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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ゴルガリ八百長試合:デカくて強くて最高なヤツら(スタンダード)

岩SHOW

 デカいに越したことはない!そういう考えもアリでしょう。デカいフィジカルありき、厳しい戦いの世界ではそういう結論に至っても仕方がない。もちろん機動力を活かした小兵だからこその戦いもあるが、圧倒的ガタイでねじ伏せるパワープレイの魅力というのもあるものだ。クリーチャーで勝つデッキを組んでみると、やっぱり高パワーな怪獣を使ったものがしっくりくる!そんなフィジカルのデカさ至上主義なプレイヤーもかなりの割合になるだろうなぁ。

 今回紹介するデッキは、そんなクリーチャーの体格にフォーカスしたものだ。スタンダードで大怪獣、使っていこうじゃないか!

Erik Coomber - 「ゴルガリ八百長試合」
The Pizza Box Open: Standard 15位 / スタンダード (2023年3月19日)[MO] [ARENA]
2 《ジアトラの試練場
4 《死天狗茸の林間地
4 《ラノワールの荒原
2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
2 《耐え抜くもの、母聖樹
5 《
5 《
-土地(24)-

4 《硬化した屑鉄喰らい
4 《強請る大入道
4 《ドロスの魔神
2 《黙示録、シェオルドレッド
3 《偉大なる統一者、アトラクサ
2 《街並みの地ならし屋
-クリーチャー(19)-
2 《薮打ち
2 《喉首狙い
1 《シェオルドレッドの勅令
3 《絶望招来
1 《ギックスの命令
4 《八百長試合
2 《裏切りの棘、ヴラスカ
2 《向上した精霊信者、ニッサ
-呪文(17)-
3 《強迫
3 《切り崩し
2 《羅利骨灰
2 《沈黙を破る者、スラーン
2 《ティラナックス・レックス
2 《危難の道
1 《未認可霊柩車
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 やっぱりデカいクリーチャーを使うデッキならこれだね、《八百長試合》!ただでさえデカいサイズをさらに上昇させる、継続的な強化手段だ。

 さらにこのエンチャント、パワー7以上のクリーチャーをコントロールしていればカードをマナの支払いなく唱えられるという豪勢すぎるオマケが付いている。《八百長試合》と同じセットに収録されている《強請る大入道》と組み合わせれば、4ターン目にパワー7を用意して無料プレイ!という盤面がただでさえ強いのに更に+αという状況を作りだせる。そのため緑を中心に黒と組み合わせた2色以上のデッキがスタンダードで作られ続けてきた。デカブツ・フリークにはたまらないデッキと言えよう。

 《八百長試合》で+1/+1カウンターが乗るので、パワー6のクリーチャーを用意出来ればコンボ的な動きは成立する。コストパフォーマンスに優れたパワー6……どんなカードが良いかなと取捨選択するのが八百長デッキの醍醐味。そして2023年3月現在、これにピッタリなのが《ドロスの魔神》だ。

 4マナ6/6、ただでさえ恵まれたボディに飛行もつく。油カウンターが毎ターン減っていき、0個になればゲームに敗北という重いデメリットを抱えているが、これがなくなる4ターン後までにさっさと殴り勝てばデメリットはないも同然。対戦相手のクリーチャーを除去すればライフを失わせる強烈な能力も併せ持っているので、これと自身のパワーで一気に相手のライフをもぎ取っていく姿はまさしく魔神だ。3ターン目八百長→4ターン目魔神という流れも美しく、圧倒的な攻撃性で対戦相手を打ちのめす!これぞ正真正銘の怪獣だ。

 《八百長試合》と組み合わせるカードとしては《産業のタイタン》が大定番だった。デカくて攻めにも守りにも向いた能力の宝庫、マッチョボディを誇るパワーカードなのだが……このリストでは不採用。

 代わりに、手札を思いっきり補充してくれる《偉大なる統一者、アトラクサ》がその主役の座に君臨している。7/7に強烈なキーワード能力のオンパレード……特に絆魂と警戒により攻撃しているだけでライフの差をつけられるのが強みだ。各種カードタイプにつき1枚手札を増やせるので、そのためアーティファクトの《街並みの地ならし屋》も採用。タイタンが担っていたパーマネント破壊をこの地ならし屋が担っているぞ。ただ、これらのクリーチャーに出来ないことをタイタンができるというのも事実なので、この当たりの取捨選択は各々の感性と好みに合わせて選びたいね。

 アトラクサを採用しているデッキにはぜひともプレインズウォーカーも組み込みたい。このリストは《裏切りの棘、ヴラスカ》《向上した精霊信者、ニッサ》と2種類を搭載。

 ヴラスカはクリーチャー除去でありながら増殖により《八百長試合》が生み出す打点をさらに引き上げ、さらにカードを引けるので攻め手を途切れさせない。ニッサは戦場に出ればもう無茶苦茶、巨大なトークンを生成し続けて対戦相手をノックアウト。パーマネント対策であり、全クリーチャー強化とトランプル付与によりゲームを終わらせる驚異のフィニッシャーだ。

 いずれのプレインズウォーカーも重いコストの持ち主だが、《八百長試合》で踏み倒せればゲームの決定打になり得る。あるいは完成化によりライフをコストに充てれば、手札から唱えるのも無理がない。パワフルなプレインズウォーカーとクリーチャー、2本の軸で攻め立てよう。

 《ドロスの魔神》などカードの選択肢が増えたスタンダードの《八百長試合》デッキ。手札に来たアトラクサを唱えられるような土地基盤・宝物生成などの工夫を盛り込んでみても良いね。クリーチャーのサイズ、1枚のもたらすカードパワーで勝ちたいフィジカル派にはオススメのデッキだ。スタンダード、力で押し切って勝とうぜ!

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