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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!土の技コンボが炸裂(スタンダード)
土のベンダーになってやるぞぉぉッ!
さあキタァ!とことんスタンダードを遊びつくす、スタンダードこの我らの道!というわけで今週もスタンダードのデッキをとことん語る、スタンダー道のコーナーがやってきた、今スタンダードは土の技で満ちている……言うまでもなく《アナグマモグラの仔》が大流行中だからだ。
このクリーチャーは凄い!めっちゃ強い!こんなもんで良いだろう、デイリー・デッキでも散々っぱら解説してきたし、あちこちでその強さは発揮されているので今更語るようなものでもないだろう。《アナグマモグラの仔》は強い、それはそうとしてアナグマモグラに留まらず、土の技って強い!めちゃ強い!
土の技は主に緑が担当している能力。『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』の世界で大地を操り生き物のように動かしたり相手に向かって岩を投げつけるなど、様々なことが可能になる強力な技だ。土の技を扱うものは土のベンダーと呼ばれる。マジックでは土の技は土地カードをクリーチャー化させる形で再現されている。
土地をクリーチャー化させるというアクションは緑の定番ではあるが、これは常にリスクを伴う行為だった。マナを加える基盤である土地がクリーチャーになると、それを破壊したり追放するなどの除去手段が一気に増え、危険にさらされることになる。実際のところ上手くいけば余った土地がクリーチャーになって戦闘をしてくれるので大きなリターンが見込めるのだが、失敗するとクリーチャーと土地を同時に失うという形になり、立て直すのが難しく負けに繋がることがある。
しかし土の技はこれを恐れなくて良い。これによりクリーチャーになった土地は、破壊や追放に対して耐性を得る。それらの形で戦場を離れても、その土地はタップ状態で戦場に戻る。これで何も恐れずに気軽に土地をクリーチャーとして戦場に送りだせる。これは革命、大革命だ!というわけでアナグマモグラ以外の土のカードも全部要チェック!今回紹介するデッキも土の技を弘するカードが主役を務める。ではそのリストが……キタキタキタァ!
| 4 《マルチバースへの通り道》 4 《始まりの町》 4 《花盛りの湿地》 4 《ただれた峡谷》 2 《ウェイストウッドの境界》 2 《森》 1 《沼》 -土地(21)- 4 《ラノワールのエルフ》 3 《遺伝子送粉機》 4 《アナグマモグラの仔》 4 《恐血鬼》 4 《影の帯の盲信者》 3 《威名のソルジャー、セフィロス》 4 《ベイフォン家の賞金稼ぎ》 2 《ベイルマークの大主》 -クリーチャー(28)- |
3 《陽気な哀歌》 4 《浚渫機の洞察》 4 《清掃人の才能》 -呪文(11)- |
2 《突き刺し》 2 《苦々しい勝利》 2 《屑鉄撃ち》 2 《スーパーヴォイド、ソセラ》 2 《強迫》 1 《鋭い目の管理者》 4 《ウロボロイド》 -サイドボード(15)- |
クリーチャーが死亡すると、土の技を行う《ベイフォン家の賞金稼ぎ》。この黒緑のクリーチャーが今回の主役だ。賞金稼ぎの披露する土の技は死亡したクリーチャーのパワー分の値で行われ、土地クリーチャーが死亡しても誘発はしない……このカードと組み合わせるのが《恐血鬼》だ。《恐血鬼》はこれが墓地にある状態で、土地が戦場に出るとこれも戦場に戻るという上陸能力を持っている。《恐血鬼》が死亡すると《ベイフォン家の賞金稼ぎ》が土の技2を行って土地を2/2のクリーチャーに。この土地が死亡したり追放されると戦場に戻り、これによって《恐血鬼》の上陸が誘発して追いかけるように戦場へ。この《恐血鬼》が死亡すると……と、これがデッキのメインシステムになる。
このシステムにさらに1枚を組み込むと、ループになる。《影の帯の盲信者》だ。これはクリーチャーを生け贄に捧げて諜報が行えて、しかもマナを必要としない。この能力で《恐血鬼》を生け贄に→土の技で土地がクリーチャーに→その土地を生け贄に捧げ、土地が戦場に戻る→《恐血鬼》も戦場に戻る→最初に戻る……というわけでこの3枚で無限にループを形成できる。
ただこのループが発生するだけではなんでもないのだが……《威名のソルジャー、セフィロス》がいれば対戦相手のライフを無限に失わせることができる。あるい土の技で出し入れするクリーチャーを《ただれた峡谷》にすれば、これが戦場に出た時に1点ダメージを飛ばせるのでそれで焼き切れる……というわけで特定の4枚が揃えばジ・エンドだーーッ!
ん?コンボパーツの枚数が多いって?まあそれは否めないが……しかしご安心を。万能な1枚でパーツを揃える工程は随分と楽になる。《陽気な哀歌》だ。カードを探して墓地に置くモード、そしてマナ総量が合計4以下になる最大2体のクリーチャーを墓地から戦場戻すモードを併せ持ち、マナさえ払えばこの両方を解決できるソーサリーだ。この哀歌で…《ベイフォン家の賞金稼ぎ》を落としてそのまま釣る……あるいは《恐血鬼》をサーチして賞金稼ぎや、他の別のクリーチャーら釣り上げる……などなど、アドリブが利くソーサリーだ。
このサーチ兼リアニメイト呪文と共に、《ベイルマークの大主》や《浚渫機の洞察》でコンボパーツをかき集めるのがこのデッキの主な動きだ。《清掃人の才能》のもまたコンボアシストのためのパーツで、これがレベル2の状態になるとパーメントを生け贄に捧げてプレイヤー1人に切削を行わせる。墓地にパーツを貯めて、レベル3にまで到達するのもコンボルートだ。パーマネント3つを生け贄に捧げて墓地のクリーチャーをリアニメイトする動き、これでターン終了ステップ中にコンボパーツを戦場に並べて突然のコンボ始動!なんてことも。この才能のレベル2は対戦相手のライブラリーを切削できるので、無限ループが決まれば相手のライブラリーを削り落としてライブラリーアウト勝ちも狙えるぞ。こんな具合にカード1枚1枚が他の何かと噛み合った、パズルのような構成がこのデッキの最大の魅力と言えるね。
土の技は強い……それは疑うべく余地のないところだろう。そしてアバターの世界には他にも3つの技が。気の技・水の技・火の技……これらの能力もいずれも魅力的なカードが揃っている。スタンダードをとことん極めるということは、各技を極めるアバターの道でもあるのだ!アバター道、駆け上っていこうぜ!それじゃあお店の大会で、MTGアリーナで、今日も修行だ!
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