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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

一家の長でデッキ構築(4)ジェトミアは大集団を歓喜させる(統率者戦)

岩SHOW

 ニューカペナという街において、人々はただ食事をして暖を取り眠りにつくのではない。

 そのような自然界での生存と、発展した都会での生活というものは異なるのだ。人々はもっと文化的なことを楽しんでこそ、生きていると言える。

 舞台座一家の首領であるジェトミアはその結論に達してからというもの、この街に人々が生きるための娯楽を提供し続けている。彼が運営する劇場や舞踏場にて人々は音楽や踊りを楽しみ活力を得るのである。

 そんなわけで五大一家の長の中でも街の人々から最も愛されている存在なのがジェトミアである。元々はドルイド僧のリーダーだったそうな。自然の中で恵みや美に触れる生活を経てニューカペナに移住した彼は、人を喜ばせることの重要さに気付き今日に続く舞台座を創り上げた。なかなかに苦労人というか、アツい人生を送っているキャラクターだな。その道のプロフェッショナルを紹介する番組に絶対特集されるタイプの人である。

 彼をカード化した《宴の結節点、ジェトミア》はクリーチャーをコントロールしている数に応じてそれらを強化するという能力を持つ。「一家の長でデッキ構築」第4弾はこのジェトミアとクリーチャーの大群を用意するデッキを組んでみよう。

 最大で自軍の全クリーチャーのパワーを3上昇させ、警戒・トランプル・二段攻撃を付与するジェトミア。ここまでいったらもう即勝利だ。

 この最大限の価値を引き出してやるには……やっぱり統率者戦かな。1対1の通常の構築フォーマットでは、なかなかクリーチャーをじゃらじゃら並べるという光景は許してもらえないし、なんだったらそこまで並べなくても20点のライフを削り切れてしまうというのもあるね。

 統率者戦では対戦相手が通常3人いるため、クリーチャーは並べ過ぎて無駄になるなんてことはない、あればあるほどよい!

 そして大量のクリーチャーを用意するにはやっぱりトークン。1枚で複数のトークンを生成するカード、それらを増やすカード……そういった面々を寄せ集めた99枚のデッキ。それらに統率者として《宴の結節点、ジェトミア》を添える……これからの定番になりそうな光景だ。

 というわけでデッキの主要パーツになりそうなカードを取り上げていこう!

 とにかくトークンを生成するカード、細かなものから効果の大きい《軍部政変》《ゼンディカーの報復者》といったパワフルなものまで、統率者戦というマジックの長い歴史がつまったフォーマットの良いところをグッと凝縮。

 そしてクリーチャーが並ぶことをアドバンテージに変換する《秘密を知るもの、トスキ》《オーランの凍り牙》などでデッキを引き締める。

 ジェトミアでの打点か、あるいはドローかという二択で相手を揺さぶる。

 全クリーチャー破壊という避けたい盤面リセットは《英雄的介入》《不敗の陣形》で回避、安心してお席について舞台座のショーをお楽しみください!

岩SHOW - 「統率者:宴の結節点、ジェトミア」
統率者戦 (2022年5月)[MO] [ARENA]
1 《宴の結節点、ジェトミア

-統率者(1)-

1 《
1 《冠雪の山
1 《
1 《冠雪の森
1 《ドライアドの東屋
1 《平地
1 《冠雪の平地
1 《聖なる鋳造所
1 《踏み鳴らされる地
1 《燃えがらの林間地
1 《寺院の庭
1 《梢の眺望
1 《ジェトミアの庭
1 《吹きさらしの荒野
1 《樹木茂る山麓
1 《乾燥台地
1 《虹色の眺望
1 《統率の塔
1 《風変わりな果樹園
1 《ジャングルの祭殿
1 《豪勢な大通り
1 《断崖の避難所
1 《観客席
1 《日没の道
1 《尖塔の庭
1 《落石の谷間
1 《根縛りの岩山
1 《草茂る農地
1 《陽花弁の木立ち
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ
1 《アーデンベイル城
1 《カー砦
1 《ガヴォニーの居住区
1 《ハンウィアーの要塞
1 《クローサの境界
1 《無限地帯
1 《死者の原野

-土地(38)-

1 《極楽鳥
1 《アヴァシンの巡礼者
1 《ラノワールのエルフ
1 《贖われし者、ライズ
1 《花を手入れする者
1 《桜族の長老
1 《ティロナーリの召喚士
1 《輝かしい聖戦士、エーデリン
1 《刃の接合者
1 《フェイ庄の古老
1 《彼方地のエルフ
1 《ハンウィアー守備隊
1 《ブリキ通りの重鎮、クレンコ
1 《硬鎧の大群
1 《天使の拳、トーレンズ
1 《ウッド・エルフ
1 《秘密を知るもの、トスキ
1 《深き森の隠遁者
1 《獣たちの女帝ジョルレイル
1 《マイコロス
1 《オーランの凍り牙
1 《若葉のドライアド
1 《不和のトロスターニ
1 《ドラゴンの巣の蜘蛛
1 《ゼンディカーの報復者
1 《溶鉄の始源体

-クリーチャー(26)-
1 《太陽の指輪
1 《自然の要求
1 《流刑への道
1 《剣を鍬に
1 《秘儀の印鑑
1 《遥か見
1 《自然の知識
1 《三顧の礼
1 《英雄的介入
1 《カビーラの叩き伏せ
1 《ケンリスの変身
1 《ボロスの魔除け
1 《森の知恵
1 《砕土
1 《蜘蛛の襲来
1 《内にいる獣
1 《過大な贈り物
1 《混沌のねじれ
1 《自然の類似
1 《根生まれの防衛
1 《不敗の陣形
1 《創造の標
1 《好奇心の強い群れ
1 《フェリダーの撤退
1 《スラムの巧技
1 《大量反逆
1 《自然の反乱
1 《野生語りの帰還
1 《巫師の天啓
1 《暴動
1 《復讐の誘惑
1 《荒野の確保
1 《軍部政変
1 《害獣の侵入
1 《レンと七番

-呪文(35)-

 トークン以外にクリーチャーを並べる手段もあると嬉しい、いざという時安心だ。

 今回思いついたサブプランは2つ。まずは土地のクリーチャー化。トークン生成を《フェリダーの撤退》《硬鎧の大群》の上陸で行ったり《創造の標》《ゼンディカーの報復者》を用いる関係上、マナ加速は統率者戦の定番のアーティファクトは控えめにして《砕土》《無限地帯》などの土地を戦場に出す呪文を多く盛り込んでいる。

 このデッキ構造を活かすのだ。それらで土地をたっぷり並べたところに《森の目覚め》《獣たちの女帝ジョルレイル》などの土地をクリーチャーにする呪文をぶっ放す!

 《自然の反乱》《自然の類似》など相手の土地もクリーチャー化するものもあるが、パワー上昇とトランプル&二段攻撃でダメージを貫通させれば、相手の土地によるブロックなどあってないようなもの。

 もう1つのプランは相手のクリーチャーのコントロール奪取! 赤の得意技だな。最強の1枚はもちろん《暴動》!

 これ1枚で、ジェトミア1体だけの状況から9体以上までに伸ばすこともできてしまう。「相手から奪った統率者による統率者ダメージ」による勝利なんかも狙えてしまうかも? ロマンにあふれていてたまらんなぁ……

 上述のすべての土地をクリーチャー化させる2枚と併せれば、全プレイヤーの土地を奪ってパワー5の二段攻撃の大群で全員を瞬殺なんていう舞台座らしい派手なラストシーンも……最高。

 9体以上というハードルの高い条件を満たすことで、マジック界でも随一の破壊力をもたらす《宴の結節点、ジェトミア》。いや~舞台座のボスは感動的なフィナーレを演出してくれる、期待がググっと高まるなぁ。

 これからの時期、統率者戦人気もまた高まっていきそうな中で……彼が指揮する超大作には常にアンテナを伸ばしておかないとね!

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