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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
今週のCool Deck:友と戦うエスパー・フレンズ(スタンダード)
どんな時でもクールな存在。それが友……か?さて、今週もやってきましたクールなカード、クールなコンボ、クールな戦略……そういったものを備えたクールなデッキを紹介していく当コーナー「今週のCool Deck」。最近常々思うんだよね。友達がいること、それこそが本当にクールなことなんだなと。色々と友情を扱ったクールな映画などを観たせいというのもあって、友というかけがえのないものに対するありがたみがマシマシな日々を送っている。美味いものを食べ、素敵な景色を眺め……そしてマジックをする。そういう時間を共有する仲間がいれば、こんなクールなことはないよ!
6月24・25日開催の「プレイヤーズコンベンション千葉2023」。このビッグなイベントはまさにクールな仲間と共に体験するのにうってつけ。皆にもぜひとも会場に足を運んでいただきたいもんだよ。会場にいるのは皆マジックが好きな、ある意味全員仲間ってね。紙のマジック、テーブルトップの大規模イベント。やっぱりこれがないとね!同窓会の代わりにこの地にて友と再会するプランを立てている人もいるだろう。そういうのが本当、最高なんすよ。
コンベンション会場で行われるメインのイベントは……予選を勝ち抜いたプレイヤーのみが参加できるチャンピオンズカップファイナル、賞金制のオープンイベント、みっちり遊べるコマンドゾーンなどなど、人によって様々。今回のコンベンションでは、ライト層にも気軽に参加できそうなイベントも設けられているところに注目!
イベントのラインナップを見るに、特にスタンダードのイベントがいっぱいあるね。賞品としてプレイマットがもらえたり、参加費が無料だったり……フォイルカードのコンプリートセットが当たるキャンペーンもあったりと、スタンダードがとにかくアツい!他のフォーマットでの大型トーナメントに負けず劣らずの魅力的なもので、ここでスタンを遊んどくしかないなって感じだ。勝っても負けても、仲間と過ごしたクールな時間が良い思い出になる。マジック仲間とデッキを組んで、いざ千葉の地へ!今回はスタンダードイベントでオススメな、“友”を感じるクールなデッキを紹介だ!
4 《ラフィーンの塔》 4 《アダーカー荒原》 3 《コイロスの洞窟》 3 《さびれた浜》 4 《難破船の湿地》 2 《砕かれた聖域》 1 《皇国の地、永岩城》 1 《天上都市、大田原》 1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 1 《ミレックス》 1 《島》 1 《沼》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
3 《切り崩し》 1 《喉首狙い》 2 《太陽降下》 1 《運命的不在》 3 《虚空裂き》 1 《冥途灯りの行進》 1 《魂の仕切り》 2 《告別》 3 《雲散霧消》 2 《否認》 3 《記憶の氾濫》 1 《銀の精査》 1 《黄昏の享楽》 1 《セレスタス》 2 《アルケヴィオスへの侵攻》 3 《放浪皇》 1 《不笑のソリン》 1 《日没を遅らせる者、テフェリー》 1 《永遠の放浪者》 1 《無形の処刑者、ケイヤ》 -呪文(34)- |
3 《強迫》 1 《白の太陽の黄昏》 1 《青の太陽の黄昏》 1 《黒の太陽の黄昏》 1 《告別》 1 《魂の仕切り》 1 《軍勢を灰に》 1 《未来の目撃》 1 《悪賢い隠蔽》 1 《黄昏の享楽》 1 《常夜会一家の魔除け》 1 《二重視》 1 《銀の精査》 -サイドボード(15)- |
このクールなデッキは?
5月の禁止制限告知によりスタンダードにもたらされた変化。それにより以前のスタンダードではあまり見られなかった構成のデッキが頭角を現している。このリストは白青黒、エスパーと呼ばれる3色で構成されたコントロールだ。クリーチャーは0枚!「我はコントロールなり」という自己紹介のようでとってもクール。
そんなクリーチャーと対照的に7枚採用されているのがプレインズウォーカー。こういった構成のコントロールを目にするのも久しぶりだ。プレインズウォーカーの採用枚数が多いコントロールは古くから「○○フレンズ」と形容される。プレイヤーもプレインズウォーカーという設定なので、盤面に沢山のお友達に集合してもらう、というニュアンスだな。このリストは「エスパー・フレンズ」と呼べるね。
除去を兼ねる《放浪皇》を筆頭に、除去されにくくなったことで複数回能力を起動して暴れられるようになったプレインズウォーカーらをクールに降臨させる……低速ロングゲーム愛好家にはたまらないリストを分析してみよう。
どこがどうクールなのか?
・クールポイントその1:まとめて告別(友達以外)
このフレンズデッキの狙いは明白。オトモダチを戦場に呼んで勝つ!それを邪魔するクールじゃないものといえば……そう、クリーチャーだ。攻撃して忠誠度を減らしてくるクリーチャーは友情を引き裂く悪!……このデッキを使う際にはそう考えよう。襲い掛かる魔の手を徹底して除去し、更地に近い戦場を作り上げる。それがフレンドシップのクールなゴールとなる。そしてフレンズデッキの除去は細かいものも大事ではあるが、最重要は一対多交換が取れるものだ。
スタンダードであれば《太陽降下》はまさにおあつらえ向きである。追放という最上の形での除去に加え、培養まで行い、後続に対するブロック役も用意。場合によってはこれがもたらすトークンだけで殴り勝ててしまう可能性もアリと、凍てつくほどにクールすぎる全体除去!
さらにプレインズウォーカーとあわせるのであれば《告別》も最高だ。丁度綺麗にプレインズウォーカー(とバトル)以外のパーマネントを一掃できるので、今後はプレインズウォーカーに対抗しようとクリーチャーやアーティファクトを並べてきたところをリセットするというスタイルがコントロールにとっての最もクールなひと時になるやもだね。エンチャントの活躍も予想されるので、《告別》はしっかりとデッキに採用しておくべし!
一度リセットが決まれば、ヤバいものや鬱陶しいものが出てくるたびに単体除去でつまんでいけば勝利は目の前。フレンズら自身もこの戦い方を後押しする者がいるのが嬉しい。《永遠の放浪者》は彼女自身がリセット役であり、盤面から脅威が排除されれば今度はこちらが二段攻撃の侍を量産して脅威側に打って出る。
《無形の処刑者、ケイヤ》はクリーチャーやエンチャントに対する最高の解答だ。相手の盤面からそれがいなくなり、こちらの盤面にそのコピーがもたらされる。《偉大なる統一者、アトラクサ》なんかを追放した時のことをイメージしてみてよ。コストが重いだけあって最高にクールなこれらのフレンズ。そこに繋ぐための除去の手は、ゆるめちゃダメだ!
・クールポイントその2:学園へいらっしゃーい
このデッキの特徴的な構成はフレンズだけにあらず。以前はあまり見かけることのなかった《アルケヴィオスへの侵攻》が一際クールな輝きを放っている。アルケヴィオスってどこ?という方もいるだろう。これ実は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の舞台となった次元。イラストにもストリクヘイヴンの各学園の生徒らの姿や、ファイレクシアン化した邪魔者の姿が描かれている。
このバトルはインスタントorソーサリーを探してきて手札に加える。探す先はライブラリー、墓地、そしてゲーム外!ゲーム外ってのはクールなフレーズだ。イベントに参加したりアリーナでプレイする際にはこのゲーム外はサイドボードに定められている。ただ友達同士のクールなフリープレイだったら、ゲームの外であればどこから探してきてもOKってスタイルで運用しても楽しいな。バインダーやストレージのカードコレクションから持ってきたりしてこのクールなテキストを味わおう。
さて、サイドボードに秘められたこのアルケヴィオスでサーチするカードたち……このリストでは《告別》などの除去や打ち消しの追加枠を持ってくるのがメインだが、中にはフィニッシャーとなるものも。例えば《白の太陽の黄昏》はライフ回復であり除去になり、そして毒性を持ったダニを大量に用意できるのでゲームを強引に終わらせる手段になり得る。《青の太陽の頂点》もクリーチャーを奪ってコピーして一気にゲームが終わる1枚。
これらの見るからにフィニッシャーと分かるものとは別にクールなチョイスも見られる。《未来の目撃》と《悪賢い隠蔽》だ。これらのカードは一見ゲームに与える影響が少なく見えるが、墓地のカードをライブラリーに戻すという効果を持っている。つまり、ライブラリー切れでの敗北を避けられるというわけだ。消耗戦となった際に、コントロールデッキでは相手のライブラリー切れで勝つことが現実味を帯びてくるもの。逆に切れて負けてしまわないように、これらのカードでライブラリーを修復し、いつまでもコントロールし続けてやるよと、そういうわけだな。
培養からのファイレクシアンや侍などのトークンで《アルケヴィオスへの侵攻》を攻め、これを《創始ドラゴンの召致》にしてしまうと……デッキを構成する呪文のことごとくが倍に!《虚空裂き》などとんでもない威力のクールすぎる除去に。《未来の目撃》《悪賢い隠蔽》でのライブラリー修復戦術とも好相性なので、一度この戦場に出す難易度が高いエンチャントの実力を味わっていただきたいものだ。
クールなまとめ
やっぱり大事なのは友達、クールなのは仲間。マジックは一人で遊べるゲームではない。イベントへと出かけ、数々の出会いを経て、最良の友が見つかればそれこそが宝物である。クールを体感したければ、友とマジックをプレイしよう!それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Love your friends!!
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