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2012年のイベント構造に関する一問一答
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2012年のイベント構造に関する一問一答
Brian David-Marshall
2011年4月15日
2012 年では、マジック:ザ・ギャザリングにおける組織化プレイの体制が変更されます。これらの変更により、ウィザーズプレイネットワーク(以下、WPN)の開催場所からプロツアーに至るまで、さまざまなレベルでプレイできる機会が多くなります。
これはウィザーズが組織化プレイ・プログラムのプレリリースからプロツアーに至るまでに及ぶ変更に関する声明の一番最初の部分である。
この声明に関しては、ウィザーズ公式サイトで読むことが出来るが、要点を抜き出せば次の3つにまとめられる。
1.グランプリのスケジュールは2012年に大きく拡張される。ウィザーズ曰く、来年の回数倍増を目指している。2012年のほとんどどの週末にも地球のどこかでグランプリが行なわれているようにするというのだ。この増加によって、ジャッジ・プログラムを拡張する機会も増えることになる。加えて、拡張されたグランプリ・トライアル・プログラムを行なうWPN店舗にもイベントが増えることになるという。イベントの増加により、2012年のスケジュールの発表は全て同時には行なわれないことになる。
2.プロツアーはプライベート・イベントになり、マジックウィークエンド・パリで見られたような華やかなファンファーレや併催イベントは減少する。今までのシーズンに見てきたような高レベルのプレイは、さらに強化されるオンライン・カバレージなどと合わさって標準であり続ける。併催イベントやガンスリンガー、アーティストのサイン会などを求めるプレイヤーにとっては、それらのアトラクションが行なわれるグランプリの増加が需要を満たしてくれることだろう。
3.新たなるファイレクシアの発売をもって、北米での大型地区プレリリースは行なわなくなる(訳注:日本での地区プレリリースについては、これからも開催されていく予定です)。夏の基本セット2012の発売では、新製品の発売祝いに関しては全てがWPN店舗で行なわれることになる。また、拡張されたグランプリも、大規模な大会での経験を積みたいプレイヤーの希望を叶えてくれることだろう。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはマジックの最初期から組織化プレイ・プログラムとともにあった。そして当時学んだことは、プレイヤーは告知された変更に対して非常に臆病だということだ。この告知から読み取れることは多いが、それ以上に湧き起こってくる質問は多い。そこで、私は組織化プレイ・マネージャーのScott Larabeeと膝詰めに座り、この告知で伝えられていることに関する詳細を聞き、意図について掘り下げることにした。
Scott Larabee |
BDM: それじゃまず、新しいグランプリの話から始めよう。追加のイベントの地域ごとの内訳はどうなってるんだい。
Scott: 実際の内訳は後日決定されますが、地域(北米、ヨーロッパ、アジア太平洋、中南米、日本)ごとのグランプリの数は各地域のプレイ人口に基づくことになるでしょう。最大の人口を持つのが北米で、次に多いのはヨーロッパです。スケジュールはまだ決まっていませんが、2012年のグランプリはこれらの5つの地域全てで行なわれることでしょう。
BDM: この変更で、プロ・プレイヤーズ・クラブはなにか影響を受けるのかい?
Scott: プロクラブは、2012年に私たちが現在のプロクラブで与えている特典の多くを扱うより広範なシステムを開発していくことによって転機を迎えることになります。この変更期間の間にも、プレイヤーたちは2011年プロ・シーズンの終わりに得るレベルに基づいて2012年のプロツアーで交通費や招待、参加褒賞を得ることができます。2012年は、2011年と同数のプロツアー(系)イベントを開催する予定です。プロツアー・プレイヤーズ・クラブの一員である高レベルのプロは、2011年の成績からの特典を保持したまま、2012年に新しいシステムの中に位置づけられる機会を得ることになります。
BDM: 2011年にプレイし、点数を稼いだプレイヤーは、今シーズンには予定通りの特典を得ることが出来る、と?
Scott: その通りです!
BDM: 新しいシステムはマジックのトップ・プレイヤーの交通費に代わるものなのか? プロツアーへの交通費を埋め合わせるような何かなのか?
Scott: そのあたりの懸念はこの新しいシステムを開発していく上で考慮していきます。詳細についてはここ数ヶ月のうちに案内できるでしょう。
BDM: プロツアーが「プライベート」になるというのは、実際どういう意味だ? 参加資格を持っていなければ、イベント会場にも入れないってこと?
Scott: プライベートというのは、つまり、プロツアー本戦とオンライン・カバレージに集中したものになる、ということです。これらのイベントは、(ラストチャンス予選を含む)併催イベントやアーティスト、ガンスリンガーがプロツアーに存在しなくなることに示されるとおり、一般向けのものではありません。アーティストのサイン会やガンスリンガーなど、マジックのいろいろな側面に触れて楽しんで貰うためのイベントとしては、今後はグランプリが該当します。
BDM: 2日目に残れなかったプレイヤーはどうするんだ? 何かやることが準備されてるのか?
Scott: 2012年から、初日と2日目の間の足切りはなくなります。もうトップ8に残る目がなくなったプレイヤーも、プロツアーでプレイし続けることができるのです。
BDM: カバレージが強化されるというのはどういうことだ?
Scott: まず、現在トップ8でやっているウェブキャストのようなライブ中継を、金曜や土曜のマッチでもやるなどしてビデオ・カバレージを増加させていく予定です。さらに、オンラインの視聴者がカバレージに興味を示すようなインタラクティブなコンテンツを用意し、デッキ・テクのビデオやプレイヤー・インタビューでは上位のデッキへのさらなる分析を示し、文章でのカバレージはメイン・イベントに集約することが出来ます。
BDM: 俺は今まで何年も、自分のマジック人生の転機としてプロツアーを観戦しにきたプレイヤーと話してきたわけだが。プライベート・イベントにすることで、プロを目指す人たちへの波及効果についてはどう思う?
Scott: オンライン・カバレージを強化するのは、そういった人たちを含むより多くの人々にプロツアーの興奮を届けるという意図です。プライベートなプロツアーを伝える、新しく魅力的なアイデアも企画されていますし、世界中にいる、より多数のマジック・プレイヤーにイベントを伝えたいと思っています。グランプリの数の増加によっても、より直接的にプレミアレベルのマジック・プレイに接することができる人が増えることでしょう。
BDM: 今が2012年1月1週だとして、先の予定はどれぐらいまで公開されてるんだ? プレイヤーが年間の旅行計画を立てられるのはいつごろになるんだい?
Scott: プロツアーやグランプリの日程や場所については、その実際に行なわれる日が近づいてから発表することになります。おそらく、季節毎ぐらいに発表できるのではないかと思います。2012年の最初の週には、2012年6月までに行なわれるプロツアーとグランプリについて発表できるでしょう。おそらく、2012年の夏には、2012年全ての予定が発表できると思います。
BDM: 2012年に北米地区プレリリースがなくなるということについても聞いていいか。WPNイベントはどれぐらい成功してきたんだ? プレイヤーの人数が増加してることにどれほど寄与してる?
Scott: 大成功していますよ。プレリリースをWPN店舗に拡大したことによって、非常に多くのプレイヤーがプレリリースに参加することだろうと思いました。結果として、全世界のプレリリースの参加者、そして全世界のマジック・プレイヤーが新記録を樹立したのです。グランプリの参加者数からは、大規模なマジック・イベントが必要とされていることも示されています。
BDM: で、なんでこの告知を今やったんだ? この告知やインタビューを人々の目に触れさせたくなかったのか?
Scott: このシーズンの終わりになって「さあ驚け!」とやりたくはなかったのです。私たちが行なうことに関する情報の告知はこれからも続きます。これは第一報です。私たちは、変更が始まっているということに気づいて貰いたいのです。ただ2012年のスケジュールを組み替えたと言うだけではなく、より多くのレベルで、よりプレイすることができるようにするということが私たちの目的です。全世界でのプレミア・プレイを成長させるというプランの意欲的な性質からいって、ウィザーズのプレミア・プレイ・イベントにおいて期待される、同じレベルの質でイベントを運営することができるよう、プロのトーナメント主催者やジャッジ・スタッフを教育する時間も必要です。
BDM: プレイヤーにも言い分があるだろう。プレイヤーがこの変更について、あるいは強化されるイベント・カバレージについて、その他何かウィザーズに言いたい場合、どこに言えばいいんだ?
→訳注:Keita.Mori@wizards.comまでご連絡ください。
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