こちらマジック広報室！！：秋の長野、紅葉の中でチーム戦！マジックチャレンジイベントvol.5レポート

by 金子 真実（WotC　日本コミュニティ担当）

　みなさんこんにちは！「こちマ！！」では『マジック：ザ・ギャザリング』（以下、マジック）を、はじめて遊ぶ方にも楽しく、そしてわかりやすく！新製品やイベントなどの情報をお知らせしています。

　 最新セット『戦乱のゼンディカー』でのプロツアーも終わり、スタンダード環境も大分固まってきましたね！次の大イベント、グランプリ・神戸2015に向けてスタンダードをどうしようか検討している方も多いのではないでしょうか？マジックの秋、色々とデッキを検討してみるのも良いかもしれませんね！

　さて、そんなマジックの秋ですが、今回の「こちマ！！」では、11月3日に開催された『マジックチャレンジvol.5〜クイズDEマジックinはま屋〜』をレポートします！

「クイズDEマジック」ってなに！？

　というわけでこんにちは！ 私たちは今回、『マジックチャレンジvol.5〜クイズDEマジックinはま屋〜』のために、紅葉も綺麗な秋の長野にやってきました！

　って、いきなり謎の単語が出てきましたね！謎の単語、「クイズDEマジック」は、今回のフォーマットです！

......ってやっぱりこれじゃあ一体何なのか伝わらないですよね。それでは、今回のフォーマットの詳細についてご説明いたします。

＜フォーマット＞

カジュアルリミテッド３人チーム戦＋クイズ

３人１組チームシールド。『マジック・オリジン』ハーフデッキ３個＋『戦乱のゼンディカー』ブースターパック６個を使用して３人分のデッキを構築します。毎ラウンド対戦開始時に○×クイズを実施、正解するとマッチポイント１点が獲得できます。

スイスドロー４回戦終了後に対戦とクイズの成績でトップ２を選出、決勝戦前に早押しクイズ10問を出題、勝ち数が多いチームが先攻を選ぶ権利を得ます。１試合は制限時間50分で２本先取制です。

　はい、そうです。つまり、マジックのイベントとクイズをくっつけてしまいました！という企画なのです！ マッチポイントが勝って３点、負けて０点、引き分けで１点の世界で、毎ラウンド１点のマッチポイントがもらえる！めちゃくちゃ大きいです！ 決勝進出のためには、マッチに勝利するだけでなく、クイズでの正解も必須になってくるでしょう！

　クイズDEマジックは、マジックの技術だけでなく、様々な知識も求められるフォーマットなのです！

『マジックチャレンジvol.5〜クイズDEマジックinはま屋〜』レポート

　今回のイベントイメージは、エルドラージ vs. ギデオン率いる同盟者の舞台となっている『戦乱のゼンディカー』！ この戦いをテーマに今回のイベントはチーム戦ですし、会場にも毎度おなじみになってきた、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の顔ハメ看板を用意しました！

　早速、格内さんも私もゼンディカーを救うべく参戦です！

......うん、ゼンディカーを救うにはちょっと威厳とか強さとかその他もろもろ足りていない感があります。やっぱりゼンディカーを救うのは、ギデオンご本人にお任せしちゃいましょう。そうしましょう。

　なんて、ゼンディカーの命運を他人事のように済ませようとしたところで、とある人物が立ち上がりました！

　そう、今回のゲスト、三原槙仁プロです！見てください、この鋭い眼光を！ これなら、ゼンディカーの世界を救えそうです！ さらにさらに、三原プロお一人ではありません！ これが今回のウィザーズ・チームだ！

　そう、三原プロにはご家族でお越しいただきました！ 三原プロに奥様、そしてなんと娘さんまで！ この娘さんがとにっかく可愛くてですね、顔を近づけて笑いかけると、「にこっ」としてくれるんですよ！まさに天使！マジ天使！ 三原プロも「宇宙一可愛いですね」と親バカ全開のコメントをしてくれたりもしましたが、その通り！宇宙一、いや、マジック的には多元宇宙一ですね！

　そして、その「多元宇宙一」可愛いプレインズウォーカーが、この長野・松本の地に降り立ちました！！！

　こんなん反則でしょ！投了！ 可愛いは正義ですよ！こりゃ《絶え間ない飢餓、ウラモグ》だって裸足で久遠の闇に帰りますよ！ゼンディカーとか滅ぼしてる場合じゃない！

......さて、そんなわけで、新たなる天使・プレインズウォーカーの力によりゼンディカーは救われました。ので、ここからはこのマジチャレvol.5に全力投球しましょう。そう、今回は私たちウィザーズ・チームも、このイベントに参戦するのです！

　チーム戦シールドデッキ×三原プロ。この意味がわかりますか？ そう、三原プロは、グランプリ・京都2013とグランプリ・北京2015でともに準優勝されている、チーム戦のエキスパートなのです！

　私たちのチームシールドのデッキ構築はこのイベントの前日夜に行ってニコニコ生放送で放送したのですが、そのデッキ構築、考え方には感心するばかり。ウィザーズ・チームwith三原プロというか、実態はもはや三原プロと愉快な仲間たちです！

　生放送中にZendikar Expeditionsの《繁殖池》を引いちゃって視聴者プレゼントに決定したりといろいろハプニング？がありつつもデッキを構築！三原プロお墨付きの強力デッキを組み上げました！

　ということで、準備万端のウィザーズ・チーム。さっそく朝から参加者の方を待ち受けます！......と、お店のシャッターが開いていないのに外から話し声が！ シャッターをあけて、はま屋松本店、開店です！

　上の私たちのチームの写真で気付いたかもしれませんが、今回、プレイヤーにはチームで団結してもらうために、マジックの５色からひとつ選んで、その色のハチマキをしてもらいました！

　というわけで、早速開始です。参加チーム16チーム、合計48名でのチーム戦が、「はまさん」こと金川オーナーの挨拶で幕を開けます！

　この金川オーナー、ご自身もバリバリのプレイヤーで、複数のグランプリトップ８入賞やプロツアー参加に加え、昨年はワールド・マジック・カップの日本代表も経験しています！ そんなオーナーだけに人望も厚いのか、この挨拶も参加者のプレイヤーと会話のようにやり取りをされていました！ マジックが強くてかつショップのオーナー！カッコイイですね！

　挨拶とイベント進行の説明のあとは、早速みなさんのパック開封です！ パックを開封する瞬間は常にドキドキ！ うれしいレアを引くと、笑顔になっちゃいますよね！

　おっと、こちらのチームでは何やら歓声が......？ な、なんと、Zendikar Expeditionsの《蒸気孔》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の同時引きです！ これはうらやましい！

　デッキ構築が終われば、早速対戦......っと、ちょっと待った！ そうです、今回のフォーマットは、クイズDEマジック！ これから行われるのは第１回戦ではなく、◯×クイズです！

　早速金川オーナーがモニターを準備して......第１問！

　えっ......４ターン目ですよね？ えっと、《節くれ根の罠師》はエルフにしかマナを払えないし......うーん、うーん、きっと×！ 三原さんも同意見で、解答は......

　◯！！！！！

　解答例は、《遮る霊気》を２枚と《爪鳴らしの神秘家》４枚を利用したユニークなもの。なるほど、この手が！

　こちらはあくまで解答例。他にも別解がいくつかあるそうです。さらにこの問題に対してはTwitter上で、３ターン目カード８枚で可能との情報をいただきました！ なかなかおもしろい問題だと思いますので、みなさんもぜひ考えてみてください。

　痛恨の不正解を食らうものの、１回戦を無事勝利して、第２回戦の開始前のクイズはこちら。これもまた良い問題ですね〜！

　うーん、『戦乱のゼンディカー』はエルドラージたちがかなり重いので、きっと800くらいは行っているはず......！ ということで◯！

　やったー！正解しました！ 合計823もあるんですね〜！でもこれ、頑張って数えたのかな......？お疲れ様です！その熱意に拍手！

　異変が起きたのはその次の試合、第３回戦の開始前でした。もちろん今回もクイズが出たのですが......。

　おいィィィ！？

金川さん「約１名にとってはボーナス問題ですね」

　そうですよね、もちろんボーナス問題ですよね。いやー簡単、簡単......うん、覚えてない。いや、でも自分の戦績は覚えてるから......えっと......あと、確か2007年はレベル４（システム変更により翌年レベル６）になったんだから、確か＊＊点で......うーん。

金川さん「では金子さん、答えをどうぞ」

　いや、実は自信ないんですが......計算上たぶん足りているはず......！

金川さん「はい、◯です！正解！」

　よ、よかった......。どうやら生涯獲得プロポイントは62点で、50点には足りていたようです。

　あれよあれよという間にウィザーズチームは３連勝。さすが殿堂・三原プロのデッキ構築。デッキが強い強い。プレイ指導もあって非常にやりやすかったですね！

　そしてスイスラウンド最終戦、最後に待ち受けるクイズは......！

　うーん、これはざっくり脳内計算で100種類には全然足りなさそう！ということで×です！ 正解は......

　やっぱり×ですよね！ということでクイズは３勝１敗！ そして、な、な、なんと、マジックのほうは見事に４連勝！三原プロによるデッキ構築が光ります！ というわけでウィザーズ・チーム、堂々の決勝戦進出です！

　決勝に進出した２チーム以外はどうするのかって？ そこは、はま屋さんがしっかり考えてくれました！ 今日使用したデッキを使って、いろいろな人と対戦をして、５回対戦すればパックが配布されるリーグ戦がサイドイベントとして開催！

　これなら、たとえ決勝進出できなかったとしても、しっかり遊べますね！実際、会場は大賑わい！いろいろな人と対戦を重ねるプレイヤーで満員状態でした！

　さて、いよいよ決勝戦です。フォーマットは早押しクイズ＋マジック！ まずは早押しクイズを行い、先攻を選ぶ権利を争います！

　決勝に進出したのは、私たち「ウィザーズ・チーム」と、「裏切りの権利戦」チームさん！ 高校生のお二人が、来るはずだった友人が来れなくなったため急遽オトナの人に入っていただいた「高校生２人＋自称引率の先生」チームです！

　しかもなんと、高校生のお二人のうち、タダさんは、なんとマジックをはじめて２週間だとか！？ マジックをはじめて２週間でこの決勝の席に座っている......将来が楽しみというか、天才か！？という感じですね！

　ともあれ早押しクイズで勝負......！です！ 一度は点数で押されるも、後半なんとかウィザーズチーム巻き返し！どうにか１ポイント差で勝利して、無事先攻を取ることができました！

　多くの問題が出てきたので、その全てを紹介することは出来ないのですが、こんな問題が出てきましたよ〜！

• 過去のゼンディカーで、エルドラージを封印することに成功したのは、ウギン、ソリンとあとひとり、誰でしょう？　→ナヒリ
• プレインズウォーカー・カードで、もっとも多くの種類が印刷されたプレインズウォーカーは？　→ジェイス
• 『戦乱のゼンディカー』の伝説のクリーチャーで、女性であるのは誰でしょう？　→ドラーナ、ザダ

　ドラーナはイラストでわかるのでともかく、《面晶体の掘削者、ザダ》の性別なんてみなさんご存知でしたか！？ 私たちは正直出てきませんでしたよ......。難しい問題あり、早押しらしい簡単な問題もありで、非常に良いクイズだったと思います！ 本当に問題作成ありがとうございました！

　さて、先攻も取れたので意気揚々と決勝戦！ いざ、よろしくお願いします！

　実はこの対戦相手の「裏切りの権利戦」チームとは、スイスラウンドでも激突しています。その時は辛くも勝利していたのですが、対戦が始まってみると違和感が。

......ん？なんか相手のデッキ、さっきと違う？

　そう、このイベントはカジュアルイベント。ラウンドの合間に、デッキを組み直すことができるのです。そして彼らは、きっちりと私たちのデッキに対して相性の良いデッキを組み上げてきました！ 青い飛行のクリーチャーを中心とした私のデッキ相手には、メインから《垂直落下》が２枚入った赤緑上陸を当ててきたり、少しもっさりした動きの格内さんの白黒デッキには、軽快に攻めるこができる白青ビートダウンを当ててきたり。

　ルールのできる範囲で、勝利するためにできることをする。彼らは、きっちりと、準備をしてきました。私たちの顔も真剣になります。

　そしてその作戦は的中。動きのよくなかった格内さんが、４ターン目に相手に展開されたのは......。

　《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》！！！

　さらに次のターンには《虚空への突入》で盤面を綺麗にされてしまいました。これには格内さん、為す術なし。そして次のゲームも４ターン目に登場する《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。格内さんも奮闘しますが、残念ながら敗北してしまいました。こうなってくると、もはやチームのためには負けられません。

　随所で《垂直落下》されながらも、どうにかビートダウンを決めて私はタダさんに勝利！チームの勝敗は、最後の三原プロ vs. コマキさんのマッチに託されました。

　しかし、現在三原さんは１ゲーム目を落とし、２ゲーム目もぱっと見ただけでかなり厳しいのがわかる状態。さらに相手チームは仲間への助言ができるルールをフル活用し、慎重にゲームを進めます。これは、相手の作戦勝ちか......！？

　しかしそこは三原プロ。伊達や酔狂で世界選手権を優勝できません。細かい選択肢で正しい選択を続け、山札の枚数など様々なリソースを管理しながら、残りライフ６点、山札２枚で勝利！ 見事にゲームカウントを1-1に戻します！

　決勝戦。チーム戦の勝敗がかかった最後のマッチの、３ゲーム目。奇しくもグランプリ・京都2013やグランプリ・北京2015と全く同じシチュエーションです......！

　そして、難しい２ゲーム目をモノにした三原プロに、勝利の女神は微笑みました。マナ加速からの、《破滅の昇華者》！ この巨大なクリーチャーが相手のクリーチャーを、そしてライフを押しつぶし始め、そして......！

　『マジックチャレンジvol.5〜クイズDEマジックinはま屋〜』、優勝はウィザーズ・チーム！

　最後のゲームが終わった後は三原プロからの口からも「良いゲームだった」、対戦相手であったコマキさんも緊張から開放され、「楽しかったです！」と笑みがあふれました。

　マジチャレはカジュアルなイベントです。プロツアーや世界選手権の試合ではありません。ですが、その勝負にかける想い、真剣さに貴賎はないのです。真剣な勝負、良い試合。終わった後は、笑顔で握手。「マジック」という時間を分かちあった二人の、一番の笑顔が、そこにはありました。

　楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。表彰式の時間がやってきました。見事準優勝したのは、「裏切りの権利戦」チーム！

　急造チームで準優勝、本当におめでとうございます！ 中央のタダさんはマジックをはじめて２週間とのことでしたが、プレイも手つきも２週間とは思えない堂々としたものでした！ 若い世代の方が頑張っているのって、それだけで嬉しいですよね！ ぜひ来年のグランプリ・京都2016のチーム戦に出場してみてください！

　そして、優勝チームは、われわれウィザーズ・チーム！いえっふー！きゃっほー！わーい！

......こほん。格内さん、はしゃぎ過ぎです。僕たちが景品を持ち帰ってもしょうがないのです。回収してきましたー！なんて言ったら上司に怒られてしまいます。ということで、景品のプレイマットについては、会場で大じゃんけん大会を開催して配布させていただきました！ ゲットできたみなさん、おめでとうございます！

　今日のイベントも、最後のプログラム。閉会式です。はま屋のオーナーである金川さん、そして三原プロが今日のイベントの感想や想いを語ります。参加者の方たちも、みんな満足そうな顔をしていたのが本当に印象的でした。

　はま屋松本店さんは、とてもアットホームで良いお店でした！ 今回のイベントにご参加の皆さん、「はま屋松本店」のスタッフさん、ジャッジの皆さん、そして三原プロ、本当にありがとうございました！

次回のマジチャレをお楽しみに！

　次回の「チャレンジイベントvol.6」は、来年１月発売の新セット『ゲートウォッチの誓い』に合わせて行われます！ 詳細をお楽しみに！

　また、今後の「チャレンジイベント」を開催いただけるカードショップを全国より大募集しています！ 開催日時やどんな内容にするかなどは全てお任せいたします。まずは自由な発想で気軽にご提案いたけたらと思いますので、ご興味のある方はぜひご応募ください。

　受付、お問い合わせ先：mtgjp@wizards.com

　メールの件名に「マジックチャレンジイベント企画募集」、
本文に開催したいと考えているイベント内容についてご記載ください。

その他：ウィザーズからは企画や広報活動のサポート、イベントに使用する製品の無料提供がございます。

　それでは次回こちマもお楽しみに！

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○無料でマジックが体験できるティーチングキャラバン開催中！

　ティーチングキャラバンとは、マジック未経験の方や始めたばかりのプレイヤー向けの無料で受けられる体験会のことで、専門のティーチャーが店舗のスペースをお借りしてほぼ毎週、各地で開催されています。

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　マジック：ザ・ギャザリング　ティーチングキャラバン