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お知らせ
2024年6月24日 禁止制限告知
2024年6月24日
告知日:2024年6月24日
すべてのフォーマット:変更なし
次回の禁止制限告知は2024年8月予定です。禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。
テーブルトップの禁止制限については、アンドリュー・ブラウン/Andrew Brownよりお伝えします。
スタンダード
私たちがスタンダードのローテーション間隔を2年から3年に変更してから、1年が経ちました。その間私たちは、スタンダードを注意深く観察してきました。ローテーション間隔の変更は、テーブルトップのスタンダードに活気を取り戻すために定めた新たな目標の、第一歩です。この変更は、望ましい結果を数多くもたらしました。スタンダードのメタゲームは全体的により多様なものとなり、近くのゲーム店でこのフォーマットをプレイするプレイヤーの数も増えていることを、私たちは確認しています。
昨年の記事では、夏のセット(『ブルームバロウ』)の発売前のタイミングがスタンダード・フォーマットの変更について検討する時期であるとお伝えしました。また禁止の出し方がこのフォーマットから離れる大きなきっかけになっていたことや、より一貫性を持ってこのフォーマットを管理することが私たちの目標であることもお伝えしました。そして本日、私たちは今年迎えるローテーションに先がけてカードを禁止しない、という判断を下したことをお伝えします。現在のスタンダード・フォーマットは全体的に見て非常に健全であり、ローテーション後のことが心配されていたカードの多くが、懸念するほどの力は失っています。
私たちはいくつかのカードについて禁止を検討しました。中でも《偉大なる統一者、アトラクサ》と《イーオスの遍歴の騎士》が注目されました。ローテーション後に起こることを正確に予測するのは、難しいものがあります。これらのカードが他のデッキや戦略で大きな力を発揮する可能性はありますが、メタゲームが進化を続ける限り、私たちは満足です。《偉大なる統一者、アトラクサ》は「ドメイン・ランプ」戦略の立役者としてメタゲーム上で存在感を放ち続けており、戦場に降り立てばそれを乗り越えるのが難しいときもあります。ですがローテーションによりこの戦略は『ニューカペナの街角』の3色土地を失い、「版図」を広げるのが難しくなるため、デッキの全体的なパワーレベルは抑制されると思われます。
「ボロス召集」は、スタンダードのメタゲームにおける手堅い選択であり続けており、MTGアリーナでも高い使用率を記録しています。トークンによるアグロ・デッキが存在することは私たちも歓迎していますが、このデッキは初手次第で、対抗するのがあまりに難しい速さを見せるときがあります。ですがローテーションによりこのデッキは、《ヴォルダーレンの美食家》を失います。それは2ターン目に《上機嫌の解体》を唱えて《イーオスの遍歴の騎士》へつなげる動きを実現するために、欠かせないカードなのです。
パイオニア
パイオニアで行われた地域チャンピオンシップ予選の結果やデッキリストを大量に精査したところ、現在の環境は良い点と懸念される点が入り交じったものでした。ポジティブな点で一番大きいのは、このフォーマットでは大枠のアーキタイプがほぼすべて存在することです。
一方で私たちが監視の目を近づけているのは、 「アマリア・コンボ」デッキの発展です。クリーチャー・コンボ・デッキとしては私たちも肯定的なのですが、ゲームを引き分けにできる点はネガティブなゲーム体験を生み出すと言えるでしょう。
「アマリア・コンボ」を取り巻くメタゲームがどのように動くのか観察を続けるため、そして地域チャンピオンシップ予選が7月の半ばまでパイオニアで行われるため、本日の時点では変更を行いません。イベント・シーズンの途中で環境に干渉するのは、私たちの望むことではないのです。なおパイオニアで行われる地域チャンピオンシップは、9月28日~12月7日の期間に行われます。
モダン
以前お伝えした通り、「プロツアー『モダンホライゾン3』」を控える中でのモダンの変更はありません。これまでのところ、『モダンホライゾン3』は環境に大きなインパクトを与えており、その影響はこれから迎えるプロツアーにも反映されると私たちは予想しています。
新たなメタゲームは、まだ始まったばかりです。《有翼の叡智、ナドゥ》が早くから懸念されていますが、モダン環境にはそれに対抗する手段があることも示されています。この数日にわたり環境が適応を続ける中で、「Modern League」や「Modern Challenge」の結果は安定してきています。
スペルベースのコンボや《ルビーの大メダル》と《モンスーンの魔道士、ラル》を使う「ルビー・ストーム」は、「ナドゥ」より基本的に1ターン早く、モダンで注目の新戦力となっています。そしてそのようなデッキが人気を集め始めているのにともない、それを打ち破ろうとする勢力も現れています。
「エネルギー」とエルドラージの両方を駆使する新たなデッキや、前述のコンボ・デッキ、その他にも新たなデッキが姿を見せ、さまざまなアーキタイプが出現する素晴らしい状況になっています。
「エルドラージ・トロン」に「マルドゥ・ミッドレンジ」(《ナカティルの最下層民、アジャニ》や《マルコフ家のソリン》を採用したもの)、「黒単ネクロドミナンス」、「グルール果敢」、「エスパー御霊の復讐」、「イゼット・マークタイド」、「アゾリウス・コントロール」、「バント・ナドゥ」、そして「ボロス・バーン」。『モダンホライゾン3』の発売以降、実にさまざまなデッキがMagic Onlineの「Challenge」イベントを制しているのです。
レガシー
現時点では、レガシーについてもモダンと同じ対応を取ります。『モダンホライゾン3』は、このフォーマットにも大きな変化をもたらしました。私たちは、このフォーマットにおける『モダンホライゾン3』に対する反応を引き続き観察していきます。レガシー・コミュニティの皆さんが『モダンホライゾン3』を探検している間、私たちはここ数か月で劇的に勢力を広げている「リアニメイト」の使用率や勝率の監視を続けていきます。レガシーについては、8月の後半に予定されている次回の禁止制限告知にてじっくり検討するつもりです。
ヴィンテージ
全体的に見て、ヴィンテージは健全な環境です。私たちは今後も引き続き、コミュニティの規模やプレイ量を追いながらコミュニティを第一に考えてこのフォーマットを管理していきます。
MTGアリーナの禁止制限については、デイヴ・フィンセス/Dave Finsethよりお伝えします。
アルケミー
アルケミーにおける最上位層のメタゲームは、ここしばらくの間でも特に多様性に富んでいます。「強奪」デッキが新たに加わり、赤単や黒単のような長年の主役に挑戦しています。上位層では他にもさまざまな実験が試みられています。その中には、プラチナ・ティアー以下ではあまり見受けられない興味深いデッキも登場しています。それらのデッキの勝率は通常の範囲内に留まっており、全体的に多様でバランスの取れた環境になっています。あとひと月ほどでローテーションを迎える今、アルケミーに対応する必要はありません。
ブロール
ブロールのプレイヤーは、『モダンホライゾン3』で新たなツールを数多く手に入れました。私たちは、新しい統率者がマッチメイキングにおいて適切に調整されるよう、舞台裏を観察し対応していきます。《有翼の叡智、ナドゥ》のようなカードには、大きな調整が必要となるでしょう。他にも微調整が必要なものがあります。私たちは基本的に、プレイヤーの皆さんやメタゲームの流れに委ねるようにしているため、新たなセットが導入されたときは統率者のティアーが適切に整理されるまで環境が乱れる時間が少々あります。それでも私たちは、一部の統率者にはじめから私たちが手を入れるよりも、時間をかけて調整していく方が良いと考えています。
ヒストリック
ヒストリックには『モダンホライゾン3』の新たなカードが大量に導入され、その影響は間違いなく出ています。新たなデッキの出現がいくつか確認されており、既存の人気デッキにもさらなる改善が見受けられます。それらの中に環境の中心たる「青赤ウィザード」を打ち倒せるだけの力を持つものがあるかは定かではありませんが、その可能性が垣間見えるものはあります。私たちは数週間後にヒストリックで行われる「アリーナ・チャンピオンシップ6」にてさらに多くのことを学ぶつもりですが、今のところはうまくいっているように見えます。
タイムレス
ヒストリックが『モダンホライゾン3』で新しいおもちゃを得たということは、タイムレスにはおもちゃ箱がまるごとやってきたということです。私たちはこのフォーマットの大きな変化を確認しています。予想されていた《激情》と 《悲嘆》を採用したラクドス・デッキの急増だけでなく、新たなデッキの登場も見受けられます。「実物提示教育」や「ドメイン」といった人気デッキも環境に残っていますが、数は減っています。現在、タイムレスではさまざまなことが起きています。どのデッキも「フェア」とは言い難いですが、今のところよくバランスが取れているように見受けられます。タイムレスにおける制限措置には非常に高いハードルが設定されており、現時点でそれを脅かすものはありません。
エクスプローラー
MTGアリーナでは引き続き、エクスプローラーの禁止リストはパイオニアに準じたものになります。
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