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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ビビアン型4色ヨーリオン:正真正銘、元祖キキジキの力(モダン)
今日も《鏡割りの寓話》と遭遇したなぁなんて声が聞こえてきそうなくらい、まさに一世を風靡している同カード。
あらゆるクリーチャーデッキ(例えばこんなのとか)で活躍する《キキジキの鏡像》を見ていると……やっぱりどうしても本家《鏡割りのキキジキ》も使いたいという思いがフツフツと湧いてくる。
キキジキ、マジで最高のクリーチャーでね。5マナで2/2と本人のスペックは戦闘向きではないが、速攻持ち&マナ不要でタップするのみでクリーチャーをコピー可能。《詐欺師の総督》や《修復の天使》など、コピーすることでキキジキをアンタップさせられるクリーチャーと組み合わせることで「無限トークン」を簡単に生み出せる。
モダンでの定番コンボの一角を担っていたのももちろん、個人的には《歯と爪》からキキジキとなんかヤバいヤツを持ってきてコピーを作って大暴れ、なんてムーブも好きだったな。
そんな本家キキジキ、最近また注目を集めつつある。《キキジキの鏡像》も強いが、本物だって強いぜ?と言わんばかりに存在感を発揮するデッキの登場だ。
2 《冠雪の森》 1 《冠雪の島》 1 《冠雪の山》 1 《冠雪の平地》 1 《繁殖池》 1 《踏み鳴らされる地》 1 《寺院の庭》 1 《蒸気孔》 1 《神聖なる泉》 1 《聖なる鋳造所》 1 《ケトリアのトライオーム》 1 《ラウグリンのトライオーム》 4 《霧深い雨林》 4 《樹木茂る山麓》 4 《吹きさらしの荒野》 2 《溢れかえる岸辺》 2 《乾燥台地》 1 《耐え抜くもの、母聖樹》 -土地(30)- 4 《発現する浅瀬》 2 《改革派の結集者》 1 《忍耐》 1 《次元縛りの共謀者》 4 《創造の座、オムナス》 2 《守護フェリダー》 4 《孤独》 2 《霊体の先達》 1 《鏡割りのキキジキ》 -クリーチャー(21)- |
4 《楽園の拡散》 3 《ニッサの誓い》 2 《稲妻》 4 《エラダムリーの呼び声》 4 《虹色の終焉》 4 《レンと六番》 4 《時を解す者、テフェリー》 4 《狩りに出るビビアン》 -呪文(29)- |
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
-相棒(1)- 1 《耐え抜くもの、母聖樹》 1 《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》 3 《忍耐》 2 《秋の騎士》 1 《月の大魔術師》 4 《狼狽の嵐》 2 《夏の帳》 -サイドボード(14)- |
相棒に《空を放浪するもの、ヨーリオン》を設定したモダンの80枚デッキ。その中にキキジキは……わずか1枚。
それでもこのデッキの主役の1枚はキキジキであると断言できる。モダンで長く続くキキジキコンボ、その系譜に名を連ねる2022年最新のモデルだ。
では出し惜しみなく、このデッキのコンボを以下にまとめよう。
1.《次元縛りの共謀者》能力起動、《狩りに出るビビアン》を戦場へ
2.ビビアンの[+2]能力起動、共謀者を生け贄に捧げて《守護フェリダー》を戦場へ
3.フェリダーの能力の対象をビビアンに。追放したビビアンを戦場に出し直す
4.再び戦場に出たビビアンの忠誠度能力を起動できるので、[+2]をおかわり。フェリダーを生け贄に捧げて《霊体の先達》を戦場へ
5.先達の能力で墓地のフェリダーを戦場へ。ビビアンを再度追放して戦場へ出し直す
6.ビビアンの[+2]三度目、フェリダーを生け贄に捧げて《鏡割りのキキジキ》を戦場へ
7.キキジキで先達をコピー、先達の能力で墓地のフェリダーを戦場へ
8.フェリダーの能力でキキジキを追放→出し直し。以下、キキジキでフェリダーコピーを延々と繰り返す
《鏡割りのキキジキ》と《守護フェリダー》を揃えるのに計4マナで済むという、お手軽な4ターンキルコンボだ。
こういうサーチしてくる構成ならキキジキは1枚で済むってわけ。重いし伝説だしであまり重ね引きしたくないカードなので、むしろ好都合というものだ。
《次元縛りの共謀者》も何枚も引きたいカードではないので1枚に抑えて、《ニッサの誓い》や《エラダムリーの呼び声》で探してくる形になっている。
そもそもスピーディーな決着のみを狙わなくとも良い。《発現する浅瀬》と各種エレメンタル、《改革派の結集者》と《霧深い雨林》などフェッチランドといった組み合わせで土地の枚数を増やして、《狩りに出るビビアン》を素出ししても良いのだ。
フェリダーで《ニッサの誓い》を出し入れしてカードを集めていくゲーム展開は楽しく幸せなひと時である。
せっかくの黒以外の4色デッキなので、《創造の座、オムナス》を使うってのはモダンの嗜みみたいなもんだ。
エレメンタルのオムナスや《孤独》《忍耐》と《発現する浅瀬》を組み合わせてアドバンテージを得ながら殴り勝つというプランも用意されている。
このデッキはドイツはベルリンにて開催されたモダンのイベントにて上位に入賞したものだが、同イベントではオムナス4色デッキは使用率15.6%と2位以下に大差をつけての堂々1位。《創造の座、オムナス》こそ今のモダンを体現するカードの1つであることは疑いようがない。
このエレメンタルの親玉に対抗する手段はしっかり備えておこう。なるべく上陸能力が誘発するのを避けるために、戦場に出る前に対処する手段を優先に……出てきたとしてもドロー能力が誘発している間にインスタントで除去してしまいたいところだ。
《狩りに出るビビアン》の登場でまた表舞台に姿を現した《鏡割りのキキジキ》。リアルタイムで本家キキジキを体験したことがない人でも、《キキジキの鏡像》の強さを身をもって知っている現役プレイヤーであればこのカードの強さは理解できるはず。数々の勝利パターンを生み出してきた名カード、今後もまだまだオンリーワンの存在感を発揮し続けそうだ。
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