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佐藤レイの「一歩踏み込む!」リミテッドの極意
第17回(特別編):もっと勝てる!『モダンホライゾン3』ドラフト
お久しぶりです、佐藤レイ(@r_0310)です!
今週末はいよいよプロツアー『モダンホライゾン3』ですね!本大会の対戦フォーマットは『モダンホライゾン3』を用いたブースタードラフトと、『モダンホライゾン3』が発売し激変したモダンになります。プロたちが話題の新セットをどのように捌いていくのか非常に楽しみです!
さて、構築環境においてもナドゥ・コンボ、ルビー・ストーム、ボロス・エネルギー・アグロ、ジェスカイ・エネルギー・コントロールなどの新しいデッキを登場させ、収録されているカードの強力さが話題の『モダンホライゾン3』ですが、その強さは構築フォーマットだけにとどまりません。リミテッドにおいても、今までの歴史を塗り替えるような優秀なスタッツのカードたちが、ゲームを盛り上げてくれます。
今なおマジックザギャザリングは進化し続けているのだと感じさせてくれる本当に面白いリミテッド環境なので、まだあまりプレイしたことがないという方がもしいましたら、ぜひプレイしてみてください。MTGアリーナで、このパワフルなカードたちを使って遊べるのは本当に素晴らしいです!
古くからマジックを愛しているぼくとしては、この環境『モダンホライゾン3』に収録されているカードたちがいかに強力なのかを示す事例として、《正義の命令》に触れないわけにはいけません。
アンコモンで再録されているこのカードは、かつてブロック限定構築やスタンダードにおいて赤白サイクリング、白単コントロールなどで使われ、小室修、浅原晃などの当時のスタープレイヤーが使用していた強力なレアカードでした。もちろんリミテッドにおいても、当時のスカージというセット内ではいわゆるボム、“ゴッドレア”の類のカードでした。
そんな思い出と共に、嬉々として今回『モダンホライゾン3』のドラフトで最初に使ってみたのですが……なんと全然強くなかったのです!むしろ、それどころか普通に使ってはデッキに入らないレベルのカードになっていました。
これはフィンケルこと《影魔道士の浸透者》がアンコモンになって再録されたとき以来の衝撃でした。そして気付いてしまいました。当時からもう20年以上経っていたことに。ぼくは少年ではなく、おっさんになっていたということに……。
すみません、おじトークが過ぎました。今回はそんなマジックおじさんも大興奮の『モダンホライゾン3』のブースタードラフトの戦略について紹介していければと思っております。よろしくお願いします!
『モダンホライゾン3』ドラフト環境について
まず『モダンホライゾン3』のブースタードラフトがどういった環境なのかを一言で言うと、「超高速・超アーキタイプ環境」となります。
『モダンホライゾン3』のドラフト環境は今までになく早い環境になっています。これは優秀な低マナ域のカードが未だかつてないほど多いためです。また落とし子・トークンがマナを生み出し、高マナのカードが普段よりも早くプレイできるという点もゲームスピードを早める要因となっています。
また自分がプレイする色の組み合わせによって強力なカードが異なるため、勝つためにはある種のシナジーを強く形成させる必要があるアーキタイプ環境となっており、方向性が異なるカードが多いことも相まってその傾向はかなり強いです。
環境が速くなればなるほど、基本的には2色環境になっていきます。序盤の動きを安定していきたいからですね。今回は各色の組み合わせでコモンに強力な2色クリーチャーがいたり、無色マナを要求するカードも存在するため、より2色で構築することが一般的となります。
まずはそれぞれの色の組み合わせがどのようなアーキタイプを形成するのかを見ていきましょう。
MTGアリーナのドラフトの参加画面によると、
{W}{U}:エネルギー・フライヤー
{U}{B}:カードドロー
{B}{R}:アーティファクト
{R}{G}:エルドラージ
{G}{W}:改善と授与
{W}{B}:改善と死亡
{U}{R}:エネルギー・ミッドレンジ
{B}{G}:改善と順応
{R}{W}:エネルギー・アグロ
{G}{U}:エルドラージ・ランプ
となっています。
これだけだと結局何色が何するのかわからないので、アグロ、ランプ、コントロールという大まかなアーキタイプ分類に各色の組み合わせを当てはめていきます。
アグロ:{R}{W}、{W}{U}、{G}{W}、{B}{R}、{B}{G}、{W}{B}
ランプ:{R}{G}、{G}{U}
コントロール:{U}{B}、{U}{R}
こんなところでしょうか。
この中でも白黒や黒緑、赤緑はミッドレンジ寄りだったり、そもそも青赤はエネルギー・ミッドレンジって書いてあるのにコントロールにしちゃっていいの?などなど突っ込みどころはありますが、とりあえず説明しやすいので今回はこれでいきます。
さっそく、それぞれの戦略について見ていきましょう。
10アーキタイプ解説
アグロ:赤白、白青、緑白、黒赤、黒緑、白黒
「超高速・超アーキタイプ環境」を作っている一番の原因となっているのが、このアグロ群です。そのクロックの速さから中途半端なデッキの存在を許しません。この環境のアグロデッキについて理解するうえで大切なのが、「同じアグロデッキでも何を使うのかが違う」ということです。
エネルギーを使う:{R}{W}、{W}{U}
カウンター&改善を使う:{G}{W}、{B}{G}、{W}{B}
アーティファクトを使う:{B}{R}
それぞれ見ていきましょう。
・エネルギーを使う(赤白、白青)
8《平地》 7《山》 -土地(15)- 1《下顎のカイト》 1《象形の精霊》 1《ニクス生まれの一角獣》 1《魂の導き手》 1《魔女の結界師》 1《色めき立つ猛竜》 1《精錬された蓄電虫》 2《電達ゴブリン》 2《空からの援軍》 1《探偵のフェニックス》 1《這い回る先駆者》 1《得意げな荷サイ》 1《至点の妄信者》 -クリーチャー(15)- |
2《犬の陰影》 1《スレイベンの魔除け》 1《翼はためくままに》 1《包囲破砕》 1《電気放出》 1《軍団の統率》 1《玻璃翼の恩寵》 1《グレムリンの小走り》 1《静牢》 -呪文(10)- |
|
赤白は環境屈指の強力なアーキタイプで、赤緑と合わせて2大人気コンビです。「この環境は赤白と赤緑が強くて人気」。全然やっていないという人はこれだけでも覚えていってください。
エネルギーを使うと書きましたが、エネルギー・シナジーに頼るというよりは軽いクリーチャー、それを補強する中高マナ域のクリーチャー、除去、コンバットトリック。シンプルにこれらを組み合わせて相手を打ち倒すことを目的としたデッキです。
キーカードは、軽いクリーチャーである《下顎のカイト》《電達ゴブリン》、
中高マナ域クリーチャー枠として《空からの援軍》、
コンバットトリックとして《包囲破砕》
といったところでしょうか。
《スレイベンの魔除け》と《犬の陰影》どちらから使うのかや、《スレイベンの魔除け》《包囲破砕》などがエンチャント、アーティファクトに触れられることをしっかり意識してプレイしていきましょう。
エネルギーにそこまで寄せなくてもいいのですが、《不安定な護符》《反復された稲妻》などをピックした場合は強く意識すると良いでしょう。
7《島》 8《平地》 -土地(15)- 1《忘れられた者たちの守護者》 1《雷嵐の天使》 2《謎の門のガーゴイル》 2《魂火の使者》 1《夢潮の鯨》 1《大嵐の収穫者》 1《呪い金のスリス》 1《転移の福音者》 1《先祖の特使》 1《空からの援軍》 1《至点の妄信者》 1《ニクス生まれの一角獣》 1《未来を創る者、ゲンク》 1《魔女の結界師》 -クリーチャー(16)- |
1《犬の陰影》 1《スレイベンの魔除け》 1《鎮圧光線》 1《ひどい出来》 1《静牢》 1《霊気の撃ち込み》 1《小物の極み》 1《卑しき者の排斥》 1《朦朧への没入》 -呪文(9)- |
|
こちらは白いアグロの亜種で、《謎の門のガーゴイル》《魂火の使者》といった流れやすいマルチのカードを取ったときになりがちなアーキタイプです。
エネルギーは余りがちなので、大量のエネルギーの使用先になれる《魂火の使者》は白青のキーカードになります。勝つときは《魂火の使者》と《転移の福音者》のコンボを決めているときが多い印象です。
賛美カウンターも増殖できることを忘れずに。増殖できる《夢潮の鯨》《転移の福音者》、それから攻撃を通しやすい飛行クリーチャーを優先的にピックしていきましょう。
タッチ候補として《飛空隊長、アーナ・ケネルッド》がいるので、少しだけ他の土地よりも《汚染地帯》の点数を上げておくといいでしょう。次が《有翼の叡智、ナドゥ》のために《安息地帯》ですかね。
・カウンターおよび改善を使う(緑白、黒緑、白黒)
6《平地》 7《森》 -土地(13)- 1《空からの援軍》 1《フレイアリーズの信奉者》 2《気分屋のウーズワグ》 1《ニクス生まれのハイドラ》 3《忠実な番犬》 1《エルドラージの再利用者》 1《忘れられた者たちの守護者》 1《下顎のカイト》 1《象形の精霊》 1《日を浴びる繁殖鱗》 1《皇国の相談役、真珠耳》 1《巨大な戦慄面》 1《進化の証人》 1《ニクス生まれの一角獣》 -クリーチャー(17)- |
1《犬の陰影》 2《ライオンの陰影》 1《十八番の打撃》 1《収穫の力》 1《力漲る腹拵え》 1《剃刀草の待ち伏せ》 1《バイパーの贈り物》 1《恐ろしい襲撃》 1《スレイベンの魔除け》 -呪文(10)- |
|
ここからはカウンターや改善を使ったアグロアーキタイプの紹介になります。この緑白や緑黒においては、エネルギーのことはいったん忘れてもらって構いません。
緑白は生まれ持っての改善クリーチャー《忠実な番犬》をキーにして構築されることが多いです。《ライオンの陰影》がつけば、なんと3ターン目にして6/6警戒到達がアタックしてくるという驚異のコンボが実現します。
せっかく強化しても落とし子・トークンにチャンプされ続けてはかないません、ということでしっかりと《気分屋のウーズワグ》《ニクス生まれのハイドラ》などでトランプルをつけていきましょう。相手の《犬の陰影》などに屈しないよう《スレイベンの魔除け》もしっかりピックしておきましょう。
このカラーリングだと《有翼の叡智、ナドゥ》をタッチすることがあるので、サイクリング土地では《安息地帯》を優先して取っておくのが良いです。
高速環境が前提となるため、タッチに関してそこまで候補は多くありません。《飛空隊長、アーナ・ケネルッド》《有翼の叡智、ナドゥ》《未来を創る者、ゲンク》あたりを想定しておけば十分です。
6《沼》 8《森》 -土地(14)- 1《大食の幼生、グリスト》 1《日を浴びる繁殖鱗》 1《ベラドンナのドライアド》 1《進化の証人》 1《六番》 1《フレイアリーズの信奉者》 2《広がる軟泥》 1《呪われたウォンバット》 2《気分屋のウーズワグ》 1《夢呑みの吸血鬼》 1《骨の皇帝》 1《ボガートの獲物さらい》 1《不気味な奉仕者》 1《ワームとぐろの幼生》 1《ハイドラの調教師》 1《巨大な戦慄面》 -クリーチャー(18)- |
1《恐ろしい襲撃》 1《力漲る腹拵え》 1《根絶やし根》 2《枯死と開花》 1《飢餓潮の発生》 1《悪意の閃光》 1《犠牲》 -呪文(8)- |
|
黒緑はアグロアーキタイプに一応カテゴライズしましたが、実質的にはミッドレンジと言っていいでしょう。《広がる軟泥》《呪われたウォンバット》を中心に改善クリーチャーを上手く利用してゲームを有利に進めていくアーキタイプになります。
キーカードは先ほども挙げた《広がる軟泥》。このカードや《枯死と開花》によって繰り返し+1/+1カウンターを置くことができるため、《進化の証人》や《日を浴びる繁殖鱗》、レアだと《骨の皇帝》などを上手く使えるのが魅力です。
同じ改善系デッキでも1体のクリーチャーを強化していく緑白とはアプローチが異なるということを理解しておきましょう。緑白の《ライオンの陰影》はかなり強力なカードですが、黒緑にとってはそうではありません。
4《平地》 1《島》 6《沼》 1《不吉地帯》 2《汚染地帯》 -土地(14)- 3《夢呑みの吸血鬼》 1《改良版人体改造機》 1《呪われた匪賊》 1《刻まれたスリス》 1《妬み渇きの神》 1《蛇術師》 2《執拗なガーゴイル》 2《オンドゥの縄名人》 1《飢饉の祖、シルゲンガー》 1《電結のコンドル》 1《未来を創る者、ゲンク》 1《下卑た哨兵》 -クリーチャー(16)- |
2《致命的な投げ落とし》 2《犬の陰影》 1《腸抜きの洞察》 1《黄泉帰る悪夢》 1《枯死と開花》 1《剃刀草の待ち伏せ》 1《鎮圧光線》 1《玻璃翼の恩寵》 -呪文(10)- |
|
白黒は先ほど紹介した緑黒よりもさらにミッドレンジ寄りで、なぜアグロ群にいるのかもうわからないくらいなのですが、ミッドレンジという分け方をあまりしたくなかったので一応ここにいます。
今回紹介するアグロ群のなかでは、赤白、赤黒、緑白の3つがかなり前のめりなアグロで、残りの白青、黒緑、白黒がミッドレンジ寄りのアグロになります。
この白黒なのですが……おそらく10ある2色の組み合わせのアーキタイプの中で最も不人気でしょう。テーマは「改善と死亡」とのことなのですが、正直クリーチャーを生け贄に捧げつつ、改善していくというのはなかなかに難しいのです。
黒いカードが流れつつ、白の除去、延々と流れてくる《執拗なガーゴイル》や《オンドゥの縄名人》といったカードたちを拾い上げて組むというのが自然な流れでしょうか。《飢饉の祖、シルゲンガー》《黄泉帰る悪夢》などの相性のいいカードもあるので、ピックできたなら狙ってみてもよいでしょう。
・アーティファクトを使う(黒赤)
7《山》 8《沼》 -土地(15)- 1《刻まれたスリス》 1《改良版人体改造機》 1《マリオネットの見習い》 2《刷新された使い魔》 1《電結のコンドル》 3《溶鉄の門番》 1《カエルマイアの処罰者》 1《焼炉のヘルカイト》 1《精錬された蓄電虫》 1《エーテリウムのプテラマンダー》 1《頂の修道士》 -クリーチャー(14)- |
1《致命的な投げ落とし》 1《枯死と開花》 1《戦慄車》 1《紅蓮の再誕》 3《頭蓋槌》 1《力漲る腹拵え》 1《ドロス爪》 1《電気放出》 1《不安定な護符》 -呪文(11)- |
|
黒赤は環境唯一のアーティファクトを軸にしたアーキタイプになります。兎にも角にも《頭蓋槌》が大切で、そこから入っていくことが多いでしょう。
個別のパーツが多く、アンコモン以上の必須パーツすらも多々流れてくるのが良いことですが、逆に言えば卓にもう一人いたらかなり厳しくなってしまうので入り方はしっかり精査していきたいところです。
BO3ドラフトではサイドボーディング後に弱体化しやすいアーキタイプだということもしっかり認識しておきましょう。同卓内でプレイするドラフトにおいては余裕があれば《溶融》のようなカードはカットしておくとよいでしょう。
ランプ:赤緑、青緑
6《山》 7《森》 1《屈曲地帯》 1《孤立地帯》 1《豊潤地帯》 -土地(16)- 1《虚空襲い》 1《多産攻撃の司令官》 2《のたうつ蛹》 1《巨人の先兵》 1《熾火魔道士、スコア》 2《エルドラージの再利用者》 1《ウンパスの逸脱者》 1《ベラドンナのドライアド》 1《這い回る先駆者》 1《終わりを告げるもの》 -クリーチャー(12)- |
2《牙持つ炎》 1《包囲破砕》 1《不可能の一瞥》 1《殲滅の道》 1《根絶やし根》 2《恐ろしい襲撃》 2《邪悪鳴らし》 1《邪神の偶像》 1《橋仕掛けの戦い》 -呪文(12)- |
|
ここからはランプデッキの紹介になります。赤緑エルドラージは環境の王者と言っていいでしょう。赤白アグロと共に環境を二分する人気アーキタイプになっています。
その1つの要因に《のたうつ蛹》の存在があります。
このカードの紹介をするのがあまりに遅くなりました。「17Lands.com」という統計サイトではコモン史上最もウィンレートの高いカードということで、中には神話コモンという呼び方をしている人もいるとかいないとか。とにかく強力でマナ加速をしつつ、相手よりも大きなサイズで圧倒することができます。
高マナ域のカードを出すためのマナ加速としてだけではなく、落とし子トークンを出すこと自体に価値があるように構築していきたいですね。《邪神の偶像》《多産攻撃の司令官》《巨人の先兵》などを上手く使っていきましょう。レアに特に頼ることなく、このへんのアンコモンでしっかり仕上げることができるのも魅力の1つです。
赤緑に限った話ではないですが、無色のカードを使用する際にはしっかりとサイクリング土地を確保しておきましょう。3~4枚あるとちょうど良い印象です。
6《森》 2《豊潤地帯》 5《島》 1《安息地帯》 1《山》 -土地(15)- 1《模倣鬼》 1《石化の干渉者》 1《深海を穢すもの》 1《不可知の賢者》 2《エルドラージの再利用者》 1《繁殖者のドローン》 1《ベラドンナのドライアド》 1《邪悪鳴らし》 1《創造の破壊者》 1《苛立つアルティサウルス》 1《縄張りの選定者》 1《フレイアリーズの信奉者》 1《捻じくれた謎守り》 1《虚構漂い》 1《真実を溺れさせるもの》 2《噛み付く虚空袋》 1《のたうつ蛹》 1《巨大な戦慄面》 -クリーチャー(20)- |
1《ウギンの束縛》 1《小物の極み》 1《根絶やし根》 1《次元の創世》 1《太陽光変換器》 -呪文(5)- |
|
赤緑に比べて、よりランプ戦略に寄っているのが青緑の特徴です。《不可知の賢者》《噛み付く虚空袋》というカードたちを使って、7マナ以上のエルドラージにアクセスしていきましょう。
マナフラッド(土地を引き過ぎてしまう状況)にしっかりと対応できるデッキに組み上げたいです。《噛み付く虚空袋》《縄張りの選定者》《フレイアリーズの信奉者》などが良いですね。
コントロール:青黒、青赤
9《沼》 7《島》 -土地(16)- 1《石化の干渉者》 1《不気味な奉仕者》 1《悪臭のガルガンチュア》 1《エムラクールの伝達者》 1《忌まわしき影紡ぎ》 2《こそこそサクサク》 3《妬み渇きの神》 1《下卑た哨兵》 1《マリオネットの見習い》 1《絶望運びのコアトル》 -クリーチャー(13)- |
1《致命的な投げ落とし》 3《脈打つ知識》 1《愚鈍な徴兵》 1《腸抜きの洞察》 2《枯死と開花》 1《霊気の撃ち込み》 1《ひどい出来》 1《水浸しの教え》 -呪文(11)- |
|
「超高速・超アーキタイプ環境」の『モダンホライゾン3』ドラフトにおいても、コントロールデッキは存在します。その筆頭となるのが青黒ドローでしょう。
1ターン中に3枚目のカードを引いたときに誘発する能力を上手く用いて勝ちを目指します。本来はカードを引くためにマナを使ってしまうため、どうしてもテンポロスしてしまうのは否めないのですが、その欠点を補えるため、そのままアドバンテージの勝負に持ち込めるのがアーキタイプとしての強みです。
青黒のさらに良い点としては使用率の高い赤・白・緑を使っていない、いわばカウンターアプローチとしての強みがあるということです。人気の赤白・赤緑と色が全く被っていないことは大きな利点で、ここ最近ぼくが使用していてもっとも勝率の高いアーキタイプもこの青黒です。
最も取りたいカードは《愚鈍な徴兵》で、それから《こそこそサクサク》《妬み渇きの神》がキーカードになっていきます。
ドロー呪文のほうは《脈打つ知識》が取れれば最もうれしいですが、《愚鈍な徴兵》《こそこそサクサク》さえ十分に取れていれば、《腸抜きの洞察》などでも十分です。
カードを引くのが好きな人はぜひおすすめのアーキタイプです。《愚鈍な徴兵》から狙っていきましょう。
7《山》 9《島》 -土地(16)- 1《乱動の地図作り》 1《大嵐の収穫者》 1《血清の幻視家》 1《知りたがりの学徒、タミヨウ》 1《興隆する空爪》 2《サイクロプスの超伝導師》 1《模倣鬼》 1《エレクトロゾア》 1《石化の干渉者》 1《頂の修道士》 1《再鍛の刃、ラエリア》 -クリーチャー(12)- |
1《小物の極み》 1《電気放出》 1《不安定な護符》 1《反復された稲妻》 1《イゼットの発電装置》 1《特製の闘車》 1《牙持つ炎》 1《副陽の影》 1《霊気の撃ち込み》 1《ひどい出来》 2《語りの調律》 -呪文(12)- |
|
もう1つのコントロールアプローチが青赤エネルギーです。MTGアリーナの区分ではエネルギー・ミッドレンジになっていましたが、実際はコントロールといったほうがしっくりくるかと思います。
《特製の闘車》《イゼットの発電装置》などの専用の置物を使ってリソースを取っていくアーキタイプになります。かなりシナジーが強めなデッキで、エネルギーがしっかりと確保できる構造にすることが大切です。《不安定な護符》も一番上手く使えるアーキタイプでしょう。
なかなか要求値は高いですが、上手く組めればしっかりと勝てるデッキになると思います。
以上が環境の概要、そして主要10アーキタイプの紹介になります。
もちろん今回は紹介できなかった細かいコンボ、シナジーがたくさんあり、それらのカラーリングを応用して色を足したり、混ぜ合わせたりして構築することもあります。
最近では、ぼくは最後に紹介した青赤コントロールのようなデッキに白をタッチして《グレムリンの小走り》を入れて、さらに《エストリッドの祈祷》でそれをコピーするようなデッキで勝ったりもしました。毎ターンエネルギーとトークンがたくさん出て気持ち良かったです。
皆さんも今回紹介したアーキタイプを軸にしつつ色々なコンボを見つけて、様々なデッキを組み上げてみてください!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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