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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

緑単上陸:戦前予想は優勝候補!頼もしい新戦力にも注目(スタンダード)

岩SHOW


 大きなトーナメントが開催されるとき……参加するか否かに関係なく、優勝デッキ予想をしてしまうのがマジックプレイヤーの性だと思っている。それはたとえばド本命がいる環境だとしても、いくつものデッキがひしめく混沌とした魔境だとしても……予想が当たっても外れても面白いのだから、予想し得というやつである。

 京都にて開催されたチャンピオンズカップファイナル、このトーナメントでどのデッキが優勝の栄冠をつかむか、皆はどう予想をしたかな?僕は、最大勢力および優勝デッキはズバリ!このデッキだと予想していたのだが……

濱口 将一 - 「緑単上陸」
チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド2 トップ4 / スタンダード(2026年3月14日~15日)[MO] [ARENA]
1 《有望な鉱脈
4 《寓話の小道
14 《
4 《脱出トンネル
3 《バーシンセー
-土地(26)-

4 《サッズのヒナチョコボ
4 《氷耕しの探検家
4 《ラノワールのエルフ
4 《アナグマモグラの仔
4 《強靭形態の調和者
2 《沼地のハンター、レザーヘッド
-クリーチャー(22)-
1 《薮打ち
4 《土のベンダーの位に至る
1 《大ドルイドの魔除け
3 《若木の生育場
2 《溶かし歩きの消散
1 《王のもてなし
-呪文(12)-
2 《神出鬼没の狩人、スーラク
1 《屑鉄撃ち
1 《倦怠の宝珠
1 《鋭い目の管理者
2 《溶かし歩きの消散
2 《脚当ての陣形
2 《魂標ランタン
4 《苔生まれのハイドラ
-サイドボード(15)-
 

 緑単色の上陸アグロ!土地が戦場に出ることで誘発する上陸能力がキーで、それらの能力を持ったカードと《寓話の小道》などの1枚で複数回の上陸を可能とする土地、土地を戦場に出す手段といったカードで構成されたアーキタイプだ。昨年の初夏から出てきたこのアーキタイプ、1年足らずの期間ではあるがそのリストは様々な変遷を経て、『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』環境では緑単色という形に落ち着いた。《サッズのヒナチョコボ》や《土のベンダーの位に至る》でサイズの大きいクリーチャーを確保する、一点突破の力は元より高かったが、《若木の生育場》参入後にはこのエンチャントにより面の展開も得意になった。

 

 土地を出し続けることが勝利に繋がる、そんなデッキにおいて《寓話の小道》《脱出トンネル》はこの上なく有用。所謂フェッチランドと呼ばれるもので、生け贄に捧げることでライブラリーから基本土地を戦場に出せる。1枚で瞬間的に2回の上陸誘発させるこれらに加えて、《有望な鉱脈》も足しているのが流行のリストの特徴だ。生け贄に捧げるという特性を上手く利用して、《アナグマモグラの仔》との組み合わせはこのデッキの重要なテクニック。アナグマモグラの土の技は土地をクリーチャー化させ、それが死亡すると戦場に戻る。つまりは土の技でクリーチャー化したフェッチランドを起動して生け贄に捧げると、これは戦場に戻ってくる。1枚で2回?いいや3回の上陸だ。また上陸を抜きにしても、シンプルにマナ加速となる。そのためこの上陸デッキでは、他のデッキのように2ターン目にアナグマモグラを出すことがベストムーブとは限らない。あえて1ターンずらしてフェッチを対象に土の技を行えるよう、我慢することがより良い展開に繋がることもあるわけだ。

 それからフェッチと相性が良いのは《氷耕しの探検家》も忘れちゃいけない。墓地から土地をプレイ可能となるので、フェッチを拾って使いまわせる。追加のセットランドも可能にするため、この昆虫が出てくるとヒナチョコボなどは爆速で成長、ツリーフォーク・トークンも生育場から溢れ出てくる!

 

 このアーキタイプが『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』から得たカードはいくつかある。このリストではその内の1つ《沼地のハンター、レザーヘッド》が採用されているね。4マナ5/4トランプル、呪禁カウンターが乗って戦場に出てくるバランスの良いスペックのワニだ。レザーヘッドは対戦相手にダメージを与えると自身の上からカウンターを取り除いて、エンチャントかアーティファクトを破壊できる。《忍耐の記念碑》だったり同型のエンチャントだったりと、壊したいものはたくさんある環境だ。

 そんなパーマネント対策という側面もあるが、このレザーヘッドがもっとも輝く瞬間は……《強靭形態の調和者》との組み合わせ。上陸により対象のクリーチャーのパワーを倍にする、破壊力満点な1枚だ。この能力をレザーヘッドに対して用いれば、他の強化がなくともパワーは10。もう一度上陸で20と、一撃必殺のスペックに。調和者の弱点は《苦々しい勝利》や《失せろ》などのインスタントでパワーを倍にしたクリーチャーをサクッと除去されてしまうこと。肩ががっくりと落ちてしまう瞬間だが、レザーヘッドにはその心配は無用!呪禁という最強の盾で、相手の妨害を完全シャットアウト!調和者や《土のベンダーの位に至る》などで強化してやることで勝ち確定の状況を演出できる、頼れる中堅クリーチャーを是非一度お試しあれ!

 さて、冒頭の話題に戻って……この「緑単上陸」を最多勢力&優勝デッキに予想していたのだが、まあこれが両方外れたものだ。使用率は「イゼット果敢」に敗れて2位、優勝の座は「バント律動」に譲る形に。しかしながらトップ8に3名のプレイヤーを送り出し、4名のプレイヤーにプロツアー参加権利をもたらしたのもまた事実。この日プレイするデッキとして相応しいものだったことは間違いない。スタンダードのシーズンはまだまだ続く。次の大きなトーナメントで、どんなデッキが優勝するのか……予想と結果を照らし合わせながら観戦を楽しんでみてね!

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