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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
パイオニア 使うデッキは セレズニア(パイオニア)
パイオニア、してますか?
昨年はこのフォーマットのデビューにピッタリな『パイオニア・チャレンジャーデッキ』がリリースされ、ショップでの大会も復活傾向にあったのもあって国内のパイオニアが盛り上がりを見せ始めた1年だったように感じた。
ここからどんどんとプレイヤー層が拡大し、モダンのような一時代を築き上げたりしたら……と期待しちゃうね。やっぱり、ひとつでも多くのフォーマットが活性化してほしいもんな。
というわけで今年もパイオニアのデッキを取り上げていく所存だ。今回は白緑のデッキ、通称セレズニアのアグロデッキを紹介しよう。
カラーリングもなんだか優しく、低コストのクリーチャーの質も良いので初心者でも扱いやすく勝ちやすい。バリエーションはあれど《集合した中隊》で一気に展開してゲームの流れを一気に手繰り寄せるという点は多くのデッキで共通するところだ。パイオニアでセレズニア、韻を踏んでいるのも評価できるポイントか?
冗談はさておき、早速リストを見てみよう!
9 《平地》 4 《寺院の庭》 3 《陽花弁の木立ち》 4 《枝重なる小道》 3 《変わり谷》 -土地(23)- 4 《不屈の護衛》 4 《スレイベンの検査官》 3 《アクロスの英雄、キテオン》 2 《巨人落とし》 4 《光輝王の野心家》 4 《サリアの副官》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《精鋭呪文縛り》 3 《粗暴な聖戦士》 2 《輝かしい聖戦士、エーデリン》 -クリーチャー(33)- |
4 《集合した中隊》 -呪文(4)- |
3 《無私の霊魂》 2 《傑士の神、レーデイン》 2 《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》 3 《ポータブル・ホール》 2 《耳の痛い静寂》 1 《安らかなる眠り》 2 《大群退治》 -サイドボード(15)- |
まずはパイオニアの「セレズニア人間」。白も緑も3マナ以下の低コストに良い仕事をする人間がズラリ。それらでデッキを固めることで《サリアの副官》の真価を引き出すという構成だ。
なので部族デッキと言ってもそこまでカード間のシナジーを重視しているわけではなく、シンプルに優秀なクリーチャーを並べて殴るデッキ。マジックのルールさえわかれば、これを手渡されてすぐにパイオニアを楽しめると言っても良いんじゃないのかってぐらいのシンプルさなので、誰にでも安心して薦められるリストだね。
《不屈の護衛》《アクロスの英雄、キテオン》と1マナパワー2から展開してとにかく先に攻めるというアグロの鑑的な姿勢を持ちつつ、それら含むクリーチャーはいずれも戦闘以外の面でも働く何かしらの能力を持っている。
その能力もしっかり活用しながら、可能な限り速やかに対戦相手のライフを0までもっていく。
その中で上述の《サリアの副官》は味方の人間を強化し、自身もパワーアップすることでデッキの速度を大幅に上昇させる。毎ターン誰かをデカくする《光輝王の野心家》とともに一気呵成に攻め立てる盤面を作り上げていこう。
邪魔なクリーチャーは《粗暴な聖戦士》で追放し、対戦相手の除去などの妨害手段は《スレイベンの守護者、サリア》《精鋭呪文縛り》でコスト増量させ間に合わない状況に持ち込む。唱えられないカードは存在しないも同じ、相手が動き出すターンの到来を許すな!
と言っても、毎回がんじがらめなハメパターンに持ち込めるわけではないので、盤面壊滅後のことはきちんと考えてある。《集合した中隊》はその辺をしっかり考え、不用意に使わずに唱える際も相手のターン終了時にするなど、運用には気を付けよう。
《変わり谷》はこういうデッキにとってのベストフレンドとも言える。
たった1マナで土地が2/2になるのだから頼もしい。殴りに行けない状況であっても《サリアの副官》《光輝王の野心家》で育てておけば追々良いことあるはず。
同じセレズニア・カラーのアグロデッキで、かつ中隊と《変わり谷》を用いるリストをもうひとつ紹介しよう。こちらはよりシナジー重視で小技も多彩な構成だ。
4 《平地》 4 《寺院の庭》 4 《草茂る農地》 4 《枝重なる小道》 4 《針縁の小道》 4 《変わり谷》 -土地(24)- 4 《天界の語り部》 4 《翼の司教》 4 《若年の戦乙女》 4 《エメリアのアルコン》 4 《輝かしい天使》 4 《正義の戦乙女》 4 《スカイクレイブの亡霊》 -クリーチャー(28)- |
4 《高貴なる行いの書》 4 《集合した中隊》 -呪文(8)- |
3 《耳の痛い静寂》 3 《ポータブル・ホール》 3 《形成師の聖域》 1 《高山の月》 2 《勇敢な姿勢》 1 《安らかなる眠り》 2 《残骸の漂着》 -サイドボード(15)- |
「セレズニア・エンジェル」の登場だ。こちらは天使、そしてクレリックをメインに採用することで《翼の司教》《正義の戦乙女》でライフの大量獲得、そしてそれにより《輝かしい天使》《天界の語り部》などからさらなる天使・トークンを得てガチガチの戦場を作り上げることを狙っている。《集合した中隊》のもたらすインパクトが攻撃面だけでなく防御面で見ても高まっている形だな。
他のクリーチャーデッキとの殴り合いでは減らないライフと飛行による確実なダメージ、《正義の戦乙女》による全体強化で強気に立ち回れるはずだ。
《高貴なる行いの書》はライフを得ることで天使を呼び出す手段であり、また裏技として《変わり谷》を対象として能力を起動、悟りカウンターを与えることでゲームに敗北しない不死身状態に。
《変わり谷》はターン終了時にクリーチャーではなくなりただの土地に戻るので、これを破壊などして戦場から取り除く手段はとても少ない。隙あらば負けない=こちらの勝ち、という一部のデッキにとっての即死コンボを決めてやろう。
スタンダードでも《不詳の安息地》とのコンボが有名だが、《変わり谷》は何といってもクリーチャー化のコストが軽く、コンボの成立速度に圧倒的な差があるので、パイオニアでは一種のガチのコンボとも言えるね。これを踏まえて、パイオニアを遊ぶ際には《廃墟の地》や《暗殺者の戦利品》などの土地に触れるカードの価値を高く見てデッキに採用すると吉かも?
シンプルに打点勝負、テクニカルに回復&コンボ――同じような土地構成と《集合した中隊》に大量のクリーチャー、似ているようで全く異なるパイオニアのセレズニアデッキを2種類取り上げた。どっちがあなたの好みだろうか。
他にもこんなセレズニアで遊んでるよ、とかあればぜひリストを教えてね。クリーチャーで戦うなら、安心の白緑でいってみよう!
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