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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
Wild Deck 野生大発見‼ スゥルタイ砂漠でギャングと遭遇(スタンダード)
※毎週金曜日はクールなデッキをお届けする「今週のCool Deck」をお届けしておりますが、今週は番組を変更して「Wild Deck 野生大発見‼」をお楽しみください。
こんにちは!多元宇宙のワイルドを求めるショーイワです。僕は今日、世界でも有数の過酷な土地に来ています。ここは……砂漠です!昔から、砂漠に対して強いあこがれを抱いていました。昼間は照り付ける灼熱の太陽、そして夜間は氷点下まで落ち込む気温……この無慈悲なまでに過酷な環境にも、沢山の生き物が住んでいます。昆虫や蜘蛛、サソリをはじめ、タフなトカゲやカメ、僅かな水分を頼りに生きるカエル、知恵を武器にサバイバルする鳥類や哺乳類などが独自の生態系を築いているのです。
この憧れの砂漠の中でも、荒れ地・荒野・不毛の大地……乾燥した土地と巨大な岩、そしてサボテンなどの乾燥に強い植物がまばらに生える、西部劇に出てくるような砂漠に心惹かれるものがあり……探検してみることにしました。ここはサンダー・ジャンクション次元の砂漠です!
この次元にはアメリカ大陸を思わせる荒々しい砂漠がどこまでも続いています。中には流砂、泥沼が生けるものを寄せ付けない《ただれた峡谷》だったり、あるいはその真逆、すべてのものの喉を潤す《瑞々しいオアシス》だったり、様々なロケーションが見られるのがこの砂漠世界の魅力です。ただオアシスであってさえも、対戦相手に1点のダメージを与えるというのがこの次元の砂漠の過酷さを物語っています。う~ん、ワイルド!
本日ご紹介するのは僕がサンダー・ジャンクションの魅力を最大減に味わうために構築したデッキリストです。実際にプレイを重ね、皆さんにこの楽しさをオススメできる形が見つかったので……ワイルドさを感じてもらえれば幸いですね。それじゃあ見ていきましょう。
4《ただれた峡谷》 4《瑞々しいオアシス》 4《不快な泉》 2《乾燥地帯のアーチ道》 5《森》 5《沼》 2《島》 -土地(26)- 3《荒野無頼団の緑刃》 2《自由放浪団の見張り》 2《好奇心の神童、ケラン》 1《厄介者、ギサ》 -クリーチャー(8)- |
4《洞窟探検》 4《開拓地の地図作成》 2《切り崩し》 3《喉首狙い》 2《死人に口無し》 2《危難の道》 1《長い別れ》 1《一巻の終わり》 1《執念の徳目》 4《ドッペルギャング》 2《極悪非道の盗人》 -呪文(26)- |
1《極悪非道の盗人》 2《巨大なガラガラワーム》 1《切り崩し》 1《危難の道》 2《寄生性掌握》 1《羅利骨灰》 4《温厚な襞背》 1《未認可霊柩車》 2《ティラナックス・レックス》 -サイドボード(15)- |
青黒緑、スゥルタイと呼ばれるカラーのランプ系デッキになります。土地の枚数を増やしてマナを得て、大きなアクションで対戦相手を圧倒するランプというアーキタイプ……その中でも砂漠に特化した「スゥルタイ砂漠」。
土地を増やす要素として、メインとなるのは《開拓地の地図作成》。これは基本土地か砂漠を2枚、ライブラリーから戦場に出します。砂漠はタップ状態で戦場に出るものが多く、このデッキが採用しているもの4種類もそれに該当します。タップインは展開を遅れさせるという弱点を抱えていますが……地図作成で2色土地を持ってこられるというアドバンテージはそのリスクに見合うものです。
序盤の隙を少しでも減らすために《好奇心の神童、ケラン》の出来事など手札から土地を出す手段も役に立ってくれます。《自由放浪団の見張り》を出した上でダメージを与える砂漠を出すと、砂漠が対戦相手を対象にしているため悪事を働いたことになり土地を出すチャンスが。この組み合わせ、なかなかにワイルド。
《洞窟探検》もまた手札を経由するランプ呪文の一つ。《洞窟探検》はカードを引き、手札から土地を出し……そしてタップインの土地をアンタップで出せるように。この砂漠の弱点を回避するエンチャントはまさしくデッキの肝。砂漠の洞窟を抜けるとそこには……《乾燥地帯のアーチ道》が!自然が作りだした光景、息をのむばかりですね。この砂漠は2マナを加えるというスペシャルなもの。代わりに土地を1枚手札に戻す必要があります。砂漠を戻せば諜報を行えるので、一概にデメリットとも言えないものです。砂漠を出し直せばまたダメージも与えられますしね。このアーチ道をアンタップ状態で出して一気にマナを得て、ビッグアクションに繋げます。
また、手札に戻した土地も探検で出し直せればマナ基盤もスムーズに形成できます。このセットはとても気持ち良くランプライフを送らせてくれますが、アーチ道の採用枚数が難しいところですね。地図作成で持ってこられるのであまり無理せず、2枚に留めています。3枚以上入れると手札がアーチ道まみれになるという事故も起こり得ますから……そのあたりもワイルド!
さて、このデッキがマナを伸ばして何がしたいのか……答えは《ドッペルギャング》!これで砂漠をコピーします。大量の砂漠をコピーし、対戦相手にダメージを与えまくる……冗談のように聞こえるかもしれませんが、これがなかなか強いのです。MTGアリーナのランク戦では何度かこれを仕掛けてくるデッキと遭遇し、面白そうだなと感じ……実際のリストも参考にしながら、自分なりの砂漠×ドッペルコンボを構築してみた形になります。X=4でドッペルギャングを唱え、その対象を全てダメージ砂漠にしたなら……4つの砂漠がそれぞれに4回コピーされ、計16点ダメージ。そんなにマナが用意出来ない?ご安心を、そこに至る前にアーチ道をドッペルしておいて、マナを確保しておくのです!
あるいは砂漠のダメージだけで相手のライフを0にする必要はありません。《荒野無頼団の緑刃》は砂漠を手札に加えられ、土地を置けないターンを回避する……のみならず、砂漠の数だけサイズアップ。この緑刃と砂漠をドッペルでコピーすることで、とんでもないサイズのクリーチャーを一気に確保できます。8マナでX=2、あるいは11マナでX=3で唱えても、十分にワイルドな戦場を作りだせるのです。たまらない!
《ドッペルギャング》は対戦相手のパーマネントもコピー可能なので、自分の戦場には土地しかない……という状況も、一発でご覧の通りとんでもないことに。これで800点くらいのダメージが与えられますからね、ワイルドかどうか、疑問を持つことの方が不思議なレベルです。砂漠のギャングにご用心!
緑を軸に《ドッペルギャング》のための青は確定。あとは対戦相手の攻撃を耐えるためのクリーチャー除去を中心としたコントロールを何色で行うか。ネット上で見られるリストの多くは白を採用していました。《太陽降下》が強いが故のチョイスになりますが……個人的には手札を満たす手段も用意してくれる黒がしっくりきました。除去は《死人に口無し》をはじめ白に遅れを取らないラインナップで、そして大量のマナを使って《極悪非道の盗人》を使えるのがデッキの方向性とベストマッチ!余りがちなマナで対戦相手のカードを拝借し、手札切れの問題をワイルドに解消しましょう。
砂漠をいくつも展開してダメージを与える。たかが1点が塵も積もれば大砂漠。対戦相手にワイルドな自然の脅威を体感してもらいましょう!今後もこのデッキをメインにワイルドを追求していく予定なので、皆さんも水分をしっかりとりながら砂漠ライフを楽しんで!では、また多元宇宙のワイルドな世界でお会いしましょう!
(夕日が沈む砂漠の空、サソリ・ドラゴンのシルエットが映り番組終了)
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