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『モダンホライゾン』特別カードプレビュー:蛇は地平線をも呑みこむか?

金子 真実

 マジックプレイヤーの皆さん、こんにちは! まだ梅雨になっていないはずなのにやたらと気温が上がってきて「アツいなぁ、もう夏かぁ!? 梅雨はなくなったのかぁ!?」とも思うような今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 冒頭でいきなり「アツい」なんて言いましたが、アツいのは気温だけじゃありません! そう、今マジックも超!アツいんです! そう、6月14日(金)は『モダンホライゾン』発売です!

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 『灯争大戦』の日本オリジナルアート版プレインズウォーカーで盛り上がったと思ったら、今度はモダン環境がアツい! 直接モダンで使用できるようになるこのセット、今までに無いカードデザインの嵐で、まさにモダンが変わりそうな雰囲気を感じますよね!えっ、まだカードをご覧になっていない?それならぜひカードギャラリーを御覧ください!

 今日はそんなアツい『モダンホライゾン』から、とある1枚、いや、1匹を紹介します!

ヘビ/蛇 爬虫綱有鱗目ヘビ亜目

 突然ですが皆さん、蛇は好きですか? 好きですよね! 好きっ!

 ……この出だし、ちょっと前のプレビューでもやりましたね。いや、今回もご多分に漏れず、ロマンのお話です。過去にこちらのプレビューでもロマンのお話をしましたが、私にとってはロマンといえばまずは「サメ」「恐竜」「蜘蛛」です。しかし、私の中にはこの3つに勝るとも劣らない、第四のロマンがあります……それが、「蛇」です!

 まずは現実の世界での蛇の話をしましょう。あのにょろにょろ~っていうヘビです。いや、ここはmtg-jp、マジックの日本公式サイトなので本当は掘り下げる話でもない気はするのですが、過去のプレビューの時も恐竜や蜘蛛をばっちり掘り下げていますので、そこはまぁ気にしないということで。ここではまず現実のヘビの魅力をばっちり語ります。

 まずは可愛いですよね、ヘビ。爬虫類全般が基本的に可愛いのですが、特に顔の可愛さは圧倒的、つぶらな瞳と少し笑っているような口、顔をあけた時の馬鹿面というか、間抜けな顔……もうなんというか魅力の塊。まずは顔が可愛い。大いなる魅力です。

 次にあのボディ! ぼでー! いやボディーって胴体とこまでやねんとかどこから尻尾なんだよとかいろいろとツッコミどころはあるとは思うのですが、なんというかあのにょろっとした存在がとにかく可愛い。そこはかとなく可愛い。水面とかを微妙に泳ぐ? 歩く? 姿なんかもとてもとても可愛い。あ、ちなみに尻尾がどこからかは裏返すとお尻がどこかわかるのですぐ分かります。

 あと、食事の時の姿も最高に最強に可愛いですよね! アゴがかぱっと外れて、自分よりもずっと大きな物も食べてしまうあの姿。体の形が飲み込んだものの形に変わってしまう愛らしさ。消化には時間がかかるから、あんまり大きいものを食べるとそこからしばらく動けなくなる間抜けさ。

 とにかくこの素晴らしいフォルムと可愛い顔や生態などなど、蛇の魅力は一言では語りつくせませんが、その顔をじーっと眺めてみれば、魅力を感じることができると確信しています!

 えっ? そんなチャンスが無い? 最近は爬虫類カフェというのもですね……!

 

 ……話が逸れました。本当はこのあとも蛇の模様が可愛いとか舌をちろちろ出すのが可愛いとか蛇を見た時の息子の反応が可愛いとかいろいろと話し続けたいところでもあるのですが、さすがにそれは怒られてしまうので少しまた別の話をしましょう。

ファンタジーとしての蛇

 古来より神話や伝承をはじめとして、ファンタジーの世界でも数多くの蛇が取り扱われてきました。ファンタジーで蛇、もしくは蛇的な存在が登場しないことなんてめったにないんじゃないでしょうか?

蛇だけど!蛇じゃなかった!
 

 北欧の神話にもミドガルズオルムだったりと大体どの伝承や神話にも蛇の1匹や2匹は出てきますし、日本を代表する怪物であるヤマタノオロチもまあ蛇だといえば蛇でしょう。

 当然ながら昔からいろいろなファンタジー作品や映画でも題材にされており、不死の花を求めてアマゾンに行ったら巨大なヤツに襲われたり、なぜか飛行機の上で大量の毒蛇に襲われたり、とりあえず遺伝子改造しようとしてすぐ危ないヤツになったり、地下深くの氷の中から巨大なヤツが現れたり、同種や蛇と戦っていたりとネタには事欠かない、時にはピラニアと合成されたり頭がいっぱいになったり空を飛ぶ伝説の存在になったりともはやどこまでが蛇かわからなくなることも多いですが、兎にも角にもはるか昔より様々な形でネタにされてきました。

 そしてもちろんマジックもファンタジー作品のひとつでもあるわけで、はるか昔より蛇が登場しているわけです。

マジックにおける蛇

 最も古い蛇は、アラビアンナイトに収録された《ナフス・アスプ》です。

 なんと1マナでパワー2(と見れなくもなくもない)超強力な1マナクリーチャー!!! 緑のアグロデッキで大活躍……いや、さすがにちょっと苦しいか。とはいえこれがマジックにおける初めての蛇です。

 マジックのトーナメントシーンに登場した最初の蛇は、なんといっても《リバー・ボア》でしょう。

 2マナ2/1かつ1マナで再生、さらに島渡り! 当時は青という色が強い!と言われていた時代でもあり、その回避能力と再生に多くの青使いや赤使いが苦しめられました。

 活躍したといえば、《知恵の蛇》も忘れてはいけません。

 今でこそ上位互換のクリーチャーがたくさん存在しますが、当時は継続的にアドバンテージを稼げる唯一無二といってもいい強力なクリーチャーでした。アグロなデッキ相手の時も1/3のサイズがブロッカーとして頼もしく、攻守に渡って活躍した1枚、当時プレイされていた方は忘れられない1匹でしょう。

 その後もぼちぼちと活躍する蛇は現れました。

 突然呪文を打ち消す能力を持ったりとか、

 突然マナを出す能力を持ったりとか、

 突然+1/+1カウンターをサポートする能力を持ったりとか、

 さまざまな突然変異が生まれたりしていますが、今日も蛇たちはマジックの世界で元気に過ごしているのです!

 おっと、蛇といえば桜族、樫族、松族をはじめとする神河の世界にいた蛇たちを忘れてはいけません。蛇人間ということで単に蛇とはいえない姿ですが、彼らもまた蛇の一種です。

 とはいえこの種族で一番使われたのは桜族の彼でしょうか。彼が蛇であることがどの程度意識されていたかは難しいところですが……。今日もまた、いろいろなところでプレイヤーに土地を運んでくれています。

 さて、そんな蛇がうごめくマジックの世界に、新たなる蛇が1匹、加わりました!

呪詛をも呑みこむ蛇

 というわけで、『モダンホライゾン』に収録される《呪詛呑み》を紹介します! 御覧ください!

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 何やら怪しげな青い魔力的なものを呑んでいますが、これが呪詛/Hexなのでしょうか。目も青く光ってしまってますね。でもきっとこの呑んだ呪詛が力を与えてくれているのでしょう。けっこうとんでもないパワーを持っています。元は1マナ2/1というそれだけでも十分なスペックですが、マナを支払ってLvアップをさせていくことにより、どんどん強力になっていきます!

 Lv3~7ならプロテクション(インスタント)を持ちつつ4/4に、そしてLv8を超えればプロテクション(すべて)を持った6/6のサイズのまさにモンスターに! マナがいっぱい必要であり決して簡単にとはいきませんが、一度プロテクション(すべて)を手に入れてしまえばもはや無敵です! 活躍する姿が楽しみですね!



 

 ……ん?プロテクション(すべて)で蛇みたいな姿……? なんだかそういえば、そんなクリーチャーも居たような……? もしかしたら、《呪詛呑み》は、いずれはこんな姿になるまで成長することを夢見ているのかもしれませんね。

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