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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

漆月魁渡の原画が公開!?だったらデッキも組むしかない!(スタンダード)

岩SHOW

 本日8月1日は何の日か知ってるかい?マジック30周年を祝う日本独自のイベント「30th Anniversary CELEBRATION TOKYO」の前売り券の抽選販売受付が始まった日だよ!詳しくは特設ページにGO!

 会場にて行われるイベント、秋の新セット『エルドレインの森』の情報などゲーム自体に関する体験。そして数々の原画などマジックの歴史を感じられる貴重過ぎる展示物の数々。さらに場内ストアで販売されるグッズに、チケット特典のプロモカードとお土産も充実!全てのマジックファンに遊びに行ってほしいイベントだ。抽選販売とのことなので、忘れずにエントリーしようね。僕も会場に遊びに行けることを願っている……。

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 今のところまだ情報は伏せられている部分が多い同イベントだが、この原稿を描いている段階で一つ明かされているのは《漆月魁渡》の原画が展示されるということ。それもあの原哲夫先生が担当した特別版のもの!日本を代表する漫画家である原先生が実際にその手で描いた作品、現物を拝めるなんて貴重過ぎる機会……幼少時(今でもか)某拳法漫画に熱くなった身としては、このめちゃ腕力ありそうな魁渡の現物を目に焼き付けたいところだ。カードを手にしていない人はぜひ、一度この魁渡をプレイしてみて欲しい。カッコよくてテンション上がること間違いなし。MTGアリーナならスタイルを購入することですぐさま手に入れられるので、これをいい機会として今こそ《漆月魁渡》をアップグレードしよう!

 そして、彼を用いるデッキを組むならこういうのが……

Bobovic - 「ディミーア・ミッドレンジ」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2023年7月20日)[MO] [ARENA]
4 《地底の大河
4 《闇滑りの岸
4 《難破船の湿地
1 《天上都市、大田原
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
2 《ミレックス
3 《
6 《
-土地(25)-

4 《フェアリーの黒幕
2 《しつこい負け犬
3 《墓地の侵入者
4 《復活したアーテイ
3 《黙示録、シェオルドレッド
-クリーチャー(16)-
4 《喉首狙い
3 《切り崩し
1 《シェオルドレッドの勅令
4 《かき消し
1 《呪文貫き
2 《ヴェールのリリアナ
3 《漆月魁渡
1 《踊る影、魁渡
-呪文(19)-
4 《強迫
1 《否認
1 《軽蔑的な一撃
2 《寄生性掌握
2 《ぎらつく氾濫
1 《鞭打
1 《シェオルドレッドの勅令
1 《黙示録、シェオルドレッド
2 《光素を漁る者
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 スタンダードのディミーア(青黒)。魁渡カラーの中速デッキだ。青黒というカラーリングは昔から得意にしていることが2つある。インスタント・タイミングでの攻防と、手札の補充だ。

 インスタント・タイミングとはそのまま、インスタント(および瞬速)を唱えられる状況のこと。インスタントが主体で構成されたデッキは、アップキープや戦闘中などのソーサリーが唱えられない状況、あるいは対戦相手のターンなどに動ける可能性が高くなるため、様々な状況に柔軟に対処が可能だ。平たく言えば隙が少ないってことだな。クリーチャーなどのパーマネントの除去、あるいは打ち消しなどを構えて動き、対戦相手の行動にあわせてそれらで対処する。特に打ち消しは青黒の得意中の得意と言える。

 青単色はもちろんのこと、黒単色では難しいものの青黒の多色呪文には質の良い打ち消しが揃っている。現行スタンダードならば《復活したアーテイ》がそれにあたる。呪文のみで泣く能力も打ち消せて、状況によってはクリーチャーやプレインズウォーカーへの除去として用いても良い柔軟性。ゲームを支配するのにこの上なく頼りになる能力を備えたクリーチャーが3/2と戦闘もこなせるスペックで4マナ!これぞ破格ってやつだ。打ち消したり破壊したもののコントローラーはカードが1枚引けてしまうというデメリットも付与されてはいる。なので何でもかんでも彼で対処すれば良いってものではないが、逆に考えれば対戦相手の肝心かなめの一手を無力にしたうえで、クリーチャーが戦場に残るのだ。打ち消したものとドローでトントン、クリーチャーが残る分こちらが得していると考えて、カードを引かれることを必要以上に恐れずにこのアーテイを用いる。最近そんな青黒がスタンダードで流行ってるんだよね。《かき消し》などのより軽い打ち消しや除去、そして《天上都市、大田原》などが絡めば、相手の動きを見てから自由自在・縦横無尽に躍動するゲームを楽しめる。

 もう一つの得意技、手札補充。青にも黒にもカードを引くというカードは多数揃えられており、手札が切れてしまうというマジックにおける不安要素を解消する頼れるカードがいっぱい。これらで手札を常に強い状態に保ち、安心しながらゲームを進めていく。これはまさに《漆月魁渡》の得意とするところ。毎ターン[+1]能力でカードを引く。通常はこの後手札を捨てる、ルーターと表現される手札入れ替えとなる。これでも毎ターン、マナ不要で手札により必要なカードを加えられて十分に強い。クリーチャーで攻撃した後に起動すれば問答無用で手札が増える純粋ドローに格上げだ。同じく魁渡をカード化した《踊る影、魁渡》もまた、毎ターンドローが可能であり、しかも最大で2枚ドローできるという大盤振る舞い。《しつこい負け犬》の奇襲能力、《フェアリーの黒幕》なども加わることで、カードを引けずに終わるゲームの方が珍しいのではないかな。

 しっかりと毎ターン手札を満たしつつ、上記のインスタント・タイミングで戦うカードで対戦相手を捌いていく……これぞ魁渡用いるデッキの基本戦術だ。ドローしていれば《黙示録、シェオルドレッド》で一気に有利になれるのは今更どうこう言うものでもないだろう。《フェアリーの黒幕》で無理やりドローさせてシェオルドレッドでライフを削って勝ってみたいもんだね。

 マジック30周年記念イベント自体は9月に行われるが、抽選販売は明日8月2日より開始だ。興味がある方は忘れずに、無い方もサイトをチェックしてみることをオススメするよ!会場内でもしスタンダードを遊ぶ機会があれば、このディミーアのような《漆月魁渡》を主役としたデッキを持っていこうぜ!

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