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第30回:渡辺雄也の「青白《秘密を掘り下げる者》」をリプレイ！

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戦略記事

鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

2012.4.3

第30回:渡辺雄也の「青白《秘密を掘り下げる者》」をリプレイ！

読み物

鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

2012.04.03

第30回:渡辺雄也の「青白《秘密を掘り下げる者》」をリプレイ！

　こんにちは、鍛冶です。

　この週末はトリノ、メルボルンにソルトレイクシティと、世界で３ヶ所同時にグランプリが開催されるというイベント盛りだくさんでした！
　種目もスタンダードにリミテッド、そしてモダンとそれぞれが別々のフォーマットを採用しており、２つの構築のTop8デッキリストだけでも十分に楽しめてしまうのではないでしょうか。

　６月に行われるグランプリ・横浜と同じモダンで行われたグランプリ・トリノ（リンク先は英語カバレージ）では、どこか懐かしい感じがする青緑赤コントロールをプレイした古豪Antonino De Rosaが優勝したというニュースもありました。
　彼は2005年のアメリカ選手権を青トロンを使って優勝したプレイヤーで、このデッキリストもコントロール好きにはたまらないのではないでしょうか。

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Antonino De Rosa
グランプリ・トリノ2012 優勝 / モダン[MO] [ARENA]
6 《島》 1 《森》 1 《山》 2 《繁殖池》 2 《蒸気孔》 1 《踏み鳴らされる地》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 -土地（21）- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《瞬唱の魔道士》 4 《タルモゴイフ》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《ファイレクシアの変形者》 -クリーチャー（15）-	4 《血清の幻視》 2 《呪文貫き》 1 《呪文嵌め》 4 《稲妻》 2 《噴出の稲妻》 2 《剥奪》 3 《マナ漏出》 1 《電解》 2 《謎めいた命令》 2 《ヴィダルケンの枷》 1 《情け知らずのガラク》 -呪文（24）-	3 《高原の狩りの達人》 1 《呪文貫き》 2 《大祖始の遺産》 2 《古えの遺恨》 1 《焼却》 1 《否認》 2 《不忠の糸》 3 《血染めの月》 -サイドボード（15）-

　そしてスタンダードのグランプリ・ソルトレイクシティ（リンク先は英語カバレージ）の決勝は、「青白《秘密を掘り下げる者》」同士のミラーマッチ。オリジナルチューンのShahar Shenharが、"渡辺型"のMichael Petersonを制して優勝しました。
　世界は《秘密を掘り下げる者》を中心に回っているようです。

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Shahar Shenhar
グランプリ・ソルトレイクシティ2012 優勝 / スタンダード[MO] [ARENA]
9 《島》 1 《平地》 4 《氷河の城砦》 4 《金属海の沿岸》 3 《ムーアランドの憑依地》 -土地（21）- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《瞬唱の魔道士》 2 《不可視の忍び寄り》 4 《聖トラフトの霊》 -クリーチャー（14）-	4 《ギタクシア派の調査》 2 《はらわた撃ち》 4 《思案》 4 《蒸気の絡みつき》 2 《思考掃き》 4 《マナ漏出》 1 《四肢切断》 1 《ルーン唱えの長槍》 2 《戦争と平和の剣》 1 《殴打頭蓋》 -呪文（25）-	2 《幻影の像》 2 《天界の粛清》 1 《神への捧げ物》 1 《否認》 1 《存在の破棄》 2 《雲散霧消》 2 《機を見た援軍》 2 《腐食の突風》 1 《殴打頭蓋》 1 《記憶の熟達者、ジェイス》 -サイドボード（15）-

☆今週のリプレイ！

　さて、今週はグランプリ・クアラルンプール優勝、渡辺雄也の「青白《秘密を掘り下げる者》」をリプレイしてみたいと思います！

　このデッキに至るまでの過程や、カードの選択肢などについては、津村の週刊連載第95回:グランプリ・クアラルンプール王者・渡辺雄也インタビューで詳しく紹介されていますので、ご一緒にいかがでしょうか。

渡辺雄也「青白Delver-Blade」
グランプリ・クアラルンプール2012 優勝 / スタンダード[MO] [ARENA]
9 《島》 1 《平地》 4 《金属海の沿岸》 4 《氷河の城砦》 3 《ムーアランドの憑依地》 -土地（21）- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《瞬唱の魔道士》 2 《不可視の忍び寄り》 4 《聖トラフトの霊》 2 《地下牢の霊》 -クリーチャー（16）-	3 《はらわた撃ち》 1 《変異原性の成長》 4 《蒸気の絡みつき》 4 《思案》 4 《思考掃き》 4 《マナ漏出》 3 《ルーン唱えの長槍》 -呪文（23）-	2 《幻影の像》 2 《地下牢の霊》 1 《外科的摘出》 1 《鋼の妨害》 1 《否認》 2 《天界の粛清》 1 《存在の破棄》 2 《雲散霧消》 1 《忘却の輪》 1 《機を見た援軍》 1 《戦争と平和の剣》 -サイドボード（15）-

Game 1 ミラーマッチ(メインデッキ)

埋め込み動画は、スマートフォン版では非表示となっています。
下記リンクから動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=6Fk9dRssBiE

0:00
　ドロー、クリーチャー、土地とバランスよく揃ったいいハンド。
　《不可視の忍び寄り》と《ルーン唱えの長槍》のコンボも揃っていて、単体除去には負けない！

0:16
　《ギタクシア派の調査》で、もしやミラーマッチ？と思うも、《思案》でそれを確信。
　明らかに《マナ漏出》を構えられている気はするが、《不可視の忍び寄り》がいる状況では《聖トラフトの霊》をおとりに《ルーン唱えの長槍》を通すのが正解だろう。

1:09
　メインで《瞬唱の魔道士》と、動く対戦相手。
　これは土地が無いことを示す動きなので、今が攻めどきだ！

1:56
　都合よく《聖トラフトの霊》の2枚目を引いたので、相手の《聖トラフトの霊》を相殺させてクロックを抑える。
　その隙にドロー呪文の連打でダメージを加速！

Game 2 vs. 黒青ゾンビ (メインデッキ)

埋め込み動画は、スマートフォン版では非表示となっています。
下記リンクから動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=m_CzwGo9wLQ

0:00
　このデッキは非常に軽いので、マリガンによって１枚減ってしまっても十分に挽回できる。
　しかもこの６枚、白マナさえ揃えれば《聖トラフトの霊》までのストーリーが見える！

0:45
　相手もマリガンだからか、なんだか動きがぎこちない。
　《幻影の像》をブロッカーとして唱えられるも、《はらわた撃ち》で即除去。
　だが、《マナ漏出》と《聖トラフトの霊》の２択が非常に難しい。
　マナが伸びることと《思案》でドローが続くこと、ダメージクロックがあることから焦らないでいこう。

1:43
　この選択は結果的に正解だったのか、《戦争と平和の剣》を打ち消すことができた。
　そして、まず《思案》で未来のドローを確認することにすると、そこには《地下牢の霊》が！

Game 3 vs. 青白黒「Delver-Spirits」 (サイドボード後)

埋め込み動画は、スマートフォン版では非表示となっています。
下記リンクから動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=wXdnft_7OL0

0:00
　何をしたいのかさっぱり分からない手札をマリガンし、土地１枚ながらも先のあるハンドをキープ。
　後手ということもああるが、やっぱり《思案》の安心感は非常に大きいだろう。

0:39
　《マナ漏出》があるならば仕方ないと、《ルーン唱えの長槍》を先置き。
　《ムーアランドの憑依地》のトークンでも強烈なダメージソースへと変貌させるこのカードは、このタイミングで是非とも通しておきたいカードだ。

1:16
　スピリット系のキーカードである《ドラグスコルの隊長》は、気を抜くと《幻影の像》との合わせ技でうっかり呪禁されてしまう。
　《瞬唱の魔道士》も余っていることだし、《蒸気の絡みつき》でテンポを稼ぐ。

1:51
　《思案》でライブラリーの上に置いておいた《幻影の像》を《思考掃き》で墓地に落とし、そのまま《ムーアランドの憑依地》のコストへ！
　そろそろ殴り合いへ持ち込みたいところだが、相手のもたつき感、自分の手札の軽さ、《秘密を掘り下げる者》の不用意なアタック、これらを総合してもう少しだけ様子見することに。

2:48
　残念ながらキーカードの《ルーン唱えの長槍》を破壊されてしまい、もしかして勝負は長期戦！？
　こうなると、《不可視の忍び寄り》のダメージ効率的の低さがどうしても気になってしまうね。

4:00
　しかし、ここで《ルーン唱えの長槍》の2枚目をトップデック！
　修整値は特別に高いわけではないが、《蒸気の絡みつき》などで少しづつ削られた対戦相手には十分だ。

　このデッキのリプレイを作っている間、とにかく強いと感じたカードが《ルーン唱えの長槍》。

　初めてこのカードがトーナメントで使われるレベルなんだ、と感じさせてくれたのが第18回で紹介したThe Finals 2011優勝の岡田尚也さん作の「青黒感染」でしたが、《ファイレクシアの十字軍》と《聖トラフトの霊》を並べると、なんだかデッキの考え方に近いところがあると思いませんか？

　世界に《ルーン唱えの長槍》の本当の実力を発信したイベントとして振り返ってみると、それはそれでまた別の視点となって面白いかもしれませんよ！

☆今週のイベント・インフォメーション！

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　Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら！（リンク先は英語）
　What's Happening?

　※以下の時刻はすべて日本時間です。

Magic Online キューブドラフト

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開催時間: 4/7(土) AM6:00～4/9(月) PM3:00
開催場所: 「Limited Queues room」
参加費: 7チケット
プロダクト: ファントム Magic Online キューブブースターパックが3つ支給されます。
※ピックしたカードはイベント終了時になくなります。
参加人数: 8人
イベント内容: ドラフト、及びデッキ構築とシングルエリミネーション、またはスイス式の3回戦です。
賞品について:
　Magic Online キューブドラフトでは、賞品の配分方法と勝ち残り条件によって「8-4」「4-3-2-2」「スイス式」の3種類のトーナメントが用意されています。
　このうち、「8-4」「4-3-2-2」はマッチに敗北するとそこでトーナメントは終了となりますが、「スイス式」は（望むかぎり）3回戦をプレイすることができます。

Magic Online キューブドラフト「8-4」

順位	賞品	QP
1位	イニストラードブースターパック 4個、闇の隆盛ブースターパック 4個	1
2位	イニストラードブースターパック 2個、闇の隆盛ブースターパック 2個	0

Magic Online キューブドラフト「4-3-2-2」

順位	賞品	QP
1位	イニストラードブースターパック 2個、闇の隆盛ブースターパック 2個	1
2位	イニストラードブースターパック 2個、闇の隆盛ブースターパック 1個	0
3-4位	イニストラードブースターパック 1個、闇の隆盛ブースターパック 1個	0

Magic Online キューブドラフト「スイス式」

勝ち点	賞品	QP
9	イニストラードブースターパック 2個、闇の隆盛ブースターパック 1個	1
6	イニストラードブースターパック 1個、闇の隆盛ブースターパック 1個	0
3	闇の隆盛ブースターパック 1個	0