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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

やってみまSHOWクイズSHOW!:ジェスカイ・コントロールのテクニック(モダン)

岩SHOW


 秋のイベントがなんだかんだと迫っており、イベントに関するやりとりが増えてきた今日この頃。今回は企画としてクイズをやるらしい、しかもテレビ番組のパロディ的な……役目はクイズを出題する司会役。だったら今から役作りも兼ねて、デイリー・デッキもクイズ番組的にやってみるか?やってみまSHOWクイズSHOW!ってことで、無理やりテンション上げていってみまSHOW!

Dominik Aspernig - 「ジェスカイ・コントロール」
地域チャンピオンシップ予選(オーストリア) 優勝 / モダン (2024年9月8日)[MO] [ARENA]
4 《溢れかえる岸辺
3 《沸騰する小湖
4 《乾燥台地
2 《神聖なる泉
2 《蒸気孔
1 《行き届いた書庫
1 《轟音の滝
1 《優雅な談話室
1 《秘教の門
2 《栄光の闘技場
1 《平地
1 《
1 《
-土地(24)-

4 《火の怒りのタイタン、フレージ
3 《孤独
3 《虚構漂い
-クリーチャー(10)-
2 《虹色の終焉
2 《冥途灯りの行進
2 《至高の評決
3 《否定の力
4 《記憶への放逐
4 《激しい叱責
4 《定業
3 《一つの指輪
2 《時を解す者、テフェリー
-呪文(26)-
1 《孤独
1 《至高の評決
3 《一時的封鎖
1 《神秘の論争
1 《天界の粛清
3 《真昼の決闘
4 《黒曜石の焦がし口
1 《外科的摘出
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 ではデッキリストを見ながらクイズの時間だ。このリストはモダンにおけるジェスカイ(青赤白)カラーのコントロールデッキだ。《至高の評決》などクリーチャー除去をてんこ盛り、これであらゆるクリーチャーデッキの攻めを食い止める。《火の怒りのタイタン、フレージ》《孤独》は除去の雨を構成するものであり、同時にフィニッシャーとなるクリーチャーだ。ここに《一つの指輪》《虚構漂い》でカードを引き込み、常に相手よりも上を行く……そんなコントロールデッキにおける、上記のクリーチャー3種。《火の怒りのタイタン、フレージ》《孤独》《虚構漂い》には共通点がある。それは一体なんでSHOW?

 ……って簡単すぎたかな。答えはいずれもクリーチャーでありながら、使い捨ての呪文のように使えるカードであるということ。《孤独》《虚構漂い》は想起という能力を持ち、設定されたコストであれば本来よりも軽く唱えられる。それで唱えた場合は戦場に出た際に「これを生け贄に捧げる」という能力が追加で誘発。戦場に出た時の能力だけ受け取って、クリーチャーとしては戦場に残らずインスタントやソーサリーのように使われるというわけだ。フレージも似たようなもので、脱出で唱えた以外の形で戦場に出れば、想起と同じく生け贄に捧げる能力が誘発する。

 これらの共通点を持っているクリーチャーが揃ったデッキ、ということは……

 

 その共通点を活かせるように組まれたデッキ、ということだ。これらの3種はいずれも生け贄に捧げる能力が誘発するという形で墓地に送られる。だったらこの能力を打ち消せば、戦場に残り続けるということになる。そこで《記憶への放逐》を用いる!これは無色の呪文か誘発型能力、あるいはその両方に対する打ち消し呪文だ。最近はエルドラージや《一つの指輪》などの各種アーティファクトと無色呪文が多くのデッキに採用されているので、それらに対する1マナの確定打ち消しとして機能し……そういった脅威が飛んでこない相手には、3週のクリーチャーが生け贄になる能力を打ち消してやり、そのまま戦場に残す手段となってくれる。カードを1枚と1マナを使うことになるが、そこまで手間をかけても本来よりもずっと早くこれらのクリーチャーを戦場に定着させることができるので、その手間の価値はある。特にフレージと《虚構漂い》は攻撃することで3点ダメージ3点回復やパーマネント1つの生け贄と、相手から更に資源を奪うことになるので、あの手この手で早く出すということには大いに意味があるのだ。

 《激しい叱責》もこれらのクリーチャーと相性〇。先に出しておくことで、そのターンのクリーチャーの能力を全てなくす=生け贄能力が誘発しなくなる。ただこちらは他の戦場に出た時の能力も失われてしまうので、使いどころは考えなければならない。ただ叱責は「唱えた時」に誘発する能力にはおとがめなし。クリーチャーとクリーチャー呪文とはルール的には別物ということだ。なので《虚構漂い》と併せれば、計5マナでカードを3枚引いて4/4が戦場に。次のターンからは飛行と滅殺1になる、という具合に手札を減らさず効率よくフィニッシャーを展開可能。《激しい叱責》は対戦相手の破壊不能や呪禁を持ったクリーチャーからそれを失わせて除去するためにも使えるので、4枚採用しておいて損はないってわけだ。

 今回はかなり簡単なクイズだったが、デッキはテクニック満載で奥が深い、何度でも味わえそうな逸品だったでSHOW?それじゃあまた、気が向いたらデッキクイズを出すとしまSHOW。またお会いしまSHOW~♪……ああ、なんかいつもより疲れたな。このノリ、やめときまSHOW。

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