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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

オープンで示された指輪の力!5色エレメンタル(モダン)

岩SHOW

 ただいま大阪。同じく関西在住スタッフと共にキッチリ4時間の旅が終わり、良くも悪くもごちゃついた新大阪の景色が。う~ん、帰ってきたなという感じがするぜ。駅から少し歩いて、チキン南蛮を押し出している定食屋へ。柔らかな鶏モモ、程よい甘さと酸味のタレ、くどすぎない具だくさんのタルタル……最高に米が進む。疲れも吹き飛ぶカロリー摂取、ローカル線の駅でスタッフと別れ、1人地元の駅まで。お疲れさまでした。Bye幕張、また来年?次のイベントで。プレイヤーズコンベンション千葉2023で3年以上ぶりに幕張へ。海の側というロケーション、改めて良いな。そして今回は深夜にウォーキングしたりジム行ったりと会場周辺以外も散策し、幕張という土地を楽しむ。良いところだったなぁ~住みたい気持ちさえ芽生えたよ。大変に充実した週末だった。

 というわけで千葉、会場にお越しくださった皆さまお疲れ様!いや~今回も熱気が素晴らしかったねぇ素晴らしかったよぉ。元気にマジックをプレイする皆の姿を見ているだけで、何だか胸が熱くなる。今回はオープンイベントのフィーチャーマッチに関するお仕事をメインにスタッフとして参加。モダンとパイオニアの賞金制トーナメントの熱戦を見守らせていただいた。いや~すごかったね、特にモダン。フィーチャーマッチで出るわ出るわ、新カード!『指輪物語:中つ国の伝承』、ファンタジー世界の魅力あふれる新カードがたっぷりとモダンのデッキに採用され、テーブルの上で躍動していた。観ていてめちゃくちゃプレイしたくなったよ、モダンに新たな刺激が加わったじゃねぇか!中でもこのリストからは超刺激を感じたぜ。2023年のモダン、ここにあり。

居倉捷人 - 「5色エレメンタル」
プレイヤーズコンベンション千葉2023 モダンオープン 準優勝 / モダン (2023年6月24日)[MO] [ARENA]
4 《溢れかえる岸辺
4 《吹きさらしの荒野
4 《霧深い雨林
1 《ラウグリンのトライオーム
1 《ゼイゴスのトライオーム
1 《踏み鳴らされる地
1 《寺院の庭
1 《蒸気孔
1 《聖なる鋳造所
1 《繁殖池
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《平地
1 《
1 《
-土地(23)-

4 《喜ぶハーフリング
2 《復活した精霊信者、ニッサ
4 《創造の座、オムナス
4 《孤独
2 《激情
2 《機械の母、エリシュ・ノーン
-クリーチャー(18)-
4 《虹色の終焉
4 《力線の束縛
4 《一つの指輪
4 《レンと六番
4 《時を解す者、テフェリー
-呪文(20)-
3 《忍耐
2 《虚空の杯
2 《活性の力
2 《耐え抜くもの、母聖樹
2 《ドビンの拒否権
2 《神聖なる月光
2 《黒曜石の焦がし口
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 アーキタイプとしては「5色エレメンタル」……まあ黒マナ要素は《ゼイゴスのトライオーム》のみで、これも《力線の束縛》のコスト軽減や《虹色の終焉》の収斂のために沼タイプや黒マナが欲しいってだけで、実際のところは4色デッキ。《創造の座、オムナス》を主軸にした中速デッキである。

 オムナス、土地を戦場に出せば4点回復、同一ターンの2枚目なら4マナを加えるという超強力な上陸能力を持った伝説のエレメンタル!このオムナスのポテンシャルをモダンというフォーマットは最大限に引き出してくれる。フェッチランド――生け贄に捧げることでライブラリーから特定のタイプを持った土地を探してきて戦場に出す、多色デッキのマナ基盤を整える有用な土地群。これから《ゼイゴスのトライオーム》《蒸気孔》など複数のタイプを持った多色土地をサーチする動きがモダンの様々な多色デッキを支えているわけだが、このフェッチ→多色土地の動き、オムナスの能力をきっちり2回誘発させてライフとマナの恩恵が受けられる!ゴリッとマナを得て、手札をしっかり使い切る。このオムナスとフェッチの組み合わせはもはやシナジーの域を超えてコンボだ!

 オムナスと同郷、ゼンディカー生まれのキャラと言えばニッサ。彼女の最新カード《復活した精霊信者、ニッサ》もまたオムナスと同じく2回の上陸により大きな恩恵を得られる。エレメンタル化エルフのタイプを持ったカードがライブラリーから手札に加えられる。どれが手に入るかはランダムになるが、オムナス以外にも強力なエレメンタルを採用しておけばフェッチで一気に攻勢に出られるだろう。このリストでは《孤独》に《激情》と、想起で唱えられるエレメンタルを採用。手札を追放して唱えられるので、手に入れてすぐさま投げつけて盤面のお掃除をしてくれる。この動き、マジ強かったなぁ~「土地さえあればなんでもできる」、オムナスとニッサからの熱いメッセージを感じたよ。

 ではこのエレメンタルデッキの指輪物語要素について解説だ。まずは《喜ぶハーフリング》!1マナで1/2と、マナを加える1マナクリーチャーにしてはしっかり目のボディ。加えられるマナは無色と……そして好きな色!5色マナクリの新モデルだ。このマナは伝説の呪文を唱えるためにしか使えない。しかしこのマナを注いで唱えた伝説呪文は打ち消されなくなる。制約を設けたことでやたらと強いマナクリが登場したのだ。このエレメンタルデッキ、先述のオムナスやニッサ、その他にもプレインズウォーカーなど伝説の呪文がたっぷりだ。これらを打ち消しを恐れずに運用できるのは流石に強かった。4色というオムナスの厳しいマナ拘束も何一つ恐れるものじゃないぜ。

 特に《時を解す者、テフェリー》を打ち消されずに出せるのは格別。インスタントや瞬速呪文を何一つ気にすることなく、自身のターンに裏目のない大振りアクションをかまして対戦相手を圧倒するべし。

 そして……指輪物語の中核!《一つの指輪》!このカード、色々と話題になっているが……何よりもその強さに注目するべきだ。サウロンが鋳造し、中つ国に散らばる指輪全てを統べることで世界の支配を狙った、とてつもない力を秘めた指輪……マジックのカードとしては、もたらされる力はドローという形で表現されている。1回タップすれば重荷カウンターを1個置き、1枚ドロー。2回目のタップでは重荷カウンターが増えて2枚ドロー、次は3枚…と起動すればするほどにカードをどんどんと引き込んでいく。とりあえず2回起動で計3枚引ければ、4マナのカードとしては十分すぎるアドバンテージである。ただこの重荷カウンターの数だけ毎ターンダメージを受けてしまうというデメリットも。指輪の力で堕落する様を表現しているんだな。

 命と引き換えに力を手にするリスクもはらんだデザインではあるのだが、同時に強力な防御手段だったりもする。これが戦場に出ると、そのコントローラーは次のターンまでの間プロテクション(すべて)を得る。あらゆるものからのダメージを受けず、対象にならない。ほぼ無敵!指輪を嵌めたホビットは透明になれたそうだが、そういう方法でプロテクションを得るのかな。この絶対的な防御により、4マナと重たいパーマネントを出すターンの隙を失くし、次のターンを安全に迎えることで引いてきたカードをしっかり用いるターンを提供してくれる。これはなかなか他のドロー呪文には真似できないよなぁ。

 またライフの喪失という問題も、このエレメンタルデッキは概ね解決してしまえる。そう、オムナスね。土地を置くだけで4点回復できるなら、最初の数回の起動による重荷のダメージなど無にも等しい。また伝説であることは《喜ぶハーフリング》のマナで唱えることで打ち消されなくなるということでもある。この2枚の組み合わせはちょっとやそっとのカードじゃ妨害されない、確定無敵&ドロー!フィーチャーマッチで炸裂するこの光景、たまらなかったなぁ……。維持が難しくなったらテフェリーで戻す、伝説なのを活かして2枚目を重荷が乗っている方を墓地へ送る、などなどの対処法もあるので、恐れずにこの指輪を手にしてみて。力に飲まれるのも悪くないよ。

 千葉での激闘を彩った『指輪物語:中つ国の伝承』の新カードたち。特にそれらを色濃く用いた「5色エレメンタル」!このデッキ、今後のモダンでよく目にするアーキタイプとして君臨しそうだ。指輪を巡る攻防、モダンをプレイして体感しよう!モダンオープン、めっちゃ面白かったなぁ。

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