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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ピザだけじゃなく、地獄の料理も召し上がれ?華麗なるアスモ・フード(モダン)

岩SHOW
 

 『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』は原作のテイストを色濃く反映しており、食物に関するカード……特にピザに関するものがタップリと用意されている、タートルズと言えばピザ、というわけでこのセットのリミテッドで遊んでいると何らかのピザがデッキに入り、お腹が空いてくるというものである。マジックにおいても、昔から食に関するカードが作られている。食物を扱うものは当然として、それらと無関係に見えるカードにも、フレイバーテキストに食に関することが書かれていたりするものだ。

 たとえば《大理石のガーゴイル》、見るからに石で構成されていて堅そうなガーゴイルだが、これの表皮をはぎ取れば中には美味しい肉が入っていると書かれている。その出典元は地獄料理書……この書物はマジックの黎明期のカードからその名を確認できる。そしてそれ自体がカード化されていたりもする。

 

 その名もストレートに《地獄料理書》。このアーティファクトは、手札を捨てることで食物を生成する……そしてこれに関するカードがもう1つ、この料理書の著者である《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》!この伝説のクリーチャーは戦場に出ると《地獄料理書》を探して手札に加えられる。そして食物を2つ生け贄に捧げると、クリーチャーが自身に6点のダメージを与える……少し変わった形式の除去能力を持っている!

 というわけで、セットで使うべきカードなわけだが……ちょっと待て!《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》、通称アスモはマナ・コストが設定されていない。つまりは普通には唱えられず……彼女自身の能力である、このターンに手札を捨てているのであれば赤か黒マナ1つで唱えられるという、この特殊な方法でのみ唱えることが可能という面白いデザインだ。《地獄料理書》がカードを捨てるデザインであるので、他にも手札を投げ捨てていくカードで構成されたデッキを組むとスムーズに運用できるというわけである。たとえば、こんなデッキで……

Dwarf_pc - 「アスモフード」
店舗イベント(ブラジル・カンピナス) トップ8 / モダン (2026年3月18日)[MO] [ARENA]
4 《血染めのぬかるみ
2 《樹木茂る山麓
1 《大音声の劇場
1 《栄光の闘技場
2 《蛮族のリング
4 《ウルザの物語
4 《
-土地(18)-

4 《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール
4 《敏捷なこそ泥、ラガバン
4 《楕円競走の無謀者
4 《通りの悪霊
-クリーチャー(16)-
4 《感電破
4 《信仰無き物あさり
4 《オパールのモックス
1 《スケートボード
1 《苛立たしいガラクタ
4 《地獄料理書
4 《華麗だが無礼者
4 《忍耐の記念碑
-呪文(26)-
2 《邪悪な熱気
3 《紅蓮地獄
2 《血染めの月
3 《黒曜石の焦がし口
1 《真髄の針
1 《魂標ランタン
1 《虚無の呪文爆弾
1 《影槍
1 《苛立たしいガラクタ
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 モダンの「アスモフード」!赤単色のアーティファクト主体デッキである。先述のアスモ―×料理書の組み合わせを軸に、手札を食材に食物を生成。食物を用いて対戦相手のクリーチャーを捌く……コントロール的な要素を伴ったデッキであるわけだが……重要なパーツは《楕円競走の無謀者》!この人間は、墓地にいる時にアーティファクトが戦場に出ると、手札に戻ってくる。この誘発型能力を活かして、《地獄料理書》を起動→無謀者を捨てて、食物を生成。アーティファクトが戦場に出たので無謀者が手札に戻る……つまり、手札の枚数を消費せずに、グルグルと回転させられる。

 そうして作った大量の料理を、アスモ自身が対戦相手のクリーチャーに振舞ったり、あるいはプレイヤーが食べてライフを維持したり……あるいはアーティファクトがゴリゴリに並ぶので、《ウルザの物語》から構築物を生成し、その圧倒的なサイズで踏み潰す……このシステムを軸にした、シナジー重視のデッキだ。

 

 手札を捨てるカードが《信仰無き物あさり》《通りの悪霊》と採用されており、これらによりアスモを戦場に出して料理書をサーチし、デッキが機能するように作られている。そしてこれだけ手札を捨てる手段がたっぷりと採用されているので……スタンダードでも定番の《忍耐の記念碑》が搭載されている!手札を捨てれば1枚ドロー・宝物生成・対戦相手のライフを3点失わせる……同一ターンでまだ選ばれていないものを選ぶという誘発型能力を誇る。特に強烈なのがライフルーズで、3点という値は実に大きい!料理書が2冊揃えば、自分のターンと相手のターンで起動して、それで6点。というわけでデッキリストの見た目よりもずっと高打点を誇るデッキだ。

 さらに手札を捨てることでライフを失わせる手段といえば《華麗だが無礼者》!タートルズの暴れっぷりは地獄の料理人との相性も◎!クリーチャーで攻撃することで手札を捨ててカードを引け、レベルを2に上げれば手札を捨てるたびに2点ダメージが発生。記念碑と組み合わされば5点!ゲーム開始時の四分の一が吹っ飛ぶ地獄の高火力で対戦相手を丸焼きに。レベル3に上昇させれば、カードを何でもサーチして手札に加えられるというさりげなくすごいことをやってのける。その後にランダムに1枚捨てるので折角持ってきたカードを放棄するかもしれないが……そこはギャンブル!外しても2点ダメージは担保されるので、思い切って豪快に、欲しいカードを取りに行け!

 タートルズのカードはお腹が減るけど、《地獄料理書》関係はちょっと……って?おいおい、好き嫌いせずに何でも食べて強く健康な体を作ろうぜ!さっき食べたビーブルのソテー、胡麻ハイドラサラダ、エイトグのパテなんてなかなか美味かったぜ……ん、なんか、腹が……対戦前にはお腹に優しいものを食べるようにしようね!というわけで投了して、ちょっと離席します……ッッ。

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