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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

巨獣を打ち倒すのは人間の役目(新スタンダード)

岩SHOW

 『イコリア:巨獣の棲処』リリース目前ということで、今回も新デッキの考案をやってみよう。

 イコリアには魅力的な巨獣たちが生息している。ビースト・猫・ナイトメア・恐竜・エレメンタルを中心に、サメやら昆虫やら類人猿やら……巨大生物が複雑な生態系。弱肉強食の世界を築いている。

 ただそんな大怪獣たちに脅かされながらも、人間だってしっかりと巨大な都市を構築し、文明を発展させている。怪獣が戦っているだけではそのスケールは伝わりづらい。小さな人間たちが抵抗する姿を描くからこそ、怪獣映画は面白いのと一緒で、『イコリア』では人間タイプ同士で支え合うカードがいくつか登場する。巨獣たちに負けず劣らず、魅力的なデザインが施されているので、今日はそれらを使ったデッキ案を見ていただこう!

岩SHOW - 「オルゾフ・人間」
スタンダード(『ラヴニカのギルド』~『イコリア:巨獣の棲処』)[MO] [ARENA]
7 《平地
6 《
4 《神無き祭殿
2 《静寂の神殿
2 《アーデンベイル城
2 《ロークスワイン城
-土地(23)-

4 《法ルーンの執行官
4 《第1管区の勇士
4 《組織のギルド魔道士
2 《高名な弁護士、トミク
2 《アクロスの古参兵、タラニカ
4 《将軍の執行官
4 《ラバブリンクの冒険者
4 《ドラニスのクードロ将軍
-クリーチャー(28)-
4 《不吉な戦術
1 《灯の燼滅
1 《屈辱
2 《復讐に燃えた血王、ソリン
1 《太陽の宿敵、エルズペス
-呪文(9)-

 怪獣たちに負けじと人類を率いる司令官《ドラニスのクードロ将軍》!

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 人間を強化し、人間が戦場に出るたびに墓地のカードを追放する。おまけに人間2体と引き換えに相手のパワー4以上の巨獣も破壊する。人間デッキの軸にしろと言わんばかりのグッドカードだ。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を墓地からも戦場からも排除でき、人間による猛攻を仕掛けられるのはかなり頼りになりそうだ。

 そんなわけでまずは白黒2色で人間デッキを。人間を並べれば並べるほど強いデッキなので、トークンも含めて人間を展開するカードを最優先に考えてみた。クードロ将軍本人も多色ということもあって、《第1管区の勇士》と組み合わせるのだ。

 将軍と同じカラーリングである《将軍の執行官》は将軍を破壊不能にし、さらにこれ自身もトークンを生み出せるの万能な2マナカード。

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 白黒であれば除去も得意とし、多色のものをいろいろと用いることができるが、人間デッキであれば《不吉な戦術》はかなり使い勝手が良いだろう。

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 《復讐に燃えた血王、ソリン》など白黒2色で人間を展開して殴るのに十分な多色カードが用意できそうである。

 《将軍の執行官》はクードロ将軍のみならず、伝説の人間であれば誰にでも破壊不能をもたらす。そこで《高名な弁護士、トミク》と《アクロスの古参兵、タラニカ》に頑張ってもらう。

 タラニカは攻撃時に味方を1体破壊不能の4/4にするという能力を持つが、本人も破壊不能を持てば相討ちを恐れずにガンガン殴りにいけるようになるというわけだ。

岩SHOW - 「マルドゥ・騎士」
スタンダード(『ラヴニカのギルド』~『イコリア:巨獣の棲処』)[MO] [ARENA]
1 《
2 《平地
1 《
4 《聖なる鋳造所
4 《血の墓所
4 《神無き祭殿
1 《エンバレス城
1 《アーデンベイル城
4 《試合場
-土地(22)-

4 《熱烈な勇者
4 《尊い騎士
4 《黒槍の模範
4 《鼓舞する古参
4 《嵐拳の聖戦士
4 《立派な騎士
2 《恋に落ちた剣士
4 《評判高い挑戦者
4 《ドラニスのクードロ将軍
-クリーチャー(34)-
4 《鋼爪の槍
4 《エンバレスの宝剣
-呪文(8)-

 クードロ将軍がマルドゥの騎士団を率いるバージョンも考えてみた。すべての騎士を人間で統一しているので《鼓舞する古参》と併せて全体強化の二段構えだ。(クードロ将軍自身は兵士だが。)

 騎士を唱えれば人間も増える《立派な騎士》の能力も、クードロ将軍がしっかり強化して打点として活かすのが狙いだ。面としての展開と、騎士ならではの装備品の縦の強化との2つの軸で打点を高めよう。《評判高い挑戦者》で装備品を手に入れよう。

 マルドゥカラーであれば、クードロ将軍と併せて《災いの歌姫、ジュディス》でダブル強化というスタイルのデッキも考えられる。ジュディスも《将軍の執行官》で破壊されなくなるのが強み。人間は伝説のものも多いので、どれと組み合わせたものか悩ましい。

 とりあえず《ドラニスのクードロ将軍》と彼をサポートする《将軍の執行官》、後は可能な限り多くの人間がいればデッキは成立することだろう。《ラバブリンクの冒険者》のような単騎でも十分に戦力となる人間が同時にやってくるのも追い風だ。

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 怪獣デッキ同士のぶつかり合いが起こるであろうスタンダードの間隙を人間が突くか……?! 仁義なきイコリア決戦の幕は間もなく切って落とされるのだ。

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