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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!エンチャントのバリエーション&筆者自推のゴルガリ・レックス!(スタンダード)

岩SHOW

無料なのかよ!やるっきゃないぞこれは!

 さあ今回もスタンダードという道をとことん突き進むプレイヤーに贈るデッキ紹介をやっていこう。で、早速だが朗報。スタンダードをプレイしているそこのあなた!今週末、6月24・25日は千葉に集合しよう!幕張メッセで開催される「プレイヤーズコンベンション千葉2023」。この会場にてスタンダードのイベントが沢山開催され……そのうちのいくつかは参加費が無料だ!スケジュールなどについてはこちら

 スタンダードをとことん遊べるだけでなく、フォイル・コンプリートセットや限定のプレイマットなどの賞品が手に入るチャンスもあって、しかも参加費無料ときたら……そりゃあもう遊びまくるしかないでしょう!会場で皆がスタンダードを遊びまくってくれることを期待しているよ。それじゃあ今週も1つ目のデッキ、行ってみよう。千葉のお供にこんなのはどうかな?

とことん!エンチャン道!
Paul Welch - 「セレズニア・エンチャント」
The Pizza Box Open: Standard 25位(4-3) / スタンダード (2023年6月12日)[MO] [ARENA]
4 《低木林地
2 《草茂る農地
4 《植物広場
1 《皇国の地、永岩城
1 《耐え抜くもの、母聖樹
6 《平地
5 《
-土地(23)-

4 《気前のいい訪問者
4 《無常の神
4 《樹海の自然主義者
4 《神憑く相棒
3 《調和の織り手
2 《運命に導かれし者、ケイリクス
-クリーチャー(21)-
3 《無鉄砲
2 《骨化
2 《存在の封印
1 《咆哮する大地
1 《八百長試合
2 《神聖なる憑依
2 《魅知子の真理の支配
3 《テーロスへの侵攻
-呪文(16)-
4 《戦闘態勢
2 《魅知子の真理の支配
2 《骨化
1 《存在の封印
2 《次元壊しの掌握
2 《世界樹への貢納
1 《八百長試合
1 《神聖なる憑依
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 セレズニア(白緑)カラーのエンチャントデッキ。すっかりスタンダードでもお馴染みのアーキタイプとして地位を確保した印象を受けるね。このデッキについて詳しくは以前の回を。『機械兵団の進軍:決戦の後に』で加わった《運命に導かれし者、ケイリクス》により大幅強化を受けたわけだが、最新セットの神話レアが中軸を担っているため、構築のハードルはちょっと高く思われがち。僕もこのケイリクスと未だに巡り合えていないので、自身でそのパワーを体感したことはない。

 ケイリクス超強い!4枚!というリストが出回っているので、組むことを諦めているプレイヤーも多そうだが、実際のところこのケイリクスを持っていなければエンチャントデッキを組んではいけないのか?と問われると全くそんなことはない。実際、デッキリストを漁っているとケイリクスの採用枚数はまちまち。今回ピックアップしたこのリストのように2枚というのもあるし、なんだったら0枚というリストだって案外多い。僕も0枚型を組んでみたが、他のエンチャントが十分に強くて、しっかりとデッキとして成立していると思うね。

回転

 このエンチャントデッキの特徴は《テーロスへの侵攻》を採用しているところ。このバトル、ライブラリーから手札に加えられるのは神と亜神。神は3種、亜神に関しては0とスタンダードでは持ってこれるものが少ない。しかしながら第3の選択肢、オーラは色々沢山あるぜ!

 ということでこのリストではこのオーラを臨機応変に持ってくるカードとしてデッキの潤滑油を務めている。メインデッキのオーラは《無鉄砲》と《骨化》。攻撃に役立つクリーチャー強化と、万能クリーチャー&プレインズウォーカー除去!正反対の性質にアクセス可能なのは嬉しいね。

回転

 《無鉄砲》《気前のいい訪問者》でパワーを上昇させたクリーチャーや《無常の神》などで《テーロスへの侵攻》を攻撃、陥落させれば《永久防護のエファラ》に変身。これがまた強いぜ、エンチャント3枚という能力の条件を満たすのはこのデッキならイージーだよな。破壊不能と絆魂で攻防においてまさしく無敵、頼もしすぎる慈愛に満ちた神!エンチャントの後続が戦場に出るたびにドローとかも、かなりぶっ飛んでいる。一度押せ押せになればもう手が付けられない、ケイリクス級にデッキの主役となれる《テーロスへの侵攻》。ケイリクスは持っていないがこれはあるぞ!というプレイヤーはぜひともデッキを組んでみてよ。神をサーチできることを活かして《光輝の夜明け、ヘリオッド》を潜ませておくのも良いぜ!

今週のラダーチャレンジ!
岩SHOW - 「ゴルガリ・レックス」
スタンダード (2023年6月15日)[MO] [ARENA]
4 《死天狗茸の林間地
3 《ラノワールの荒原
2 《ジアトラの試練場
3 《自然の聖域、アルゴス
2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
2 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《
10 《
-土地(27)-

4 《装飾庭園を踏み歩くもの
4 《ガイアの声、ティタニア
2 《復活した精霊信者、ニッサ
2 《ヴォリンクレックス
4 《ティラナックス・レックス
-クリーチャー(16)-
4 《喉首狙い
2 《ギックスの命令
4 《敵意ある交渉
4 《多元宇宙の突破
4 《ゼンディカーへの侵攻
-呪文(18)-
3 《梅澤俊郎の生涯
2 《ぎらつく氾濫
3 《羅利骨灰
3 《強迫
2 《ファイレクシアの肉体喰らい
2 《未認可霊柩車
-サイドボード(15)-

 さてさて、先週私岩SHOWが実際にラダー(MTGアリーナのランク戦のこと)で使用していたデッキを紹介する不定期コーナー、今回紹介するのは6月中旬に作成したこちらの「ゴルガリ(黒緑)レックス」だ。

 レックスとは《ティラナックス・レックス》のこと。7マナ8/8のビッグボディにこれでもかとぎちぎちに詰め込まれた能力!今スタンダードで最も頼りになる攻撃役として、この恐竜を使いたい思いが爆発。ひたすらこのレックスを連打したいという思いを実現してくれるのは……《多元宇宙の突破》だな、と。この突破でレックスにアクセスしたり、除去されたレックスを戻したりと水増しする作戦だ。さすがにレックスを3ターン連打などされようものならどんなデッキでもギブアップだろ!と、この頂点捕食者と共に駆け抜ける気持ちを爆発させた構成だ。

 このデッキを組んだのは、そもそも《敵意ある交渉》を使ったデッキのバリエーションを模索した結果だ。このインスタントについては当コラム前回更新分をご覧いただきたい。4マナで手札を3枚、そして墓地も3枚増やせるアドバンテージ源だ。このカード、そのポテンシャルを引き出すにはやはり墓地に落ちたカードを有効活用できるデッキでこそ、だな。

 そこで思いついたのが、墓地の土地に関する能力を持った《ガイアの声、ティタニア》!まず土地があらゆる領域から墓地に移動したことで、ライフを回復できる。3点のライフ損失がネックである交渉の弱点をカバー可能で、この時点で好相性。そしてティタニアが《自然の聖域、アルゴス》と合体し、強力無比な《ガイアの具現、ティタニア》となるための条件は、アップキープの開始時に墓地に土地が4枚以上あること。《敵意ある交渉》は墓地に複数枚の土地を落とせる可能性があり、これで土地を複数枚落とせれば気持ち良くティタニア変身へと繋げられる……かなと思いを込めて組み合わせてみた。

 交渉と、他にも《ヴォリンクレックス》の変身後《偉大なる進化》のⅠ章能力や、《多元宇宙の突破》などの墓地に直接カードを落とし込む呪文群とあわせることで、ティタニアが変身してゲームを終わらせるデッキを目指した。実際は……ラダーでこれを狙っても、ほとんどの対戦相手がティタニアからヤバさを感じ取って即除去してくるため、なかなか変身することはかなわなかった(笑)。まあ、それはそれとしてレックスがぶん殴ってくれればそれでヨシ!とね。ランプ系のデッキで一味違うものをお望みなら、こういうクセのある構成もオススメだぞ。緑のランプはレックス、搭載しておけぇい。


 千葉の会場内では本当にたくさんのイベントが開催される。常にどこかで真剣勝負をしている競技プレイヤーや、ゆるーくまったりした時間を共有するカジュアルプレイヤー、色んな人が大好きなマジックに熱中していることだろう。会場はもしかしたら梅雨も相まって熱いかもしれない、各自体調管理をしっかり行いながら、忘れられない思い出を作ってね!会場であなたがスタンダードをプレイしていたら、ひっそりと観戦させてもらうかもしれない。楽しみにしてるよ!それじゃあ、イベント開始までの残りわずかな時間……スタンダードでもやろうかな!

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