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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ジェスカイ・トークン:ナーセットと導師と、ときどき炎(スタンダード)
『機械兵団の進軍:決戦の後に』の新カードを使ったデッキを紹介してきているが……今回は遂に!このセットのメインとも言える存在を使ったデッキを紹介だ。それは……クリーチャーになったプレインズウォーカーのことだ。
かつてテフェリーは《ザルファーの魔道士、テフェリー》としてカード化された。プレインズウォーカーでなくなった姿が初のカード化で、そこから灯を取り戻して今現在はプレインズウォーカーとしてカード化されているわけだが……新ファイレクシアの侵攻を防ぐための戦いは、多元宇宙に大きな影響を与え、一部のプレインズウォーカーは灯を失った。そのためテフェリーとは逆のルートで装い新たにクリーチャー化した面々が登場したという形だ。
まあプレインズウォーカーではなくなったが、彼ら彼女らがメインストーリーから退場するというわけではないのでそこはご安心を。クリーチャーになったことでお気に入りのキャラクターを使ったデッキを組む幅も広がるかもしれないしね。なので今回の新カードも手に入ったら是非デッキ作りに挑戦してみて欲しい。
今回の主役は《悟った喪失者、ナーセット》!彼女はプレインズウォーカーではなくなったものの、その天から授かった才能がすべて失われたわけではない。知識の探究を続ける彼女は故郷タルキールの住民からも恐れ敬われている。クリーチャーとなったナーセットは味方のクリーチャーにその知識を分け与えるかのように、果敢能力を持たせる。非クリーチャー呪文を唱えることでサイズアップするこの能力、元はと言えば彼女が指導者だったジェスカイ道の能力として登場したのを思い出させるデザインだね。
さらにナーセットが攻撃すれば、墓地から非クリーチャー呪文を追放しつつそれのコピーを唱えられる。マナが不要というあたり、初登場時の《悟った達人、ナーセット》も想起させるな。自身により得ている果敢でパワーが上昇するので、これを誘発させてから攻撃することで対戦相手の墓地のから《絶望招来》をいただく……なんてことも可能だ。これは是が非でも決めてみたい!
ということで今回はそんな思いも込められているであろうナーセット採用デッキを見つけたのでご紹介させていただこう!
2 《アダーカー荒原》 2 《シヴの浅瀬》 3 《戦場の鍛冶場》 2 《さびれた浜》 2 《嵐削りの海岸》 4 《日没の道》 2 《金属海の沿岸》 2 《平地》 2 《島》 3 《山》 -土地(24)- 4 《第三の道の偶像破壊者》 2 《僧院の導師》 2 《金属の徒党の種子鮫》 2 《悟った喪失者、ナーセット》 1 《伝承師、クイントリウス》 -クリーチャー(11)- |
4 《火遊び》 4 《稲妻の一撃》 3 《勝利の炎》 2 《聖なる火》 3 《かき立てる炎》 3 《交渉団の保護》 3 《黄昏の享楽》 2 《天使火の覚醒》 1 《触発された考え》 1 《希望の標、チャンドラ》 -呪文(26)- |
-サイドボード(0)- |
ナーセットのポテンシャルを発揮させるには……
- 果敢を持たせるクリーチャーを複数体並べたい
- 果敢を誘発させたりナーセットで墓地から唱えるための非クリーチャー呪文を多く採用したい
この2つの相反するファクターが絡んだデッキを構築することになるだろう。一見矛盾していて成り立たないものに見えるが、そこはご安心を。クリーチャーでない呪文を用いてクリーチャーを並べる手段があるではないか。そう、トークン生成系カードだ!現スタンダードにはそのバリエーションも豊富だ。
特に強力なのは《第三の道の偶像破壊者》。2マナと軽くて非クリーチャー呪文を唱えれば兵士を自動的にポコポコと生成。クリーチャー除去・打ち消し・ドローなどのコントロール的な動きをしているだけで同時に攻めの後押しもされるということでモダンなどでも高い人気を誇っている。
この偶像破壊者の枠に更に加わったのが『機械兵団の進軍』から参入した《僧院の導師》!ちょっと懐かしい、名カードがスタンダードに再登場だ。呪文の種類は問わず非クリーチャー呪文であればなんでも誘発してモンクを生成、このトークンも本人も果敢を持っているため、盤面の数を増やしながら個の質も高めて一気に押し切るというプレイが可能な強力カードである。
果敢は1体のクリーチャーが複数持つことでそれぞれ個別に誘発し、つまりは導師らとナーセットが並ぶと打点がとんでもないことになる。このデッキの狙いはそこだね。これらのカードでズラリとトークンを並べたところにナーセット→《火遊び》のように動いてあっという間に対戦相手を叩きのめすべし!
このリストの非クリーチャー呪文のメインを占めているのは《火遊び》《稲妻の一撃》のようなダメージ呪文。これらはクリーチャーやプレインズウォーカーへの除去であり、また対戦相手のライフに直接撃ち込んでゲームを終わらせる手段も兼ねる。
中でも注目は《かき立てる炎》。一発で4点とそのダメージ量は目を見張るものがある。4マナというコストもトークンを並べるこのリストであればお手軽。召集コストを支払ってサクッと唱えて投げつけよう。トークンから唱え、果敢を誘発させてナーセットのパワーを上げて彼女の能力で墓地から再び投げつけ計8点……この動きは予測していない対戦相手をノックアウトしてしまえるパワフルなもので、思わず狙ってみたくなるね。
トークンを並べて強化する、という動きは『タルキール覇王譚』頃のスタンダードにおける同コンセプトのデッキを思い出すね。《悟った喪失者、ナーセット》は《ジェスカイの隆盛》のように活躍できるだろうか?新たな道を歩みだした元プレインズウォーカーらの今後を、デッキ構築を楽しみながら追っていこう!
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