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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ダンジョン探索はパーティーで(スタンダード)
『フォーゴトン・レルム探訪』が発表された際、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とのコラボセットということでプレイヤーの間ではさまざまなイメージが膨らんだ。
結果としてそこに待っていたのはダンジョン探索という新メカニズムだったわけだが、多くのプレイヤーはそこを冒険する「パーティー」が再録されるのでは? とも考えていたのではないだろうか。
『ゼンディカーの夜明け』にて登場した、戦士・ウィザード・ならず者・クレリックを揃えることで大きな効果を発揮する「パーティー」能力。パーティーでダンジョンを冒険する「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の世界観にも重なるので、パーティー能力が早くも再登場するのかと考えてしまうのは自然なことだ。
結局のところそうはならなかったが、ただパーティーを構成する4タイプはもちろん新カードを得るに至ったので、強化されたと見ることもできるね。パーティーと、そして彼ら彼女らが冒険するダンジョンを1つのデッキで扱うことも可能になったので、冒険心を満たすデッキを構築して楽しむなんてアプローチも大いにアリだ。
今日はそんなパーティー×ダンジョンを実行したデッキを大紹介!
6 《冠雪の平地》 3 《冠雪の島》 4 《啓蒙の神殿》 4 《連門の小道》 3 《不詳の安息地》 1 《廃墟の地》 3 《寓話の小道》 -土地(24)- 4 《光輝王の野心家》 4 《ユアンティの呪われし者》 4 《精鋭呪文縛り》 3 《遺跡探し、ハーマ・パシャール》 3 《無私のパラディン、ナダール》 2 《海門の擁護者、リンヴァーラ》 3 《兵団の統率者》 -クリーチャー(23)- |
3 《君は見張り中に物音を聞いた》 4 《神秘の論争》 1 《高貴なる行いの書》 3 《エルズペス、死に打ち勝つ》 1 《ドゥームスカール》 1 《ニコ・アリス》 -呪文(13)- |
2 《黎明運びのクレリック》 1 《トーモッドの墓所》 4 《ポータブル・ホール》 3 《軽蔑的な一撃》 2 《当惑させる難題》 3 《ドゥームスカール》 -サイドボード(15)- |
毎度おなじみ、MTGアリーナランク戦で6連勝以上を果たしたリスト集からの紹介だ。今回のデッキはスタンダードから。青と白の2色で、このカラーリングはパーティーの4タイプすべてを抱えているので能力をフルに発揮することが可能だ。
クリーチャーを主体とし、そのパーティー能力とダンジョン探索によりゲームを優位に進めていくことを狙ったこのデッキ、ではまずは各職業のカードをまとめて見てみよう。
戦士:《兵団の統率者》
戦士の枚数は最も少ない3枚。ただ《兵団の統率者》はパーティーが揃えばゲームを終わらせられる、非常に高い決定力が売り。純粋なサイズ勝負では押し負けてしまうであろうデッキにとっての勝利への起爆剤。破壊不能アタックは探索を安心して誘発させられ、額面以上の被害をもたらすこともあるだろう。
ウィザード:《遺跡探し、ハーマ・パシャール》《海門の擁護者、リンヴァーラ》
ウィザード枠は伝説が2種。どちらもデッキの2大メカニズムに関わるものだ。
ハーマ・パシャールは部屋の能力の誘発を2回にする。最初は大したものではなく、2点のライフを得たり占術を2回行ったりぐらいだ。それでもゲームに影響を及ぼし得るが、本領を発揮するのはトークン生成やカードを引くなどの実際に形を持ったアドバンテージを得る部屋へと探索した時。特に《狂える魔道士の迷宮》の最終部屋など2回誘発した暁には、そのままゲームに勝っちゃうでしょと。なんとかパーティーを結成してこの最深部までたどり着きたいところ。
そんなパシャールは真っ先に除去の対象になってしまいそうだが、そこでリンヴァーラが盾となる。彼女は生け贄となることで他のクリーチャーに呪禁か破壊不能を与えてくれる。いざという時は重要なクリーチャーを護り、パーティーが揃っている際にはパーマネントの行動を封じる能力で盤面を支配。戦士と違ってテクニカルに勝負を決める枠だね。
ならず者:《ユアンティの呪われし者》
ならず者枠はダンジョン探索を担う《ユアンティの呪われし者》。序盤は盤面づくりを重視するので、全クリーチャーで一斉に攻撃したりという展開にはあまりならないだろう。そんな中、《ユアンティの呪われし者》は単独で攻撃することでブロックされなくなる。そしてダメージを通してダンジョンを探索するのだ。パシャールと組み合わされば多大なる恩恵をもたらしてくれる、超重要カードといっても過言ではない。
パーティーとは関係のない騎士ではあるが、《無私のパラディン、ナダール》も同じく攻撃することで探索する役目を持つ。
これらでジワジワとダンジョンに攻め入り、パーティー結成後に勝負を決められる体制を作り上げよう。
クレリック:《光輝王の野心家》《精鋭呪文縛り》
クレリックは最も多く採用されてはいるが、これらの能力はダンジョンともパーティーとも関係がない。ただどちらも単純にカード単体で見て強力で、ただこれらを展開しているだけでも強い盤面を形成できる。
特に《光輝王の野心家》は放置しておくとクリーチャーをグングンと成長させてしまうので、真っ先に除去したい、しかしそれを実行すると《ユアンティの呪われし者》や《遺跡探し、ハーマ・パシャール》などが生き延びてしまう。なんともいやらしいジレンマをもたらすのがクレリックの仕事と捉えてくれればOKだ。
以上の面々でパーティーを結成しダンジョンを探索する、見た目にもプレイング的にも楽しいデッキとなっている。さらにはオマケ要素として、珍しいプレインズウォーカー《ニコ・アリス》を用いていたり。
また、すべてのタイプを持つのでパーティー結成を後押しする《不詳の安息地》は、《高貴なる行いの書》との不死身コンボも兼任。開けてビックリ玉手箱的な楽しみ方も用意されている。
やっぱりマジックをするうえで「楽しそう、楽しい」という感覚は大事にしたい。共感してくれるプレイヤーにはこのパーティーとダンジョンのハイブリッドデッキ、オススメですわ!
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