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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イグナス・コンボ:アイツはまだまだ笑う(パイオニア&エクスプローラー)

岩SHOW

 《にやにや笑いのイグナス》がアルケミーにて使用できなくなってはや1か月(原稿作成時)。このイグナスの歴史は意外に長い。

 初出は『未来予知』。15年前! このエレメンタルはコストの軽減などを行うことで無限に唱えたりマナを増やしたりとロマンにあふれたカードとして、いつの時代もマニアの心を捉えてきた。

 アルケミーではその願望を現実のものとする、相性の良すぎるコンボパーツが増えたため、このフォーマットが「イグナス・コンボを先に決める戦い」になってしまっていたのでやむなしの対応がとられることに。

 しかしながら、イグナスを躍動させる場はアルケミーだけじゃない。イグナスが使えるフォーマットであれば、どこにだって可能性は潜んでいるんだ!

 というわけで今回はパイオニアおよびエクスプローラーのデッキをご紹介!

Thiccholas - 「イグナス・コンボ」
エクスプローラー (2022年7月31日)[MO] [ARENA]
2 《
1 《
3 《踏み鳴らされる地
4 《岩山被りの小道
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
3 《植物の聖域
1 《耐え抜くもの、母聖樹
-土地(22)-

4 《エルフの神秘家
3 《ラノワールのエルフ
3 《遁走する蒸気族
2 《裕福な亭主
2 《絡みつく花面晶体
4 《語りの神、ビルギ
4 《にやにや笑いのイグナス
4 《発現する浅瀬
2 《悪魔的な客室係
-クリーチャー(28)-
4 《ハゾレトの碑
4 《集合した中隊
2 《苦悩火
-呪文(10)-
2 《レッドキャップの乱闘
1 《高山の月
2 《バーニング・ハンズ
2 《丸焼き
3 《神秘の論争
2 《苦悩火
2 《未認可霊柩車
1 《目覚めた猛火、チャンドラ
-サイドボード(15)-
Thiccholas氏のTwitter より引用)

 

 《にやにや笑いのイグナス》のベストパートナーといえば《語りの神、ビルギ》!

回転

 イグナスは3マナで唱えて1マナで手札に戻りつつ3マナを捻出する。ここにビルギが絡むことで1マナが追加で得られて、イグナスを出して戻すを好きなだけループさせることが可能になる。

 これだけだとゲームに勝つことはできないので、何かしらの手段を用意する必要がある。パイオニアであれば《衝撃の震え》で無限ダメージ、《群の祭壇》で無限切削……

 このリストはMTGアリーナのエクスプローラーで組まれたものなので、それらのカードはまだ実装されていない。なので《ハゾレトの碑》を用いてイグナスのコストを軽減し、無限マナを得る勝ち方を狙う。

 イグナスを唱えて{R}ゲット、それでイグナスを戻して{C}{C}{R}ゲット。そのうち{C}を残してイグナスを再度唱えて……とループさせる。

 イグナスを唱えることで《ハゾレトの碑》の能力が誘発。手札を捨てて引いて、無限マナの注ぎ先を引き込みにいけるという寸法だ。最後は《苦悩火》で打ち消せない超ダメージを叩き込んでフィニッシュ!

 あとは碑がなくて無限マナはでなくても、とりあえずビルギとイグナスに加えて《裕福な亭主》がいれば無限ループからの無限ライフ。攻撃して勝つデッキの心をへし折って投了させるという勝ち方もあるね。

 あるいは《悪魔的な客室係》のパワーを倍々ゲームで増やして攻撃! 10000点を超える数字への挑戦も楽しいものだ。

 文面にすると簡単に決まりそうなコンボだが、必要なカードは3枚。これらがただ盤面に3つ揃えば良いというわけでもなく、イグナスの能力起動に{R}が必要になってくる。なので、これらが無事に揃えば勝利というのは真っ当な対価と言えるかな。

 コンボパーツのうちクリーチャー枠は2枚とも3マナなので、《集合した中隊》でまとめて手に入る可能性があるのはありがたいところだ。

 イグナスもビルギも赤いので《ハゾレトの碑》によりコスト軽減されるのは実に噛み合っている。ただそれを差し引いてもマナは必要、あるに越したことはない。なので《ラノワールのエルフ》に加えて新たにエクスプローラー入りした《エルフの神秘家》も用いてマナ加速だ。

 1ターン目にエルフ、2ターン目に碑、3ターン目にビルギ→イグナスと動けばコンボ完了。このロケットスタートは実に魅力的だ。

 他にもマナ加速要員としては《遁走する蒸気族》も採用されている。

 イグナスとビルギのループでコツコツマナを増やしていく過程で、この蒸気族からも3マナ得るという動きを挟むことで操作回数を減らしてコンボの時間を省力出来る。

 蒸気族もイグナスもエレメンタルなので、《発現する浅瀬》も採用。

 ビルギ&イグナスをグルグル回すことでライブラリーの中の土地を全て戦場に出し、それ以外のカードをすべて手札に加えられる。これでありったけのマナとコンボに必要な手札を用意し、次のターンに無限マナから勝つなんてルートもある。

 この通り、イグナス・コンボはまだまだ、いろいろなフォーマットで決められる! 各々のアイディアでこのにやにやと笑う怪しい生き物を躍動させてやってほしいね。

 最後に注意点。このコンボデッキを使うのであれば、しっかりと練習することを怠らずに。シンプルではあるが、操作回数の多いデッキだ。

 MTGアリーナであれば、もたもたやっていると自身のターンが時間切れとなってしまい、コンボで勝つどころの話ではない結末を迎えてしまうことも。クリック(スマホであればタップ)する回数が大変に多くなるので、しっかりとコンボ完走までに必要な操作を落ち着いてできるように、まずはBot戦で練習から始めよう。

 紙のカードで対人戦をするのであれば、この手のコンボは対戦相手を待たせてしまうものであることを自覚しよう。なるべくスムーズに完走させて、ラウンドの制限時間をなるべくお互いに平等に使えるように心がけよう。

 では、楽しいコンボライフを!

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