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『ラヴニカのギルド』のメカニズム

Matt Tabak
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2018年9月4日

 

 プレインズウォーカーの皆さん、グッド・ニュースです!マジックの最新セットで、私たちは再びラヴニカ次元のギルドに所属できます。セット名もそれにふさわしく『ラヴニカのギルド』となっています。今回は10個のギルドのうちディミーア、イゼット、ゴルガリ、ボロス、セレズニアの5つが登場します。お気に入りのギルドが入っていないという方も、ご心配なく。今回のセットでは5色すべてに素敵なカードがたくさんありますし、しばらくはラヴニカ次元から離れませんから。

 さて、ラヴニカ次元のギルドは今、どうなっているのでしょう? 実は、かなりの緊張状態です。住民たちの間には冷たい不安が広がっており、ギルド長の中には亡くなった者や行方不明の者もいます。「何か大きなことが起こる」と誰もが感じているのです。それが何かは誰もわかりません。ですが警戒を緩めるわけにはいきませんね。各ギルドはそれぞれ固有のメカニズムとプレイ・スタイルを持っています。皆さんが使っているギルドの2色デッキを強化したり、新しいデッキを組んだり、それ以外にもさまざまな形で活かせるでしょう。このセットに登場するギルドの中に皆さんのお気に入りがあるなら、ぜひその最新のメカニズムをお楽しみください。もちろん他のギルドを試してみるのも素敵だと思います――今シーズンは裏切りが大流行するかもしれませんね。

ディミーア家と「諜報」

 ディミーアは、影の中からすべてを見通すことでその力を保っています。彼らは何かが起こる前にそれを知り、見たくないものを見た場合も先んじて動けるのです。新能力「諜報」は、今後引くカードを見ることができる(そしてある程度の操作ができる)能力です。

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 《致命的な訪問》の「諜報2」のように、諜報には必ず数字が含まれます。あなたは、あなたのライブラリーの一番上からカードをその数字の枚数だけ見ます。そして、そのうちの望む枚数をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置き、残りをあなたの墓地に置きます。諜報は未来のドローの質を上げる助けになります。たとえ見たカードをすべて墓地に置くことになっても、その分必要なカードに近づいています。

 諜報は占術とかなり似ていますが、カードを墓地に置くこととライブラリーの一番下に置くことの違いを過小評価してはなりません。ライブラリーの一番下に比べて墓地はリソースとして使いやすく、多くのカードがそれを活かせるでしょう(他のギルドの能力との相性も良いことは言うまでもありません)。ディミーアが愛するものといえば、アドバンテージです。気づかれないよう諜報を進め、油断した相手の裏をかきましょう。

イゼット団と「再活」

 発明家とマッド・サイエンティストが同居するイゼットを差し置いて、ラヴニカのインフラ構築(ときどき破壊)を任せられるギルドはないでしょう。そんな彼らの最新の発明たる新能力「再活」は、いたってシンプルな原則に基づいています――実験が成功したなら、もう一度やれ!

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 再活はインスタントとソーサリーが持つ能力です。再活を持つカードは、通常のコストをすべて支払った上でカード1枚を捨てることで、墓地から唱えることができます。再活を持つ呪文を唱えられるタイミングは、通常のルールに従います。つまり再活でソーサリーを唱えられるのも、あなたのメイン・フェイズだけです。再活を持つ呪文を墓地から唱えた場合も、打ち消し呪文で打ち消されます。また対象をとる呪文の、すべての対象がなくなったり不適正になった場合、その呪文は何もしません。墓地から唱えた再活を持つ呪文が解決されたり打ち消されたり、その他何らかの方法でスタックから離れたりしたら、それは追放されます。

 それから、再活に必要な「カードを1枚捨てる」ことについても解説しましょう。まずゲーム後半に、手札に余った土地やあまり効果的でないカードを捨てるのが一番です。それから、別の再活を持つカードを捨てて、それも後で墓地から唱えるというのも良いでしょう。ディミーアと手を組んで戦えば(リスクはありますが……だがそれがいい!)、諜報能力で再活を持つカードを墓地へ送り、プレイの選択肢を一気に増やせるでしょう。1度唱えるだけでも優れた呪文なら、2度唱えれば素晴らしいものになるはずです。イゼットが愛するものといえば、アドバンテージです。再活で目がくらむほどの呪文の連打を見せつけましょう!

ゴルガリ団と「宿根」

 生命とは輪を成すものです。そしてその輪の底は、死の泥沼に浸かっています。この次元全体を苗床とするゴルガリは、息を引き取ったからといって役に立たなくなるわけではない、ということをよく知っています。それを表す新たな能力語「宿根」は、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数によって効果を発揮する能力です。

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 宿根の効果はカードによって異なるため、墓地の死体がどのように役立つのかそれぞれのカードをよく読んでください。ゴルガリのデッキは、墓地を肥やすことに注力します。クリーチャーによる戦闘はもちろん、カードを捨てたりライブラリーの一番上から墓地へ送ったりというのも効果的でしょう。宿根は効果の大きさが変わる能力なので、はじめは弱くてもゲーム後半には支配的なまでの力を持つ可能性があります。ゴルガリが愛するものといえば、アドバンテージです。宿根を探求し、死を有益なものに変えましょう。

ボロス軍と「教導」

 腐敗と内戦によって脅かされているラヴニカですが、その中でも正義のために戦う覚悟を持つのがボロス軍です。不安定な情勢の中にあっても、彼らの結束は決して弱まりません。新キーワード能力「教導」は、上官から兵卒に戦う力を伝え、強力な軍団を築き上げます。

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 教導は、この能力を持つクリーチャーが攻撃するたびに誘発します。あなたはパワーがそれよりも小さい別の攻撃クリーチャー1体を対象とします。続けて能力の解決時に、再び2体のクリーチャーのパワーが比較されます。そして対象にとったクリーチャーのパワーが教導を持つクリーチャーより低い場合、対象にとったクリーチャーに+1/+1カウンターを1個置きます。教導能力の誘発に対応して何かが起き、対象にとったクリーチャーのパワーが低くなくなった場合、教導能力は何もしません。

 教導を持つクリーチャー複数体で攻撃する場合は、望み通りの効果を受けるためにひと工夫必要です。特にデジタル版のマジックではご注意ください。例えば《槌落とし》と《突発的な兵長》と3/3クリーチャー1体で攻撃するとしましょう。2体の教導能力の対象を3/3のクリーチャーにして、これを屈強な5/5にすることにします。2体の教導能力は同時に誘発し、あなたが望む順番でスタックに置くことができます。でも注意してください! 《突発的な兵長》の能力を先にスタックに置くと、《槌落とし》の能力が先に解決されます。3/3のクリーチャーは5/2の《槌落とし》よりパワーが低いため、教導能力によって4/4になります。その後《突発的な兵長》の教導能力を解決しようとしますが、その時点で対象にとっているクリーチャーのパワーは《突発的な兵長》と同じになっています。4/4は《突発的な兵長》の教導能力の対象として不適正なため、何もしません。4/4のままになるのです。

 それでいいのか、兵士諸君! 《突発的な兵長》の能力を《槌落とし》の能力の後に(先に解決されるように)スタックに置くことで、3/3のクリーチャーはまず《突発的な兵長》の能力を受けて4/4になります。そして4/4は続く《槌落とし》の教導能力も受けることができ、2個目の+1/+1カウンターを得ます。こうして教えを受けた3/3クリーチャーは見事な5/5に成長するのです。よくできました! ボロスが愛するといえば、アドバンテージです。弱き者を鍛え上げ、無敗の精鋭軍団を築きましょう。

セレズニア議事会と「召集」

 共同と団結こそがセレズニアのすべてです。ラヴニカをひとつにすること以上のものを求めない彼らですが、日々悪化していく状況を見て、来るべきときに備えることを決意しました。今回セレズニアが使うのは、すでに実績ある戦略――再録キーワードの「召集」です。

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 召集は、呪文を唱えるのに必要なコストの一部(あるいはすべて)をマナではなくあなたのクリーチャーをタップすることで支払える能力です。クリーチャー1体につき、その色のマナ1点または不特定マナ1点を支払うことができます。多色のクリーチャーをタップする場合は、あなたがどの色の支払いに充てるかを選べます。

 例えば、《薔薇たてがみのケンタウルス》を唱えるには{3}{G}{W}が必要です。悪くはないですが、特別驚くほどでもありませんね。しかしこのカードは、緑のクリーチャーを1体タップして{3}{W}を支払っても唱えられます。白のクリーチャーを1体タップして{3}{G}を支払っても良いですし、青のクリーチャーを3体タップして{G}{W}を支払っても良いですし、あるいは緑のクリーチャーを2体タップして{2}{W}を支払っても唱えられます。そして緑のクリーチャー1体と白のクリーチャー1体を含めて5体のクリーチャーをタップすれば、マナを一切支払わなくても唱えられるのです!

 注意点をいくつかご紹介しましょう。まず、召集でクリーチャーをタップすることに{T}のシンボルは含まれません。なので「召喚酔い」状態のクリーチャー(基本的には、あなたがこのターンにコントロールするようになったばかりのもの)もタップできます。それから、召集でクリーチャーをタップするのはマナ能力を起動した後です。つまりマナ能力を起動するためにクリーチャーをタップした場合、召集の時点ではそのクリーチャーはタップ状態になります。簡潔に言うなら、マナ能力を持つクリーチャーでも2マナ分の働きはできないということです。また、召集を用いてもその呪文のマナ・コストやそのカードの点数で見たマナ・コストは変わりません。実際に何マナ支払ったかに関わらず、《薔薇たてがみのケンタウルス》の点数で見たマナ・コストは5です。

 召集は、大型クリーチャーを通常より早く展開する最高の手段となるでしょう。セレズニアが愛するといえば、木です。それから、手入れの行き届いた庭も。あれ?

分割カード

 『ラヴニカのギルド』には、分割カードのサイクルがふたつあります。画面はそのままで大丈夫ですよ。分割カードはこのような見た目です。

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 各ギルドをテーマにした今回の分割カードは、半分が混成マナのもの、もう半分が多色のものになっています。話の途中ですが、ここで混成マナについてもおさらいしておきましょう。

混成マナ

 混成マナ・シンボルは、それに含まれる2色のうちの1色のマナで支払えます。例えば(先ほどお見せした《席次》に見受けられる){B/G}というコストは、{B}か{G}で支払えます。マナ・コストに混成マナ・シンボルを持つ呪文は、そのシンボルに含まれる両方の色を持ちます。実際にどのマナを支払ったかに関わらず、《席次》は黒と緑の呪文なのです。混成マナは、デッキに採用するカードを考える際に広い選択肢をもたらしてくれるでしょう。さて、それでは分割カードに戻りましょう。

分割カード

 分割カードが初めてだという方のために、簡単にご説明しましょう。分割カードは、2枚のカードを1枚に収めたようなものです。分割カードを唱える際は、どちらか片方を選んで唱えます。呪文がスタック上にある間は、唱えられている側だけが意味を持ちます。もう半分は存在しないものとして扱われます。分割カードは、常に単一のカード1枚として数えます。例えば手札を2枚捨てる際に、《席次+石像》で2枚分にはなりません。分割カードがスタック以外の領域にあるときは、両方の特性を併せ持ちます。つまり、スタック以外の領域にある《席次+石像》の点数で見たマナ・コストは5です。(前回分割カードが登場した際に、このように変更されました。)

ラヴニカの騒乱

 以上、新規・再録を含め『ラヴニカのギルド』で登場するキーワードやメカニズムをご紹介しました。ですがまだ探求の余地はたくさんあります。ぜひプレリリースをお楽しみいただき、今後も続々と発表される最新ニュースや戦略、情報にご注目ください。あなたのギルドが勝利しますように(せめて完全に崩壊しませんように)!

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