- HOME
- >
- READING
- >
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- >
- 第53回:八十岡翔太の「青赤緑グッドスタッフ」をリプレイ!
READING
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
第53回:八十岡翔太の「青赤緑グッドスタッフ」をリプレイ!
読み物
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
2012.09.11
第53回:八十岡翔太の「青赤緑グッドスタッフ」をリプレイ!
こんにちは、鍛冶です。
『ラヴニカへの回帰』のプレビュー記事も上がり始め、プレリリーストーナメントまであと2週間と、新セットの発売はいつも楽しみで仕方がありません。
しかも、先ほど掲載されたばかりの『ラヴニカへの回帰 プロモカード』 によると、
『ラヴニカへの回帰』で登場する5つのギルドに合わせて5種類のカードが用意されています。
次に、このプレリリース・プロモカードを実際にプレリリースでデッキに加えて使用することが可能です!
とのこと。
どのカードもリミテッドにおいて強力なのに、デッキに入れてもOKだなんて、今まででは考えられませんね。
最新カード情報はこちら!
少しづつ追加されるカードリストを眺めながら、もう少しだけお待ち下さい。
今週のリプレイ!
さて今週は、前回のプレイヤー選手権紹介に引き続き、モダン環境を圧巻した八十岡のデッキを紹介します!
4 《島》 1 《森》 1 《山》 1 《繁殖池》 1 《蒸気孔》 2 《銅線の地溝》 1 《踏み鳴らされる地》 3 《溢れかえる果樹園》 4 《沸騰する小湖》 3 《霧深い雨林》 -土地(21)- 4 《瞬唱の魔道士》 3 《タルモゴイフ》 3 《永遠の証人》 3 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(13)- |
4 《霊気の薬瓶》 4 《稲妻》 3 《呪文嵌め》 2 《血清の幻視》 2 《蒸気の絡みつき》 3 《マナ漏出》 2 《差し戻し》 2 《知識の渇望》 4 《謎めいた命令》 -呪文(26)- |
3 《高原の狩りの達人》 2 《エレンドラ谷の大魔導師》 1 《墓掘りの檻》 2 《呪文貫き》 3 《古えの遺恨》 2 《焼却》 2 《不忠の糸》 -サイドボード(15)- |
優勝こそ逃したものの、断トツの成績で決勝ラウンドに進んだ八十岡の推進力となったデッキは、環境から全く見られなくなった《霊気の薬瓶》をフィーチャーしたクロック・パーミッションでした。
《瞬唱の魔道士》や《永遠の証人》というマナさえあればお買い得なクリーチャーを《霊気の薬瓶》経由で戦場に出し、その効果で《謎めいた命令》を使い倒すという構築。
全体のカード選択もシナジーを意識して組まれており、《タルモゴイフ》のサイズのためにソーサリーの《血清の幻視》を、余った《霊気の薬瓶》を処理する《知識の渇望》、そして《稲妻》で足りないクリーチャー対策の穴を塞ぐ《蒸気の絡みつき》は、《永遠の証人》らを手札に戻すことで能力の再利用へ繋ぐことも可能にします。
サイドボードは、お馴染みの《古えの遺恨》、《焼却》とオーソドックスな除去から、マナ域を下げる《呪文貫き》に、《闇の腹心》や《タルモゴイフ》ら2マナ域対策の《不忠の糸》と、バランス良く構成されています。
特に注目すべきは《高原の狩りの達人》と《エレンドラ谷の大魔導師》でしょう。
メインデッキでは《霊気の薬瓶》でカウンターを3つまでしか載せる理由がないのですが、4つ目の影響力は半端ないですね。
出てきたかと思えば即変身する《高原の狩りの達人》に、打ち消せないカウンターをする《エレンドラ谷の大魔導師》、ともにゲームで圧倒的な優位を簡単に築いてしまうでしょう。
プレイするのが難しく、扱うのに慣れるまでは時間が掛かりそうですが、相手にするのはより難しい、そんなデッキです。
では、実際にゲームを動画で見てみましょう!
Game 1 vs. ジャンド(メインデッキ)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=F-4qq_DKvbA
0:00
土地が1枚しかないながらも、手札で一番重たいのが《タルモゴイフ》であることと、《血清の幻視》でライブラリーを掘れる枚数を考えてキープ!
ここはライフを積極的に払って色マナを揃えよう。
1:04
土地は2枚で止まってしまったが、もちろんこれは想定内。
このままできるだけ《タルモゴイフ》でダメージを稼ぎたいが、ここで《ヴェールのリリアナ》をキャストされ、[-2]能力を起動。
都合良く引けていた《瞬唱の魔道士》を身代わりにして、クロックを強化だ。
1:27
このデッキの肝は、ダメージを与え続ける状況を作ること。
軽量なスペルで戦況はコントロールできないので、積極的にクロックを増やすことを狙おう。
まずは、《永遠の証人》で《瞬唱の魔道士》を回収だ。
1:52
スタンダードでもよく見た動き、《瞬唱の魔道士》からの《マナ漏出》。
あと1ターン稼げればクリーチャーで4点、呪文で4点あるので次を凌げるかが鍵!
2:22
しかし、ここで最悪のカード、《台所の嫌がらせ屋》をキャストされてしまう。
これではダメージが足らず、残った相手の手札次第の展開になってしまった。
残された時間のないこちらとしては、選択肢はただひとつ。
3:04
勝機を伺う《瞬唱の魔道士》に、タイミング良く《血編み髪のエルフ》からの《コジレックの審問》が刺さる。
ここで《稲妻》も《瞬唱の魔道士》も捨てさせられてしまえば勝ち目がないので、見切り発車でプレイヤーを攻撃!
Game 2 vs. ストーム その1(メインデッキ)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=211m0lDJ6KE
0:00
待ってました、《霊気の薬瓶》!
初手にあるだけでゲームプランが段違いですね。
0:41
余った《霊気の薬瓶》を捨てるための《知識の渇望》もあり、構築時のバランスは絶妙だなぁと関心。
同様に、ストーム相手にも《蒸気の絡みつき》は《永遠の証人》で無駄になりませんしね!
1:40
カウンターのマナを残しつつ、インスタントタイミングでクリーチャーを展開。
そして戦場に出た効果で《知識の渇望》を回収し、余ったマナをドローに変換!
2:40
ドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》で確認した時にはなかった《ぶどう弾》には焦ったが、手札に余っていたカードで難なく対応。
テンポ的なロスも《霊気の薬瓶》の効果で相殺できるのが非常に嬉しく、もう一度手札を確認できる分むしろちょっとお得かも?
3:01
このドロー時には《ヴェンディリオン三人衆》を我慢だ。
なぜなら、相手の手札は前のターンにマナ呪文ばかりなことを確認済みで、《謎めいた命令》を《永遠の証人》を戻すモードを選ぶことも考えられる。
Game 3 vs. ストーム その2(サイドボード後)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ryGzsPLQC8A
0:00
ストーム相手のサイドボード後ということで《稲妻》を抜いたため、赤マナが不要のクロック・パーミッションに変身!
1マナ・カウンターに高クロック・クリーチャーと、キープしない理由がないハンドだ。
0:43
《タルモゴイフ》を我慢し、《紅蓮術士の昇天》を狙い打ち!
ダメージランドで相手のライフが18なので、4,7,7と最短でゲームに勝てるように進めていこう。
ちなみに、《呪文貫き》を優先したのは、今後の《紅蓮術士の昇天》や《魔力変》ら2マナ呪文をケアし、《呪文嵌め》を残しておきたかったため。マナ呪文もあるので確実性を選んだ結果だ。
1:35
ターン終了時に《ヴェンディリオン三人衆》で手札を確認し、そのままキープ。
《謎めいた命令》と《呪文嵌め》を構えてGG!
というわけで、実際のゲームはどうでしたか?
競技マジックではスタンダードに次ぐフォーマットとして成長したモダン環境、グランプリやプロツアー予選以外にもMagic Onlineでは盛んに遊ばれていますので、お試しにいかがですか?
☆今週のイベント・インフォメーション!
Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら!(リンク先は英語)
What's Happening?
※以下の時刻はすべて日本時間です。
マジック・オンライン プロツアー予選:ギルド門侵犯
来年2月15-17日に開催されるプロツアー「ギルド門侵犯」。招待権を懸けた予選は、自宅からも参加できます!
マジック・オンラインでは、9月8日から12月16日までの期間に16回の予選が開催されます(現時点で1回が終了しています)。形式はシールド・デッキです。スケジュールとイベントのルールの詳細は、以下をご覧ください。
開催スケジュール・フォーマット
開催日 | 開始時刻 | フォーマット |
9月16日 | PM 11:00 | マジック2013シールド |
9月22日 | PM 9:00 | マジック2013シールド |
9月29日 | PM 11:00 | マジック2013シールド |
10月1日 | AM 3:00 | マジック2013シールド |
10月7日 | AM 9:00 | マジック2013シールド |
10月14日 | PM 11:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
11月5日 | AM 4:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
11月12日 | AM 0:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
11月18日 | AM 10:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
11月19日 | AM 4:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
11月24日 | AM 4:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
11月26日 | AM 0:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
12月3日 | AM 0:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
12月10日 | AM 4:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
12月17日 | AM 0:00 | ラヴニカへの回帰シールド |
開始時間・フォーマット: 上記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Scheduled Events room」
参加費: 30チケット
プロダクト: マジック・オンラインから必要なブースターパック6個が提供されます。
参加人数: 33人~768人
イベント時間: 各イベントでは参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、各ラウンド50分で行われます。Top8ではブースタードラフトとデッキ構築の後、シングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック:ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。
順位 | 賞品 | QP |
優勝 | プロツアー「ギルド門侵犯」の参加権利 プロツアー「ギルド門侵犯」 チャレンジの招待 ブースターパック 48個 |
6 |
準優勝 | ブースターパック 48個 | 5 |
3,4位 | ブースターパック 36個 | 4 |
5-8位 | ブースターパック 24個 | 3 |
9-16位 | ブースターパック 12個 | 0 |
17-32位 | ブースターパック 6個 | 0 |
33-64位 | ブースターパック 3個 | 0 |
65-128位 | ブースターパック 2個 | 0 |
129-256位 | ブースターパック 1個 | 0 |
プロツアー予選への参加資格
プロツアー(トーナメントの参加によって与えられたものを含む)への招待は、Magic: The Gatheringのプレミア・イベント招待ポリシーによって管理されます。最新のものはこちらで見ることができます。
プロツアー「ギルド門侵犯」への参加権を既にプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)で獲得しているプレイヤーは、プロツアー「ギルド門侵犯」への参加権を懸けたプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)には参加することができません。
プロツアー「ギルド門侵犯」への参加権を既に獲得しているプレイヤーがプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)に参加した場合、サスペンドなどのペナルティが与えられることがあります。
プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について
Wizards of the Coastおよびその代理人は、システム・エラー、トーナメントまたはルールのバグ、あるいは他の問題が、競技性を著しく危険にさらしている場合、トーナメントをすべての選手にとって可能な限りの公平で、競争性の高い求められるものへと維持し、修正する権利を保持します。
プロツアー「ギルド門侵犯」 チャレンジ
開始時間: 未定。プロツアー「ギルド門侵犯」 チャレンジは、プロツアー「ギルド門侵犯」と併催されますので、どちらのイベントも参加することが可能です。
開催場所: プロツアー「ギルド門侵犯」のイベント会場にて。
参加費: 無料 - 招待者のみ.。
フォーマット: スタンダード構築。
トーナメント構造: プロツアー「ギルド門侵犯」 チャレンジの参加プレイヤーはランダムに組み合わされます。
サイズ: 各トーナメント2人。
イベント内容: シングルエリミネーション1回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。
順位 | 賞品 |
1位 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 36個 |
2位 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 27個 |
重要なお知らせ:プロツアー「ギルド門侵犯」 スーパー・ドラフトの招待は、賞品の払い出しを保証しません。プレイヤーがスーパードラフトの賞品を受け取るには、プロツアー「ギルド門侵犯」の会場にて、スーパードラフトのイベントに参加する必要があります。
さらに詳しい情報につきましては、英語記事「Magic Online Pro Tour Gatecrash Qualifiers」をご覧ください。
Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 9
プレイヤー・オブ・ザ・イヤーへ続く道! MOCSはシーズン 9が進行中!
QP獲得期間:8/15~9/12(ダウンタイムまで)
プロモカード:《Thawing Glaciers》(新イラスト)
チャンピオンシップ 開催日時:9/15(日) PM11:00
チャンピオンシップ 形式:マジック基本セット2013シールド
詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」をご覧ください。
それではまた来週!
※参加人数によるラウンド数
参加人数 | ラウンド数 |
8 | 3 |
9-16 | 4 |
17-32 | 5 |
33-64 | 6 |
65-128 | 7 |
129-226 | 8 |
227-409 | 9 |
410人以上 | 10 |
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.15戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15お知らせ
MTGアリーナニュース(2024年11月11日)|お知らせ
-
2024.11.15広報室
すべての基礎となるスタンダード対応セット『ファウンデーションズ』本日発売!関連キャンペーンも開催|こちらマジック広報室!!
-
2024.11.14戦略記事
とことん!スタンダー道!ゴルガリ・ランプと『ファウンデーションズ』の注目カード(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.14読み物
第50回:『ファウンデーションズ』統率者ピックアップ|クロタカの統率者図書館
-
2024.11.13戦略記事
墓地を貯めて大ダメージを狙え、ジャンド昂揚(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事