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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
今週のCool Deck:分類不可能!黒いコンボの詰め合わせ(レガシー)
さあ金曜日。デイリー・デッキとしてはマジックにおける様々な要素の中からクール/Coolを何よりも重視する「今週のCool Deck」のお時間だ!これまでクールを楽しんできてくれた皆も、今回初めてこの連載を知ったという人も、皆でマジックという最高にクールなコンテンツの神髄を味わっていこうじゃないか。
それじゃあ2024年、クールの開幕を飾るデッキを……早速ご覧いただこう!
1 《霧深い雨林》 1 《湿った墓》 1 《血の墓所》 1 《草むした墓》 1 《踏み鳴らされる地》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 3 《囁きの大霊堂》 4 《古えの墳墓》 1 《沼》 -土地(14)- 4 《死の影》 3 《オークの弓使い》 4 《悲嘆》 1 《黙示録、シェオルドレッド》 4 《カザド=ドゥームのトロール》 2 《気前のよいエント》 1 《オリファント》 1 《偉大なる統一者、アトラクサ》 1 《グリセルブランド》 -クリーチャー(21)- |
4 《金属モックス》 4 《暗黒の儀式》 4 《納墓》 3 《再活性》 2 《動く死体》 4 《鏡に願いを》 1 《ガイアの意志》 1 《死せる生》 1 《実物提示教育》 1 《苦悶の触手》 -呪文(25)- |
4 《ダウスィーの虚空歩き》 2 《思考囲い》 1 《夏の帳》 1 《シェオルドレッドの勅令》 1 《暗殺者の戦利品》 2 《自然の要求》 1 《基盤砕き》 1 《耐え抜くもの、母聖樹》 1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 1 《時を超えた英雄、ミンスクとブー》 -サイドボード(15)- |
さてレガシーのデッキなのだが……これ、なんだ?わからないよ。わからない、それって即ちめっちゃクールなことじゃないか!デッキリストをパッと見てもなんとも形容できない、良いじゃないか。読み解く甲斐があるってものだ。
とりあえず……クリーチャーのラインナップに目を通す。一行目からインパクト、《死の影》!1マナで13/13と不吉でクールな数字、驚異のマナ効率を誇る化け物だ。この影はコントローラーのライフ分のマイナス修整を受ける。つまりライフが12点以下にならなければ戦場に出ることすらできない。ただライフが6になれば1マナで7/7と他では見たことのない超サイズに。このような低いライフに至るには対戦相手の攻撃を受け続けるだけでなく、自らにダメージを与えたりライフの支払いを要求するカードと組み合わせるのが定石だ。
このリストでも2色土地にはレガシーの定番であるデュアルランドではなく、《湿った墓》《血の墓所》などの2点のライフを能動的に失えるショックランドを採用。ただ《死の影》の最愛のパートナーとも呼べる《思考囲い》は姿が見えず、他の影系デッキとはカードチョイスが全く異なるから正体不明なクールさを帯びているんだよな……。
影のためにライフを減らす手段には《再活性》が見られる。墓地のクリーチャーを1マナで戻せる代わりに、そのマナ総量分のライフを失うリスクの伴うリアニメイト呪文だ。これでライフを一気に減らして影の降臨を早められる。中でも最高の相性を誇るクリーチャーは《悲嘆》。これ自身の想起で自動的に墓地に落ちてくれるので、手間いらずで《再活性》の対象となってくれる。早期のコストは手札を1枚持っていくが、相手の手札を捨てさせられるのでオールOK!出て捨てさせ、一度墓地に行ってまた戻って捨てさせと相手の手札をグズグズにする動きはクールすぎて泣けてくるレベル。これが1ターン目から狙えるからヤバいよ。《再活性》のライフ損失も4点で済むので、必要以上に危険な状態にならないのもCool。
自身で墓地に落ちるスマートなリアニメイト候補といえば《カザド=ドゥームのトロール》を筆頭とする土地サイクリング能力を持ったクリーチャー達。1マナで捨ててショックランドを持ってきつつ、《再活性》や《動く死体》で釣ってタフなボディで大暴れだ。そして《納墓》で埋めた《偉大なる統一者、アトラクサ》などの大物を釣る、王道リアニメイトルートも。だったらこれは《死の影》入りリアニメイトなのか?というとそれだけのデッキ(それだけというには十分濃いが)ではないんだよなぁ。
《鏡に願いを》!これも2023年にクールなデビューを果たした1枚。このデッキはマナ加速のために《金属モックス》を採用、そして土地の枠には《囁きの大霊堂》もあり、これらを生け贄に捧げて協約している状態で《鏡に願いを》を唱えられる。4マナ以下の呪文をサーチしてきてそのコストを支払わずに唱えられるので……コストを持たない《ガイアの意志》や《死せる生》が唱えられるッ!
特にガイアは超強力、生け贄にしたモックスや願いを唱えるために使った《暗黒の儀式》などを再利用し、願いおかわりという動きだって可能だ。そうやって1ターンの間に唱える呪文の数を膨らませて《苦悶の触手》でフィニッシュ!というストームデッキの動きも備えているのだ。なんだこのデッキは、60枚にそんなにコンボって詰め込めるもんなのか!?《鏡に願いを》は状況によってリアニメイトしたり影を持ってきたりと、アドリブが効くのが最高にクールだな。
というわけでこのクールなデッキをアーキタイプ分類するなら……「死の影リアニ鏡ストーム」?なんじゃこりゃ!正確な分類はできないが、一つだけ確かなことがある。めちゃくちゃクールってことだよ。割愛させていただいているが、実質的に黒単なのにサイドボードも色々ヤバいので要注目。
こんな感じで2024年もクール探求の旅、ついてきてくれたら嬉しいぜ。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! The journey begins again!!
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