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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:真夏のクールな赤単ランキング(ヒストリック、モダン)

岩SHOW

 いやぁ暑い、凄まじいまでの暑さだ。こうも暑いと部屋でMTGアリーナなりリモート対戦なりをやっていても体力が削られるレベルだ。

 だったら……クールなデッキを回してプレイ体験の温度を下げてみるのはどうだろう? 自分で言ってて意味は分かっていないが、気温が高いのだからしょうがないよね。

 というわけでこれはクールなデッキだな、というのを紹介する当コーナー。今週は真夏の「赤単」特集だ! 赤単と言えば炎、溶岩、灼熱……クールとは対極のホットな存在に思えるが、心頭滅却すればなんとやら。燃え盛る情熱とクールさを併せ持ったデッキだってあるのだ。

 それでは、今週見かけたアツくてクールな赤単を3つ、ランキングでお届けしよう!

第3位 キラーRED!
Piccirko87 - 「赤単バーン」
ヒストリック(BO1) (2021年7月6日)[MO] [ARENA]
14 《
4 《ラムナプの遺跡

-土地(18)-

4 《ボーマットの急使
4 《ギトゥの溶岩走り
4 《損魂魔道士
3 《ヴィーアシーノの紅蓮術師

-クリーチャー(15)-
4 《火柱
4 《ショック
4 《稲妻の一撃
4 《乱動する渦
4 《舞台照らし
4 《魔術師の稲妻
3 《批判家刺殺

-呪文(27)-
1 《湧き出る源、ジェガンサ

-相棒(1)-
mtggoldfish より引用)

 

 今週のアツくクールな赤単、第3位はヒストリックより「赤単バーン」!

 対戦相手やクリーチャーに直接ダメージを与える呪文、通称「火力」をドカ盛り。これらで除去やプレイヤー本体へのダメージを叩き込みつつ、軽量クリーチャーも走らせて速攻で勝負を決める。アグレッシブの極致にいるようなデッキだ。

 ダメージを与えるためなら手数で損をすることも上等という精神で組まれているので、サイドボードからライフを護るカード・回復させるカードを多くとられたりすると雲行きがよろしくなくなってしまうという弱点を持つ。ただ、メイン戦1本勝負のみのランク戦であれば問題はない。単純なスピード勝負で押し切ってやろうと全力前のめり、ホットな姿勢だ。

 ただ猪突猛進なだけでなく、クールに戦う術も備えているのがヒストリックのバーンデッキ。アドバンテージを得るのも得意だ。《ボーマットの急使》は攻撃しながらカードを貯めていく、歩く貯金箱。

 除去されてしまう可能性も高いが、そうなったら他のダメージを叩き込める面々の身代わりになったとして1マナクリーチャーとしては十分な働き。もしうっかり生き残って4枚貯めたりなんかできたら、貯金をおろして火力呪文をごっそり手に入れ、対戦相手に向かって連打して一気にフィニッシュへ。

 《舞台照らし》も1マナ2枚ドローみたいなもんで、これらで尽きることのラッシュを叩き込み続けるのがバーンの真骨頂だ。

 このリストではさらにクールなチョイスとして《乱動する渦》を4枚フル投入!

 これはヒストリックという環境に合致したクレバーなチョイス。継続してダメージを与えられるエンチャントというダメージ源が素晴らしいのはもちろんのこと、ライフを得られなくなる能力を起動すれば《正義の戦乙女》などで回復しまくる白いデッキ相手に絶望せずに済むのだ。

 回復を執拗に行う、アンチバーンデッキへの解答であると同時にコンボキラーなカードでもある。墓地の《マグマ・オパス》を《奔流の機械巨人》で唱えるデッキ、同じく《ドラゴンの嵐》を《ミジックスの熟達》で唱えるデッキなどマナを唱えずに呪文を唱える行為を主軸としているデッキ相手には、ライフを追い詰めることで詰みの状態へと持っていける。

 回復と一発逆転を許さない、これぞ殺意とクールに満ちたキラーREDである!

第2位 新型ゴブリン参上!
Qayser Shahrin - 「赤単ゴブリン」
Axes & Hexes Arena Historic / ヒストリック (2021年7月30日)[MO] [ARENA]
19 《
2 《バグベアの居住地
1 《エンバレス城
1 《ファイレクシアの塔

-土地(23)-

4 《スカークの探鉱者
4 《雄叫ぶゴブリン
4 《人目を引く詮索者
4 《ずる賢いゴブリン
4 《ゴブリンの酋長
3 《ゴブリンの戦長
2 《ゴブリンの女看守
1 《宝石の手の焼却者
1 《ホブゴブリンの山賊の頭
4 《群衆の親分、クレンコ
4 《上流階級のゴブリン、マクサス

-クリーチャー(35)-
2 《髑髏砕きの一撃

-呪文(2)-
1 《ゴブリンの鎖回し
2 《ゴブリンの首謀者
1 《ゴブリンの損壊名手
2 《レッドキャップの乱闘
2 《丸焼き
2 《乱動する渦
3 《通報の角笛
2 《反逆の先導者、チャンドラ

-サイドボード(15)-
MTG Melee より引用)

 

 2位は同じくヒストリックから「赤単ゴブリン」。

 以前より人気のデッキタイプだが、『フォーゴトン・レルム探訪』でパワーアップ。クールな新ゴブリンは《雄叫ぶゴブリン》と《ホブゴブリンの山賊の頭》!

 《上流階級のゴブリン、マクサス》のド派手な能力で勝つイメージの強いゴブリンだが、この勝ち手段は当然のように対策されているので真面目に戦場を作り上げて勝つというパターンも多い。そんな勝ち方にこれらのゴブリンは大きく貢献してくれる。

 《雄叫ぶゴブリン》は速攻を与えられるので、マクサスや《群衆の親分、クレンコ》での決着も大きく後押ししつつ、パワー上昇により普通に殴るプランでも頼れるエース的な存在だ。

 《ホブゴブリンの山賊の頭》もサイズアップで戦場を強化しつつ、このターンに出たゴブリンの数だけダメージというクールな能力の持ち主。クレンコの起動を絡めれば、10点以上の大ダメージも決して夢ではない。

 さらに《バグベアの居住地》というクールなまでに噛み合った土地まで加わったのだから、もうノリノリである。

 そしてここに新たな地平線(『Jumpstart: Historic Horizons』)よりさらなるゴブリンが……どんなゴブリンが彼方からやってくるのか、要チェックなのだ。

第1位 ハンマァッ!オォブ!ボガァァァダァァァァンッ!
Keraan - 「赤単ハンマー」
Magic Online Modern League 5勝0敗 / モダン (2021年7月26日)[MO] [ARENA]
7 《
4 《バグベアの居住地
4 《焦熱島嶼域
4 《光輝の泉
1 《血に染まりし城砦、真火

-土地(20)-

4 《敏捷なこそ泥、ラガバン
4 《砕骨の巨人
4 《歴戦の紅蓮術士
4 《激情

-クリーチャー(16)-
4 《炎の斬りつけ
4 《稲妻
4 《大祖始の遺産
4 《棘平原の危険
4 《血染めの月
4 《ボガーダンの鎚

-呪文(24)-
1 《獲物貫き、オボシュ

-相棒(1)-

2 《月の大魔術師
4 《黄鉄の呪文爆弾
2 《破壊放題
2 《罠の橋
2 《忘却石
2 《略奪

-サイドボード(14)-

 

 最後の赤単はモダンの《獲物貫き、オボシュ》を相棒としたタイプ。

 デッキを土地以外すべてマナ総量が奇数のカードで構成するという制限を受ける代わりに、マナ総量が奇数の発生源が与えるダメージはすべて倍になる強烈な恩恵をもたらすオボシュ。

 まあ、オボシュを出すには合計8マナとなかなかにコストがかかるので、これはあくまでも保険的に。デッキを1マナと3マナを中心に組んでも問題がないので採用しているってとこだな。《敏捷なこそ泥、ラガバン》より始まり、奇数のみのデッキにおける2マナ域でもある《砕骨の巨人》、手札を入れ替えつつトークン生成する《歴戦の紅蓮術士》などを展開して攻撃。

 《稲妻》などのダメージ呪文で除去を行い、墓地に依存するデッキには《大祖始の遺産》を、基本でない土地に依存するデッキには《血染めの月》を置いてガッツリ妨害。

 そんな中速デッキなのだが……除去枠が実に面白い。

 《激情》は想起で唱えても損をしない可能性のあるダメージ割り振り除去であり、普通に唱えられれば3/3二段攻撃とゲームを終わらせるポテンシャルを持つ。

 そして最もアツくさせてくれるクールな1枚が……《ボガーダンの鎚》!

 3マナ3点でプレイヤーにもダメージを与えられる、かつては最強火力と呼ばれていた歴史ある逸品だ。

 アップキープに{2}{R}{R}{R}という重いコストを支払えば墓地から手札に戻ってくる。そこから唱えれば計8マナと超ヘビー級ではあるが、使いまわせる直接火力として白羽の矢が立ったと。

 いざとなればオボシュを出して6点ダメージをぐるぐる回すことだってできるんだという強い意志、これはクールすぎる! 懐かしの1枚が文字通り火を噴く光景は、文句なしの第1位ッッ。

クールなまとめ

 暑い時ほど、脳髄を冷やしてくれるクールなデッキを。そのクールさは、炎の中にも見出せる。各々が思いついたクールなデッキでこの夏を乗り切ってくれればと。

 お盆休み、なかなか遠出は難しいけれども、だからこそ家でのんびり過ごす、それもクールなこと。皆で頑張っていきましょう。それでは今週はここまで。Stay cool! In the cool room!!

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