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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ボロス・ヒロイック(パイオニア&エクスプローラー)
アツい夏が帰ってきた!
イヤ毎年暑いだろうって、それはそうなんだけども……ここで言いたいアツさってのはマジック熱のこと。
かつてのマジックプレイヤーは夏休みやお盆休みを利用し、時に近所のカードショップに通い、時に他府県へ遠征し、アツい夏を過ごしていたのである。そう、プロツアーのために!
競技イベントの最高峰、ガチでマジック強くなりたいと願ったプレイヤーなら誰もが一度は参加してみたい、憧れの舞台。そのプロツアーにつながるイベントの予選(とさらにその予選)が日本各地で開催されていたってわけだ。
ここしばらくは競技イベントがデジタル中心になり、またプロ制度も幾度も変遷を重ねてきたのもあって、プロツアー出場を目指して店舗大会へ!という流れは停滞していた。この夏、ついに懐かしい風習が帰ってきた! プロツアー、堂々の帰還である。
2022-23シーズンはプロツアーとその先に控える世界選手権という形で競技イベントが行われる。このプロツアーの舞台に立つには2ステップが必要だ。居住する国ごとに定められた地域チャンピオンシップの予選をクリアし、本戦への参加権利を勝ち取る。その上にて地域チャンピオンシップで好成績を収めることができれば……夢のプロツアーにご招待!
マジックに真剣に取り組みたいプレイヤーはこれを目指すっきゃないよな。今は各々が夢を抱きながら、予選に参加して火花を散らしているタイミングってわけだ。
日本では「チャンピオンズカップ JAPAN & KOREA」への参加権利を得るためのトーナメントが全国各地のカードショップにて開催されている。本戦への権利得て、初代日韓王者に輝くのは君だ!
このチャンピオンズカップ予選、権利獲得者にはアツいお土産も用意されている。《ニクスの祭殿、ニクソス》の新規アートプロモだ。
超強力でありながら再録もされていない土地なので、これが欲しいという動機で大会参加するのも大いにアリ!
ニクソスと言えばやはりパイオニア、「緑単信心」などのデッキで大量にマナを生産する姿は惚れ惚れするレベル。この豪華賞品に寄せて、予選自体もパイオニアで開催しているところも多いみたいだ。
そんなわけでこの夏、最もアツいフォーマットといっても過言じゃないパイオニア環境における強力なデッキを紹介しよう!
1 《平地》 4 《聖なる鋳造所》 4 《戦場の鍛冶場》 4 《感動的な眺望所》 4 《針縁の小道》 1 《反逆のるつぼ、霜剣山》 -土地(18)- 4 《恩寵の重装歩兵》 4 《僧院の速槍》 4 《戦慄衆の秘儀術師》 4 《照光の巨匠》 2 《第10管区の軍団兵》 -クリーチャー(18)- |
4 《祖先の怒り》 4 《果敢な一撃》 4 《神々の思し召し》 4 《農家の勇気》 4 《無謀な怒り》 2 《暴力の激励》 2 《セジーリの防護》 -呪文(24)- |
1 《湧き出る源、ジェガンサ》
-相棒(1)- 3 《アダントの先兵》 4 《ポータブル・ホール》 2 《一心同体》 3 《スカルドの決戦》 2 《未認可霊柩車》 -サイドボード(14)- |
「ボロス(白赤)・ヒロイック」なるアグロデッキだ。
ヒロイックとは英雄的という能力語のこと。自身の呪文の対象になることで誘発するもので、上記リストでは《恩寵の重装歩兵》がこれを持っている。
対象になるとサイズアップに加えてそのターンはダメージを受けなくなる。これを利用して強引な攻撃を行ったり、相手のダメージ呪文を無力化したり。
他に《照光の巨匠》《第10管区の軍団兵》といった実質英雄的な能力を持ったクリーチャーを採用。
それらを強化する軽量インスタントやソーサリー、さらに自身のクリーチャーを対象にする軽量除去《無謀な怒り》、それらを再利用する《戦慄衆の秘儀術師》、これらをまとめあげたのがヒロイック・デッキだ。
スピーディーな展開力で一気に対戦相手のライフをもぎ取る様は、さながらコンボデッキ的でもある。
このデッキの1ターン目を飾る《恩寵の重装歩兵》。これはパイオニアを代表するカードの1つとして『エクスプローラー・アンソロジー1』にも収録された。なので、MTGアリーナ上でも上記のリストを再現してプレイすることは可能……なのだが、《僧院の速槍》など現段階ではリリースされていないカードもあったり。
何らかのカードを代役にして組む必要があるね。ひとまずエクスプローラーのサンプルリストも紹介しておこう。
4 《山》 4 《平地》 1 《聖なる鋳造所》 4 《日没の道》 4 《針縁の小道》 1 《皇国の地、永岩城》 -土地(18)- 4 《恩寵の重装歩兵》 3 《損魂魔道士》 4 《照光の巨匠》 4 《第10管区の軍団兵》 3 《戦慄衆の秘儀術師》 -クリーチャー(18)- |
4 《祖先の怒り》 4 《果敢な一撃》 4 《神々の思し召し》 4 《農家の勇気》 4 《無謀な怒り》 1 《棘平原の危険》 2 《暴力の激励》 1 《セジーリの防護》 -呪文(24)- |
2 《アダントの先兵》 2 《炎巻物の祝賀者》 1 《トーモッドの墓所》 2 《一心同体》 2 《ポータブル・ホール》 2 《削剥》 2 《丸焼き》 2 《スカルドの決戦》 -サイドボード(15)- |
速槍のように速攻は持たないが、同じく果敢持ちの1マナ域である《損魂魔道士》を代役にしている。
これはこれで《無謀な怒り》で相手のクリーチャーサイズを下げるというテクニカルな動きができるという強みもある。
非クリーチャー呪文はパイオニアと遜色ないものが使えるのが嬉しいところ。《果敢な一撃》《祖先の怒り》で強化しつつドローを繰り返し、クリーチャーたちの英雄的を誘発させて大ダメージを狙おう。慎重かつ大胆に、対戦相手の行動をしっかりと予測しながら詰めていこう。
《神々の思し召し》《セジーリの防護》でプロテクションをつけて相手のクリーチャーをスルーする勝ちパターンはしっかりと念頭に入れておこう!
対戦相手がこのデッキなら、ブロック用に立てておくクリーチャーは別の色で2体以上用意しておくと最悪の事態は防げる、かも。
アツい夏、激しいトーナメントを勝ち抜くには、このようなブン回れば相手は何だろうがお構いなしに勝てるデッキもオススメだな。ノリにノっていれば連勝街道まっしぐら、ランク戦も一気に上り詰めることができるので、この夏はヒロイックに暴れ回れ!
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