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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
赤白の創始ドラゴンを追え(スタンダード&ヒストリック)
ストリクスヘイヴンの各大学には、その礎を築いた創始ドラゴンがいる。彼らの名前そのものが大学名になってはいるが、現在ドラゴンたちは大学に常駐しているということはなく、この次元の空を自由に舞っているようだ。
でもどうせ大学に入学するのであれば、一番の権威に直接お会いしたいと思うのが、知的欲求あふれる学生諸君の本音じゃないだろうか。気ままに生きる創始ドラゴンに謁見するための手段を今日は追ってみたいと思う。まずはスタンダードから!
4 《平地》 1 《山》 4 《ラウグリンのトライオーム》 4 《針縁の小道》 4 《連門の小道》 4 《河川滑りの小道》 3 《樹皮路の小道》 -土地(24)- 3 《夢さらい》 1 《ヴェロマカス・ロアホールド》 -クリーチャー(4)- |
4 《禁じられた友情》 4 《メレティス誕生》 3 《火の予言》 2 《否認》 4 《太陽の神のお告げ》 2 《プリズマリの命令》 4 《異形化》 2 《イルーナの神話》 1 《歴史の再構築》 2 《エルズペス、死に打ち勝つ》 2 《ロアホールドの命令》 2 《銅纏いののけ者、ルーカ》 -呪文(32)- |
1 《夢さらい》 1 《星界の大蛇、コーマ》 3 《才能の試験》 2 《引き裂き》 1 《軽蔑的な一撃》 3 《弱者粉砕》 2 《神秘の論争》 2 《空の粉砕》 -サイドボード(15)- |
ヒストリックのランク戦で使用されたデッキのようだが、リストはまんまスタンダードのものである。
今回追い求めた創始ドラゴンは《ヴェロマカス・ロアホールド》。
白と赤の魔法を司るこのドラゴンは、まずキーワード能力の塊! 速攻・飛行・警戒と戦闘面で役立つ能力のオンパレードに加え、5/5というボディが実に魅力的だ。さらに攻撃時、ライブラリーからインスタント or ソーサリー呪文も唱えられるというボーナスもついてくるのだから至れり尽くせり。
その分コストが7マナと重めになっている。これを真面目に払っても十分に元が取れるくらい、創始ドラゴン過ごすひと時はエキサイティングな体験だが、どうせならもっとコストを抑えてやりたい、7ターン目まで真面目に土地を出し続けるのを待てない!
そんな学生のために組まれたのがこの「ジェスカイ異形化」。デッキ名の通りに《異形化》がキーカードで、これでロアホールドか《夢さらい》を早いターンに降臨させようという意欲的なコンボデッキだ。
クリーチャー・カードに対してこれを唱えた場合、狙いが外れてロアホールドたちが出てこなくなる可能性がある。なので、デッキに採用するクリーチャー・カードは《異形化》で出したい大当たりのみに絞り、《太陽の神のお告げ》のようなトークンを生成する呪文を用意し、これを元に創始ドラゴンたちの確実な早期ターン降臨を実現させようという試みだ。
《異形化》と同様の働きをする《銅纏いののけ者、ルーカ》も併用し、トークンと除去で相手の攻撃をのらりくらりと受け捌きながら、カードが揃えばファイア!
《夢さらい》が出ればそのドロー能力と絆魂で瞬く間に相手との手札とライフの差をつけて勝利しする。ロアホールドが飛び出せば……即座に攻撃し、ライブラリーから呪文を唱えてアドバンテージ確保。この時《異形化》がめくれた場合、横にいるトークンに撃ち込んで《夢さらい》と並べて一気にクライマックスへと持ち込もう。
トークンを強化することも可能で、殴り勝つというプランをプッシュする《ロアホールドの命令》の採用も面白い。
《プリズマリの命令》で2枚引いてロアホールドたちを捨て、《エルズペス、死に打ち勝つ》から戦場に戻すというテクニカルな動きも。
またトークン生成手段として《イルーナの神話》を使っているのも面白い。
このカードのポテンシャルを最大限引き出すために緑マナが出せるようにした結果、サイドの《星界の大蛇、コーマ》を唱えられるようになっている点は完成度が高いね。
もう1つ、今度はヒストリックのロアホールドを呼び出すデッキを紹介しよう。こちらは僕が調整中のものなので、皆の手で完成させてくれることを願っているリストだ。
1 《山》 1 《沼》 2 《サヴァイのトライオーム》 4 《血の墓所》 3 《荒廃踏みの小道》 3 《聖なる鋳造所》 2 《感動的な眺望所》 1 《神無き祭殿》 3 《秘密の中庭》 -土地(20)- 4 《縫い師への供給者》 1 《栄光をもたらすもの》 1 《帰ってきた刃の翼》 1 《炎の大口、ドラクセス》 1 《ヴェロマカス・ロアホールド》 -クリーチャー(8)- |
4 《信仰無き物あさり》 22 《ドラゴンの接近》 3 《焼けつく双陽》 3 《掘葬の儀式》 -呪文(32)- |
《ドラゴンの接近》でロアホールドにお越しいただくコンボデッキだ。
墓地に《ドラゴンの接近》が4枚ある状態でこれを唱える必要があるため、何らかの手段で墓地にそれらを置かねばならない。手札から捨てる《信仰無き物あさり》と切削を行う《縫い師への供給者》で考えてみた。
で、せっかくだから墓地に落ちたドラゴンにも価値を持たせたいと考え、《掘葬の儀式》でのリアニメイトプランも用意。
そして個人的に大好きな《帰ってきた刃の翼》!
こいつを接近や掘葬で戦場に出し、墓地に居るロアホールドや《炎の大口、ドラクセス》なども一緒に復活させようという魂胆だ。勝つときは圧倒的なパワーで粉砕できる、楽しさ重視の構築だ。
現状メイン戦のみのBO1でしか使用していないが、墓地対策が厳しくなるBO3のサイドボード後をどうしようかなというところ。墓地対策への対策として《引き裂き》なんかを用意しつつ、墓地に依存しない戦い方・勝利手段を何か準備しておけば良いのだろうが……こちらはアイディア募集中だ。
《ヴェロマカス・ロアホールド》は実にパワフルなドラゴンで、あの手この手で使ってみたいと思える極上の1枚だ。そしてロアホールドのライバルとも言える他の創始ドラゴンも、それぞれにひと癖ふた癖ある面々が揃っている。これらを統率者にしたブロールデッキなんかで最強創始ドラゴン決定戦とかもやってみたい!
各々、偉大なるドラゴンの力を体現したデッキを組んでみてね!
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