- HOME
- >
- READING
- >
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- >
- 第18回:The Finals 2011優勝・岡田 尚也の「青黒感染」をリプレイ!
READING
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
第18回:The Finals 2011優勝・岡田 尚也の「青黒感染」をリプレイ!
読み物
鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
2012.01.10
第18回:The Finals 2011優勝 岡田 尚也の「青黒感染」をリプレイ!
こんにちは、鍛冶です。
もう1月も10日になってしまいましたが、みなさん新年明けましておめでとうございます。
今年も引き続き週刊連載を続けさせてもらえることになったので、よろしくお願いしますね。
さて、新年一回目の週刊連載では、昨年末(と言っても2週間前?)に名古屋で行われたThe Finals 2011の優勝デッキ、岡田 尚也の「青黒感染」をリプレイしてみたいと思います。
6 《島》 5 《沼》 4 《闇滑りの岸》 4 《水没した地下墓地》 4 《墨蛾の生息地》 -土地(23)- 4 《荒廃の工作員》 4 《ファイレクシアの十字軍》 -クリーチャー(8)- |
2 《ギタクシア派の調査》 2 《変異原性の成長》 4 《思案》 4 《悪性の傷》 4 《マナ漏出》 2 《破滅の刃》 4 《禁忌の錬金術》 2 《堕落した良心》 3 《ルーン唱えの長槍》 2 《饗宴と飢餓の剣》 -呪文(29)- |
2 《ファイレクシアの破棄者》 2 《ワームとぐろエンジン》 1 《変異原性の成長》 3 《蔑み》 3 《漸増爆弾》 3 《否認》 1 《堕落した良心》 -サイドボード(15)- |
リストに目を通してみると、普段見かけないカードがたっぷり入っています。
《ファイレクシアの十字軍》や、《変異原性の成長》がトーナメントでプレイされることはままありますが、
まさか《荒廃の工作員》+《ルーン唱えの長槍》の一撃必殺を忍ばせたデッキがThe Finalsを優勝するとは夢にも思いませんでした。
しかも、岡田さんは予選ラウンドのスタンダード部門は4-0の全勝と、決勝ラウンドも全勝と、あわせて7連勝での優勝!
モダン部門もオリジナルデッキの《紅蓮術士の昇天》で2-0-2(2ID)と、これ以上ない活躍でした。
6 《島》 1 《山》 2 《蒸気孔》 1 《繁殖池》 2 《硫黄の滝》 3 《燃え柳の木立ち》 4 《沸騰する小湖》 1 《霧深い雨林》 -土地(20)- -クリーチャー(0)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《血清の幻視》 4 《稲妻》 4 《紅蓮術士の昇天》 4 《罰する火》 4 《差し戻し》 4 《魔力変》 4 《捨て身の狂乱》 4 《探検》 2 《留まらぬ発想》 2 《撤廃》 -呪文(40)- |
4 《窯の悪鬼》 2 《解放の樹》 2 《外科的摘出》 2 《自然の要求》 3 《呪文貫き》 2 《四肢切断》 -サイドボード(15)- |
うーん、環境は煮詰まってきたかと思っていたんですが、全くもって斬新なアイディアです。
詳しいデッキの解説は津村の週刊連載に譲るとして、実際にどういった動きをするのかを動画で見てみましょう!
vs. 青緑タッチ赤コントロール(メインデッキ)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=vVGqRbtVzdY
0:00
青マナが無いものの、中盤でも有効なカードが多いのでキープしてみた。
マリガンして6枚になるよりは《墨蛾の生息地》もあるし、という判断なのだが果たして引けるのか?
0:34
《水没した地下墓地》を引けて、ひと安心した所で出てきた《夜明けのレインジャー》。
裏面の格闘の起動コストを考えるに、つまりは3色目に赤をタッチしているってこと?
たとえすぐに変身されても《破滅の刃》があるので、除去より先にクロック投入!
0:47
《マナ漏出》も持っているわけだし、ここは焦らずにキッチリ勝ちに行こう。
あえてこのままターンを返せば、色事故している相手は相当動きにくくなるはずだ。
0:53
案の定、対戦相手はマナをフルオープンでターンは返せなかったようで、《不屈の自然》を唱えてきた。
これに対応し、《破滅の刃》と《マナ漏出》を使って土地をタップアウトさせると、
この隙に《変異原性の成長》×2で毒殺!
vs. 白青人間(サイドボード後)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=3H1ZJw-K3a4
0:00
The Finals2011の決勝戦と同じマッチアップな対白青人間のゲームだ。
《思案》2枚に色マナもしっかりあって、なかなかいいハンドに恵まれたようだ。
0:28
あれ、3ターン目に土地を置かないでエンドしてきたぞ?
こちらの手札はバランスがいいので、《マナ漏出》をケアして動いていこう。
0:49
予想通りの《マナ漏出》を《蔑み》で使わせたはいいが、
もう一枚持っている可能性もある。
《ファイレクシアの十字軍》は大事に取っておいて、《墨蛾の生息地》で攻撃!
即《四肢切断》されたが、これでOK。
1:05
《ルーン唱えの長槍》がある分、こちらの《ファイレクシアの十字軍》が有利に見えたが、あえなく2枚目の《四肢切断》で強制退場。
次の《ファイレクシアの十字軍》も《マナ漏出》と、時間を稼がれてダメージがかなり厳しい。
1:44
最後の3枚目にして初めて生き残った《ファイレクシアの十字軍》。
だが、残りライフはもう6となってしまい、しかも相手にはプロテクション(黒)の《ミラディンの十字軍》が2体も!
この《禁忌の錬金術》次第で逆転もあり得るが、いかに?
1:58
都合良く《禁忌の錬金術》から《変異原性の成長》を見つけ出し、足りなかった最後の1点をトップデックの《思案》で解決!
vs. 赤緑《ケッシグの狼の地》(サイドボード後)
下記リンクから動画をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ySMoCiOUSH0
0:00
《墨蛾の生息地》だけのマナソースに散々悩むも、青マナ1枚でゲームになりそうなので、チャレンジ・キープ!
0:16
さすがに3枚目の《墨蛾の生息地》で失敗したか・・・と思ったが、
そこから《闇滑りの岸》をドロー。
これで《思案》が生きてくるし、《饗宴と飢餓の剣》で《墨蛾の生息地》も強い、はず?
0:26
サイド後ということもあるので、焦って《饗宴と飢餓の剣》で突撃なんてせず、《思案》から着実にいこう。
ここで都合良く《島》と《ギタクシア派の調査》を見つけると、対戦相手の手札に《感電破》と《秋の帳》を確認。
ならば《マナ漏出》を構える意味がないので、《墨蛾の生息地》攻撃開始!
0:52
ここからはもう選択肢があまり残されておらず、感染と通常のダメージレースになってしまう。
しかも相手は《墨蛾の生息地》をコントロールしており、"感染"でチャンプブロックされることを考えると、《饗宴と飢餓の剣》を使う意味が全くない。
なので、ここは先制攻撃のある《ルーン唱えの長槍》で攻撃するが・・・何か引かなければ!
1:15
このままでは間に合わなそうだったところへ《荒廃の工作員》をトップデック!
ブロックされないこのクリーチャーに2枚の装備を持たせると、《禁忌の錬金術》の力を借りての一発KO!
☆今週のイベント・インフォメーション!
Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 1
2011年の世界チャンプである彌永が世界選手権の権利を獲得したイベントが、もう始まっています!
「第4回:世界選手権への道は・・・いくつある?」でも少しだけ登場した、Magic Onlineでの世界一を決めるイベントへ参加してみませんか?
シーズン1のQPが獲得できる期間は、1/4~2/1の約一ヶ月間。
この期間に15点以上獲得できれば、プロモカード《Demonic Tutor》と参加権利を獲得できます。
詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」にありますが、このページの日本語訳もすぐに掲載される予定です!
マジック・オンライン プロツアー予選:バルセロナ・アヴァシンの帰還
開始時間: 下記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Scheduled Events room.」
参加費: 30チケット
プロダクト: モダン構築のデッキを用意する必要があります。
参加人数: 33人~768人
イベント内容: モダン構築戦。参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、Top8ではシングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック:ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。
順位 | 賞品 | QP |
優勝 | プロツアー・アヴァシンの帰還の参加権利 及びスーパードラフトの招待 ブースターパック 48個 |
6 |
準優勝 | ブースターパック 48個 | 5 |
3,4位 | ブースターパック 36個 | 4 |
5-8位 | ブースターパック 24個 | 3 |
9-16位 | ブースターパック 12個 | 0 |
17-32位 | ブースターパック 6個 | 0 |
33-64位 | ブースターパック 3個 | 0 |
65-128位 | ブースターパック 2個 | 0 |
129-256位 | ブースターパック 1個 | 0 |
開催スケジュール (時刻は日本時間)
開催日 | 開始時刻 |
1月15日 | AM0:00 |
1月16日 | AM3:00 |
1月22日 | AM0:00 |
1月22日 | PM4:00 |
2月4日 | AM0:00 |
2月6日 | AM4:00 |
2月21日 | AM1:00 |
2月26日 | AM4:00 |
3月5日 | AM0:00 |
3月12日 | AM3:00 |
3月17日 | PM10:00 |
3月19日 | AM3:00 |
3月24日 | PM7:00 |
3月25日 | AM3:00 |
4月1日 | PM11:00 |
プロツアー予選への参加資格
プロツアー(トーナメントの参加によって与えられたものを含む)への招待は、Magic: The Gatheringのプレミア・イベント招待ポリシーによって管理されます。最新のものはこちらで見ることができます。
プロツアー:バルセロナ・アヴァシンの帰還への参加権を既にプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)で獲得しているプレイヤーは、プロツアー:バルセロナ・アヴァシンの帰還への参加権を賭けたプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)には参加することができません。
プロツアー:バルセロナ・アヴァシンの帰還への参加権を既に獲得しているプレイヤーがプロツアー予選(マジック・オンライン プロツアー予選含む)に参加した場合、サスペンドなどのペナルティが与えられることがあります。
プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について
Wizards of the Coastおよびその代理人は、システム・エラー、トーナメントまたはルールのバグ、あるいは他の問題が、競技性を著しく危険にさらしている場合、トーナメントをすべての選手にとって可能な限りの公平で、競争性の高い求められるものへと維持し、修正する権利を保持します。
プロツアー:アヴァシンの帰還 スーパー・ドラフト
開始時間: 未定。プロツアー:アヴァシンの帰還 スーパー・ドラフトは、プロツアー:アヴァシンの帰還と併催されますので、どちらのイベントも参加することが可能です。
開催場所: プロツアー:アヴァシンの帰還のイベント会場にて.。
参加費: 無料 - 招待者のみ.。
プロダクト: 未定。
サイズ: プレイヤー8名を2卓。
イベント内容: シングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。
順位 | 賞品 |
優勝 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 36個 |
準優勝 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 27個 |
3,4位 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 18個 |
5-8位 | 1,000米ドル & デジタルブースターパック 12個 |
重要なお知らせ:プロツアー:アヴァシンの帰還 スーパー・ドラフトの招待は、賞品の払い出しを保証しません。プレイヤーがスーパードラフトの賞品を受け取るには、プロツアー:アヴァシンの帰還の会場にて、スーパードラフトのイベントに参加する必要があります。
※参加人数によるラウンド数
参加人数 | ラウンド数 |
8 | 3 |
9-16 | 4 |
17-32 | 5 |
33-64 | 6 |
65-128 | 7 |
129-226 | 8 |
227-409 | 9 |
410人以上 | 10 |
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.15広報室
すべての基礎となるスタンダード対応セット『ファウンデーションズ』本日発売!関連キャンペーンも開催|こちらマジック広報室!!
-
2024.11.14戦略記事
とことん!スタンダー道!ゴルガリ・ランプと『ファウンデーションズ』の注目カード(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.14読み物
第50回:『ファウンデーションズ』統率者ピックアップ|クロタカの統率者図書館
-
2024.11.13戦略記事
墓地を貯めて大ダメージを狙え、ジャンド昂揚(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.12戦略記事
ラクドス・バイパー:好きなカードを使うための構築(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.12お知らせ
『ファウンデーションズ』ビギナー・ボックスの内容|お知らせ
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事