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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

エスパー・レジェンド:伝説のバトル、開始!(スタンダード)

岩SHOW

 さてさて、それなりに長いこと続けさせてもらっている連載だが、毎度おなじみのお約束の期間に突入だ。新セットが出る前のプレビュー期間である。多くのプレイヤーの興味は日々公開される新カードにロックオン。当コラムでも時間差はあるものの、なるべく最新の情報に基づいて新環境への準備を皆と進めていけたらなと……毎度新カードを用いたデッキを考察している。フォーマットは……そりゃあスタンダードだよな。新セットの影響を最も受けるのはスタンダードなのは言うまでもない。使えるカードがポンと200枚以上増えるわけだから、そりゃあ激変だ。それにスタンダードの既存のアーキタイプに新カードを組み込むというのは比較的考えやすいからね。

 さて『機械兵団の進軍』。このセットで注目は……やっぱり「バトル」か。マジック待望の新カード・タイプ!プレインズウォーカー以来のタイプ追加なので、実に約16年ぶりの新要素である。ビックリだよなぁ~でも久しぶりにまったく新しいものを用意してくれたのは一ファンとして嬉しいね。このバトルの挙動についてはこちらで確認して欲しい。

 このバトルをどう使うか。今回はそこに注目してみよう。まずは早速、既存のリストから……。

KillingEdg3 - 「エスパー・レジェンズ」
Bestie Tour #2 8位(4-2) / スタンダード (2023年4月1日)[MO] [ARENA]
4 《英雄の公有地
3 《ラフィーンの塔
2 《金属海の沿岸
2 《闇滑りの岸
2 《難破船の湿地
2 《砕かれた聖域
1 《アダーカー荒原
1 《コイロスの洞窟
4 《皇国の地、永岩城
3 《天上都市、大田原
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《
1 《
-土地(27)-

3 《離反ダニ、スクレルヴ
4 《スレイベンの守護者、サリア
3 《敬虔な新米、デニック
2 《鴉の男
2 《新ベナリアの守護者
1 《先兵の飛行士、ハービン
4 《策謀の予見者、ラフィーン
2 《輝かしい聖戦士、エーデリン
1 《第三の道のロラン
1 《ヨーグモスの法務官、ギックス
1 《賢明な車掌、トルーズ
2 《黙示録、シェオルドレッド
1 《復活したアーテイ
1 《常夜会一家の介入者
1 《夜明けの空、猗旺
-クリーチャー(29)-
2 《喉首狙い
1 《ギックスの命令
1 《華やいだエルズペス
-呪文(4)-
4 《切り崩し
1 《運命的不在
2 《邪悪を打ち砕く
1 《第三の道のロラン
1 《ウルザの酒杯
2 《未認可霊柩車
1 《敬虔な新米、デニック
1 《復活したアーテイ
1 《漆月魁渡
1 《放浪皇
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 伝説タイプを持つカードで固めたエスパー(白青黒)、ここしばらくのスタンダードでも定番のものだね。3色以上の構成になっても《英雄の公有地》で安心。

 《策謀の予見者、ラフィーン》を中心に、これと相性の良い《敬虔な新米、デニック》《鴉の男》《賢明な車掌、トルーズ》といった伝説のクリーチャーを採用。カードを引いて手札を捨ててクリーチャーを強化し、さらにボーナスも得てしまうワガママっぷりに加えて、《輝かしい聖戦士、エーデリン》《夜明けの空、猗旺》などといった単純に強いレジェンドも抑えて、隙のない分厚いデッキに仕上がっている。伝説を除去から護る公有地に加えて、《皇国の地、永岩城》などの魂力土地などで土地ばかり引いてしまった時の問題を解決しているのもこのエスパーの特色だ。

 さて、このデッキの大半が伝説で固められたリストを見ていると、あるバトルが相性が良いのではないかなとパッと思いついた。君も同じかな?そう、《フィオーラへの侵攻》だ。

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 モードを1つか両方選ぶ能力を持っており、その一つは……伝説のクリーチャーをすべて破壊するというこのデッキの天敵とも言えるもの。そしてもう一つは非伝説をすべて破壊するという真逆のモード。コントロールデッキであれば両方選んで盤面を吹っ飛ばす使い方を最も選ぶだろう。ただ「エスパー・レジェンズ」にこれを採用すれば、2つ目のモードだけを選んでこちらのクリーチャーだけが無傷という状況を意図的に作りだせる。クリーチャーデッキ同士のにらみ合いが一瞬にして決着へ!これはたまらないぜ。

 決着までもっていけずとも、守備値4を削り切れば《フィオーラへの侵攻》から《毅然たる統治者、マルチェッサ》へと変身して戦場へ。彼女は高いタフネスと、パーマネントからカウンターを取り除く能力が特徴的。攻撃するだけでプレインズウォーカーを一瞬で墓地送りにするのはなかなかの制圧力。そしてかつての統治者能力を想起させる条件付きのドロー能力もイケてるね!この強力な報酬、ラフィーンら飛行クリーチャーを擁し《離反ダニ、スクレルヴ》でのブロック不可も持ったエスパーなら楽々受け取ることができるだろうね。

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 クリーチャーがデッキの大半を占めるエスパーであれば、《新ファイレクシアへの侵攻》の第2面である《ザルファーのテフェリー・アコサ》の[+1]能力も強く運用できそうな予感。《賢明な車掌、トルーズ》で捨てたクリーチャーカードを後から回収できる仕組みを用意しておけばなお良い。[-3]でパーマネントへの対処力も上がるというもの。[-1]の紋章を無理やり使う必要はないかもしれないが《輝かしい聖戦士、エーデリン》に護法が付くとヤバいかもしれない。また騎士はこのバトルの第1面で用意できるしね。

 守備値は高いがそれを削るためのクリーチャーはこれ自身が用意してくれるので、自己完結している1枚。新しいアドバンテージ源として、活躍するか……この使用感は実戦で試さないとわからないな。

岩SHOW - 「サンプルリスト エスパー・レジェンズ」
スタンダード (2023年4月6日)[MO] [ARENA]
4 《英雄の公有地
3 《ラフィーンの塔
2 《金属海の沿岸
2 《闇滑りの岸
2 《難破船の湿地
2 《砕かれた聖域
1 《アダーカー荒原
1 《コイロスの洞窟
4 《皇国の地、永岩城
3 《天上都市、大田原
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《
1 《
-土地(27)-

3 《離反ダニ、スクレルヴ
4 《スレイベンの守護者、サリア
2 《敬虔な新米、デニック
2 《鴉の男
4 《策謀の予見者、ラフィーン
2 《輝かしい聖戦士、エーデリン
1 《第三の道のロラン
1 《ヨーグモスの法務官、ギックス
3 《賢明な車掌、トルーズ
2 《黙示録、シェオルドレッド
1 《ドラーナとリンヴァーラ
1 《復活したアーテイ
1 《夜明けの空、猗旺
1 《シェオルドレッド
-クリーチャー(28)-
2 《喉首狙い
1 《フィオーラへの侵攻
2 《新ファイレクシアへの侵攻
-呪文(5)-

-サイドボード(0)-
jp_bfa5ee4177.png
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 というわけでバトルを採用したエスパーデッキのサンプルリストだ。とは言っても最初に紹介したリストの一部を新カードと入れ替えただけだけどもね。バトル以外にも《ドラーナとリンヴァーラ》《シェオルドレッド》といった新規の伝説クリーチャーも盛り込んでみたいところだよなと。これらのカードもどんな働きを見せてくれるのか気になってしょうがない。パックから飛び出した伝説クリーチャーを気軽に採用できるのも「エスパー・レジェンド」というデッキの良いところだね。

 こんな感じで今後もリリースまで、バトルを中心に新カードを用いたデッキ案を紹介していくので、まあ気楽にアイディアの一例として読んでくれたら嬉しいね。それじゃ!

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