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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
第23回:津村健志の「青赤《欠片の双子》」をリプレイ!
読み物
鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
2011.07.05
第23回:津村健志の「青赤《欠片の双子》」をリプレイ!
こんにちは、鍛冶です。
いよいよ7月に入り、新環境になったスタンダードを用いた各国の選手権が開始されましたね。
明日の津村の記事でも紹介されると思いますが、週末には中国選手権も行われました。
個人的には、このイベントのTop8プロフィールがとても良かったので、興味が有る方はイベントカバレージをどうぞ!(編注:リンク先は英語です)
さて、今週のリプレイは津村健志記事『第60回:日本選手権予選総ざらい 前編~新環境のTier1』から、「青赤《欠片の双子》」です。
13 《島》 9 《山》 4 《沸騰する小湖》 -土地(26)- 4 《詐欺師の総督》 2 《海門の神官》 -クリーチャー(6)- |
3 《ギタクシア派の調査》 4 《定業》 3 《払拭》 4 《乱動への突入》 4 《マナ漏出》 4 《予感》 4 《欠片の双子》 2 《ジェイス・ベレレン》 -呪文(28)- |
2 《業火のタイタン》 1 《聖別されたスフィンクス》 2 《変異原性の成長》 3 《呪文貫き》 1 《払拭》 4 《紅蓮地獄》 2 《焼却》 -サイドボード(15)- |
最初は「Ascention Twin・改」を紹介しようかと思っていたのですが、プレイしてみるとデッキのポテンシャルの高さを感じ、急遽こちらへ変更してみました。
たった2枚のカードが揃えば速攻のトークンを無限に、そしてそのコンボ以外にも勝ち手段がしっかりしているサイドボードプランはとても魅力的です。
そして、《マナ漏出》と《乱動への突入》の存在がコントロール要素も持たせてくれ、プレイ次第では青白や青黒のコントロール的な動きをすることができるところは、コントロール好きな方にもぴったりではないでしょうか。
今回は、コンボにオールインなプレイよりも対コントロール戦のちょっと長めな試合を3つご紹介したいと思います!
コンボ!
http://www.youtube.com/watch?v=kUtWD9tQBgg
0:00
《詐欺師の総督》さえ引ければ最速の4ターンキルが見える初手だ。
《定業》も、《払拭》もあるので焦らずに行こう。
0:39
相手は青白のコントロールなデッキを使っている模様。
つまり、ゲームでの勝ち手段は細く、こちらに十分な時間があるということだ。
《定業》で《ギタクシア派の調査》を得つつ、《マナ漏出》だけはケアしたプレイをしていこう。
ちなみに、ここでキャストされた《転倒の磁石》は、1枚なら《詐欺師の総督》の効果でエンドにタップできる。
なので、こちらの《マナ漏出》は温存しつつ、様子を伺おう。
0:47
一応、4Killの可能を考えてこのタイミングで《ギタクシア派の調査》。
ここで公開された手札は、《マナ漏出》《聖別されたスフィンクス》《解放された者、カーン》《ギデオン・ジュラ》に、《イシュ・サーの背骨》。
重すぎてびっくりしたが、1枚でも通してしまうとめんどうなことになるカードたちなので、それらを連打される前にカタをつけたい。
1:34
ここで《予感》を唱えても良い気がするが、今の手札が7枚で土地と2枚目あること、相手が《マナ漏出》《ギデオン・ジュラ》を持っていることから、こちらも《マナ漏出》などのカウンターを構えられるように少し待つことにした。
手札を確認しているが故に、土地を毎ターンしっかり置いていくことでマナ差が生まれそうなことは把握済み。そこからの有利を活かすのが良い選択に思ったからだ。
2:14
ここで唱えられた《転倒の磁石》は、コンボを阻害する2枚目だが、それでもあくまで1ターン遅れるだけ。
実質、この瞬間は無駄なパーマネントでもあるので、さらに《マナ漏出》を我慢し、ゆっくり《詐欺師の総督》をドローする時を待つ。
その直後、こちらのターンの《定業》で《ギタクシア派の調査》と《詐欺師の総督》を発見!
両方をライブラリーの上に置き、《ギタクシア派の調査》で手札を確認しつつコンボを決める瞬間を伺う。
相手の妨害手段は《マナ漏出》に《冷静な反論》のみ。
マナ総量の差、そして《払拭》の軽さがあいまって、そろそろ頃合いでは?
2:23
そして、このタイミングでコンボを仕掛ける!
エンド時の《詐欺師の総督》をめぐるカウンター合戦。
《冷静な反論》に《払拭》、《マナ漏出》に2枚目の《払拭》と、負けるわけがない。
次のドローで《詐欺師の総督》を引けば、このターンでゲームに勝てるのだが、さすがにそこまではツイてはいなかった。
タップ状態の《詐欺師の総督》に、《欠片の双子》をエンチャントし、ターン終了。
3:15
予定通り、《ギデオン・ジュラ》を《マナ漏出》し、ここでコンボスタート!
こうなってしまえば、《転倒の磁石》が何枚あろうと関係なし。
大量のトークンでゲームに勝利!
コントロール!
http://www.youtube.com/watch?v=z_50qWMIjIE
0:00
十分な土地にドロー呪文と、あとは《詐欺師の総督》を引けばOK。
しかし、相手は《闇滑りの岸》から《定業》と、コンボデッキとしては最もやりにくいデッキが相手だ。
《コジレックの審問》に《マナ漏出》だけは意識してプレイしよう。
0:15
このデッキで必要な赤マナは2枚だけなので、土地過多のハンドなことから《沸騰する小湖》を最初に置いた。
一応環境には《広がりゆく海》もあるが、基本は青いデッキなので特別気にする必要はないかと思う。
0:44
先程のゲーム同様に、3ターン目の《ギタクシア派の調査》。
こちらの手札は役に立たないものばかりだが、相手も能動的には動けないことは確認できた。
ここからドローゴーが続くことが予想される。
0:59
《詐欺師の総督》を引き、一応はパーツが揃った形にはなるが、相手の手札には除去の《喉首狙い》、そしてカウンターの《マナ漏出》と《冷静な反論》。
このまま動いても、相手のインスタント呪文に上手く処理されるだけなので、《定業》でゆっくりライブラリーを掘る。
マナさえ伸びれば《マナ漏出》は無効化できるし、《払拭》を引ければ他もなんとかなる。
1:25
このあたりから先に動いた方が負け、な緊張感のあるドローゴーになってきた。
先に土地が詰まるのか、それとも《コジレックの審問》で切り込まれるか?
このシチュエーションは、即死コンボを持っているこちらに若干有利だろう。
1:35
案の定、《コジレックの審問》からスペルの応酬が始まる。
ここでは今後弱体化していくのが確実な《マナ漏出》を引き出さず、温存させる方がこちらには得になる。
なので、手札で無駄になっている《乱動への突入》と《喉首狙い》、《コジレックの審問》と《詐欺師の総督》の交換。これができたので、かなり有利になった。
相手は《マナ漏出》を過信しているのだろうか?
2:10
満を持して《ワームとぐろエンジン》をキャストしてきたが、あいにくこちらのドローが《乱動への突入》。
無駄になりがちなカードがドローに代わり、しかもさらに引いてきたのは《マナ漏出》と3枚目の《乱動への突入》だ。
これで攻めるタイミングを逃したと感じたのか、対戦相手は《ワームとぐろエンジン》をキャストしなかった。
2:45
再度唱えられた《コジレックの審問》で、こちらの手札を再び確認されてしまったが、残された《マナ漏出》と《乱動への突入》を前に相手は動けない。
お互いに土地を置いていただけなのに、細かいカードの交換で何故かこちらが有利になっている。
こちらが確認しているカードは、《マナ漏出》《冷静な反論》《ワームとぐろエンジン》で、ほかに不明のカードが2枚。
4:01
無理に動いてきた《ワームとぐろエンジン》は、またも《乱動への突入》で時間稼ぎ。
ここで引いた《海門の神官》で、引きすぎた《欠片の双子》を活かそう。
《ギタクシア派の調査》でハンドを確認しつつ、《欠片の双子》で《冷静な反論》を釣れた!
勝負の鍵を握るのは《破滅の刃》のみ。
4:24
ここで再び《欠片の双子》を《海門の神官》へエンチャントし、ドローエンジンを作り出す。
《詐欺師の総督》とのコンボは簡単だが、このコンボも今のシチュエーションでは確実にゲームの勝利への道を進ませてくれる。
《墓所のタイタン》を唱えられても、《マナ漏出》で阻むと相手は3マナは払わず、打ち消された。
有効なカードと、あまり役に立たないカードの交換を繰り返していく内に、相手のゲームプランは潰れてしまい、
《詐欺師の総督》をキャストするまでもなく、ゲームに勝利!
第二のゲームプラン!
http://www.youtube.com/watch?v=dE4zHw_txcA
0:00
非常に残念な手札でゲーム開始。
《定業》があるのが唯一の救いだが、早速《コジレックの審問》!
0:15
この《定業》でなんとか土地を確保。
そして、《呪文貫き》もライブラリーの上に置き、《ジェイス・ベレレン》での一方的なゲームだけは免れた。
0:27
この2枚目の《定業》が試合中最も難しい選択だったと思う。
2枚の《山》を前に、あなたはどうしますか?
ボロボロになった手札でゲームに勝つには、今の呪文では手数が足りないと判断。
《予感》や、《海門の神官》といったアドバンテージにつながるカードや、少なくとも《マナ漏出》といった打ち消し呪文を引かなければいけないと考え、1枚は下へ送る。
1:03
相手のデッキには能動的に動けるカードが少ないのか、何故かドローゴーが起こる。
ここで、《忍び寄るタール坑》があるけれども《ジェイス・ベレレン》でカードを引き増すことに。
1:59
手札が悪く、単純に動けなかっただけなのだが、即死コンボを警戒して相手も動かないでいてくれた。
そのお陰で、今はもう手札が充実し、マナも十分に伸びた。
ここでは《マナ漏出》を釣りだすために、《海門の神官》から様子を伺うが・・・とくに反応なし。
2:22
《マナ漏出》がないことがわかったので、ターン終了時に《詐欺師の総督》で仕掛ける!
ちなみに、この《詐欺師の総督》はおとりで、守る気がないプレイでした。
理由は簡単で、《聖別されたスフィンクス》と《業火のタイタン》を持っていること。
そして、Game 2同様に、《欠片の双子》を《海門の神官》へとエンチャントすることへの布石です。
しかし相手の視点では、即死コンボの恐怖から、出てしまえばただの1/4のバニラでしかないクリーチャーへと大切な除去呪文を焦って唱えてしまうのです。
そして、それはこちらの予定通りなカードの交換へとなりました。
2:57
そんなこちらに都合の良いカード交換が一度行われてしまえば、相手は後手へ後手へと回らざるを得ません。
《払拭》を持っているので、安心しながら《欠片の双子》を《海門の神官》へ纏わせて、ドローエンジンを構築します。
もし、これが対処されたとしても、《業火のタイタン》に《聖別されたスフィンクス》が待っています。
3:48
そして、そのドローエンジンが破壊されれば今度は《業火のタイタン》でライフを狙います。
こういったプレイができるので、サイドボードのプランとして1枚で勝てるカードを取るのはとても良い選択だと思いますね。
4:18
さらに《喉首狙い》でこちらのカードが対処されれば、ついに《聖別されたスフィンクス》の出番です。
相手は必死に除去呪文を探していましたが、これでもうカードアドバンテージ面では絶対に追いつけない程の優位を確立しました。
4:39
ですが、相手もこのまま黙っているわけにもいかず、《墓所のタイタン》のダメージクロックで決着をつけようと試みます。
こちらも《予感》で、《詐欺師の総督》を探しに行くダメージレースへ。
《忍び寄るタール坑》含めたフルアタックを、《詐欺師の総督》を使って被害を最小に留めます。
5:54
ここで《詐欺師の総督》がアタックに行ったのは、まだライブラリーには《業火のタイタン》が眠っているからです。
ライフを7へ減らすことで、《聖別されたスフィンクス》の4点アタックと、《業火のタイタン》の3点火力でダメージレースをひっくり返すことが出来るようになるのです!
6:16
しかし、何故か対戦相手は《ワームとぐろエンジン》をキャスト。
《忍び寄るタール坑》を使って全力で攻撃されていれば、その《業火のタイタン》を引くしかなかったのですが、
手札に余っていた《マナ漏出》で1ターン稼いでしまい、ゲームに勝利!
ついに今週末は『基本セット2012』のプレリリースです!
現在公開されているカードのリストはこちらにまとめてあるので、週末のイベントに備えたいかたは是非御覧ください。
スタンダードのカードセットも出揃い、カードプールは最大になります!
果たして、日本選手権ではどんなデッキが活躍するのでしょうか? とっても楽しみです!
それではまた来週!
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