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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
新戦力、大歓迎!白単トークン(スタンダード)
これが公開される頃には『ダスクモーン:戦慄の館』がオンラインでも紙のカードでもリリースされ、盛り上がっていることだろう。特に『ブルームバロウ』参入で全く新しい環境が始まったスタンダードに……2ヶ月経たずに新たな刺激が加わるということで、こりゃあもう混沌の環境がスタートすることは間違いなし。
一体どんなデッキが誕生し、このシーズンを駆け抜けていくのだろうか?これを書いているリリース前の時点では全くわからないが……カードリストを眺めながら、あれこれ予想するのがマジックの醍醐味でもある。自分が見込んでいたカードが実際に活躍すれば「ほら、言ってただろ」とドヤ顔、外していたら「うーん、あっちのが強いとか初見じゃわからんよ!」と誤魔化せばいい。というわけでカードリストを見てみよう、自然と白のカードからスクロールしていくことになるが……
いきなり目に飛び込んでくるのは《けだものの友、トビー》だ。3マナ1/1、本人は貧弱極まるが、これが戦場に出た時にビースト・トークンを生成する。そのトークンのサイズがなんと4/4!デカいッ!ただこのビーストは単体では攻撃もブロックも出来ない。寂しがりの不思議な友達といったところか、他のクリーチャーと共にこのビーストを運用できればかなりの戦力として期待できる。そして4体以上のトークンをコントロールしていれば、それらに飛行を与えるという能力も持っている。これは即ちトークンデッキを組めというメッセージである。
トビーに続けてトークン戦術を主張してくるのが《ミストムーアの大主》だ。7マナとかなり重いが、戦場に出るか攻撃することで能力が誘発。これでなんと2/1飛行の昆虫が……2体も生成される!これを加味すれば7マナで少なくともクリーチャー3体、10点以上のパワー合計値になるため、戦場に出せさえすればもう勝利目前。そしてこれのすごいところは、4マナでも唱えられる点。兆候コストで支払えばこの軽さで戦場に降臨させられる。ただし兆候というだけあって、このコストで唱えた場合は大主はクリーチャーではない。時間カウンターが4個置かれた状態で戦場に出て、自ターンの終了時にこれが1つずつ減っていく。時間カウンターが乗っている間はクリーチャーではなくエンチャントのみのタイプを持って戦場に留まっているというわけだ。現実的なコストで出してクリーチャーとして働くまでタイムラグを受け入れるか、あるいは頑張って7マナで唱えるか……プレイの柔軟性が高いカードというのが嬉しいし、かなり強そうだね。
トビーや大主と、ダスクモーンの白にはトークンというテーマが与えられている。白でトークンと言えば、前回のスタンダード環境にはトークン戦術を前面に押し出したデッキがあった。
4 《優雅な談話室》 4 《噴水港》 1 《沈んだ城塞》 16 《平地》 -土地(25)- 4 《血滾りの福音者》 1 《イモデーンの徴募兵》 4 《跳ねる春、ベーザ》 -クリーチャー(9)- |
4 《軍備放棄》 4 《お別れの突風》 4 《太陽降下》 4 《失せろ》 2 《門口の断絶》 4 《人参ケーキ》 4 《世話人の才能》 -呪文(26)- |
2 《エルズペスの強打》 4 《やらせはしない》 2 《邪悪を打ち砕く》 2 《門口の断絶》 2 《一時的封鎖》 2 《加護をもたらす戦乙女》 1 《イモデーンの徴募兵》 -サイドボード(15)- |
『ブルームバロウ』環境を代表するデッキの一つ、白単色のトークン型コントロール。《太陽降下》《失せろ》と、クリーチャーをはじめパーマネント除去に長けた白。それらと組み合わせるのは《人参ケーキ》《噴水港》などのトークン生成カード。これらでブロックや攻撃を行う戦闘要員を確保。1/1と弱くとも、相手に問い以外のパーマネントがないならこれらで十分!さらにそれらトークンカードと《世話人の才能》とを組み合わせる。トークンが戦場に出れば1ドロー、これを各ターン誘発させながら手札を常にチャージ。無限の如きリソースで対戦相手を圧倒する。小さなトークンも最終的には世話人のレベル3でマッチョになるぞ。
この白単は安定感が抜群で、多くのシェアを獲得した。ダスクモーン環境でも継続して強いデッキとして君臨する可能性が高い。特に上記のカードはすんなりと導入することができて、シンプルにデッキがアップデートされることになる。
4 《優雅な談話室》 4 《噴水港》 1 《沈んだ城塞》 15 《平地》 -土地(24)- 3 《血滾りの福音者》 2 《永劫の無垢》 2 《けだものの友、トビー》 1 《イモデーンの徴募兵》 2 《跳ねる春、ベーザ》 1 《亡者の踊り手》 1 《放浪する救い手》 3 《ミストムーアの大主》 -クリーチャー(15)- |
4 《軍備放棄》 2 《お別れの突風》 1 《別行動》 2 《太陽降下》 4 《失せろ》 2 《人参ケーキ》 4 《世話人の才能》 1 《大玄関》 1 《人形作家の店》 -呪文(21)- |
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冒頭で紹介した新トークンカードを中心に、ダスクモーンの新カードを実験的に色々と取り入れてみたぞ。最初はこういうチョイ足し感覚で色々と採用してみて、手ごたえのあったカードを本腰入れて枚数調整、というのが新環境のデッキ構築のやり方としてオススメだ。とりあえずトークンのサイズは素だといずれもパワー2以下、ということで《永劫の無垢》も取り込んで、トークン生成によるドローを強化。自分から盤面を作っていくことになるのでリセット呪文の枚数は抑え目に。どんどんトークンを並べて、ガンガンドローする。除去されども尽きない軍団で、対戦相手の心をへし折りにかかる。無垢は永劫というだけあって、破壊除去を受けてもエンチャントとして戦場に戻ってくる、そのしぶとさがかなり評価できるね。
また、個人的にかなり注目しているカードは《亡者の踊り手》。エンチャントが戦場に出るか、ドアが開放される度に3/1飛行のスピリットを生成……サイズがデカい!これを誘発させているだけで対戦相手を圧倒してしまえるだろう。後から引いてきた《世話人の才能》でもこの能力を誘発させてドローできる、先出しを狙っていたが破壊されたり打ち消された才能を回収もできる……と、あらゆる面で噛み合っている。この踊り手を主役にしたデッキも組みたくなるね。各種部屋エンチャントも亡霊と共にお試しで投入、これらがゲームでどのぐらいの働きを見せるのか?ここもとても楽しみなポイントだ。
トークンとエンチャント、2つのテーマが与えられたダスクモーンの白。これらの新カードを既存のデッキが迎え入れたり、あるいは一からまったく新しいデッキが組まれたり……いずれにせよ、ダスクモーン環境でも白単色というデッキは安定感に溢れたものになるだろう。単色と言いつつ《イモデーンの徴募兵》を採用しているのもお約束。10マナ揃えば《ミストムーアの大主》→昆虫共々徴募兵で速攻付けて攻撃!という必殺ムーブが決められるので、今後もこのイモデーンをタッチする構築は目にすることになるんじゃないかな。
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