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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
喧嘩の時間!+1/+1カウンターデッキ!(スタンダード)
今回も「プロツアー・機械兵団の進軍」参加者が登録したスタンダードのデッキリストを掘り下げていこう。今回は武闘派!殴り合いを所望する喧嘩デッキの登場だ。一体何の話か?《植物の喧嘩屋》デッキのことだ!
《植物の喧嘩屋》といえば『機械兵団の進軍』リリース直後のデッキリストも以前取り上げたが、実に緑白らしいデッキ構築を促す1枚だ。
+1/+1カウンターを乗せることにボーナスをもたらすエレメンタルで、他のクリーチャーを強化すればコイツもデカくなる。白における+1/+1カウンターとは神聖なる加護や武装による戦力強化、緑のそれは生物として成長・巨大化をそれぞれ表現しており、この2色で+1/+1カウンターを扱うデッキを組むのであれば選択肢も多く、それほど構築には悩まないだろう。
喧嘩屋とセットで使うべきは《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》。カウンターが置かれるならその個数を1つ増やし、これ自身がカウンターをばら撒く起動型能力持ち。この手の1枚だけだと何もしないカードというのは扱いが難しいものだが、このオゾリスほどわかりやすく打点に結びつくものであれば躊躇わずにデッキに放り込んでOKというもの。
スタンダードにおけるカウンター使用カードと、喧嘩屋&オゾリスを組み合わせたデッキリストが……ミネアポリスの地にも参戦していた!
3 《日没の道》 4 《戦場の鍛冶場》 1 《平地》 4 《低木林地》 3 《カープルーザンの森》 4 《銅線の地溝》 4 《剃刀境の茂み》 -土地(23)- 4 《土の勇者》 4 《ヴォルダーレンの興奮探し》 4 《クウィリーオンの獣呼び》 4 《植物の喧嘩屋》 4 《世渡り上手の交渉人》 4 《有望な信徒》 4 《忍耐の繋守り》 -クリーチャー(28)- |
4 《熊野と渇苛斬の対峙》 4 《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》 1 《ゴバカーンへの侵攻》 -呪文(9)- |
2 《救出専門家》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《石術の連射》 2 《邪悪を打ち砕く》 3 《救済の波濤》 1 《ゴバカーンへの侵攻》 -サイドボード(15)- |
《植物の喧嘩屋》デッキということで、メインデッキを構成するものは土地以外すべてに+1/+1カウンターに関するテキストが書かれている。この徹底っぷりはスゴイぞ、ここまで絞り込むことで《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》はあらゆるカードとシナジー(相互作用)を形成することになるので、伝説と言えども安心して4枚採用可能だ。2枚目以降が手札に余れば、サイクリングしてしまえばいいんだよの精神。良い意味で開き直っていて素敵だ。
デッキとしては喧嘩屋がいるので緑白は当然のこと、赤が足されているのも目を引くポイント。このリストが採用しているメインの赤いカードは2種8枚。
《熊野と渇苛斬の対峙》は赤いアグレッシブなデッキでは最高の1ターン目とも評される英雄譚。Ⅱ章は次に唱えるクリーチャーにカウンターを乗せた状態で出すという直接的な強化で、2ターン目に出すクリーチャーの質が向上するのはもちろんのこと、もっと後のターンに誘発したとしても喧嘩屋やオゾリスとのシナジーが見込めて無駄になりにくい。
そしてもう1枚が《ヴォルダーレンの興奮探し》!笑顔で飛び膝蹴りを放っているイラストが印象的なこのカード、クリーチャーの上にカウンターを2個も置くことができる結構デカい修整能力で打点を稼ぎ出す。また対象としたクリーチャーは生け贄に捧げて任意の対象にパワー分のダメージを与えられるようになるので、《投げ飛ばし》よろしく攻撃後にライフが減った対戦相手本体に叩き込んでフィニッシュ!大ダメージが見込めるこの吸血鬼を使いたい!というのがこのリストが組まれた背景にあるだろうね。
4 《剃刀境の茂み》 4 《低木林地》 1 《耐え抜くもの、母聖樹》 1 《皇国の地、永岩城》 5 《森》 7 《平地》 2 《草茂る農地》 -土地(24)- 3 《鋼の熾天使》 4 《ドゥームスカールの戦士》 4 《クウィリーオンの獣呼び》 3 《薄暮軍団の決闘者》 4 《植物の喧嘩屋》 3 《有望な信徒》 4 《忍耐の繋守り》 2 《離反ダニ、スクレルヴ》 -クリーチャー(27)- |
1 《大天使エルズペス》 1 《放浪皇》 4 《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》 3 《ゴバカーンへの侵攻》 -呪文(9)- |
1 《華やいだエルズペス》 1 《大天使エルズペス》 2 《第三の道のロラン》 2 《選定された平和の番人》 1 《獅子の飾緒》 2 《勇敢な姿勢》 1 《邪悪を打ち砕く》 2 《救済の波濤》 2 《勢団の銀行破り》 1 《ゴバカーンへの侵攻》 -サイドボード(15)- |
ミネアポリスに参戦した喧嘩屋デッキはもう1つ。こちらのリストはプロツアー殿堂顕彰者ブライアン・キブラー/Brian Kiblerが持ち込んだもの。おお、確かにキブラーと言えばデカいクリーチャー愛好家!緑白をこよなく愛するプレイヤーという印象が強いので、実に彼らしいリストだなと納得。
とにかくオゾリスで強化しがいのあるクリーチャーが選択されている。《薄暮軍団の決闘者》はカウンターが乗るとドローをもたらす、大胆な展開を後押ししてくれるナイスガイ。また、オゾリスに頼らずとも自身でカウンターを得る《クウィリーオンの獣呼び》のようなカードもこの手のデッキには有難い。喧嘩屋も絡めてゴリゴリッとパワフルな盤面を構築し、対戦相手とのサイズ差で圧倒するべし!
どちらのリストにも共通することだが、この手のデッキを使う時にはとにかくカウンターが1つでも多く乗るプレイングを心がけ、強固な盤面を作り上げていこう。《太陽降下》のような全体除去は確かに怖い。盤面が完全崩壊してしまうのは誰でも避けたいことだが、だからといってブレーキを踏み続けていればデッキの良さ、爆発力は損なわれる。《ゴバカーンへの侵攻》は勝負所での大胆さを後押ししてくれるだろう。打点が高いデッキであれば《光盾の陣列》に変身させるのも容易い。このエンチャントになればさらにカウンターをばら撒き続け、呪禁と破壊不能の二段構えで除去耐性ももたらす。白い攻めのデッキを使うのであれば、このバトルの庇護のもと大胆さを磨くべし!
こういうデッキが好きなプレイヤーも多いだろうか、皆も各々《植物の喧嘩屋》《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》を組み合わせたデッキを作ってみてね!
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