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ミラディン包囲戦プレリリースへいらっしゃい
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ミラディン包囲戦プレリリースへいらっしゃい
Tim Willoughby / Translated by Mayuko Wakatsuki
2011年1月24日
どちらの側につくかを決める時がきた。
ミラディンの傷跡で、姿を現しつつあったファイレクシアの脅威は、磨き上げられた金属の楽園をぐらつかせようとするだけの、暗く隠れ潜むだけのものだった。だがミラディン包囲戦では、確実にファイレクシア人達は姿を現して、その目的を果たすつもりでいる。
ミラディン包囲戦プレリリースは今や差し迫っていて(今週末だ)、それは何かちょっと特別なものを約束してくれる。全てのプレリリースが特別なものだろう、と君は言いたいかもしれない―まあ確かにそれは最初のただ一つのもので、そしてプレリリースはまさにそのとおりに―新しいカードを手に取るまさに最初の機会だ。もし新しいカードを無視したとしても(気にしなくていいよ、我々はそう長い間無視はされないということを知っているから)、ミラディン包囲戦プレリリースイベントには全く新たな工夫が施されている。
ファイレクシア―ミラディン戦争の戦線は膠着状態にある。ミラディンの傷跡では姿を現しただけのファイレクシア軍は今や恐るべき勢力となって、セットの半分を占領している。君がプレリリースで席についてシールドデッキを組む時、いくつかの新ルールが適応され、普通のシールドデッキの悪魔のような変種が君をまさに紛争の危機の中へと押しやることになる。全ての参加者はまずミラディンの傷跡を3パック手にするが、その次の3パックにおいて、一つの大きな決定をせまられる。
プレリリースのためだけに、ミラディン包囲戦は特別なパックで登場する。これらのパックは一つの勢力のカードのみが含まれている。イベントの受付をする時、君は君の忠誠を明らかにしておかねばらならない。それは君が開封するカードと、受け取るプレリリース・カードにさえも影響を及ぼす。
我々はそれまでの様々な決定を集合した、結果の上に生きている。プレリリースで行われる選択は、君が多大な時間をかけるほどには重要なものではない―どちらの勢力についても十分に楽しいものだ。君が選択した勢力はほぼ確実に、ゲームの勝ち筋を心に決めるに十分なだけのインパクトを持っている。
ミラディンの傷跡に多くの注意を払っていたなら、君はもうこのセットのメカニズムが勢力と緊密に結びついていると認識しているだろう。金属術は気骨のある反乱軍・ミラディン人達の領域で、感染は侵略者ファイレクシア帝国の選択した武器だ。これらの点は変わらないが、今や二つの敵対勢力の色の焦点はより広がっている。赤と白は未だミラディン人の強固な要塞だが、より伝統的なファイレクシアの色である黒と緑にもほんの少しの関与をしている。対照的に、ファイレクシア人達は赤と白へとわずかに浸透してきた。青は愉快な日和見に留まっていて、両方の勢力が同等に混在している。
これは君の選択に際してどんな意味を持つだろう? もしも君が金属術の大ファンだったり、赤の呪文を唱えるのを特に好んでいるなら、チーム・ファイレクシアからはわずかの収入しか得られないことに気づくだろう。もし君がファイレクシアの感染性ダメージのブランドを広めることに無邪気な喜びを見いだすなら、チーム・ミラディンのキャンプでプレイするのは近視眼的というものだ。
ひとたび君がパックを開けてデッキを組んだら、実際のゲームプレイはどのプレリリースとも変わらないものとなる。それはまさに素晴らしい時間を過ごすということだ。プレリリースはリラックスしたイベントで、このゲームのありとあらゆる種類のプレイヤーが一緒に集まって良い時間を過ごす。もし君がトーナメント・マジックを始めるための大きな場所を探しているのなら、君の地元のプレリリースを訪れる以上の良い選択はないだろう。ゲームやマッチの間、プレイヤー達は互いに開封されたカードから最良の40枚デッキを作るのを助けあい、そしてイベントが終了したなら、トレードの大きな機会が待っている。もしくはプレイするのをやめられないプレイヤー達にまた巻き込まれて始めるのもいいだろう。
ミラディン包囲戦プレリリースでのデッキ構築は君の勢力選択に影響されるだろうが、両方に共通のパターンがいくつかある。君は十中八九、40枚デッキをプレイするだろう(ルールは40枚未満のデッキを認めていないし、40枚より増やすことは良いカードが引きにくくなることを意味する)。現実的に、2色に留めて土地17枚程でプレイするのが良いプランだろう。パックは勢力の色によってゆがめられているが、それでも豊富なアーティファクトがあり、それは君を助けてくれるだろう。
私はどちら側を選ぶべきかを言っているわけじゃない。もちろん、私はファイレクシアの黒い膿漿が自分の静脈を流れているのを知っているし、堕落していない素晴らしいパックが開けられた時のミラディン人の無意味な歓喜も楽しみにはしている。だけど君達がどんな計画を立てていてどう動かそうとしていても、私は勧めたいことがある。
私にとっては、シールドデッキには計画を立てて実行するために必要なことがいくつかある。シールドデッキを組む際は毎回同じルールに従おうとしているのだけど(除去と回避能力持ちクリーチャーを優先させ、クリーチャーは17枚ほど、土地も17枚、呪文は6枚、できれば2色に留める)、私はまた、どうやって勝つのか、という目論見なしに戦いに突入したいとは決して思わない。
この計画は常に同じものではない。時々私は小粒の脅威で群れをなして、対戦相手が強力な呪文を引いたり唱えたりする前に積極的にゲームのコントロールを奪おうとするだろう。そうでない時は、飛行クリーチャーの一団を用いて勝利への道を開かせ、彼らが仕事をやり遂げることができるよう除去呪文をとっておくべきだということを知っている。もしくは、私にとても防御的なデッキをプレイする機会もあるだろう。対戦相手の序盤の攻撃を一旦耐えて、ゲームを終わらせる大きな呪文をドローすることを狙うような。計画を持つことはデッキ構築を、特に、入れたいと思うカードのうち最後の数枚を削るのを助けてくれる(最初の40枚に入るほど良いものではない数枚を)。また、計画を持つことは、ゲームの展開においていくつかの決定をより簡単なものにしてくれる。
常にクールなものとして、一つは、君が新しいカードを見た時、そしてただその一枚から全く新しい計画が生まれることだ。もし君がそれをまさに正しい瞬間にプレイできたらならば、一枚のカードが負けを勝ちへとひっくり返す。そんな、ミラディン包囲戦を代表する、私のプレビューカードがある。
シールドデッキでたびたび挙げられる、古くからの問題の一つは膠着状態だ。両方のプレイヤーが手頃な手札を持ち、戦場は両方のクリーチャーで埋まり、身動きがとれなくなる。このようなシチュエーションでは、両方のプレイヤーはきわめて防御的な動きになるのは間違いなく、少しの除去呪文や回避能力持ちクリーチャーをドローして問題を乗り越えることを願う。
私は膠着状態が嫌いだ。シールドデッキの計画を組み立てる時、膠着状態をいかにして打開するかは、私の最優先事項の一つに入る。時々そのプランはエレガントなものではなくなる―ただ飛行クリーチャーを引いて殴りかかるか、除去呪文を引いて前に立ちはだかるクリーチャーを片づけるか、というだけだ。
こんな働きをしてくれるカードを持っていれば、私はもっと幸せだ。
これはゲームを変えるであろうカードだ。対戦相手の頭に叩きつけるその火力呪文は、ときにダメージの最後の数点となって、それ自体が膠着状態を打開する良い方法だろう。だけど、金属術のスイッチがオンになった時、本当に面白いことになる。わかるだろうか、君が《震盪の稲妻》を引き当てたなら、展開されていた膠着状態は突如としてまったく問題ではなくなる。正しいタイミングで5マナがあれば、無から致命的な攻撃を仕掛けるのは簡単だ。
君が金属術を達成するのに十分な数のアーティファクトをデッキに入れているなら(ゲーム終盤で金属術を必要とするならば、13枚ほどを目指したい)、《震盪の稲妻》はエキサイティングな勝利条件を満たすことができる。それはつまり早くに少々のダメージを与え、そして膠着状態への保険を備えたデッキができるということだ。
もちろん、私はすでにプレリリースに備えた計画があるが、《震盪の稲妻》を唱えることとは関係ない。私はロンドンのイベントに参加する予定だ。私を打ち負かそうとする者に対しては、誰でも、どんな物を使ってでも、ファイレクシアの栄光のために戦うだろう。だけどデッキ構築について助言を求める者にはそうするつもりだ。私の隣ではRichard Hagonがミラディンのために戦うだろう。我々はカバレッジの当番が回ってきた時に自慢するために、互いを相手に戦うことさえあるかもしれない。私が《震盪の稲妻》に対してできることといえば、自分に向けてプレイされるのに備え、対戦相手が《山》をプレイするかどうか見ているだけだ。対戦相手の場にアーティファクトが組み立てられていくのを見つつ、可能ならば攻撃し、そしてアーティファクト除去呪文を構えて、まさにその瞬間の金属術を止める。
そしてまた、私は世界に感染を広げる。
どうかプレリリースで私と同じように大いに楽しい時間を過ごしてくれますように。もし君がロンドンにいるなら、挨拶してくれ。共にゲームができるのはとても素晴らしいことだから。
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