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『灯争大戦』プレリリース入門
2019年4月23日
プレインズウォーカー。どっちを見てもプレインズウォーカーが!
『灯争大戦』は、まさに唯一無二のセットだ。マジックの物語に注目してきた人たちにとって、今回はひとつの節目になる――今このとき、この場所で、すべてが収束するのだ。狡猾なるドラゴン、ニコル・ボーラスが入念に組んできた計略の数々が、このセットで最終局面を迎える。
掘り下げられる部分はたくさんあり、セット全体がフレイバーと物語にあふれる。英雄たちのゆくえを追ってきた人は、多くのことに気づくだろう。
でも、彼らのことをまったく知らなくても大丈夫。まだ学ぶ時間はたっぷりあるし、このセットにはエキサイティングで魅力的な新カードがたっぷり詰まっているからね――とりわけ注目すべきは、大量のプレインズウォーカー・カードだ。なんと今回は、「すべてのブースターパックに」プレインズウォーカーが封入されているのだ。
私たちも、こんなことは今まで挑戦したことがない。
ではそんな最新セットをどこよりも早く体験できる場所は? そう、プレリリースだ!
プレリリースは最新セットの発売を記念して行われる、新規プレイヤーにとってもベテラン・プレイヤーにとっても素晴らしいイベントだ。ぜひ君たちもイベントに参加して、いち早く最新カードの数々を手に取り、プレイしてくれ!
さて、プレリリースでは一体何が行われるのだろう? ぜひこのまま読み進めてくれ!
灯を解き放て
プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。
私はこれまで、世界中のどこにいても、季節がいつでも、近くで開催されるプレリリースに参加してきた。何も私だけの話じゃない――長年のベテランから始めたばかりの初心者まで、きっと多くのマジック・プレイヤーがそうだろう! プレリリースは最も人気のあるイベントなんだ。
それはなぜかって? プレリリースはマジックを楽しむ最高の手段のひとつだからさ!
こんなイベントは他にないよ。全員が一斉に席について、新しいカードの数々を手に取り、それらの使い道を見出す。みんながカジュアルな雰囲気で楽しみ、マジックの最新セットへの興奮と、あふれんばかりのエネルギーを共有するんだ!
私が初めてプレリリースに参加したのは11歳のときで、このイベントはたちまち私を夢中にさせた。それから18年を経た今でもまだ、その想いは変わらないよ――それに、プレリリースはもっとすごくなってる!
このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。それから、心からリラックスした気持ちで新しいカードの探究を楽しめるのも最高だね。初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!
すでにシールドデッキの経験を積んでいる方は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、最寄りのお店できっと楽しめる、『灯争大戦』ならではの特別なことについて語ろう。だがシールドデッキのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!
オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリースを開催している場所を見つけるんだ。何はともあれ、プレリリースへ行けなければ楽しめないからね。どうすればいいかな?
特に行きつけの店舗がないなら、店舗イベント検索を使って、最寄りの店舗を探すのをお忘れなく。店舗では事前登録も行なわれているかもしれない。プレリリースは私たちが提供するイベントでも最も人気のあるもののひとつなので、その店舗で参加するのに事前登録が必要かどうかを確かめておくことをお勧めしよう。イベントが満員だとわかるのが、会場を訪れてプレイできないことを知ってからというのでは全くもって遅すぎるので、先を見ておくに越したことはない。
参加できる店舗は見つかったかな? 素晴らしい!
それじゃあ今度は、イベントに向けて準備を進めよう。このイベントではその場で手に入れたカードを使ってデッキを組むことになるのだが、それだけではなく、やれることはたくさんある。
『灯争大戦』を楽しむために必要なものをすべて用意しよう! 例えば、ラウンドの合間に遊ぶためのスタンダードのデッキやトレード用のバインダー、ライフを記録するためのペンと紙、そして飲料水もあるといいかもしれない。
プレリリースの1回のイベントは約4~5時間を要するから、当日はイベントを最後まで楽しめるように、しっかり時間を確保しておこう。それから、「腹が減っては戦はできぬ」と言うし、リンゴやプロテイン・バー、ドラゴン・ジャーキーのような軽食を持っていくのもいいアイデアだね。(軽食については、行く予定の店舗の確認もしておこう――もしかしたら会場で販売しているかもしれないぞ!)
うん、こんなところかな。行くべき店舗は地図上に見つけたし、必要なものはすべて詰め込んだね。それからもちろん、『灯争大戦』カードイメージギャラリーには目を通して、素晴らしいカードの数々を確認しておこう。またイベントへの参加自体が初めての方は、私が書いた「初めてのイベント」という記事をぜひ読んでみてくれ。
これで全部揃ったね! それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!
大戦の火蓋を切る
オーケー。あとは会場へ行き、席についてプレイするだけだ。そこでは何がもらえるんだろう?
舞台となる次元はラヴニカのままだが、今回はギルド中心ではない。「灯争大戦」が中心になるのだ! マジックを始めたばかりで、これまでプレリリースではギルドを選んでいた人たちにとっては、ちょっと勝手が変わるね。今回はより伝統的なイベントになる。
プレリリースに参加すると、こんな感じのデッキボックスが手に入る。
中には『灯争大戦』のブースターパックが6個入っている。それから、日付が印刷されたフォイル仕様のレアまたは神話レアのカードが1枚。これは、このセットに収録されるレアまたは神話レアからランダムに選ばれる! さらに、今回は、このセットに収録されるプレインズウォーカー(アンコモンまたはレア、あるいは神話レア)からランダムに選ばれて日付が印刷されたフォイル仕様のカードも1枚入っている!
もちろん、ライフの管理に役立つスピンダウン・ライフカウンターのようなグッズも入っているぞ。よし、せっかくだから1箱開封してみよう!
すごい! 必要なものがすべて入っているね。
そしてもちろん、何よりも大事なのはブースターパックだ。次は、それらをどうすればいいのか教えよう!
まず最初にすることは、パックの開封だ! そうすると、カードの束を手にすることになる。
さて……その次は?
もちろん、デッキを作成する時間だ!
シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキと異なり、デッキは40枚以上であればいい。
はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは2色で組むことをおすすめしよう。ときには3色目を「タッチ」することもあるけれど、基本的には2色をデッキの核にするべきだ。
使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。
- 心惹かれる本当に強力なレアがある
- 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが多くある
- 優秀なカードがたくさんある
- 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある
これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。
さて、方法はどうあれ、使うカードは絞る必要がある。プレリリース中に困ったことがあったら、周りのプレイヤーに気軽に声をかけて教えてもらおう。(プレリリースでは周りのプレイヤーに教えてもらうことができるんだ――このイベントに参加しているプレイヤーは、みんなでイベントを楽しむために力を尽くしてくれるはずさ!)
使う色は決まったね。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?
デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!
まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードでなければ、クリーチャーでないカードは並べないほうがいい――例えば、《飛びかかるオオヤマネコ》は通常2ターン目に唱えることになるが、《神聖なる矢》は2ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。
クリーチャーの「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。
- 1マナ:0~2枚
- 2マナ:4~6枚
- 3マナ:3~5枚
- 4マナ:2~4枚
- 5マナ:1~3枚
- 6マナ以上:0~2枚
これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。
さて、核となるクリーチャーの基盤を見定めたね。次は呪文を加えよう! 選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。
数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ――除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するもの、タップしたままにするもの、もちろん直接破壊するものもあるぞ。マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。
マナ・カーブについてもっと学びたいなら、マナ・カーブの組み立て方について書いたこちらの記事を読んでみてくれ。
もっとヒントが必要かな? 以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。
- 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
- 土地の比率は、概ね土地17枚と、土地以外23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこの前後に収まり、大抵の場合、私もそうしている。
- 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。軽く、小さいクリーチャーだけにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。シールドデッキの勝ちゲームの多くでは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることができているんだ。
- 回避能力が重要だ! シールドデッキのゲームでは、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、という膠着状態に陥ることがある。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうした膠着状態を打破できるようにしてくれる。
- 『灯争大戦』にはマナ基盤を安定させる手段が豊富にある。それらが手に入れば、3色目をタッチするのも可能だ。それでも、君が熟練のベテラン・プレイヤーでないなら、多くても3色までにしておこう。どんなに魅力的でもね!
- 他のマジックのフォーマットと異なり、シールドデッキの試合展開は遅くなりがちだ。組み上げたデッキが長期戦で強いものなら、先攻より後攻を選んだ方がカードを1枚多く引けて有利な場合もある。
双頭巨人戦
いくつかの店舗では、シールドデッキの中でも双頭巨人戦と呼ばれる形式を開催している(しばしば略して「2HG」とも)。これは2人のプレイヤーがチームを組んで、他のペアと対戦するものだ。各ペアは2個のプレリリース・パックを受け取り、そこからデッキを構築する。(『バトルボンド』を体験した人は、すでによく知っているかもね!)
どうやって作ればいいかって?
チームメイトと協力して40枚のデッキをふたつ作るようにすれば、きっと楽にできるだろう。デッキ構築が終わったら、他のペアと1ゲーム先取の試合をする。
双頭巨人戦のゲームはどうやって進めればいいのかって?難しいことはないよ。クリーチャーや土地はチーム内で共有されないけれど、ライフは30点を共有する。ターンはふたり同時に進めることになり、それから攻撃やブロックもチーム単位で行うんだ!双頭巨人戦の魅力は、勝つためにチームメイトとの協力が不可欠なところだ。
双頭巨人戦について、もっと詳しく知りたい? ぜひこちらをクリックして詳細を読んでみてくれ。
オープンデュエル
一日中イベントでプレイするのが君のマジックの楽しみ方と合わない、あるいはあまり時間はないけれどもちょっと対戦したいというなら、オープンデュエルに参加するという方法もある。
オープンデュエルでは、すぐに対戦できるカード60枚入りのプレインズウォーカーデッキを受け取り、それを使って他のオープンデュエルの参加者や、次のラウンドを待っているプレリリースの参加者と対戦できるんだ。これは、プレリリースが自分に合うイベントかどうかわからないなら、ちょっと試してみるのにいい方法だ。あるいはプレリリース・イベントに5時間いられない場合にもおすすめだぞ。オープンデュエルは好きなときにプレイできる。これも楽しいよ!
お近くの店舗にプレリリースでオープンデュエルを開催するかどうか確認して、戦いに備えよう!
ボックス開封の日
祝日の名前じゃないよ。(でも確かに、プレリリースは祝日みたいな感じだね!)
プレリリースの新たな特典として、イベントでブースターボックスを手に入れられるようになった!
そう、プレリリースに参加した人は、公式発売日より早くブースターボックスを受け取れる。いち早く家に持ち帰ることが(あるいはその場で開封も!)できるんだ。詳しくは店舗まで確認してくれ。
また、プレリリースではプレインズウォーカーデッキも購入できる。オープンデュエルに参加する人もしない人も、気軽に手にとって遊んでみてくれ!
『灯争大戦』のメカニズム
『灯争大戦』には、新たなメカニズムも再録メカニズムもある――さらに大量のプレインズウォーカーもある!
それぞれのメカニズムを知りたい人は、ぜひメカニズム記事を読んでみてくれ。
良き灯争
『灯争大戦』では、他では味わえない体験を楽しめるだろう。プレリリースが初めてだという人も、30回参加しているという人も、絶対に見逃せないぞ。
友人を集め、もう一度カードイメージギャラリーを見て、お近くの店舗で事前予約をして、万全の準備で楽しもう!
何かご意見、ご質問は? 他に気になることはあるかな? みんなの話は大歓迎だよ! どうぞ気軽に私まで送ってくれ! いつものようにツイートを送るか、Instagramやメール、Tumblrで(英語で)質問してくれれば、必ずお答えするよ。全部読んでるからね!
今回のセットは、数多の物語や数多の努力が結実し……そして数多のプレインズウォーカーが結集する集大成だ! 全力で楽しんでくれ!
Gavin / @GavinVerhey / GavInsight
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