READING

戦略記事

鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第2回:エクステンデッドをリプレイ!

読み物

鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.02.08

第2回:エクステンデッドをリプレイ!

 こんにちは、鍛冶です。

 mtg-jpにアップされている記事の大半はミラディン包囲戦に関わるものが多いのですが、Magic Online上では残念ながらまだリリースされていません。ですので、みなさんの今プレイしているスタンダードよりも古いスタンダードの大会がMO上では開かれており、現実のメタゲームからは取り残されてしまった状態です。
 ですので、今週はMOでのスタンダードではなく、エクステンデッドに目を向けてみたいと思いました。

 実は、3月19-20日にグランプリ・神戸というイベントが開催されます。

 グランプリ・神戸 開催案内

 この大会のレギュレーションがエクステンデッドであり、そのグランプリ(GP)の成績上位者および、プロツアー予選(PTQとも呼ばれ、これも今回はエクステンデッド)の通過者へ与えられるプロツアーの参加権も、この日本で行われるプロツアー・名古屋のものです!

 プロツアー・名古屋予選(イベントロケーター)


 実はエクステンデッドが国内イベントに関わるホットなレギュレーションということがみなさんに伝わったでしょうか?

 では、MOの世界のエクステンデッドはどんな状況なのかをみてみましょう。


 MOの世界では、前回お話しした通りチケット(tix)を払って参加するいくつものトーナメントがあります。

 そのなかでも大別すると、人数が集まり次第トーナメント開催というものと、定時に最低人数が揃っていれば開催というものがあるのですが、その後者に属するもののイベントタイプに、プレミアイベント(PE)というとても大きな大会があります。

 これは、MO内での新セット発売時にはプレリリース上位者のみのが参加できるプレリリース・チャンピオンシップや、世界選手権への切符を賭けた招待制のMOCS(Magic Online Championship Series)などがあり、一攫千金ならぬ一攫千チケ!も難しくないものが多くあります。


 そんな1トーナメントで1000チケットを稼ぐ上で欠かせないのが、MOPTQ。

 MOでもプロツアー予選が始まり、この名古屋予選もオンラインで戦うことができるようになりました。
 他の招待制イベントとは異なり、参加は自由ですが費用は構築で20tix、リミテッドで30tixと割高です。
 しかし、優勝すればPT本戦のサイドイベント「スーパードラフト」というものに参加できるようになり、少なくとも$1000の賞金が与えられます。

 Magic Online Pro Tour Qualifiers: Magic Weekend Nagoya 2011 (英語)

 みなさん、せっかくの国内プロツアーですので予選に出てみるのはどうでしょう?

 では、今回はエクステンデッドのデッキを、実際のゲーム動画のリプレイで見てみたいと思います。
 リプレイを提供してくれた津村 健志のプレイも見所があると思いますよ!


Match 1:ジャンド vs オーメン・ヴァラクート

 前スタンダード環境で最強と言われ続けたジャンド。《血編み髪のエルフ》が壊れたスペックの持ち主であることはみなさんご存知かと思いますが、そのエルフを《獣相のシャーマン》で探したり、中盤では《復讐の亜神》を埋めては掘り出したりと、デッキのポテンシャルが当時よりもさらに高くなっています。
 《稲妻》と《大渦の脈動》という二大除去呪文でボードをコントロールし、速攻付きの早いクロックでその優位を一気にダメージへ変える戦略ですね。
 そして、これは昨年のプロツアー・サンディエゴの優勝アーキタイプでもあります。

 そのジャンドを向こうに回して津村がプレイしているのは「オーメン・ヴァラクート」。

 《虹色の前兆》の効果によってすべてを《》に変え、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の誘発条件を一気に満たして《風景の変容》で勝利するコンボデッキです。
 昨年の世界選手権でも多くのプレイヤーが選択し、活躍したのは記憶に新しいところです。

 《血編み髪のエルフ》から《荒廃稲妻》と厳しく攻め立てる相手に、どう戦うのでしょうか?


http://www.youtube.com/watch?v=sBBzzSD64SY


Match 2:フェアリー

 これも2世代前のスタンダード環境を圧巻したのが印象に残っている人が多いと思いますが、実際に2008年の世界選手権を制覇したデッキです。

 《祖先の幻視》は無くなったものの、《思考囲い》からの《》と《霧縛りの徒党》でプレッシャーをかけます。スタンダードで現役の時にはなかった《精神を刻む者、ジェイス》も加わり、4マナのラインナップが強烈ですね。

 世界選手権2008のtop8に5名ものプレイヤーを排出し、決勝戦はミラーマッチでした。

 スタンダードの王者から、エクステンデッドの王者になりつつあるこのデッキですが、実際にはどのような動きを見せるのでしょうか?


http://www.youtube.com/watch?v=g3C9WEjYFvY

 エクステンデッドはスタンダードとは違い、1枚あたりのカードパワーが高い一方で、対策カードも豊富になっています。

 ですので、メタゲームの変化にあわせて自分のデッキを調整したり、はたまた新しいアーキタイプを作ってみることも楽しいと思いますよ。
 家の中のスタンダードで使えなくなってしまったカードの整理から始めてみませんか?

 あ、MOならその整理も必要ないんですけどね!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索