読み物

鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

2012.07.10

第44回:マジック・オンラインでプレインチェイス！＆新キューブ発表！

　こんにちは、鍛冶です。

　『マジック基本セット2013(M13)』の発売まで残すところあと3日。
　プレリリーストーナメントも終わり、カードギャラリーを眺めながらどんなカードが新しくデッキに入るだろうかと考えているプレイヤーも多いことでしょう。

　今回は《もぎとり》や《強迫》に、《闇の領域のリリアナ》と黒いカードがとても印象に残りましたが、懐かしの黒コンの復権はあり得るのでしょうか？
　M13のMagic Onlineでのリリースは、いつものように少しだけお待ち下さいね。

　さて今回は、そのM13発売までの間にMOで遊べそうなお手軽フォーマット、プレインチェイスを紹介します！

○プレインチェイスとは

　マジックのカードを使ったちょっと変わった遊び方の一つで、多人数でプレイすることができるフォーマットですが、通常のカードを使ったデッキに加え、以下の２つが必要になってきます。

次元カードと現象カードから構成される「次元デッキ」

• 次元デッキは10枚以上で構築され、同じ名前のカードは2枚以上入れてはならない。
• 1つの次元デッキに、現象カードは最大2枚まで入れても良い(次元カードのみで次元デッキを構成しても大丈夫)。

　という制限さえ守ればなんでもあり！
　プレインチェイス、プレインチェイス2012とあわせれば70種を超える次元カードと、新しく加わった8種の現象カードで構築された次元デッキはゲームをより激しいものへと彩ります。

6面体のサイコロの「次元ダイス」

　1つの面にはプレインズウォーカー・シンボルが、他の1つの面にはカオス・シンボルが記されていて、他の面は何も記されていないものです。
　このサイコロを使ってプレイヤーたちは「プレインズウォーク能力」と呼ばれるゲーム固有の誘発型能力で次元を渡ります。

ルール

　まずゲームの開始時に、各プレイヤーは自分の次元デッキを無作為に切り直し、統率領域に置く。
　マリガンとゲームの開始時に行う行動を済ませた後、開始プレイヤーは自分の次元デッキの一番上のカードを表向きにする。現象カードが表になった場合、そのプレイヤーはそれを裏向きにして次元デッキの一番下に置き、再び次元デッキの一番上のカードを表向きにし、これを次元カードが表向きになるまで繰り返す。（この結果としてこのカードの能力が誘発することはない。）
（マジック総合ルール　rule 901おより筆者抜粋。以下同様）

　そしてプレインチェイス戦中には、各プレイヤーは「次元ダイスを振る」ことができるようになります。

　アクティブ・プレイヤーが優先権を持っていてスタックが空の場合、自分のメイン・フェイズの間なら、そのプレイヤーは次元ダイスを振ることが出来る。
　そのプレイヤーは、この処理を行なうためのコストとして、そのターンにこの処理を既に行なった回数に等しいだけのマナを支払う(特別な処理で振った回数のみを考慮することに注意。《砕けたパワーストーン》で振った回数は含まれない)。

　次元ダイスの目が無地の場合、何も起こらない。
　次元ダイスの目がカオス・シンボル{C}の場合、その次元が持つ「あなたがカオス・シンボルを出したとき／When you roll chaos」という能力（カオス能力）が誘発し、スタックに置かれる。
　次元ダイスの目がプレインズウォーカー・シンボル{PW}の場合、プレインズウォーク能力が誘発し、スタックに置かれる。

　ここで出てくるカオス能力とは、次元カード《アクーム》を例に取ると、

「あなたが{C}を出すたび、エンチャントされていないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。」
　のことを指しており、他の次元カードもカオス能力は戦場に大きな影響を与えるものが多く収録されています。

　また、プレインズウォーク能力とは、表向きの次元カードあるいは現象カードを次元デッキの一番下に裏向きで置き、次元デッキの一番上にあるカードをそのデッキからよけて表向きにする能力のことです。
　この時現象カードが公開された場合、その効果を解決した後、さらにプレインズウォークします。
　このことによって、「世界を渡り歩く」ことを表現しているのです。

○マジック・オンラインでプレインチェイスに挑戦！

　マジック・オンラインではダイスを用意する必要はありませんが、次元カードを揃えなければなりません。

　今回は、STOREにてプレインチェイス2012の「忍者の夜」を購入し、デッキビルダーにて中身を確認してみました。

　普段はサイドボードを置くスペースに次元カードを並べて、デッキをセーブ。
　これでゲームを始める準備はOKです！

　では、「PLAY > Casual Play > Multiplayer」へ移動して対戦相手を募りましょう。

　画面上のNEW GAMEでPLANECHASEを選択。

　いろんなプレインチェイスの遊び方があるのですね。

　そして対戦相手が集まれば、いざゲーム開始！

　対戦動画は非常に長いゲームになってしまうので割愛しますが、ゲームの結果は上の画像から想像できる通り、右上のスリヴァーを使うプレイヤーにボコボコにされてしまいました。

　他にも統率者戦や、

　双頭巨人戦も遊ぶことができるので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてくださいね！

　『プレインチェイス2012』のカードギャラリーはこちら！

マジック・オンラインにキューブが帰ってきた！

　第31回:Magic Onlineの「キューブ・ドラフト」をリプレイ！でも紹介したキューブが『アヴァシンの帰還』のカードを加えて帰ってきます！

　The Magic Online Cube is Back!（英語記事）

　カードリストも上記記事からご覧いただけます。

　グランプリ・横浜でモダン、レガシーともに注目を浴びた《グリセルブランド》がリアニメイト戦略に加わり、新プレインズウォーカーの《月の賢者タミヨウ》、奇跡からも《時間の熟達》といった高カロリーな神話レアが収録されています。

　よりパワフルになったキューブ・ドラフトは、7/11夜のダウンタイム空けから7/18のダウンタイムまでの一週間限定。
　8/29～31にシアトルで行われるマジック・プレイヤー選手権（リンク先は英語）の種目にも選ばれていますし、非常に盛り上がりそうですね！

　また、賞品として今ではもう購入できないオンスロート・ブロックのブースターパックが成績に応じて配布され、同時に先週までのインベイション・ドラフトに続くオンスロート・ドラフトも併催されます！

　詳しくは今週のイベント・インフォメーションをご確認ください。

☆今週のイベント・インフォメーション！

　Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら！（リンク先は英語）
　What's Happening?

　※以下の時刻はすべて日本時間です。

Magic Online キューブドラフト

開催時間: 7/11(水) ダウンタイム終了後～7/18(水) ダウンタイムまで
開催場所: 「Limited Queues room」
参加費: 7チケット
プロダクト: ファントム Magic Online キューブ ブースターパックが3つ支給されます。
※ピックしたカードはイベント終了時になくなります。
参加人数: 8人
イベント内容: ドラフト、及びデッキ構築とシングルエリミネーション、またはスイス式の3回戦です。
賞品について:
　Magic Online キューブドラフトでは、賞品の配分方法と勝ち残り条件によって「4-3-2-2」「8-4」「スイス式」の3種類のトーナメントが用意されています。
　このうち、「4-3-2-2」「8-4」はマッチに敗北するとそこでトーナメントは終了となりますが、「スイス式」は（望むかぎり）3回戦をプレイすることができます。

Magic Online キューブドラフト「4-3-2-2」

順位	賞品	QP
1位	オンスロート ブースターパック 2個、レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	1
2位	オンスロート ブースターパック 1個、レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	0
3-4位	レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	0

Magic Online キューブドラフト「8-4」

順位	賞品	QP
1位	オンスロート ブースターパック 2個、レギオン ブースターパック 3個、スカージ ブースターパック 3個	1
2位	オンスロート ブースターパック 2個、レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	0

Magic Online キューブドラフト「スイス式」

勝ち点	賞品	QP
9	オンスロート ブースターパック 1個、レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	1
6	レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	0
3	オンスロート ブースターパック 1個	0

　キューブのカードリストなど、詳細につきましては英語記事「The Magic Online Cube is Back!」をご参照ください。

オンスロート・ブロック ブースタードラフト

開催時間: 7/11(水) ダウンタイム終了後～7/25(水) ダウンタイムまで
開催場所: 「Limited Queues room」
参加費: 14チケット、またはプロダクトと2チケット
プロダクト: オンスロート、レギオン、スカージ　ブースターパック各1個
参加人数: 8人
イベント内容: ドラフト、及びデッキ構築とシングルエリミネーション3回戦です。
賞品 : 順位に基づいて配布されます。

順位	賞品	QP
1位	オンスロート ブースターパック 2個、レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	1
2位	オンスロート ブースターパック 1個、レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	0
3-4位	レギオン ブースターパック 1個、スカージ ブースターパック 1個	0

マジック・オンライン プロツアー予選：ラヴニカへの回帰・シアトル

　世界への挑戦！ スタンダードで覇を競え！

開始時間: 下記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Scheduled Events room」
参加費: 30チケット
プロダクト: スタンダード構築のデッキを用意する必要があります。
参加人数: 33人～768人
イベント内容: スタンダード構築戦。各イベントでは参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、Top8ではシングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック：ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。

順位	賞品	QP
優勝	プロツアー・ラヴニカへの回帰の参加権利 及びスーパードラフトの招待 ブースターパック 48個	6
準優勝	ブースターパック 48個	5
3,4位	ブースターパック 36個	4
5-8位	ブースターパック 24個	3
9-16位	ブースターパック 12個	0
17-32位	ブースターパック 6個	0
33-64位	ブースターパック 3個	0
65-128位	ブースターパック 2個	0
129-256位	ブースターパック 1個	0

開催スケジュール

開催日	開始時刻
7月15日	PM11:00
7月22日	AM3:00
8月11日	PM11:00
8月12日	PM11:00

プロツアー予選への参加資格
プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について
プロツアー：アヴァシンの帰還 スーパー・ドラフト

　以上につきましては、第31回の記事をご覧ください。

Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 7

　毎日が世界への扉！　MOCSはシーズン 7が進行中！

QP獲得期間：6/20～7/18(ダウンタイムまで)
プロモカード：《ファイレクシアン・ドレッドノート》（新イラスト）
チャンピオンシップ 開催日時：7/21(土) PM7:00
チャンピオンシップ 形式：アヴァシンの帰還　シールド

　詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」をご覧ください。

　それではまた来週！

※参加人数によるラウンド数

参加人数	ラウンド数
8	3
9-16	4
17-32	5
33-64	6
65-128	7
129-226	8
227-409	9
410人以上	10