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『テーロス』特別カードプレビュー:神か怪物か?
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2013.09.05
『テーロス』特別カードプレビュー:神か怪物か?
by mtg-jp.com staff
皆様こんにちは。前回は「神々」にまつわるカードをご紹介しましたがいかがだったでしょうか? 今回は「怪物」にまつわる『テーロス』の新たなカードと能力をご紹介していきたいと思います。
かつて、旧ラヴニカ世界に《番狼》というカードがありました。2マナでありながらデメリットなしの3/3という高いコストパフォーマンスを誇るこのカードは多くのビートダウンデッキに使用され、緑白という色のクリーチャーを象徴する1枚となりました。
そして時は流れ、『ラヴニカへの回帰』でまたも強力なクリーチャーが現れました。《ロクソドンの強打者》です。3マナ4/4というサイズに加え、手札破壊への耐性と、打ち消されないという2つのメリットまで持つ、まさに破格のコストパフォーマンスを誇るクリーチャーです。緑白という色のクリーチャーの優秀さを強く印象付けるカードとなりました。
上記の《番狼》や《ロクソドンの強打者》のように、これまで緑と白という色の組み合わせは、マナ効率の良い優秀なクリーチャーによって特徴づけられてきたのです。
そして、『テーロス』では、そんな緑白の系譜を継ぐ新たなクリーチャーカードが登場します。
新能力「怪物化」を持つ〈羊毛鬣のライオン〉です。「怪物化」は一度きりしか使えませんが、ひとたび起動してしまえば、パワーとタフネスが上がり、追加の能力を得て、強大なクリーチャーへと変貌を遂げるのです。
これまで、緑白のクリーチャーはそのマナコストに対して大きなサイズを持っていることで、ゲームの序盤戦では圧倒的な強さを誇ってきました。しかしその反面、中盤戦以降は《至高の評決》や《神の怒り》といった呪文で簡単に対処されてしまうという一面もあるのです。また、序盤戦では優秀であっても、対戦相手の戦線が整ってくる中盤戦以降に引いてくると、対戦相手の防衛線を突破するにはいささか物足りなくもありました。
しかし、この〈羊毛鬣のライオン〉は、序盤は2マナ3/3という、《番狼》と同じ優れた性能で対戦相手を追い込み、マナが溜まれば、「怪物化」することによってサイズが大きくなる上に、呪禁と破壊不能という、対戦相手にとっては対処困難な能力を得ることになるのです。また、マナが溜まった終盤にこのカードを引いてきた場合、単なる優秀なクリーチャーから、即座にゲームを終わらせてしまう力を持った文字通り「怪物」となるのです。
『テーロス』が発売すると、イニストラード・ブロックがスタンダードから退場し、新たな環境へと突入することとなります。今年5月に行われたプロツアー「ドラゴンの迷路」のプレーオフは、新環境のスタンダードを占うラヴニカへの回帰・ブロック構築戦で行われました。そして、そこで優勝を遂げたのは他でもない緑白の組み合わせでした。
9 《森》 9 《平地》 4 《寺院の庭》 1 《セレズニアのギルド門》 -土地(23)- 4 《ドライアドの闘士》 4 《実験体》 4 《審判官の使い魔》 4 《復活の声》 4 《ロクソドンの強打者》 -クリーチャー(20)- |
1 《護民官のサーベル》 4 《議事会の招集》 4 《セレズニアの魔除け》 4 《根生まれの防衛》 4 《ワームの到来》 -呪文(17)- |
2 《派手な投光》 2 《ドルイドの講話》 2 《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士》 4 《ひるまぬ勇気》 1 《オルゾヴァの贈り物》 4 《セレズニアの声、トロスターニ》 -サイドボード(15)- |
9月27日からのスタンダードで〈羊毛鬣のライオン〉はどのような活躍を見せてくれるのでしょうか?
さて、mtg-jp.comではこれまで2回に渡ってカードをご紹介してきましたが、『テーロス』カードギャラリーには日々新たなカードが追加されています。まだまだ公開されていないカードはたくさんありますので、ぜひ今後の『テーロス』情報にご期待下さい!
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