- HOME
- >
- READING
- >
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- >
- 第31回:Magic Onlineの「キューブ・ドラフト」をリプレイ!
READING
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
第31回:Magic Onlineの「キューブ・ドラフト」をリプレイ!
読み物
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
2012.04.10
第31回:Magic Onlineの「キューブ・ドラフト」をリプレイ!
こんにちは、鍛冶です。
この週末は、待ちに待ったキューブ ドラフトが期間限定でMagicOnlineに登場したため、ついつい家から出ずMOをしてしまいました。
Magic Online Cube(リンク先は英語)
普段は構築ルームにいそうな面々もキューブを楽しんでいたようで、世界中から2000人を超えるプレイヤーが常時いたほどです!
オンスロートや神河ブロックで最強の名を欲しいままにした《賛美されし天使》や《曇り鏡のメロク》といったカードが同じパックに同居しているばかりか、
《槌のコス》《エルズペス・ティレル》《情け知らずのガラク》と、プレインズウォーカーが複数あることもざらで、
《修繕》や、《適者生存》などの古のキーカードも大量に流れてくる始末。
マナベースには各種デュアルランドも揃っており、そういえばこれらはイラストが新しいものに統一されていました。
《名誉回復》はジャッジフォイルのイラストになっていたり、《対抗呪文》や《嘘か真か》も『ジェイスvsチャンドラ』版で統一されていたので、もしかしたら、今後のジャッジフォイルなどで採用されるのかも?と期待に夢が膨らみますね!
それでは、実際にやってみたキューブドラフトを動画で見てみましょう!
ピック編
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=JDf2QjoqoZs
1-1: 何度かやってみた結果、青白が強いなぁと感じていたので、
冒険せずに手堅い《誘惑蒔き》からスタート。
1-2: モダンでも活躍している《ヴィダルケンの枷》の元となった《Old Man of the Sea》!
ぜひ、このまま青い流れでいきたいところ。
1-3: さすがにカードパワーが高いので、《高原の狩りの達人》を確保。
色マナは出るか怪しい気もしますが、マナベースは後で集めましょう!
1-4: 《聖トラフトの霊》を横目に、《嘘か真か》をピック。
インベイジョンのイラストも好きだけど、新枠もいいね!
1-5: 神河ブロックの頃では信じられないが、《曇り鏡のメロク》より優先して《師範の占い独楽》をピック!
重くて強いカードはたくさんあるので、軽くてデッキを安定させるカードに注意を払おう。
1-6: 待ってました! フェッチランドを確保しておけば、デュアルランドの強さも倍増。
《師範の占い独楽》も取っててよかったー。
1-7~:そして順調に青いカードを取り続けていくと・・・
2-1: なんとここで《精神を刻む者、ジェイス》発見!
もう周りのカードなんて見えませんね。
2-2: この《信仰の足枷》を機に、2色目を白へ転換。
1パック目で安く《前兆の壁》を取れたのも都合が良かった。
2-3: 《雨ざらしの旅人》をピック!
これはフェッチランドと簡単にシナジーするので大好きなカードです。
それにしても、このパック強いですね。
2-4: これだけ強いカードが目白押しだと、打ち消し呪文も相当に効果を発揮してくれます。
2-5: 散々悩んだ挙句、《明けの星、陽星》をピック。
《永遠のドラゴン》も、《Tropical Island》も惜しい!
2-6: パーマネント対策として《真髄の針》を確保。
これでプレインズウォーカーにも安心。
2-7: 《天界の列柱》をゲット!
色マナに不安があったので、これは嬉しい1枚。《雨ざらしの旅人》で探せるのもいいね!
といった感じにピックを進めていき、できたデッキはこちら。
7 《島》 3 《平地》 1 《Plateau》 1 《Savannah》 1 《天界の列柱》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《根縛りの岩山》 1 《沸騰する小湖》 1 《吹きさらしの荒野》 -土地(17)- 1 《雨ざらしの旅人》 1 《前兆の壁》 1 《Old Man of the Sea》 1 《ミラディンの十字軍》 1 《誘惑蒔き》 1 《高原の狩りの達人》 1 《ファイレクシアの変形者》 1 《明けの星、陽星》 -クリーチャー(8)- |
1 《永遠溢れの杯》 1 《マナの税収》 1 《師範の占い独楽》 1 《真髄の針》 1 《レガシーの魅惑》 1 《帰化》 1 《本質の散乱》 1 《雲散霧消》 1 《強迫的な研究》 1 《ヴィダルケンの枷》 1 《信仰の足枷》 1 《嘘か真か》 1 《綿密な分析》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《エルズペス・ティレル》 -呪文(15)- |
|
ドロー呪文に、ボードコントロールカードも十分な申し分ないデッキに仕上がった。
《帰化》と《高原の狩りの達人》をタッチ!という普通では考えられない構築だけれど、マナベースが上手く確保できたので活躍は十分期待できる。
勝ち手段が薄い気もしていたし、最初に取ったカードが無駄にならない点も嬉しい限りだ。
ここからは実際の試合の動画へ!
Game 1
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=8KlKGcZctkI
0:00
なんだかレガシーのデッキのような初手に、実際の7枚を引いてみて今更びびる。
相手が超速攻のビートダウンだったらどうしよう、と思いながらキープ!
0:40
《祖先の幻視》から《強迫》と、相手は青黒コントロール?
青マナこそ足りていないが、《綿密な研究》も引けているし、それなら戦えそうだ!
1:19
このタイミングで《吸血の教示者》ってことは・・・もしかしてコンボデッキ!?
1:42
《ドリーム・ホール》にびっくりしてカードを読んでいると、そのまま唱えられたのが《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》!
これを《雲散霧消》で打ち消せば、さすがキューブドラフト、そこから飛び出す《囁く者、シェオルドレッド》!
1:53
こちらのアップキープに誘発した《囁く者、シェオルドレッド》の能力に、マナ効率を考えて《天界の列柱》を生け贄に捧げる。
ここでもし、《ミラディンの十字軍》を生け贄に使ってしまえば、6/6クリーチャーの3回のアタックに間に合いそうにないと判断した。
運良く白マナも引けたので、こちらも《雨ざらしの旅人》を生け贄要員に加えつつ、《明けの星、陽星》で勝負をかける!
3;43
なんとか次の生け贄用クリーチャーをトップデックし、1ターン差でゲームをモノにした!
Game 2
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=wR9z3ZCGkEw
0:00
後手の初手に光る《雨ざらしの旅人》。
特に、フェッチランドとのシナジーは別格なので、とくとご覧アレ!
0:37
対戦相手に土地を1ターン我慢され、本当は能力が使えなくなる《雨ざらしの旅人》。
しかし、《吹きさらしの荒野》を生け贄に捧げ、土地を探しだすその間に割りこむことで対戦相手よりも土地が少ない瞬間を作り出す!
探したカードは《沸騰する小湖》と、なんてお得なんでしょうか。
2:13
《真髄の針》を《ドリーム・ホール》指定して設置し、安心したのもつかの間。
なんと、《ドリーム・ホール》が起動型能力ではないことにキャストされてから気がつく!
それならばプレイが全然違うよ! と思いながら《時のらせん》をなされるがままに解決。
2:55
《時のらせん》後に続いた呪文が《ヴェールのリリアナ》のみと、1ゲーム目とは違い不発だったので、ここは攻め時?
《ミラディンの十字軍》を捨てて《明けの星、陽星》を唱え、《師範の占い独楽》から《帰化》を探し、《ドリーム・ホール》を破壊!
3:33
だが、このフォーマットはその程度の優位はたった1ターンも続かないことを思い知らされる。
《殺し》で《明けの星、陽星》を破壊されると、そのまま《再活性》で《明けの星、陽星》をリアニメイト!
これを手札の《ヴィダルケンの枷》で取り返すため、必要な2枚の《島》が見つけられるかの勝負となった。
5:40
残念ながら《島》は見つからなかったが、《レガシーの魅惑》で取り返せそうになった瞬間、《ヴェールのリリアナ》で生け贄に捧げられる《明けの星、陽星》。
完全にタップアウトされ、アンタップが飛ばされてもクロックさえなければ大丈夫。しかし、事前に《伝国の玉璽》から探されていたのは《サイカトグ》。全然大丈夫じゃない!
6:20
本当に運良く、《レガシーの魅惑》で《サイカトグ》を狙うことで墓地を全部食べさせることになり、見た目ライフが0.5点分残る計算に!
というわけで、キューブ・ドラフトはいかがでしたか?
自分もそれなりに長くマジックと付き合っているつもりでしたが、初めて使われるカードにルールを勘違いし、全くもって酷いゲーム展開となってしまいました。
ですが、非常に高いカードパワーのもの、現在は使えないたくさんのカードを使ってゲームを楽しめるあたり、キューブは非常に良いフォーマットだなとも感心させられました。
MOでは期間限定でしたが、これだけ面白いフォーマットをお終いにしてしまうのは本当にもったいないので、カムバックに期待です!
また、紙のカードを集めて同じように楽しむことももちろん可能ですので、まだ試したことのない方は、お友達と今回のカードプールを研究してみるのもひとつの手では?
☆今週のイベント・インフォメーション!
Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら!(リンク先は英語)
What's Happening?
※以下の時刻はすべて日本時間です。
マジック・オンライン プロツアー予選:ラヴニカへの回帰・シアトル
早くも今週から予選がスタート!
開始時間: 下記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Scheduled Events room」
参加費: 30チケット
プロダクト: スタンダード構築のデッキを用意する必要があります。
参加人数: 33人~768人
イベント内容: スタンダード構築戦。各イベントでは参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、Top8ではシングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック:ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。
順位 | 賞品 | QP |
優勝 | プロツアー・ラヴニカへの回帰の参加権利 及びスーパードラフトの招待 ブースターパック 48個 |
6 |
準優勝 | ブースターパック 48個 | 5 |
3,4位 | ブースターパック 36個 | 4 |
5-8位 | ブースターパック 24個 | 3 |
9-16位 | ブースターパック 12個 | 0 |
17-32位 | ブースターパック 6個 | 0 |
33-64位 | ブースターパック 3個 | 0 |
65-128位 | ブースターパック 2個 | 0 |
129-256位 | ブースターパック 1個 | 0 |
開催スケジュール
開催日 | 開始時刻 |
4月14日 | PM11:00 |
4月16日 | AM2:00 |
4月21日 | PM11:00 |
4月29日 | PM11:00 |
5月6日 | AM3:00 |
5月12日 | AM9:00 |
5月19日 | PM11:00 |
6月10日 | PM11:00 |
6月17日 | AM3:00 |
6月24日 | PM11:00 |
6月30日 | PM9:00 |
7月9日 | AM3:00 |
7月15日 | PM11:00 |
7月22日 | AM3:00 |
8月11日 | PM11:00 |
8月12日 | PM11:00 |
プロツアー予選への参加資格
プロツアー(トーナメントの参加によって与えられたものを含む)への招待は、Magic: The Gatheringのプレミア・イベント招待ポリシーによって管理されます。最新のものはこちらで見ることができます。
プロツアー:ラヴニカへの回帰・シアトルへの参加権を既にプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)で獲得しているプレイヤーは、プロツアー:ラヴニカへの回帰・シアトルへの参加権を懸けたプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)には参加することができません。
プロツアー:ラヴニカへの回帰・シアトルへの参加権を既に獲得しているプレイヤーがプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)に参加した場合、サスペンドなどのペナルティが与えられることがあります。
プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について
Wizards of the Coastおよびその代理人は、システム・エラー、トーナメントまたはルールのバグ、あるいは他の問題が、競技性を著しく危険にさらしている場合、トーナメントをすべての選手にとって可能な限りの公平で、競争性の高い求められるものへと維持し、修正する権利を保持します。
プロツアー:ラヴニカへの回帰 スーパー・ドラフト
開始時間: 未定。プロツアー:ラヴニカへの回帰 スーパー・ドラフトは、プロツアー:ラヴニカへの回帰と併催されますので、どちらのイベントも参加することが可能です。
開催場所: プロツアー:ラヴニカへの回帰のイベント会場にて。
参加費: 無料 - 招待者のみ.。
プロダクト: 未定。
サイズ: プレイヤー8名を2卓。
イベント内容: シングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。
順位 | 賞品 |
優勝 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 36個 |
準優勝 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 27個 |
3,4位 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 18個 |
5-8位 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 12個 |
重要なお知らせ:プロツアー:ラヴニカへの回帰 スーパー・ドラフトの招待は、賞品の払い出しを保証しません。プレイヤーがスーパードラフトの賞品を受け取るには、プロツアー:ラヴニカへの回帰の会場にて、スーパードラフトのイベントに参加する必要があります。
さらに詳しい情報につきましては、英語記事「Magic Online Pro Tour Qualifiers: Return to Ravnica in Seattle」をご覧ください。
Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 4
毎日が世界への道! MOCSはシーズン4が進行中です!
QP獲得期間:3/28~4/25(ダウンタイムまで)
プロモカード:《太陽の指輪》(新枠)
チャンピオンシップ 開催日時:4/29(日) AM11:00
チャンピオンシップ 形式:基本セット2012 シールド
詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」をご覧ください。
それではまた来週!
※参加人数によるラウンド数
参加人数 | ラウンド数 |
8 | 3 |
9-16 | 4 |
17-32 | 5 |
33-64 | 6 |
65-128 | 7 |
129-226 | 8 |
227-409 | 9 |
410人以上 | 10 |
RANKING ランキング
-
開発秘話
「2in1」の歴史 その1|Making Magic -マジック開発秘話-
-
戦略記事
残虐爪デッキ、その魅力と新戦力候補(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
ラクドス・バイパー:好きなカードを使うための構築(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
広報室
年末はカジュアルにマジックを楽しもう!11月15日より特別なフレンドリーイベント&キャンペーン3種を開催|こちらマジック広報室!!
-
広報室
有用プロモをゲット!11月15日より、総合スーパー&家電量販店向け「マジックはじめよう!『ファウンデーションズ』プロモカードキャンペーン」開催|こちらマジック広報室!!
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.15戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15お知らせ
MTGアリーナニュース(2024年11月11日)|お知らせ
-
2024.11.15広報室
すべての基礎となるスタンダード対応セット『ファウンデーションズ』本日発売!関連キャンペーンも開催|こちらマジック広報室!!
-
2024.11.14戦略記事
とことん!スタンダー道!ゴルガリ・ランプと『ファウンデーションズ』の注目カード(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.14読み物
第50回:『ファウンデーションズ』統率者ピックアップ|クロタカの統率者図書館
-
2024.11.13戦略記事
墓地を貯めて大ダメージを狙え、ジャンド昂揚(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事