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僻境生まれの保護者
2019年9月10日
エルフは長年にわたり人気があるクリーチャー・タイプの1つで、ハイ・ファンタジーやおとぎ話の世界は、エルフを抜きにして語れるはずはありません。おとぎ話の世界といえば、あらゆる種類の魔除けの道具、不思議な魔法、そして非現実的な生き物であふれています。今日紹介するプレビュー・カードもまた、そんなエルドレインの生き物たちによる大騒ぎを利用しようとするものになります。
《僻境生まれの保護者》にはすべてがあります。その「すべて」とは、「騎乗、戦闘、そして巨大狐に乗って弓矢を撃つ、そのすべてがとても印象的である」ということで、私はこのリエス・ラサヒド/Lius Lasahidoによるアートが大好きです。私が気に入っているのは、このエルフが巨大な狐にまたがっていることよりも、大量の武器を抱えていることに目が行くところと、森の中を駆け抜けているエルフの邪魔にならないよう、翼ある生き物が絵の端の方に避けているところですね(《僻境生まれの保護者》が到達を持っているという事実に気づけば嬉しくも納得のシーンですよ)。
素晴らしいお知らせは、「コレクター・ブースター」の拡張アート枠版によって、このカードの素晴らしいアートの見栄えがもっと良くなるということです。
オーケー、このカードの(豪華な)見た目については十分です、次はこれに何ができるのかについて調べていきましょう。
記事の最初で触れたように、《僻境生まれの保護者》は人間ではない生物を満載したデッキを望んでいます。私は個人的には大量のヤギを希望しますね、おとぎ話にはかわったヤギがいっぱいいるので。とはいえもっと簡単な選択肢もあります。これまでをラヴニカで過ごし、これからは他のエルフたちと過ごしたいと考えているエルフにとっては格好の機会でしょう。
カードを引く名選手《獣に囁く者》に加え、それらの価値を最大限に高めたいプレイヤー向けには《ゴルガリの拾売人》もいます。マナの量と色を可能な限り増やしたい人向けとしては《楽園のドルイド》と《培養ドルイド》がありますね。《生皮収集家》はアグロ・デッキを好む人用、そして悪名高きエルフ・トカゲ・ウィザードである《エリマキ神秘家》は、どちらかと言えば打ち消し呪文を構えたいあなた向きです。
エルフ部族デッキをやりたいのであれば、その方向性は無数にあります。特に、+1/+1カウンターのシナジーを利用したデッキの余地はかなり広く、《僻境生まれの保護者》がいっそう活躍する方向性と言えるでしょう。《生皮収集家》、《成長室の守護者》(エルフ・カニ・戦士)、そして《僻境生まれの保護者》はすべて序盤に出せて+1/+1カウンターを簡単に置くことができるクリーチャーです。それから《花粉光のドルイド》と《進化の賢者》、ほかのエルフたちによってそれらのカウンターを素早く増やしましょう。小さなエルフのチームが、ええ、対戦相手の手に負えない大きなエルフのチームになるまでね。
シナジーを別にしても、《僻境生まれの保護者》はマジックで最も必要とされる特性の1つを持ち合わせています。普段ならここでカード・アドバンテージの話をするところで、なにしろ私はカード・アドバンテージが大好きというか、いやあ、しかし今日はそうじゃなくて、みんな、今日はそうじゃないんです。ここでは、《僻境生まれの保護者》が時間とともにそのサイズを変えるという話です。これは2ターン目に出せるため、序盤から攻撃できたり相手に展開で後れを取らないという点で素晴らしいのですが、永遠に2/2のままというわけではなく、長期戦においてもゲームに関われます。
決まった数のカウンターを置くのではなく、{X}を支払ってX個のカウンターを置けるという点は、この能力をきわめて効果的なものにしています。土地ばかりで呪文が不足しているときでも、マナをつぎ込める場所があれば、悪い状況から脱しやすいからです。ゲームの序盤と終盤の両方で成果が見込めるカードは活躍する傾向にありますが、《僻境生まれの保護者》はそれを立派に実行してくれます。このカードがすぐに手に負えなくなることは想像に難くないですし、エルドレインがある間に私たちが《僻境生まれの保護者》の上に置くであろうカウンターの数がどれほどのものになるかは想像もつきません。
これらはどれもこれも素晴らしく、しかもまだこのカードの能力すべてを利用しているわけでもありません!
数えきれないほど多く体験したことです。目の前には何もなく、自軍のクリーチャーで対戦相手に向かって攻撃する準備はできています。そして手を止めて、戦場の向こう側にある緑マナをじっと見つめるのです。
「このセットの瞬速クリーチャーって何だっけ?」
これを忘れないように、私はまさに今自分のためにこれを特記しておきます。《僻境生まれの保護者》よ、メーガン。このセットには《僻境生まれの保護者》がいる。気をつけて。
このカードはすでに十分スイートで、瞬速はまるでサンデーやパフェに乗ったチェリーのように感じられます。《僻境生まれの保護者》は瞬速で唱えてブロックに回ることが可能です。対戦相手のターン終了ステップに飛び出して、次の自分のターンで奇襲を仕掛けることもできます。私は対戦相手のターンに呪文を唱えられるカードが好きで、その選択肢を残しておくことも同じぐらい好きです。私が《僻境生まれの保護者》でそうすることは間違いないでしょう――対戦相手がクリーチャーをどんどん展開してくるようなら序盤から唱えますし、あるいはほかのクリーチャー呪文を唱えてから瞬速でこれを唱えて、《僻境生まれの保護者》を先に戦場に出すことですぐさまカウンターを追加できるようにして、ダメージによる除去の範囲から脱するようにすることもあるでしょう。
同じことが到達にも言えます。緑は飛行クリーチャーに対して苦戦を強いられますが、《僻境生まれの保護者》は飛行に目を配り、一握りの厄介な鳥に打倒されないようにしてくれるのです。
《僻境生まれの保護者》の存在は、探検、同盟、権力、そして戦闘に満ちた次元の存在を裏付けています。このエルフの射手がおとぎ話の生き物たちを勝利に導くところを見るのが待ちきれませんね。それがヤギだったら言うことなしです。
(Tr. Yuusuke "kuin" Miwa / TSV testing)
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