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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ラクドス金床:さらば愛しの1枚……そしてトカゲへの期待(スタンダード)

岩SHOW

 好きなものがなくなるのは寂しいことだ。スタンダードが迎えるローテーションも、そんな思いを人々にもたらす。スタンダードの面白さはローテーションがあるからで、同じカードやデッキがいつまでもそこに居続けないからこそ他のカードやデッキがスポットライトを浴びることができる。でもやっぱり寂しいものは寂しいのだ。

 そんなわけで筆者個人がスタンダード、『サンダー・ジャンクションの無法者』環境で最も好きなカードは……

MTGA-Assistant-Meta - 「ラクドス金床」
スタンダード (2024年7月10日)[MO] [ARENA]
4 《硫黄泉
4 《黒割れの崖
3 《憑依された峰
1 《不穏な火道
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《反逆のるつぼ、霜剣山
2 《ミレックス
1 《マイコシンスの庭
3 《
2 《
-土地(22)-

4 《ヴォルダーレンの美食家
2 《すりのチビボネ
4 《税血の収穫者
3 《処刑者の族長、ヴラーン
3 《甦りし悪夢、ブレイズ
-クリーチャー(16)-
3 《喉首狙い
2 《滅殺の眼差し
3 《堕落した確信
3 《実験統合機
4 《鬼流の金床
4 《軍団の成形機械
3 《ウラブラスクの溶鉱炉
-呪文(22)-
1 《祭典壊し
2 《石術の連射
1 《塔の点火
2 《ぎらつく氾濫
1 《削剥
2 《未認可霊柩車
3 《強迫
3 《敵対するもの、オブ・ニクシリス
-サイドボード(15)-
AetherHub より引用)

 

 

 《鬼流の金床》!間違いなくコレだな。デイリー・デッキでもこれを用いたデッキを幾度となく紹介してきた。アーティファクトを生け贄に捧げて対戦相手に1点ダメージ&自身は1点ゲイン、このコツコツと確実にライフを詰めていく機能に加えて、アーティファクトが戦場を離れると1/1の構築物を生成。この誘発は自身のターン限定で1ターンに1回のみだが、自己完結しているのが素晴らしい。適当なアーティファクトを生け贄にしてトークンを用意したら、後は毎ターンそのトークンを生け贄にして次のトークンを……と同じアクションを繰り返せる。これを《実験統合機》のような生け贄にすると美味しいアーティファクトなどと組み合わせ、毎ターンカンカンと金床を叩く。金床が複数枚並べば構築物もその数だけ出てくるので、1/1といえどバカにはできない。この色んなものが噛み合って強さを引き出す感じ、積み重ねていって勝つ感覚がたまらないんだよなぁ。

 

 《実験統合機》に加えて《ヴォルダーレンの美食家》《税血の収穫者》と血を提供してくれていた面々も金床とまとめてスタンダードを去る。このあたりもどれこれも良いカードだった。これでスタンダードを遊ぶのは2024年7月末まで。残り限られた時間、この金床デッキのプレイにも時間を割いてやらねばな……このリストは《軍団の成形機械》と共演させたものになっている。構築物が3/3のゴーレムにランクアップ、それが残した構築物をまた生け贄に……この連鎖反応が最高なのだ。金床がローテーションで去ってもこの成形機械がそのポジションを引き継いで、同様のコンセプトのデッキは組もうと思えば組めるかもしれない。そんな思いを抱きながら色々試してみよう。

 

 去るカードあれば、来るカードもある。『ブルームバロウ』!動物をフィーチャーしたこのセット、僕の心にグッとくる新たなお気に入りが見つかりそうな予感だ。何故なら……トカゲがやってくるからだ。僕は幼少期よりトカゲに心惹かれるものがあり、今でもいろいろなトカゲと共に暮らしている。彼らは結構性格に個体差があり、野生を忘れない荒々しいものから自分を人間と思っているんじゃないかというくらい人懐こいものまで、様々な個性で楽しませてくれる。カッコいいしカワイイ、そんなトカゲがブルームバロウ次元の主要タイプの一つだという。最高だ!しかもカラーリングは金床と同じ黒と赤。この色のトカゲたち、どんなカードが出てくるかは……この原稿を書いているプレビュー初日ではまだ2枚しか公開されていないので不明だが、だからこそワクワク感が高まる!

 それに公開されているカードの一つ《火硝子の導師》も良いカードだ。2マナのクリーチャーが上手くいけばアドバンテージをもたらしてくれる。対戦相手がライフを失っていることがトカゲたちのテーマのようで、この導師はライブラリーを追放してそれをターン終了時までプレイさせてくれる。2枚追放して1枚選ぶので、土地でも呪文でもその時に欲しいものが手に入りやすそうで期待できるね。

 

 さらに導師はトカゲであると同時に邪術師でもある。ということは無法者……《笑う者、ジャスパー・フリント》と組み合わせたい!トカゲ&無法者デッキを組むのだ!これはもう次期スタンが一気に楽しみになってきたな。とりあえず判明しているカードとジャスパーを併せて……

 

 「ラクドス(黒赤)リザード(トカゲ)」のリスト、とりあえずこれだけは確定!絶対組むぞ。トカゲに速攻を与える《岩面村》が強そうで期待している。《泥干潟村》とセットで、ロングゲームに強い土地を備えて勝負!今後の新カード情報、そして新トカゲ情報からは目が離せないな!兎とかハツカネズミと共に暮らしている人にも嬉しいセットだよなぁ。皆の家族に似た素敵なカードが出ることを願っている!

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