2018年9月6日 / 2018年11月8日情報修正

　2019年は、プロ・シーンにおいて新たな始まりと実験の１年になるでしょう。

　なんとプロツアーが６回開催され、賞金総額は150万ドルにのぼるのです。

　私たちは、競技シーンに提供できるものを余さず検証することを目標に、2018年のプロツアーに取りかかりました。新たな施策を試し、かつてのアイデアを再考し、徐々に変えていくものから大きな変更まで、競技シーンを次のレベルへ引き上げることを目指して取り組んできました。そして2019年は、次の段階への移行の年になると私たちは考えています。

　その一環として、私たちはすでに「プロ・プレイヤー・アドバイザー」との密接な協議を重ねており、2019年の計画を進めています。予選システムの更新や国別選手権およびワールド・マジック・カップの変更、プロツアー・シーズンの詳細、2018-2019年シーズンのプロ・プレイヤーズ・クラブの詳細など、さまざまな要素を精密に組み立てています。

　そして、そういったさまざまな変更の核となるのが、2019年におけるプロツアー開催数の増加とそれに伴う賞金総額の増加なのです。

2019年開催の６つのプロツアー

　プロツアーは、世界中からトップ・プレイヤーが集まり、それぞれが綿密に練り上げた革新的で挑戦的な至高のゲーム・プランを武器に、賞金やプロ・ポイント、そして優勝トロフィーを求めて競い合う特別なイベントです。私たちはプロツアーを愛しています。その想いはプロ・プレイヤーや観戦者の皆さんも同じで、「プロツアーを増やしてほしい」という声は長年にわたって寄せられてきました。そして2019年に、それが実現します。

　2019年にはプロツアーが６回開催されます。各プロツアーとも賞金総額250,000ドルで行われるため、１年間の総額は150万ドルに増加します（これまでは１年間の総額100万ドル）。日程と開催地は以下の通りです。

• 2019年2月22～24日：アメリカ・オハイオ州クリーブランド
• 2019年4月26～28日：イギリス・ロンドン
• 2019年6月28～30日：アメリカ・テキサス州ダラス/フォートワース
• 2019年7月26～28日：スペイン・バルセロナ
• 2019年11月8～10日：アメリカ・バージニア州リッチモンド
• 2019年12月6～8日：オーストラリア・シドニー

※編注：当初は６番目のプロツアーをオーストラリア・ブリスベンで開催すると発表しておりましたが、オーストラリア・シドニーに変更いたしました。（2018年11月8日情報修正）

　加えて、ロンドンでのプロツアーが終了した後、個人戦プロツアーの相対的な規模を現在の400～500人から200～300人程度まで縮小する予定です。１年間の総人数は現在と変わりません。６回のイベントに分散させるということです。各プロツアーの招待枠数は減りますが、それはつまり、賞金圏外で大会を終えるプレイヤーも減るということです。また、これに伴い予選システムも見直されます。

　最初の２つ（クリーブランドとロンドンで行われるプロツアー）の予選は、現行システムのまま行う予定です。新たな予選システムについては、現在（プロ・プレイヤー・アドバイザーの意見をもとに）最終調整中です。近日中に発表しますので、少々お待ちください。

　以上の変更に伴い、プロツアーは最新セットの発売と切り離されます。2018年にも実験の一部を目にしたかと思われますが、プロツアーが６回行われる2019年をもって、その方針へ正式に移行します。2019年のプロツアーは、「プロツアー・［開催地］2019」と呼ばれることになります。つまり2019年最初のプロツアーは「プロツアー・クリーブランド2019」です。

　なお、2019年に行われるプロツアーのフォーマットはまだ発表しません。観戦者と参加者の皆さんに可能な限り最高の体験をご提供するために、私たちはより柔軟なフォーマット選定手段やタイミングを模索中です。詳しくは後日お伝えします。

お楽しみはこれから

　私たちの2019年の計画についての発表が断片的にすぎることは承知しています。ですが、それらは来たる大きな発表の前触れです。現状維持に比べて、変化を起こす際は水面下での仕事がずっと多くなるのです。私たちは、現状維持に留まるつもりはありません。

　私たちはこれからも、未来は明るいと信じて新しいことに挑戦し、実験を重ね、うまくいったものといかなかったものの取捨選択を続けていきます。マジック・コミュニティの皆さんから寄せられるフィードバックを、プロ・プレイヤー・アドバイザーの意見と同じくらい重視して取り組んでいきます。まだパズルのピースは揃っていませんが、近いうちに必ず皆さんへお披露目します。どうかお見逃しなく――お楽しみはこれからなのです。