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お知らせ

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2022年1月25日 禁止制限告知

Ian Duke, Jay Parker
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2022年1月25日

 

告知日:2022年1月25日

スタンダード
レガシー
ヒストリック

テーブルトップ発効日:2022年1月25日

Magic OnlineおよびMTGアリーナ発効日:2022年1月27日

 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら


スタンダード

 2021年10月の禁止制限の更新では、『イニストラード:真紅の契り』の発売が近いことを見越して変更を行わないと告知しました。その後コミュニティからはメタゲームに時間経過による十分な変化が起きていないとの意見がありました。かなりの数のデッキが「MTGアリーナ」のランク戦で成功を収め、そして互いに有利不利があるのが見られましたが、最もプレイされていたアーキタイプは過去数か月と同じでした。

 そのため、我々は「青赤天啓」やその他の青系コントロール、「白単アグロ」「緑単アグロ」などを含む上位デッキを対象とした一連の変更を行います。我々の狙いは現在の上位デッキの間に回転を発生させてメタゲームを攻撃する別の方向を追加して、『神河:輝ける世界』の発売による実験と変革の余地を残すことです。

 《アールンドの天啓》は我々が10月の告知でメタゲームの多様性に悪影響を及ぼす可能性があると取り上げていたカードです。強力な後半戦用カードがある青いデッキは、ミッドレンジを自然に捕食するデッキとして良い働きをすることがありますが、追加ターンを連続で得るデッキは止めるのが特に難しいことがあり、メタゲーム内に多すぎる場合対戦して腹立たしいものになります。《アールンドの天啓》の予顕能力は重いカードへの伝統的な対策である手札破壊での対処を難しくします。

 「MTGアリーナ」のランク戦全体(特にBO1=1本先取)を支配しているわけではありませんが、《アールンドの天啓》デッキは最高レベルの競技プレイやトーナメントで特に人気があり成功を収めています。メタゲーム内に中速や低速のアーキタイプの居場所を作るため、そして連続追加ターンという不満の溜まりやすいプレイパターンに対処するため、《アールンドの天啓》はスタンダードで禁止となります。

 《アールンドの天啓》がなくなったとしても、データによれば他の青系コントロール・デッキが特定タイプの戦略を封じてしまうことによりメタゲームの多様性を損なう態勢になるという懸念があります。特に《ゼロ除算》はこれらのデッキに、遅く強力な呪文やパーマネントに対して特に効果的な柔軟性のある序盤での対処方法を与えています。さまざまな角度の攻撃をカバーする《ゼロ除算》の能力は、これらのデッキに《溺神の信奉者、リーア》や《船砕きの怪物》などを使ったゲームを決めるソフトロック状態を成立させるのに十分な時間を与えます。そのため、我々は青いコントロール・デッキの中速や低速のデッキに対する有効性を減らし、どの脅威に対して意識して備えるか選ばせるため《ゼロ除算》を禁止することを選びました。

 「MTGアリーナ」のランク戦で最も勝っていて最も人気があるのが「白単アグロ」と「緑単アグロ」です。それぞれ「青赤天啓」デッキを狩っていることが成功の一因ですが、どちらも全体的な勝率が高く、特に雑多なデッキの多くに対して高い勝率を誇ります。《不詳の安息地》はそれ自体が効率が良く、全体除去や単体除去に対する耐性を提供することによりこれらの単色アグロの強さの多くを支えています。これら2つのアグレッシブなデッキのゲームプランに基本的に変更を加えることなく弱体化させるため、《不詳の安息地》はスタンダードで禁止となります。

レガシー

 去年の夏の『モダンホライゾン2』の発売は何枚かの大きな影響を与えるカードをレガシーのカード・プールに導入し、それ以降我々はメタゲームの発展を監視してコミュニティの意見を聞き取りました。プレイヤーの意見は統一されていませんが、多くの人が最近のセットからの新しく強力な選択肢を採用した赤青デルバー・デッキに対して懸念を表していました。

 最近のトーナメント(11月のエターナル・ウィークエンドを含む)では「青赤デルバー」は全体的な勝率から見ると決定的ではありませんが、このデッキはメタゲームの非常に大きな部分を占め、多数の上位入賞を果たしています。Magic Onlineのリーグのデータでは「青赤デルバー」の非ミラーマッチでの勝率は56%を超え、過去数週間に次点のアーキタイプの2倍以上のトロフィーを獲得しました。

 リーグでの高い勝率と大規模トーナメントのメタゲームでの人気に加えて、《目くらまし》や《意志の力》のバックアップを受けた序盤の《敏捷なこそ泥、ラガバン》による雪だるま式ゲームの傾向についての議論を耳にしました。高パワー・レベルで高効率のレガシーのカード・プールによって、序盤のマナとカードのアドバンテージは他のフォーマットよりもさらにゲームを決めてしまいます。「青赤デルバー」デッキを弱体化させ、効率よくゲームが決まってしまう前のやり取りをもっと促すため、《敏捷なこそ泥、ラガバン》はレガシーで禁止となります。

 我々はレガシーが進化し続けていく様子を監視し続け、必要であればさらなる調整をすぐに行います。しかし、我々はこの変更が大きなものだと感じており、他の変更が必要かどうかを検討する前にメタゲームがどう適応するかを見たいと思っています。

ヒストリック

 ヒストリックの青いデッキは依然として強力であり、したがって《記憶の欠落》は正式に一時停止から禁止へと変更されます。

 さらに《時を解す者、テフェリー》をヒストリックで安全だと思う形に再調整して、禁止カードリストから取り除きます。この再調整と再調整された《時を解す者、テフェリー》の詳細については別途記事をご覧ください。

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