ってプレイしてみてくれ!
私は子供のころに、友達と電話越しにマジックをプレイしたことがある。みんなが想像している通り、正直面倒だったよ。宣言されたカードをすべて覚えようとするのは悪夢そのものだった。プレリリースならなおさらだ!
でも時代は変わった――今やパソコンから携帯電話まで、ウェブカメラが付いている時代だ!
君たちの設定次第で、方法はいくらでもある。まずは統率者戦グループの「The Spike Feeders」が書いたこの素晴らしい記事(リンク先は英語)を読んでみてもいいし、あるいは単に「ウェブカメラ マジック:ザ・ギャザリング」で検索してもいいだろう。スマートフォンをウェブカメラに変える方法がたくさん見つかるはずだ。君たちが思っているよりずっと簡単さ――ぜひお試しあれ!
印刷に値する『イコリア:巨獣の棲処』
プレリリース・パックを購入する際には、他の製品も購入できる――ブースターボックスも買えるぞ! 事前に店舗に連絡して予約しておこう。
それから、『イコリア:巨獣の棲処』では新たに「イコリア統率者デッキ(『統率者2020』)」が同時発売される! 統率者戦をプレイしたことがない方は、ぜひこの機会に始めてみてくれ! 統率者戦は最も人気の多人数戦フォーマットであり、君の好きなカードをほとんど何でも使える。
統率者戦や統率者デッキに興味がある方は、こちらで詳細を確認してくれ。
『イコリア:巨獣の棲処』のメカニズム
最初に言った通り、『イコリア:巨獣の棲処』は極めて刺激的なセットだ。変容や相棒、キーワード・カウンターなど、確認すべき能力は山ほどある。詳しく知りたい方は、メカニズム解説記事を確認してくれ。きっと疑問を解決する助けになるはずだ。
怪獣決戦
『イコリア:巨獣の棲処』は、新風を吹き込むセットだ――私たち自身がこれまで以上に楽しく取り組めたよ。今回は特にユニークで新しいことに挑戦した。みんなの感想を聞くのが待ちきれないよ!
製品を手に入れるにせよオンラインでプレイするにせよ、絶対に体験してみてくれ! まずはオンラインで味わって、落ち着いてから製品を手に取っても大丈夫――『イコリア:巨獣の棲処』はどこにも行かないよ。
何か質問があったら、気軽にTwitterやTumblr、Instagramで声をかけるか、あるいはBeyondBasicsMagic@gmail.comへメールを送ってくれ。(編訳注:英語でお願いいたします。)みんなの話はいつでも大歓迎だよ!
『イコリア:巨獣の棲処』のプレビューを楽しんでもらえたなら幸いだ。いつどこでプレイしても、楽しんでくれ!
—Gavin
- Email: BeyondBasicsMagic@gmail.com
- Instagram: GavinVerhey
- Tumblr: GavInsight
- Twitter: @GavinVerhey
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