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年間最優秀プレイヤー:一問一答

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年間最優秀プレイヤー:一問一答

Brian David-Marshall

2011年2月11日


 マジック・ウィークエンド・パリの間には多くのイベントが予定されています。プロツアーは、プロツアー史上最大規模の500人近いプレイヤーによる2011年シーズン・プロツアーの開幕戦ですし、土曜日に行なわれるグランプリはおそらく2700?2800人の参加者を擁してカードゲーム・トーナメントの参加者の記録を打ち立てることでしょう。

 そして、さらに、年間最優秀プレイヤー決定戦が行なわれます。2010年シーズンに終わらなかった、ブラッド・ネルソンと世界王者ギョーム・マティノンの一騎打ちです。これは参加者わずか2名からなる史上最少のイベントで、賭けられているのは年間最優秀プレイヤーのタイトルです。この試合は、ヘビー級の大試合のような雰囲気があります。土曜日朝(日本時間では12日17時から)に全世界生中継でウェブキャストで放送される予定です。


ギョーム・マティノンとブラッド・ネルソン

 ボクシングの雰囲気を保つために、過去の物語を語るとともに彼らの過去の戦歴を見ていくことにしました。彼らの身長やパンチの到達距離には興味がないでしょうから(一応言っておくと、到達持ちクリーチャーはブラッドのデッキには1体だけ入っていて、ギョームのほうは3体入っている)、他の質問についての答えを求めることにしました。プロツアー歴史家リチャード・ハーゴンの協力を得て、私たちは2010年シーズンの彼らの大会ごとの成績と直接対決の結果を調べました。

 最優秀プレイヤーに与えられる物は、ただトロフィーと名誉だけでそれ以外の利益はありません。彼らは既にPPCの最高レベルに達しており、年間を通して豊富な利益を得ることができるのです。ただ観客サービスのために、疲れた身体で決戦に挑むベテラン2人というイメージが浮かぶかも知れませんが、それは真実とはかけ離れています。彼らは友人や家族を応援席に招待しています。両プレイヤーのご両親が彼らのプロツアーでのプレイを見るのは初めてのことですし、彼らはこのタイトルを得ることの意義についてただのトロフィーだけではないと語っていることでしょう。

直接対決

 プロツアー・アムステルダム 第4回戦(エクステンデッド):ブラッド

 プロツアー・サンファン 第14回戦(ブロック構築):ID

 プロツアー・サンファン 準々決勝(ドラフト):ギョーム

ギョーム・マティノンの2010年
イベント 成績 順位
GPオークランド 3?3 116位
PTサンディエゴ 6?6 139位
GPブリュッセル 2?3 428位
GPリヨン 3?2?1 172位
GPワシントンDC 1?2 645位
PTサンファン 14?2?3 2位
フランス選手権 12?4 2位
GPヨーテボリ 0?2 521位
PTアムステルダム 11?5 21位
GPボッカム 8?5 81位
世界選手権 16?3?2 1位
総合成績 76?37?6 (63.6%)
11大会:
GP記録 17?17?1 (48.6%)
PT記録 47?16?5 (69.1%)
ブラッド・ネルソンの2010年
イベント 成績 順位
GPオークランド 2?3 205位
PTサンディエゴ 4?4 197位
GPワシントンDC 14?3 1位
PTサンファン 12?3?2 6位
GPコロンバス 10?4 8位
アメリカ選手権 10?4?1 8位
PTアムステルダム 15?3?1 2位
GPポートランド 8?5 63位
GPトロント 12?3?1 2位
GPナッシュビル 3?3 219位
世界選手権 9?8?1
総合成績 99?43?6 (66.9%)
11大会:
GP記録 49?21?1 (69.0%)
PT記録 40?18?4 (64.5%)
入場曲
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ブラッド:アイ・オブ・ザ・タイガー


//

ギョーム:当然アレだよ、ロッキー1だったと思うけど、


バーババ バーバババー(バー バーババーババッバ!)


ババーバー

ババーバー

ババーバー

ババーバー

バババーバババー

バババーバババーバッバーーーーー!

あだ名
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ブラッド:FFfreak


/

ギョーム:止められない奴(The Unstoppable)。気に入ってるよ。


陣営を選んでください
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ブラッド:ミラディン軍


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ギョーム:ファイレクシア軍


マジックのプレイ歴は?
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ブラッド:7?8年


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ギョーム:16?17年


他のプレイヤーを4人選んで、宇宙人の帝国相手に、世界の運命の賭かった闘いに向かうことになりました。誰と行きますか?
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ブラッド:自分も入らなきゃいけないの? パウロ(ヴィター・ダモ・ダ・ロサ)、ルイス(スコット=ヴァルガス)、(ブライアン)キブラー、(津村)健志――準備はこっちでやっていいならね。


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ギョーム:ブラッドは異星人側だろ? ギョーム・ワフォ=タパ、渡辺雄也、オリヴィエ・ルエル、三田村和弥。俺の好きな連中さ。


好きなプレインズウォーカーは?
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ブラッド:《ギデオン・ジュラ》。他のプレインズウォーカーが勝てないゲームで勝ってきてる。彼は《精神を刻む者、ジェイス》では勝てないゲームに勝てる。ただでさえ強い彼に、今や剣まで具わったんだ。ひどい話さ。


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ギョーム:新しい方のテゼレット、《ボーラスの工作員、テゼレット》。よく作られてると思うよ。


構築? リミテッド?
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ブラッド:プロツアーでリミテッド無敗なんだからリミテッド。3回6-0を決めてるんだ。


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ギョーム:リミテッド。構築のテストをするのは嫌いだからな。


必殺技は?
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ブラッド:はらわたぶち抜き。俺は怖いぜ? 優しくなんてない。相手にもそう思って貰いたいもんだ。


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ギョーム:Mortal Kombatみたいに相手を止めて――で、パン!(指を鳴らして対戦相手を粉砕するようなゼスチャーを見せた)


試合に向けて一言
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ブラッド:この週末が来るまで、誰もが最優秀プレイヤーは引き分けだと見ていた。それも今日までだ。


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ギョーム:俺は余計なことは言わない。彼も言わない。言わないとも。多分。きっと。


この週末に向けてのテストプレイにどれだけ時間をかけましたか?
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ブラッド:2週間通し。起きる、寝る、その間はマジック漬け。スーパー・シールドもプレイテストをした。


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ギョーム:素晴らしいマジック・プリャーと同じ部屋にいることをプレイテストというなら、24時間、24時間、24時間と10日間続いた。何回もドラフトを重ね、デッキを見つけるのはその後になったのでそっちのプレイテストは少なめだった。スーパー・シールドは1回だけだが、対戦相手には勝てた。奇妙なことだ。


歴史上一番好きなプレイヤーは?
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ブラッド:津村健志だ。彼が既に高レベルで俺がただのマジックオンラインのプレイヤーだったころ、彼は俺にグランプリの週末、俺がPTQに参加する時にデッキをくれたのさ。木曜日に、その週末に彼がグランプリで優勝することになるデッキリストを送ってくれたんだ。俺は、津村がゲームの高みにいるときに彼の倉庫で、彼は俺を傘下にしてくれた。彼曰く、上下はもうひっくり返ったと言うけれど、彼はいつでも俺の一番好きなプレイヤーだということに変わりはない。


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ギョーム:ギョーム・ワフォ=タパ。彼は私に強い印象を与えてくれた。


好きな映画は?
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ブラッド:誰も好きじゃないだろうが、俺はEulogyが大好きだ。Zooey Deschanelの初期の映画で、Ray Romanoも出演している。その祖父が死んで、その家族が地球上でもっとも機能不全な家族になるんだ。週末が進む打に、彼らの父親は3つの異なった家庭を持っていて、そのどの家庭でも彼はいい父親ではなかった――ホントにいい映画、ホントに面白いんだぜ。


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ギョーム:Pulp Fiction。ただただ好きだ。


好きな音楽アーティストは?
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ブラッド:The Shinsが一押し。詞はスゴイし、音楽もいい。こういう平和な音楽が好きなんだ。


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ギョーム:George Brassens。フランス人じゃないとその良さは判らないだろう。遠い昔の人だがね。


帽子のサイズは?
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ブラッド:今まで見たどの帽子よりもでかいよ。


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ギョーム:知らない。俺の人生で今まで帽子を被ったことはない。


好きなスポーツのチームは?
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ブラッド:自分ができないスポーツは好きじゃない。もしアメリカ代表になれたら話は違うんだろうけど......


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ギョーム:サッカーの、FCジロンダン・ボルドー。うちの街だ。


今まででもっとも好きなデッキは?
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ブラッド:2年前に予選を抜けた、エクステンデッドのテゼレッターだな。使うのが大好きだったし、いつでも使っていたよ。


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ギョーム:俺がフランス選手権を勝ち抜いたデッキ。《なだれ乗り》入りの Angel Blinkだ。使うのが面白かったな。


このイベントに向けてのプレイテスト・チームは?
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ブラッド:ルイス、パウロ、キブラー、コンリー、ジョシュ、オチョア、それに俺はいつでもゲイブ・ウォールの家にたむろしている。ゲイブの知名度は高くないが、彼は俺が会った人の中で一番このゲームに関する知識を持っている。彼はこつを掴んでいて、良いアメリカ・チームを組む方法を知っているんだ。彼と1週間過ごすことは、俺にとって何にも代え難い価値がある。彼は知識の湖のようなものだ。彼もここに来たがっていたが、仕事があるそうだ。彼と協働するのはいつでもスゴイことさ。


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ギョーム:ギョーム・ワフォ=タパ、アントン・ルエル、パトリック・チャピン、マイケル・ジェイコブ、バスティエン・ペレス、フロレント・ルーカス、ピエーレ・カナル、ラファエル・レヴィ、ガブリエル・ナシフ、その他たくさん。みんな俺の家に集まっていた。12人集まれる家なんて俺の所ぐらいだったんだ。


あなたの右腕は?
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ブラッド:うちの兄弟。血縁を除くなら、トム・ロスかな。


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ギョーム:そりゃギョーム・ワフォ=タパだろ。


史上もっとも好きなカードは?
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ブラッド:俺が生まれて初めて組んだデッキのカードを挙げたい。《淀みの霧》だ。トーメントのカスカードだ。自分の墓地にあるカードの数だけアンタップできる、という《停滞》さ。俺が自分で組んだ最初のデッキは、《淀みの霧》と《萎縮した卑劣漢》を組み合わせた物だった。8人でゲームをしていたんだが、俺が全員をロックして、《萎縮した卑劣漢》で攻撃して2点ずつ削るようになるまで俺は何もしなかった。これから俺は開眼して、それ以来ネットでデッキを漁るようになったのさ。緑青マッドネスをつかみ取って、トーナメントに出陣したんだ。


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ギョーム:《クウィリーオン・レインジャー》。俺が初めて使った大会用デッキ、5CGに入ってたカードだ。初めて大会に行ったのは確か1996年のことになるかな。


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